テキスタイル

2017年10月19日 (木)

2018/19年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、プレスリリース(NEWS)の10月12日付けで、「2018/2019年秋冬コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://www.cotton.or.jp/pr2017-10-12.html
をクリックしてご覧ください。

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2017年10月15日 (日)

高野口パイル展「ぷわぷわ-13」自社ブランド設立の動き

 9月末、原宿ラフォーレで高野口産地のパイルファブリック展「ぷわぷわ-13 (PUWA PUWA-13)」と和歌山繊維協会展が開かれました。
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 出展したのは、前者のパイル展に13社、後者が6社で、各社得意の新作コレクションが発表されました。
 しかしながら生地だけでは販路は縮小する一方という危機感から、自社ファクトリーブランド設立への動きも目立っています。

 妙中パイルは、クリエイティブオフィスゴリラ(5 Lira)と協業し、「タエナカノヌノ」というファッション雑貨ブランドを立ち上げていました。F10000071バッグやポーチなどのアイテムに使用されているのは、カーテンなどかつてインテリアによく使われた金華山織で、金糸・銀糸を使って模様を織り出した紋ビロードです。バロック調のゴージャスな雰囲気で、今後の展開が期待されます。

F10000051 野上織物では、高級感のある再織と呼ばれるシェニール織に目が行きました。ふかふかした温もりのある感触で、バッグなどに好評とか。
 素材はコットンが中心で、とくにカシミア模様のシルク100%のものは、ミラノのラグジュアリーブランドで人気といいます。

F10000011_2   またこの産地で唯一、温度調節機能のあるアウトラスト加工を手掛けるヤマシタパイルでは、今回も蓄熱保温、抗菌防臭などの高機能パイルを打ち出していました。
 アウトドアスポーツにぴったりで、ベルベットの用途拡大が印象的です。

F10000111 さらに青野パイルです。いつもベロアニットの楽しいデザインを豊富にとり揃えています。
 今シーズンはとくに立体感のある幾何学模様のジャカードパイルに目が釘付けになりました。

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2017年10月 9日 (月)

PVパリ⒆ 日本独自のプリントやレースにも注目

 PVファブリックのプリントやレース分野では、日本企業はどちらかというとイタリアやフランスなどEU諸国に押され気味です。でもこうしたなか、数は少ないですが、独自技術で注目される企業が出展していました。

○リリーレース・インターナショナル LILY LACE INTERNATIONAL
 昨年社名を西村レースから現在名に変更し、世界進出に積極的です。PVファブリックでは2月展に初出展し、今回で2回目。フォーラムにもサンプルが20点近くピックアップされ、PVアワードにもノミネートされるなど、手応えのよさを感じている様子です。

Img_21351  ブースでは様々なファンシー加工のジャカードレースが提案されていました。
 右は人気だったという和紙風のコーティング加工を施したものです。

Img_21311jpg  これも好評だったベルベット風のチュールレースです。

 フロッキー加工でむらのある感じに仕上げてあります。

○北高 HOKKOH
 今シーズンもプリント生地が多数、ピックアップされてフォーラムを飾っていました。
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 右はその一つで、細い綿コーデュロイにプリントしたもの。

 メンズにもレディスにも人気のネクタイ調の小柄です。


 Img_21801一番の売れ筋という、カモフラージュ柄のシリーズの一つです。
 ミリタリー調ファッションは、まだまだ続きそうです。

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2017年10月 8日 (日)

PVパリ⒅ 日本のハイファンシーやシルキーに存在感

 今シーズンはファンシーな装飾性が注目されます。PVファブリックのハイファンシーやシルキー分野で、存在感を見せる日本企業をいくつかご紹介します。

○スタイレム STYLEM
 同社は服地卸の元瀧定大阪です。今季は独自開発のこだわり素材である「ゼン・キワミZEN KIWAMI」と、イタリアのマウロ・クレリチ氏をアートディレクターに起用した「ゼン・ブラックZEN BLACK」を中心としたコレクションを展開していました。これまでの「C.O.T.O」は廃止となったそう。
 テキスタイル傾向では全体に無地を縮小し、柄物を増加させたとのこと。またジャカードよりもチェックの季節が来ているといいます。    

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 フリンジヤーンのカットジャカード       モール糸使いのチェック  
 また今回初めて設けられたのが、エコ・コーナー(写真下)です。
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 リサイクル素材やオーガニックコットンなど、エコ・フレンドリーな日本製テキスタイルを集めて、エコにも力を入れていることをアピールしていました。

タキヒョー TAKIHYO
 1751年創業の伝統を誇る同社のラグジュアリーなテキスタイルも、フォーラムで数多く展示され、光っていました。ウールをフィラメントタッチに改質したものやナチュラルをテクニカルに演出したものなど様々。

 ファンシーなデニムの提案も見られました。

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綿リッチ混の先染めデニム       オパールプリント 綿100%       

○サンコロナ小田 SUNCORONA ODA
 同社はオーガンジー販売世界一といいます。カラーアソートの在庫量ではどこにも負けないそう。 その力強い動きにリピーターは着実に増え、Img_25961今季も200件以上の商談をこなしたといいます。

 右はオーガンジーベースにフロッキー加工を施したもの。
 軽くて立体感のある、まさにビロードです。

 サンプルはフォーラムに9点、アワードでは2点が選ばれたそうです。
Img_25991 受賞はなりませんでしたが、チャレンジ精神には並々ならぬものが伺えました。

 右はシルクオーガンジーで横段をポリエステルにしてプリーツ加工した生地です。

○坪由織物 TSUBOYOSHI ORIMONO
 毎年、日本のシルク美を感性豊かに訴える同社の提案は、今シーズンも凝ったものでした。
Img_24741  PVアワードでは毎回、ノミネートされています。

 右は突っ切りベロアで、繊細なビロードのような表情に魅せられます。
 シルク/ウールとのこと。
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 発泡コーティングで立体感を強調したジャカードです。

 シルク100%で、軽やかでドレープ性に富んでいます。

○宇仁繊維 UNI TEXTILE
 洗練されたエレガントな雰囲気が漂うブース構成です。
 明るいカラーもいっぱい。
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Img_21731  人気は小紋工房のスポーティな感覚のシンプルな穴あきレースだそうです。

 右はしなやかに揺れるグリーン/ネイビーのプリントのもの。ポリエステル100%です。

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2017年10月 7日 (土)

PVパリ⒄ 東光商事が冷感生地「テラックスクール」発表

 パリも夏というと、最近は35度に達する猛暑の日があるといいます。PVファブリックに出展した東光商事TOKO SHOJI は、ブースのウインドーに冷感生地「テラックスクールTERAX COOL」をディスプレーし、道行く人の目を惹きつけていました。
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 テラックスクールは、Img_23881テラヘルツと呼ばれる人工鉱石(右) をすりつぶして粉状にし、 それを染料に混ぜてプリント加工したもので、表面にプリントすると、体の熱が外に逃げて、涼しく感じるそうです。この生地を使った冷感シャツは、既に2年前からヨーロッパでも売れているといいます。プリントですので、素材は問わないとのことですが、ブースではポリエステルに練り込んだ生地を中心に、冷感機能を訴求していました。

 下記は同社の人気ジャージーです。(ただし上記ご紹介のテラックスクールではないのですが) 独特の光る効果や起伏のある表面感の面白さで受けているといいます。
Img_23911jpg_2 Img_23931_2    コットン45/ポリエステル55    ポリエステル89/ルーレックス11   

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2017年10月 6日 (金)

PVパリ⒃ 日本のニット(カットソー)世界一の品質

 今シーズンのPVパリで、PVファブリックに出展した日本企業は44社でした。PVファブリックでは展示ブースが、専門分野別にざっくりと分けられています。まずはニット(カットソー)のグループで、人気の日本企業をご紹介します。

○エイガールズ A GIRLS
 同社は今年、狙っていたというPVアワードのグランプリ(このブログ2017.9.22参照)を受賞しました。日本のクオリティの高さ、Img_21131jpgそれもジャージーを世界に見せつけた快挙でした。ブースでも原料にこだわった究極の心地よい素材の数々を展示し、バイヤーを魅了していました。
 右は人気の裏毛素材です。

○ヤギ YAGI
 今シーズンも前シーズンに増して好調とのこと。Img_21371人気は洗練された布帛風のジャージーといいます。
 左は、アンゴラ混ストライプジャージーです。
 この他、プレミアムオーガニックと呼ばれるオーガニックコットン素材のものや、光沢仕上げで角度により色が変化して見えるものなども好評だそう。

○宮田毛織工業 MIYATA WF
Img_22071  カシミアのような高級感のあるものが人気といいます。
 またコットン/ウール混のサッカーのような表面変化のあるものも求められているとのこと。

 光沢のある綿のボーダージャージーを大きく展示していたのも印象的でした。
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○ミナミ MINAMI
 トレンド感のある裏毛や裏ファーパイルが人気を集めています。

Img_22141_2 Img_22161_3 ストライプベロア コットン/ウール    裏毛 コットン67/ウール33    
○カネマサ KANEMASA KNITTING
 PVパリへの出展は早くも4年目だそう。
 コットン63/ウール37など、コットンとウール混の温かい裏毛が人気といいます。
Img_22201jpg_3 Img_22231_2     

○森下メリヤス MORISHITA
Img_21851jpg_2  3年ぶりの出展で、ウールやカシミア中心に展示し好評といいます。
 右は表面コーティングした光沢感のあるジャージー、ウール55/ポリエステル45です。

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2017年10月 5日 (木)

PVパリ⒂ ヤコブ・シュレイファーのアートな創造力

 ファッションとアートの結びつきがいよいよ強まっている今シーズン、PVファブリックでつい目が行ってしまうのが、希少価値のあるファブリックです。
 スイスの刺繍服地メーカーのヤコブ・シュレイファー(JAKOB SCHLAEPFER)は、まさにアートな創造力で、今季もまた魅了させられました。

Img_24111  多彩に煌めくスパンコール使いのエンブロイダリーです。

 繊細なシルクシフォンにのせてほんとうに華やか!

 

Img_24141  スパンコールはホログラムの効果があります。

 冷たい感じのスパンコールと温かなファー風の毛足の長い素材との相性は抜群です。

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 立体感のあるアルミフォイル加工の新作です。

 洗練されたパンクか、新しい未来を切り開く、そんな想いを感じます。

 

Img_24091jpg  昨年の秋に初めて見たシリコーンのレース刺繍。これはその新バージョンです。

 ため息が出るほどに美しい生地の数々! オートクチュールを見に行かなくても、ゴージャスな雰囲気が伝わってくるようでした。

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2017年10月 4日 (水)

PVパリ⒁  PVデザインに「メゾン・デザイン」新設  

 PVパリのテキスタイルデザインの見本市である「プルミエ―ルヴィジョン(PV)デザイン」に、ホームファッションのエリア「メゾン・デザイン」が新設されていました。

 家の中に入って部屋をさまよってみると、サロンには洗練された家具が設えられていて、フランス人イラストレーター、ベンジャミン・ブーシェによるアートな壁紙が目に付きます。
 ランプシェードやホームリネンなどのテキスタイルアイテムはすべて、イタリアのミログリオ・サブリテックス(Miroglio Sublitex)によるプリントテキスタイルで、全体に温かい雰囲気が漂う空間構成でした。
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 いよいよインテリアデザインにも進出してきたPVパリ。次回が期待されます。

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2017年10月 3日 (火)

PVパリ⒀ アパージーンズウェアでデニムが熱い!

  ファッション市場でますます大きなシェアを占めるようになっているのがジーンズウェアです。今シーズンもPVファブリックのアパージーンズウェアのエリアには、多くのファッションブランドのバイヤーが詰めかけ、その鍵となるデニムが熱い!

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 デニムファッションを様々な角度から分析する、トレンドセミナーも行われました。Df286621jpg ラスティック調の表面変化や、シンセティックな光り、また強靭で撥水効果のあるプロテクト性に富んだデニム、逆にやわらかいしなやかな感触のデニム、また今を時めくベルベットデニムやコーデュロイ、ストライプなどの先染めやジャカード、プリントの柄物、フロッキー、裏パイルやシープスキンとの組み合わせ、そしてサステイナブルなクリエーションの重要性についても語られ、大変興味深かったです。

 このエリアに出展した日本企業は下記4社です。
 各メーカーともウオッシュ加工などを中心に、人気素材は幅広くあり、絞り込めません。

○ショーワ
 とくに反応染めでレーザープリントにより脱色したものが好評といいます。Img_20441
 ブルーに限らず、カラーのものも人気とか。人気のセルビッチデニムもカラーのものが出ているといいます。
  また思いがけなく二重織チェックもいいそうです。
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○東レインターナショナル
 今シーズンはとくにブラックデニムを大きく打ち出していたのが印象的です。Img_20531綿100%やポリエステル100%など、様々です。
 またデニムのダウンベストにも注目が集まっていました。
 混率は綿76/ナイロン22/ポリウレタン2で、しなやかな薄地の機能的デニムです。

○日本綿布
Img_20611pg  デニムに、目新しく映ったのが花や葉の柄のジャカードのもの。昨年ジャカード機を導入したそうです。
 新しい挑戦に期待しています。

○クロキ
Img_20351  ベーシックからファンシーまで、約7割を占めるというストレッチものなど、ビジネスは今シーズンも好調の様子です。

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2017年10月 2日 (月)

PVパリ⑿ PVヤーン&ニットウェア「謎」めくシュール

 PVパリのPVヤーン&ニットウェアのフォーラムでは、出展した約50社のヤーンや横編みニットの提案から、2018/19秋冬向けハイライトが展示されました。
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 全体に従来のゲージ枠に収まらない、誇張された形状のものが目立ち、「謎」めいたシュールな雰囲気を感じさせるものが多くなっています。ボリューム感のあるものが増えて、輪郭は曖昧になり、不規則な動きを感じるものがたくさん見られます。

Img_23531jpg ☆ 曖昧模糊
 カラーミックスや杢調、むら染め、フリンジなど、ファンシーで謎めいた雰囲気を醸し出す編地。



Img_2350j1pg ☆ イレギュラーな感覚を追求したもの
 様々な意匠糸を中心に、ラスティックなテキスチャーや紡毛糸使い、イレギュラーな撚りをかけた素材。シワ加工糸など。


Img_23691 ☆ 驚くほどの丸み
 軽いボリュームたっぷりのシルエットをつくる表情のある糸。やわらかいモール糸やふっくらと空気をはらんだ糸など。



Img_23621 ☆ 革新的な機能糸
 見た目だけではわからない機能を秘めた糸。保温や高強度、ストレッチ性、抗菌など、機能性をプラスした天然繊維の糸、リサイクル繊維や生分解繊維など。

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