テキスタイル

2021年6月19日 (土)

PVパリ 早くも2022/23秋冬トレンドのティザー発信

Pv-2  プルミエール・ヴィジョン(PV)パリに来場する目的は、インスピレーションを得ること、発見すること、素材を探し、自社の次シーズンのコレクションを差異化することにあるといいます。
 中でも重要なのが、インスピレーションの源泉を見つけることではないでしょうか。PVでは早くも2022/23秋冬に向けたトレンドの一端をティザー動画で発信しています。

 そのポイントは下記のようです。
・22/23年秋冬は、ファッション、色、素材の力強さと活力を確信するシーズン。エネルギーをプールしたいという思いから「Get Together Put Together」を合言葉に、結集を呼びかけています。
・カラーレンジは、穏やかな柔らかさに包まれた脈打つ心臓のように、明るい鼓動や蕾がほころぶようなリズムを感じさせる色調が想定されています。
・ファブリックは、エコロジーへのアプローチと持続可能な開発が必要不可欠で、このことが人の心を打つ革新的な美的感覚を提供します。
・シーズンで提案されるのは、驚きや驚愕、欲望といった真の感情をかきたてる強烈な視覚体験です。
・デジタル言語の世界がこれまでとは異なる方法による創造や制作を後押しし、新たな可能性を切り開きます。

 ティザーを見て、私もPVのクリエイティブパワーをちょっぴり体感、パリの9月展に行けるようになるとよいのですが---。

| | コメント (0)

2021年6月18日 (金)

PVパリ ラスボルド ゼネラルマネジャーへのインタビュー

 フランスは今月末に向けて、新型コロナウイルス感染防止のための規制が大幅に緩和される模様です。パリのプルミエール・ヴィジョン(PV)もこれを機に、来る6月30日と7月1日、仮設のグラン・パレで、出展者と来場者が一堂に会する「同窓会」のような展示会、「ファッション・ランデヴー」(このブログ2021.6.11の記事参照)を開催するとのことです。

 このイベント開催に向けて、PVゼネラルマネジャーであるジル・ラスボルド氏によるインタビュー記事が配信されました。この1年を振り返り、デジタルサービスを強化するためにグループが行った改革を紹介し、今後の可能性についても言及しています。

Pv-unegillesen  
 「ファッション業界全体に影響を与えたこの未曾有の危機を、プルミエール・ヴィジョンはどのように乗り越えてきたのでしょうか?」

 対面式のイベントを開催できなかったため、サービスをデジタル化し、デジタルトランスフォーメーションを加速させることに注力しました。2018年にはすでに、メーカーが製品カタログを展示し、バイヤーが素材を探すのを支援するためのマーケットプレイスを開発していました。これにより、すべての出展者がオンラインでコレクションを発表し、製品のアイデンティティシートを通じて技術やスタイルの詳細を提供できるようになりました。パンデミックが始まって以来、このプラットフォームに掲載される画像の数は爆発的に増え、カタログには5万点の資料が掲載されています。バイヤーは現在、25,000点以上の生地を見ることができます。
 
   「デジタル化のオファーを加速させるために、どのような戦略的施策を講じたのでしょうか?」
 
 私たちは、全面的な変革を行いました。まず、サプライヤーとバイヤーのコミュニケーションを促進するための新しい機能を開発し、バイヤーができるだけ簡単に生地サンプルを注文できるようにしました。
 また、厳選された商品を使った分析記事や、生地を手に取ってその落ち方や動き方を確認できるビデオを掲載するなど、トレンドを読み解くためのサービスを再構築しました。プルミエール・ヴィジョンのファッションチームは、スタイルの方向性だけでなく、イノベーションやサステナビリティにも焦点を当て、ブランドのリサーチの指針となるような編集・情報コンテンツを制作しています。すべてのコンテンツは、サイトの「マガジン」の見出しの下で見ることができます。
 また、コミュニティとのつながりを保つために、ウェビナーやポッドキャストの配信も行っています。昨年2月に開催されたデジタルトレードショーでは、世界110カ国から約50万のウェブページにアクセスがあり、デジタルトランスフォーメーションが順調に進んでいることを証明しました。
 
  「フィジカルイベントへの復帰はどのように考えていますか?」

 再開のスケジュールとしては、まず6月30日にPVのフィジカルのみのリアルイベント「ファッション・ランデヴー」を開催します。これは、9月に開催される国際的な展示会に先立ち、フランスの業界関係者(および近隣諸国のバイヤー)に再び集まってもらうためのものです。このイベントには、織物業者、タンナー、アクセサリーメーカーなど、すべての活動分野の企業が参加し、約200社が出展します。
 
  「リアルとデジタルのハイブリッドはどのようになりますか?」

 PVパリやデニムPVのように、実質的にハイブリッドな展示会もあれば、PVニューヨークやPVスポーツ・イン・ポートのように、直接会場に足を運んでいただく展示会もあります。
 展示会と並行して実施されるデジタルオファーは、バイヤーができるだけ効率的に来場の準備をすることを可能にし、来場後にオンラインでリサーチを進めることもできます。オムニチャネルの観点から、両方の良さを提供することができるのです。もし、健康上の理由で来場できないバイヤーがいたとしても、最適化されたデジタルツールを使って、オンラインでイベントをフォローすることができます。
 
 「環境保護が急務となっている中で、プルミエール・ヴィジョンがエコ・レスポンシビリティーの観点から取り組んでいる主要な施策は何ですか?」
 
 消費者のエコロジーへの関心は、素材が中心であるという調査結果が出ています。プルミエール・ヴィジョンでは、メーカーやバイヤーがこれらの問題に取り組むのを支援することが使命であり、それは大きな責任を伴うものです。
 2014年には、「スマート・クリエーション」プログラムを立ち上げ、出展者のエコ・レスポンシブルな取り組みを推進しています。また、代替素材や革新的な再生繊維を開発している新しいプレイヤーを見つけるために、市場を監視・調査しています。バイヤーが認証・表示された製品を選択できるよう、マーケットプレイスで検索フィルターを提供しています。同時に、これらの認証を分析・検証するために、相当な労力を費やしています。

 「健康危機と経済危機は、すでに進行していた変化を加速させました。今後のファッション業界をどのように見ていますか?」
 
 企業にとっては、サプライチェーンを使いこなすことが重要です。衣服はどこから来たのか?誰が、どのような条件で、どのように作ったのか。消費者は透明性を求めており、ファッション業界は生産方法や素材のサプライチェーンのベールを剥がさざるを得ないのです。
 
 ラスボルド氏による会見インタビューで、PVのデジタルイノベーションとサステナビリティの取り組みに改めて感動しました。さすが世界最高峰のファッションテキスタイルの見本市、やっていることが違います。

| | コメント (0)

2021年6月17日 (木)

2022春夏PVパリ⑶ 分野別ルックスとファブリック提案

 2022春夏プルミエール・ヴィジョン(PV)パリでは、今季もスタイリングのトレンドを発表し、ドレッシー、シティ、カジュアル、スポーツの分野別のルックスとそれに合わせたファブリックを提案しています。
 下記に、そのポイントをまとめましたのでご紹介しましょう。
 
ドレッシー
 22年春夏のドレッシーなルックスの合言葉は「魅惑する」です。明るく輝くような美しい装いが人目を惹きつけます。

3_20210617120601 (左) DAZZLE AND DELIGHT (きらめく眩しさと楽しさ)
(中) CARESSING TRANSPARENCY ((優しい感触の透明感))
(右) SUNNY SOFTNESS (陽に照らされて明るいソフトネス)

シティ
 ファッションは魅惑と快適さを兼ね備える方向へ。シティウェアはこの流れに乗って、従来の限界を超えた、新しい美的コードの可能性を開こうとしています。 4_20210617120601

(左) INDIGO TAILORING (インディゴ テーラリング)
(中) SEXY FLUIDITY (セクシーな流動感)
(右) SATIN TAILORING (サテン テーラリング)

カジュアル
 カジュアルなルックスは、ナチュラルな素朴なタッチと個性的なビジュアルをキープしつつ、より洗練された感覚へ向かっています。自然の温もり感のある素材を採り入れた、若々しい新鮮なルックが印象的です。

1_20210617120601 (左) EXAGGERATED RUSTICITY (誇張された自然のもつ温かい雰囲気)
(中) SEXY FRESHNESS (セクシー フレッシュネス)
(右) EXTROVERTED ORIGAMI (外向きのオリガミ)

スポーツ
 22年春夏のスポーツウェアのルックスは、前シーズンのジェンダーレスやボーダーレスといった多様化への流れを引き継ぎ、流動性と快適性を求める方向へ切り替わっています。
 アウトドアウェアは、80年代のヴィンテージの美学を再現しつつ、革新的な技術的特性を表す、パンチの効いた超高性能なものが提案されています。

2_20210617120601 (左) SURREAL PERFORMANCE (シュールなパフォーマンス)
(中) EXAGGERATED FLUIDITY (誇張された流動感)
(右) VINTAGE HIKING (ヴィンテージ ハイキング)
 
 シルエットは素材から始まります。上記ルックスが、コレクション制作のためのファブリックを選ぶヒントになれば、うれしいです。

| | コメント (0)

2021年6月16日 (水)

2022春夏PVパリ⑵ テキスタイル「セダクション」がキー

 2022春夏ファッションテキスタイルのキーは「セダクション(Seduction = 誘惑)」。巧妙なテクニックで人の心を虜にするテキスタイルのハイライトは次の3つ。

FLASHILY SEDUCTIVE (華やかに人目を引くセダクティブ)
1_20210614163401  直球で魅せる装飾的なテキスタイル。ファブリックやレザー、アクセサリーは、表情豊かな装飾と、きらめく光で加工された表面によって引き立てられます。
 今季はリアルな世界とデジタルな世界が交差する場所へ、イマジネーションを誘う季節。遊び心にあふれたひねりをきかせたテクスチャーと、暗示をかけられたような刺激的なカラーが欲望を呼び起こします。誘惑に喜んで屈服する、メッセージ性の強いファッションのシーズンです。 
<ポイント>
・teasing glitz 思わせぶりに煌びやか
・virtuoso gloss バーチャルな艶・光沢
・infused reveries 輪郭が曖昧な夢幻的世界
・juiced-up nature 誇張された自然
・rustiques dopes カッコいいラスティック
・exuberant origami 増殖するオリガミ
・plant graphics 植物のグラフィック

EXCITINGLY SEDUCTIVE (心ときめくセダクティブ)
2_20210614163401  様々な触覚―馴染みのある感覚だったり、あるいは異質な感覚だったり―こうした中、展開される魅惑の世界。素材は魅力的な優しく撫でるような手触りと心地よいやわらかな感触へ。
 生き生きとした透明感、震えるような表面、流動感のあるスベスベした風合いが、エモーショナルな反応を引き起こします。晴れやかで爽やかなファブリック、レザー、アクセサリーは、既成のスタイルコードからほんの少し抜け出して、ファッションをリラックスした楽しいものに導きます。
<ポイント>
・sensual fluidity 官能的な流動感
・caressing transparency 愛撫されるような透明感
・cuddly sensations 抱き心地の良い感覚
・solar softness 陽に晒されてソフトに
・new horizons 新しい風景柄

ECO RESPONSIBLE (エコ・レスポンシブル)
3_20210614163401  魅惑的であると同時に責任感のあるファッション。持続可能な品質、循環的で透明性のある生産モデルが不可欠に。
 官能的で魅惑的な素材や装飾品は、私たちの感覚を刺激し、これまで以上にエコロジーに配慮した魅力的な製品を提供する方向へ動いています。エコロジーが原材料やすべてのプロセスで進化し、より専門的で創造的な開発をもたらすシーズンが来ています。
<ポイント>
・organic & recycled オーガニック&リサイクル
・fewer chemicals 化学物質削減
・biodegradable 生分解性
・eco & hemp エコ&ヘンプ
・sustainably smooth サステナブルに滑らか
・respectful fashions 環境をリスペクトするファッション
・benevolent fluffiness 優しさに満ちたフワフワ感 さ

| | コメント (0)

2021年6月15日 (火)

2022春夏PVパリ⑴ ファッションテキスタイルトレンド

 プルミエ―ル・ヴィジョン(PV)パリ2月展はオールデジタルで開催され、注目のファッションテキスタイルのトレンドもデジタル配信されています。

 2022春夏シーズントレンドのまとめが発表されていますので、以下ご紹介します。Pv_20210614115701

<全般>
 ファッションのポジティブなフレーバーを貪欲に、楽しく味わうシーズン。スタンダードではない、自然発生的なクリエーション。独創的なハイブリッドが生み出す多様なアイデアが追求されます。リアルとデジタルが連係し、平凡なものを洗練へ、細部に至るまでの完璧な仕上がりへ導きます。とくにシンプルな “エッセンシャル" は流れるようなドレープの魅力に惹かれるように、新しい種類の官能性を演出します。また"ファンタジー” は不思議なほど明るく奔放に表現され、さらに"サステナビリティ(持続性) ” は華のある魅惑的な方向へ、新しいサインを送っています。

<カラー>
 陽気に、大胆に、お互いを混乱させたり、ぼかしたり、干渉させたりするのと同様に、心を和ませ、安心させてくれる、全24色が提案されています。 Pv12
 儚く官能的な感性へ誘うレンジで、一つひとつの色が、まるでトーンとトーンとの間を移行するかのように、コミュニケーションします。ブルーはバイオレットやモーヴに影響を与え、ピンクやオレンジ色にはレッドが加わり、グリーンとイエローは溶け込み合い、淡い色合いはダークの重要性を強調します。洗練された自然の色調と人工的に合成されたカラーが融合する、透明感のある、閃光のようにきらめく光りの色の存在にも注目です。

| | コメント (0)

2021年6月12日 (土)

2022/23秋冬デニムPV 「グレート ノース」のシーズン

Denim-pv  2022/23秋冬シーズン向けデニムPV(プルミエール・ヴィジョン)は、この7月5日~9日、プルミエール・ヴィジョンのオフィシャルサイトにて、「デジタル・デニム・ウィーク」と銘打ち、オンライン展を開催するとのことです。

 デニムファッションのプレビューも発表されています。シーズンの核となるのは「グレート ノース (Great North)」、北国の自然への誘いです。
 雪景色の中を散策したり、凍りついた自然に思いを馳せたり、星空の下で夜を過ごしたりすることで、デニムの季節を表現します。
Denim-pv-microsoftteamsimage11  
 これは自然との調和が美しいテーマです。コレクションはサステナブルでユニークなクオリティを中心に再構成され、シンプルさや実用性、環境への配慮を再考する流れが活発化しています。この動きは糸や仕上げの技術的進歩、天然染料に反映され、かつてないほどの循環型経済を目指す傾向となっています。
 
 提案されているシーズンストーリーは次の5つです。
・青い流氷
・極地の光
・フローズン デコレーション
・極地の毛皮
・スターリー ナイト(星の夜)

 なお、その後のデニム・プルミエール・ヴィジョンは、リアルおよびデジタルのハイブリッド展が、以下の日程で予定されています。
・2023春夏シーズン向け:2021年10月13日~14日、スーパースタジオ・ピゥ(イタリア、ミラノ)
・2023/24秋冬シーズン向け:2022年5月17日~18日、アリーナ・ベルリン(ドイツ、ベルリン)

| | コメント (0)

2021年6月11日 (金)

ファッション ランデヴーPV 一度限りの対面式イベント

1_20210612193601  フランスのプルミエール・ビジョン(PV)は、この6月30日と7月1日の2日間、グラン・パレ・エフェメールにて「ファッション ランデヴー(Fashion Rendez-Vous ) PV」展を開催するとのことです。
 「ファッション ランデヴーPV」は対面式のリアルなイベントで、テキスタイルメーカーとバイヤーの双方から強い要望があって実現したものだそう。ロックダウン解除後のファッション産業の活動再開への一歩となるように、一度限りの催しといいます。
 ファッションは常に動いているものです。ファッションのストーリーを構築するには、人が素材に直接触れることが絶対に重要で、この当たり前のことがようやくできるようになったのですね。

Grandpalais1  ちなみにグラン・パレ・エフェメールは、リニューアル工事中のグラン・パレの代わりに、エッフェル塔正面に設けられた仮設の建物で、2024年のパリ五輪で使用後、解体移築される予定だそう。

 出展社数はファブリック、アクセサリー、レザー、デザインの190社で、日本からは次の4社、エイ・ガールズ(A-Girls)、スタイレム・ゼン・キワミ(Stylem - Zen Kiwami)、瀧定名古屋ジャ・ファブリック(Takisada Nagoya - Ja Fabric)、坪由織物(Tsuboyoshi Orimono) が参加するとのことです。
 
 なお、PV9月展は、リアルとデジタルのハイブリッドにて開催されると発表されています。
 ・リアル展 :2021年9月21日(火)~23日(木)
 ・デジタル展:2021年9月20日(月)~24日(金)

| | コメント (0)

2021年6月 6日 (日)

TN JAPAN展22春夏「おしゃれ、こころの花、春を呼ぶ」

 TN JAPAN(テキスタイルネットワーク ジャパン) 22春夏展がこの2日~3日、東京・目黒で開催されました。出展したのは12の全国の産地企業・団体で、内1社が初参加でした。私は初日訪れたのですが、昨年同時期と違って人がかなり入っていてびっくりしました。
 テーマも明るい気分の「おしゃれ、こころの花、春を呼ぶ」です。得意素材が並ぶ各社ブースには、久しぶりに活気が戻っている様子でした。

播州の機屋(播州織工業組合) 遠孫織布 
 今回、組合から参加したのは、遠孫織布だけでした。ジャガード織を専門に、5mから量産までオーダーに対応している機屋さんです。Img_47651
Img_47661 今シーズンは播州織のイメージを払拭する、ナチュラルな茶綿使いのシンプルなジャカードを提案。
 右は、人気のカットジャカードで、色とりどりのテープを並べたような表情が楽しい。

坂田織物
 今回初出展したのが、久留米絣の老舗、坂田織物です。絣が出来上がるまでの作業はおよそ30工程にもおよび、完成まで約2カ月を要するとか。
 同社は、この伝統の絣に新しい色やデザインを採り入れて、モダンに蘇らせています。
Img_47991 Img_48001_20210605225801





 上はネオンカラーや、タイルのような箱型チェックの久留米絣です。

福田織物
 今シーズンは白と黒に絞っての提案です。Img_47931_20210605225701
 ドビー柄やサッカー風、クレーブ風、天日干しなどの表情をつけた無地が人気とか。

HCN浜松コットンネットワーク 辻村染織
 浜松産地で、藍染の糸をベースに縞や格子、ドビー、二重織、刺子織、セルビッチデニムまでさまざまな製織を行っているメーカーです。
Img_47721 Img_47691_20210605225401

                                        



 
 ステッチ表現が興味深いです。 

宮下織物
 富士吉田産地でジャカード織を手掛ける織物メーカーです。Img_47871jpg
Img_47851  右はプリズムのように美しく光るラメの生地です。

 前回よりデザインのシンプルなものが多い印象です。


双葉レース

Img_47831jpg  福井産地のラッセルレースのメーカーです。綿や麻など天然素材中心に、大花、中花、小花、幾何など様々。

| | コメント (0)

2021年6月 5日 (土)

PTJ2022春夏生地商談会⑻ハンドプリントからデジタルまで

 プリントテキスタイルもハンドプリントの手捺染、シルクスクリーンからデジタルなインクジェットプリントまで、多様に進化しています。
 今回の「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)22春夏」に出展したプリント服地メーカー3社をご紹介します。

島浪捺染
 今回初出展の栃木県足利市にあるプリント工場です。創業は明治20年といいますから、百年以上続く老舗です。各種素材への様々なプリントに対応していて、現代では再現が難しい伝統的なプリントの技法や、国内では数社しかできない天然繊維(綿や麻、ウールなど)のインクジェットプリント加工も行っているとのことです。 またインディゴ抜染・レーヨン抜染など抜染プリントやオパール加工も同社の強みといいます。
Img_47041_20210604223601 ブースではシルクスクリーンプリントやデジタルプリントを施したメンズシャツを多数提案。今どきの若者が好みそうなグラフィックデザインに注目です。
 
グローブ
 オリジナルのハンドプリントにこだわるテキスタイルコンバーターです。 Img_46371  モダンアートのような大胆な大柄が見られる一方、色数については、白×黒など抑えたものが多く、全体にサステナブルを意識させるデザインになっています。

ナカハネインターナショナル
 横浜市に本拠を構えるプリント生地や刺繍・レースを手掛けるメーカーで、今回初出展です。上海に自社工場があり、長年にわたり高品質なシルク生地を生産してきたといいます。Img_47001_20210604223401
 着映えのする美しい花柄プリントや刺繍、意匠性に凝った多彩なレースを豊富に提案していたのが印象的です。

| | コメント (0)

2021年6月 4日 (金)

PTJ2022春夏生地商談会⑺ サステな染色仕上げ加工

 サステナビリティの課題解決にいち早く取り組んでいるのが染色仕上げ加工メーカーです。「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)22春夏」に出展した各社の提案、その一部をご紹介します。

木曽川染絨
 岐阜県羽島郡の木曽川の地で、1950年に創業したというテキスタイルメーカーです。このほどナチュラルな草木染のオリジナル生地ブランド、「キソテキスタイル(KISO TEXTILE)」を立ち上げ、初出展しました。Img_46491
 素材はオーガニックコットンとリサイクル糸を軸にした2つの商品です。
 一つはボタニックス(Botanix)。ザクロや玉ねぎなど植物染料を100%使用して染めたナチュラルで奥行きのある色合いが特徴。
 もう一つはボタデジ(BOTADEGI)。植物染料の優しさのある色とデジタルなカラーを掛け合わせたハイブリットな加工。
 またアパレルブランド「キソ」も発表。リラックスしたTシャツやフーディなどを提案していました。
 
山陽染工
 広島県福山市を本拠地に、日本有数の規模で生産可能なインディゴ染めを提供している同社は、サステナブルな取組みとして、「Biggie加工」を提案。これは糊抜き・精錬・漂白という通常の前処理工程をワッシャー機で行うことにより、水及び薬品の使用料を削減する加工といいます。
 また植物由来の天然染料を用いて染色したボタニカル染め、さらにインディゴ抜染・着抜などの特殊な技術のものも出品し、人目を惹いていました。
Img_46111_20210604184001  右は、インディゴ染料を使用した特殊プリントです。
 インディゴ染料を4段階のグラデーションでプリントし、赤と黄色のアクセントを入れ、葉脈柄を描いたものです。グラデーション表現が美しく感銘しました。

吉田染工
 丸編み産地の和歌山で、糸の染色加工(チーズ染色)を行っている同社。グループ会社の貴志川工業でも生地の整理加工を行っていて、グループ全体で糸及び生地加工の染色対応ができるといいます。
 今期、注目は、「バナナクロス」です。これはバナナ畑で捨てられるバナナの茎から取った繊維でつくった生地です。バナナ30/コットン70の混率の生地はふんわりしなやかで温かい。
Img_47201
 廃棄物を利用していることがポイントで、循環社会の構築に大きく貢献するサステナブル素材と言えるでしょう。
 
鈴木晒整理
 遠州、浜松で創業60年という、海外でも有名な日本の加工場です。
 毎回、新しい機能加工を発表している注目のブースです。今シーズンは新たな商品として、天然成分由来の抗菌剤を使用した「ボタニウィル」加工と、冷感性を併せ持つ「ボタニクール」加工を提案。

 ボタニウィル加工は抗ウイルス性・抗菌防臭性を併せ持つ多機能性加工で、洗濯耐久性もあり、長期間使用しても効果が持続。天然植物由来成分配合なので、人にも環境にも優しいサステナブルな加工といいます。
Img_46901jpg_20210604184001  上のプリントのブラウス地にボタニウィル加工が施されています。
 Img_46911  上はボタニクール加工です。天然成分由来のサステナブルな加工で、安全性の高い抗菌性と持続する冷感の2つの機能を併せ持つ加工とのこと。

 何かコトが起きるたびに、新機能の加工が開発される、日本の技術って、ホントにすばらしい!です。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧