テキスタイル

2020年3月24日 (火)

2021年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「プレスリリース)」の3月17日付けで、柳原美紗子が寄稿した「2021年春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。http://www.cotton.or.jp/pr2020-03-17.htmlをクリックしてご覧ください。

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2020年3月19日 (木)

21春夏PVパリ(22) PVファブリックの日本企業「丸編ニット」

 最後にPVファブリックで「丸編ニット」分野に出展した日本企業です。

エイガールズ
 客の入りは前回より1割程度少ないとか。とはいえ世界中でビジネスを展開している同社としては、大して気にしていない様子でした。
 今シーズンは「HOPE(希望)」をテーマに、コレクションを構成。そこにはサステナビリティを意識しながらも、もっと自由にファッションを楽しもうという意味が込められているとか。
 Img_58181 新作は、リネン風の表面感で裏にキュプラを使い、滑りをよくしたニット(右)や、和紙使いのカサッとしたタッチのパイル、ラメ糸使いの光るニットなど。
Img_58041  またスポーツの見本市、ISPOにも出展するなど、スポーツ分野への取り組みもスタートさせているといいます。
 小松マテーレのコンブ使いのニットなどチャレンジングで、さすがPVアワードでグランプリを受賞したメーカーと、感心しました。

東光商事
 ブースでは、サステナブルを前面に打ち出していました。
Img_58011  インドのオーガニックコットンや、生分解性のあるポリ乳酸素材、GRS認証のリサイクル素材などです。引き合いが多いのは、ややハリ感とキシミ感のある質感のもの。またワッフル調のものも。
 
カネマサ莫大小
Img_61041Img_61081  前回と比べると来客の入りがよいそうで、これは場所が変わったせいかも、といいます。
 超強撚、超シュリンク加工の麻タッチのコットンニットが好調の様子。
 

ミナミ
 Img_61131 来場者が少なく、前回よりも3割減といい、浮かない表情でした。
 人気はシャカシャカしたリネン混や超強撚の薄地、ド詰めのしっかりしたタイプのものだそう。

宮田毛織工業
Img_61181  来客は例年の2~3割減。
 サステナブルについては、基本と考えているので、あえて打ち出しはしていないといいます。
 バックカット・ジャカードニット、薄地で透けるレース編みのようなニットが好評とか。
 
紀南莫大小工場
Img_60981  来場者は前回に比べ2割少ないとか。
 GOTS認証のオーガニックコットンやリサイクルコットン、ワッフル編みが好調といいます。


森下メリヤス工場
Img_62401  来客は少ないが、数よりも質と割り切っている様子。
 オーガニックコットンやコットン/シルク混が中心。


ヤギ
Img_62471  来場者は前回展の30%減で、とくにアメリカ人が少ないといいます。
 全体に変化はないようで、オーガニックコットンやリサイクル、カシミア混。

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2020年3月18日 (水)

21春夏PVパリ(21) PVファブリックの日本企業「ファンシー」

 次にPVファブリックでホール5の「ファンシー」分野に出展した日本企業です。

<ハイ・ファンシー>
タキヒョー
 来場者は例年よりもやはり少ないといいます。

Img_60791  ブースに入るとまず目に飛び込んできたのが、「サーキュラー・エコノミー・システム」の展示コーナーです。
 中でも注目されたのが「ザ・ニュー・デニム・プロジェクト THE NEW DENIM PROJECT」。これはデニムを裁断した後の残布や再販できない古着、紡績の際に出る落ち綿を再度紡績し、さまざまな商品として生まれ変わらせるというもので、タキヒョーはこれを手掛けるグアテマラの紡績会社アイリステキスタイルと契約し、デニムのアップサイクルを後押ししているといいます。また日本環境設計のポリエステル繊維の回収システム「BRING」とのコラボも訴求、サステナビリティ推進企業の一つであることを印象付けていました。
Img_60801jpg  人気素材としては、英式紡績機が生み出すウールのシリーズ、それに加えて目新しかったのが、職人の手絞りによる本藍染めカゴ染め風のプリント(右)です。
 この他、両面プリントのものや、和紙レザーなど、クラフトタッチの興味深い素材を揃えて、手応えをつかんでいる様子でした。
 
スタイレム (ZEN kiwami コレクション)
  商談件数は、いつもとそれほど変わりないそう。
Img_60841
  トレンドとしては、薄地で、軽く、透けるもの。
 とくに右のような少しだけ表面に変化をつけたオーガンジーやオーガニックコットンの先染め、フリンジ調のカットジャカードなど。

Img_60871  またキュプラやトリアセテート使いの、ミラーのような光沢のシワ加工のもの(右)、透け感を取り入れたものも好評といいます。

 
<プリント>
北高
Img_60961  全体に2~3割、来場数が減ったといいますが---、客足が絶えることはなかったように見受けられました。
 人気は、上のようなバンダナ調のプリント。またアロハ調のものも好まれているといいます。

コッカ
 2日目は盛況だったそう。
Img_60101  綿/麻混やコットン100%のダブルガーゼなどへのプリントが人気。
 とくに目玉は、テキスタイルデザイナーのNAOMI ITO(ナオミ・イトー)によるフレッシュなデザインといいます。

<シルキー>
坪由織物
  最高級のシルク織物で定評のある福井の老舗メーカーです。Img_59681_20200310191501
 今シーズンもオートクチュールのバイヤーが多数押し寄せた模様です。
 その人気ナンバーワンが、右の生地だそう。
 シルクに光るフィルムラメ使いの千鳥格子ジャカード。

Img_59701  また今季はもう一つ、コットンのしっかりとした厚地キャンバス(帆布)を初登場させていました。
  顔料染めでリバーシブル、洗い加工を施しヴィンテージ調に仕上がっています。トレンドエリアにも展示されて、目立っていました。

サンコロナ小田
 前回同様の入りで、中東、とくにUAE、また東欧のバイヤーが多いとのこと。
 Img_59941 今シーズンは、オーガンジーでも華やかなものよりはベーシックなものにこだわって提案。実際、ほんの少し表情のあるナチュラルな印象のものが受けているといいます。
 たとえばアセテート使いで麻調に見せたものなど。またリサイクルポリエステル使いのものも増やしているとか。

宇仁繊維
Img_60021jpg  来客数の落ち込みは1割程度とか。ブースはいつものように賑わっているように見えました。
 ここでの人気は、右のようなサッカーチェックとのこと。

<エンブロイダリー&レース>
リリーレース
 来場者は2~3割減とのこと。
Img_59621  全体に柄物よりは素材の質感に興味が集まっているシーズンで、オーガニックコットンやリサイクルナイロンのレースが人気。
 とはいえメタリックな光りも重要要素といいます。

栄レース
 同社は日本で唯一、リバーレースを手掛けるメーカーです。今期PVパリでは、リバーレース展(このブログ2020.3.12付け)が開催されたこともあり、バイヤーのリバーレースへの注目度は高かったようです。
Img_62521  その多くは自然な花柄のデザイン、またフロッキー使いのものやルーレックス入りのキラキラ光るものも。
 右は、トレンドエリアに出品されていたもの。

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2020年3月17日 (火)

21春夏PVパリ⒇ PVファブリック日本企業「エッセンシャル」

 今シーズン、プルミエール・ヴィジョン(PV)パリの軸となるPVファブリックへの日本企業の出展は、既にこのブログに掲載したアパージーンズウェア(2社)とメゾン・デクセプション(2社)を除くと39社で、出展社数は前回とほぼ同じでした。
 来場者数については、昨年の2~3割減という声が多く聞かれました。PVパリでは終了後の速報で、「今期は平常時の基準から大きく外れた例外的な会期となった」と報告されていますから、致し方ないことと思われます。ただし、こうした状況にもかかわらず、日本企業の中には、前回並みかそれ以上の成果があったというところもありました。危機をどう乗り越えるか、これも受け止め方次第のようです。
 素材提案では、PVパリが今期も大きく打ち出している「スマートクリエーション」の流れもあり、“環境への責任”を加速させている企業が目立っています。
 そのやり方は各社各様です。ここからは素材グループ別に、企業動向や人気素材ご紹介していきましょう。
 まずはホール6の「エッセンシャル」な分野に出展した日本企業から。
 
<スポーツ&テック>
小松マテーレ
 既にこのブログ2020.2.29付けで掲載した「スマートクリエーション」に初出展したように、環境に配慮した新技術の開発に力を入れている小松マテーレ。
Img_5761  今シーズンは「NARRATIVE (ナレイティブ 物語)」をメインテーマに、ブースを展開していました。一つひとつの素材にストーリー性を持たせることにより、より説得力が増すとの考えからとか。提案素材は次の6つにグループ分けされていました。
①アップサイクル : リサイクルベースの加工やオニベジなど。フイルムコーティング素材もバイオベースだそう。
②ファンクショナル : 超耐久撥水加工「ダントツ撥水」中心にウェットスーツ向け素材など。
③ムービング : ストレッチする動きやすい素材。
Img_57871 ④ハイパーナチュラル : 合繊スエードの「コマスエード」や天然繊維風の合繊。
 ⑤フリュイド :
 濡れたような光沢感。
 中でも、右のような海の深みのあるブルーが好評だそう。
Img_57911pg ⑥レリーフ :
 プリントによる立体的な表面感や、シボやシワなどビンテージ調の表情感を演出した素材。
 右のカモフラージュ柄の凹凸もプリントによるものです。

 (PVパリ閉幕後、同社社員の方のコロナウィルス感染のニュースが流れて大変驚きました。事業が再開し通常に戻りますように心より願っています。)

蝶理
Img_62321pg  来客は前回より1割ダウン。
 エコに力を入れていて、「エコ・ブルー」というGRS認証のペットボトル100%リサイクルポリエステル素材を大きく打ち出していました。
右はペットボトル100%のリップストップ。

<シャツ>
桑村繊維 テキスタイル2課
Img_59521  客数はいつもより少なく、商談したのは2日目までで50社ほどとか。
 人気はシンプルな綿/麻混の無地や先染めで、ベージュ系の自然な色合いのもの。
右のようなストライプにドットのプリントも。

<テーラリング(スーツ向け生地)>
ニッケテキスタイル
  来客は例年よりも少し少なく、とくにアメリカ人バイヤーが少ないとか。
Img_62131   原産地認証システム「Zque(ジーキュー)」で 認証されたニュージーランド・メリノのスーツ地が好調。また右のようなアウトドア向け三層の高機能ウール、表ウールで裏ポリエステルのボンディングも人気といいます。

瀧定名古屋 (JA FABRICコレクション)
  来場数はいつもの8掛けといいますが、ビジネスは想Img_62211 像していたよりは良いとのこと。
 「ABYSS BLUE (深淵のブルー)」をテーマに、環境に配慮したエコ・フレンドリーなコレクションを前面に展開していました。素材はコットンタイプのリサイクルポリエステルが中心です。

<プレミアム・リラックス>
柴屋
 今回は来場数が3割ダウン。とはいえ必要な商談には時間がとれてまずまずだったよう。綿/麻中心に、ワッシャー加工のタイプライタークロスや迷彩柄のプリント、パンツ向けツイルが好調といいます。
Img_60421 Img_60451








パノコトレーディング

 オーガニックコットンを手掛ける同社、PVパリは初参加です。Img_62371
 これまでPVニューヨークに出展していたこともあり、今回、新規出展の扱いにならなかったといいます。
  客足は少なく、オリジナルの魅力を複層化していかないと、と話していました。
 

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2020年3月16日 (月)

21春夏PVパリ⒆ 「マルシュ・エ・デマルシュ」展 イベント

 パリ市内にあるパリ装飾芸術美術館(Musee des Arts Decoratif)で今、靴と履物の歴史に焦点を当てた「マルシュ・エ・デマルシュ(Marche et Démarche 歩行と足取り)」展が開催されています。
 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリは、この展覧会のメインスポンサーの一つになっているとのことで、フットウェアに関係の深いPVレザーで、レザーのスペシャリストを厳選して紹介するなど、靴にスポットを当てた展示が行われていました。
 また初日、行われた講演会では本展のパリ装飾藝術美術館チーフキュレーターのドゥニ・ブルーナ(Dennis Bruna)氏が登壇。Img_54091 テーマは「ヒールの歴史」で、歴史好きの私にとって大変興味深かったです。ハイヒールの原型となったプラットフォームシューズの見本も見せていただき、印象に残る講演となりました。
 さらにこの日の夜は、同美術館で展覧会鑑賞を兼ねたプライベートパーティも催され、おもてなしに感謝です。
 私は既にこの展覧会を見ていたのですが、再度見逃しをチェックできたことも“幸運"でした。

 本展について、気の付いた事柄を少しご紹介しましょう。

 会場入口でドーンと展示されていたのが、レインボーサンダルの巨大なリプロです。サルヴァトーレ・フェラガモが制作した歴史的なシューズですね。
Img_50871  このレインボーカラーのプラットフォームシューズは、1938年に女優のジュディ・ガーランドのために制作されたものといわれています。ジュディ・ガーランドが映画「オズの魔法使い」の中で歌った「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」に因んでいることで有名です。
 こんな風なステキなシューズがたくさん見られそうと、ちょっとワクワクします。
 
Img_51751  古いところでは、まず「プーレーヌ」です。
 右は、1420年頃の北イタリアのもので皮革製、中世ヨーロッパで大流行したつま先の極端に長い靴です。
 
 チョピン(chopin)も数点、出品されていました。
 チョピンはハイヒールの原型といわれているシューズで、15世紀のベネツィアに始まり、16世紀、17世紀に流行した女性用プラットフォームシューズの一種です。
Img_51621  右は16世紀のスペインで使用されていたものとか。
 当時流行ったスラッシュ(切れ目)装飾入りです。
 
Img_51661

 チョピンはもともと、泥や路上の土から靴とドレスを保護するための高下駄、あるいはオーバーシューズとして使用されていたといわれています。
 
  それにしてもあまりにも高いチョピンが数点、展示されていて、もうびっくり!
  左はベネツィアの16世紀のチョピンだそう。
  これでは歩けませんね。

 
 
 
Img_51481jpg  そこには日本の履物や、インドや中近東のもの、中国の珍しい纏足の展示室もありました。
 右は、清朝時代の美しい装飾を施した纏足の靴です。かわいいけれど、よちよち歩きしかできない足を思い、胸が痛みました。
 
Img_51251   英国の赤い女性用ハイヒール、1700年。
  シルクの織物とレザー製で、宮廷で履かれたものだそう。
 エレガンスが偲ばれます。
  
Img_57361   フランスのハイヒールで、1720-40年頃のもの。
  皮革にメタリック糸の刺繍入り。
 踵がそれまでのものよりも細く繊細になっています。
   
Img_57561jpg  現代に飛んで、パコ・ラバンヌのオートクチュールで用いられたシューズ。
  1989年秋冬のもの。


  
 Img_57521  2014年の日本人アーティスト、館鼻則孝が花魁の高下駄から着想したというヒールレスシューズも出ていました。
  
 この他、ほんとうに様々。数え切れないほどのたくさんのシューズがあって、とうていお伝えしきれません。
 ぜひご覧ください、と言いたいところですが、22日までですので、もう幕切れですね。

 本展を見て、靴がいつの時代も私たちの憧れをかきたててきたことがわかりました。その豊かなイマジネーションに出会い、靴が持つ創造性を改めて認識したことでした。

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2020年3月15日 (日)

21春夏PVパリ⒅ プルミエール・ヴィジョン・アクセサリー

 「プルミエール・ヴィジョン・アクセサリー」は、プルミエール・ヴィジョン(PV)パリの服飾資材・部材の見本市です。
Acc0238111  今期は282社が、ウェアやレザーグッズ、シューズ、ジュエリー、ランジェリーなどのマーケットに向けて、次のようなカテゴリー別にブースを構えていました。:リボンやコード、レースなどのテキスタイルアクセサリー、ボタン、ファスナーやチェーンなどのプラスチックや金属製のアイテム、ラベル、ハンガーなどのパッケージング、ビーズやフリンジ、造花などのオーナメント、ジュエリーなど。

Acc06441  とくにコスチュームジュエリーについては、出展企業が40社余りと充実。
 右のようにファッションフォーラムが大きく模様替えされたのが印象的です。
 
 今シーズン、アクセサリーは、全般にテクスチャー(材質感)に重きが置かれていたようです。素材の表面感が優先される傾向で、色調は中間色調の穏やかなコントラストのものが多くなっていました。
 テキスタイルアクセサリーでは、レースはレトロ調とエスニック調が2大テーマとされ、超軽量の繊細なもの、またラフィア使い、ラメ入りも人気といいます。
 刺繍は花びらが盛り上がっている花やパッド入りのデザインなど、立体的な構図のもの。また幾何学的な黒、白、金、モダンなクリスタルからカラフルなトロピカル調のものも見られました。
 ボタンでは、リサイクルが浮上。リサイクル素材で作られたまだらな大理石状のものや、斑点のあるボタンなどが増加。またバイオポリマーの台頭も注目されます。
 
 今期、出展していた日本企業は下記2社のみでした。
 
サクラレース SAKURA LACE
Img_61971  「サクラレース」の名称は海外向け、日本では「落合レース」です。
 前回と比べ、新型コロナウィルスの影響で来場者は3割減とか。
  人気はモノフィラメントのナイロンのトーションレースや、Img_61981 繊細なハシゴレース、リサイクルコットン使いや、ラメやレーヨン糸による光るブレードなど。
 右は、クラッシュした蜘蛛の巣のようなシルバーラメ入りのレース。

カワイイレース KAWAII LACE
 「カワイイレース 」も日本では「岩井レース」で知られています。最高品質のカレー産リバーレースを取り扱っていることでも有名です。ちなみにリバーレースについては、今回のPVパリの展覧会記事(このブログ3月12日付け)をご参照ください。
Img_62091   今シーズンもコットンのトーションレースやシルク、リネン、和紙にラメコーティングなどを揃えて多彩に提案。とはいえコロナウィルスの感染拡大で、来場者がいつもの1/3に激減したそうで、ちょっと残念な風景でした。

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2020年3月14日 (土)

21春夏PVパリ⒄ 「PVデザインズ」日本への高い関心

 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリのテキスタイルデザインの見本市「PVデザインズ」では、日本への関心の高さがうかがわれました。
 
Photospvfevrier2020alexgallosi21431  ファッションフォーラムでは、“ジャパニーズ・オリガミ” のワークショップが連日、開かれていたようです。
 右のように、折り鶴など多彩なオリガミがフォーラムを飾っていました。 
 
 「PVデザインズ」に出展したのは世界各国222のデザインスタジオで、日本からも下記の二社が参加、いずれも京都のアトリエでした。
 
アディクト ADDICT
 日本の図案の反響を知りたいと、新規出展したといいます。来場者は期待していた7掛けくらいで少なかったそうですが、手応えはあったとのことでした。
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  とくにキモノの帯地を中心とするビンテージ・シリーズや、楽しいポップなものが好評だったといいます。

ニックス NIX
 前回展にも出展していた京都のアトリエです。アパレル及びホームテキスタイルのオリジナルデザインを提案していました。
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 自然の風景を写したパターンや、水墨画のようなデザインなど、日本的なものに引き合いが多いといいます。

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2020年3月13日 (金)

21春夏PVパリ ⒃ 「クレージー・デザインズ・マーケット」

 図案とテキスタイルデザインのマーケットに特化した「PVデザインズ」。そのファッションフォーラムは、毎シーズン、出展アトリエの作品の魅力を引き出す展示で注目されます。
  今期は「クレージー・デザインズ・マーケット」と題した構成で、多彩な文化を反映する刺激に満ちた内容になっていました。
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 2021年春夏は、環境への責任とともに感性豊かなファッションの季節になるとみられています。これを予感させるように、パターンは新しいグラフィックやジオメトリー、ピュアな本質指向を背景に、アート性の高いグラフィカルな表現力のあるものが追求されています。
 
 フォーラムで見られた下記、6つのテーマをご紹介します。

ナリッシング・ネイチャー Nourishing Nature
Img_64541  活き活きとした自然の息吹。新鮮なフルーツサラダ、またX線画像に見るような自然も。

インベイジブ・フラワー Invasive Flowers
Img_6473jpg1  花がスペースを埋め、色とりどりの花びらが重なり、広がる、まさに花尽くし。

単純化されたジオメトリー Simplified Geometries
Img_64561  グラフィックが簡素化されて、角の丸い、より柔らかい印象のジオメトリーへ。

エスニック・コラージュ Ethnic Collage
Img_64621  民族のストーリーを図案化した、切り絵を思わせるようなアブストラクトなコラージュ。

絵筆のストローク Pictorial Strokes
Img_64581  ペイントやパステル、鉛筆描きなど、動きのある線で刻印された形状のグラフィック。

空白スペース  Shaping absent space
Img_64641  余剰を削減し、空白のスペースを活用してより自由に、よりピュアなビジュアルを求めるデザイン。

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2020年3月12日 (木)

21春夏PVパリ⒂「ネクストレベル、リバーレースの未来」

 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリで、レース工芸に捧げられた展覧会「ネクストレベル、リバーレースの未来」展が開かれました。本展は、「ザ・レース・レビュー」展という、リバーレースの伝統を継承する北フランスのカレーとコードリーの14の工房が参加する巡回展と、「メゾン・デクセプション」に出展している高度な仕上げ加工やレースのアトリエとのコラボレーションで実現したものといいます。
Fd119961  会場は「メゾン・デクセプション」エリアの外側です。同エリアに招待されていない来場者も伝統的なレースの美を楽しめるようになっていました。
 
 ところでリバーレースとは、19世紀初めにイギリスのジョン・リバーが開発したというリバー編機で作られるレースです。この編機は1987年に製造が終了、今では大変希少な機械となっていて、カレーとコードリーにその8割が現存しているといいます。この地域で産出されるリバーレースには産地証明が発行され、産地の保護が図られているとか。
 ちなみに日本ではPVアクセサリーに出展している岩井レースが取り扱っています。

 極細の糸を使い、複雑な構造にデザインされたリバーレースは、レースの中でもっとも格調高いと言われているレースです。

Fd2030051  上は、繊細でイノセントな雰囲気のリバーレース。

Img_53211_20200306115901  上の華やかなドレスは、フレンチカンカンをヒントにデザインされたとか。

Img_53271  右は、老舗メーカーのSOPHIE HALLETE(ソフィアレット)社のレースです。
 
 その繊細で優美な美を堪能した展覧会でした。

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2020年3月11日 (水)

21春夏PVパリ⒁ 「メゾン・デクセプション」職人技の世界

   プルミエールヴィジョン(PV)パリの2月展で、毎年開設される「メゾン・デクセプション Maison d'exceptions」。ここは並外れた匠の技や非凡な革新技術を完璧にマスターしているアトリエを世界各地からピックアップして紹介するエリアです。まさに繊細で高度な職人技の世界であり、招待された来場者のみに門戸が開かれています。
Fd20292811
 今期は、会場が前年までのPVレザーのホール3からPVファブリックのホール6に移動して開催されました。
  
 出展したのは世界各国24の工房です。日本からの参加は下記2社で、昨年よりも4社少なくなり少し残念でした。

OMIYA CONNECT オーミヤ・コネクト
  “京組み紐” の京都の近江屋が、今回は「オーミヤ・コネクト」の名称で出展されていました。Img_53081jpg  草履の鼻緒などによく使われているというトーション組み紐で、細幅のものから幅3cmの広いものなど様々。多彩なデザインの組み紐とその楽しい使い方も紹介していました。

Fd20301511  上のように、スニーカーの紐に使用するアイデアもあり、来場者の目を惹いていました。

AMAIKE TEXTILE INDUSTRY 天池合繊
 同社の目に見えないほど極細のポリエステルフィラメント糸使いのスーパーオーガンザ、“天女の羽衣”は世界的に有名です。
Img_53041  今回はその高度なテクノロジーを活かした新素材、“ダイナミックグラデーション”を提案していました。これは緯糸に織り込んだ極細シルクの分量をグラデーション状に入れた織物です。
 二つの光沢と質感を楽しめるとあって、人気の商品。それにしてもあまりの美しさにうっとり!

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