音楽

2024年3月24日 (日)

パリの邸宅でサロンコンサート バロック音楽の夕べ

 パリでサロンコンサートに誘われ、優雅な夕べを過ごしました。
 場所はパリ裏10区にある19世紀 “花の都パリ”を象徴する「オスマニアン建築」のアパルトマンです。天井の高い王朝風の邸宅で、かつての貴族の住まいを彷彿させます。近隣の移民が集まる地域とは隣接していますが、通りを挟むと一変し、静かな環境になることに驚かされましたが---。
 そんなエレガントなサロンで、「La Lorenzany」アンサンブルの演奏を楽しみました。クラヴサン、フルート、ファゴットのトリオが奏でたのは、バッハ、ヘンデル、ヴィバルディのバロックの楽曲、トリオソナタでした。久しぶりに癒される音楽を聴いて、気分が晴れる気がしました。

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 クラヴサンは、日本では「チェンバロ」と呼んでいる楽器で、弦を爪ではじくことで音を出します。ギターに似た優しい繊細な音色で、より心の琴線に響いてくる感じです。初めて近くで見て、ピアノとは鍵盤の白黒が逆なことも発見しました。

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 上は、このコンサートのプログラム表紙に使われていた絵画です。アドルフ・フリードリヒ・エルトマン・フォン・メンツェルによる1825年の歴史画で、トリオアンサンブルが描かれています。背を向けて腰掛け、チェンバロで伴奏しているのが、「音楽の父」と呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハの息子で作曲家のカール・フィリップ・エマヌエル・バッハとか。

 この絵とともに、過ごしたステキなひと時、忘れられない思い出になりそうです。お誘いに感謝!

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2018年9月 9日 (日)

あの慣れ親しんだ曲のふるさとはドイツだった!

 昨日は湘南日独協会20周年記念講演会で、若林 倖子さんが講演されるというので、藤沢ミナパークに行ってきました。若林さんは、外交官夫人として長年ドイツに在住され、オペラアンサンブル「カンタンテ」を設立されてコンサートを開いたりもされている方(このブログ2015.6.1付けも参照)です。
 テーマは「ドイツ生まれ日本育ちの歌」で、お話しと歌の楽しい会でした。「ちょうちょ」とか「かえるの合唱」など、あの慣れ親しんだ曲のふるさとがドイツだったとは、ほんとうにびっくり!しました。

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 ドイツのフォークロア衣裳をチャーミングに着こなした若林さん。講演にあたり、日本で親しまれているドイツの歌や民謡を探されたそうです。すぐに見つかったのはざっと50曲で、今回はその内の14曲を披露されました。歌を一緒に歌って下さったのは、湘南日独協会合唱団「アムゼル」の方々です。さすがのドイツ語で、すばらしい合唱でした。

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 まずはおなじみの「かすみか雲か」から。これはドイツでは小鳥の歌だったのですね。「ちょうちょ」は、ドイツ語では「幼いハンスが一人で旅に出た」という歌詞で、ドイツ語の歌詞と日本語歌詞が、まったく違っているとか、「かえるの合唱」や「ローレライ」は、ドイツではもうほとんど歌われなくて、日本の曲になってしまったことなどを、ユーモアを交えて語られました。
 最後を締めたのは、宝塚の曲?と思われていた「すみれの花咲く頃」でした。皆で日本語の歌詞を合唱したり、輪唱したり。こんなこと私も久しぶりで、懐かしさに目元もうるんできました----。
 すてきな午後のひと時、すっかり楽しませていただき感謝です。

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2017年6月24日 (土)

奥村愛&大萩康司デュオコンサート 美しい調べに癒されて

 「奥村 愛&大萩康司デュオコンサート」が横浜市戸塚区文化センターであることを知り、Okumuraai_ohagiyasuji ダメもとで問い合わせたところ、幸運にも座席がとれて、行ってきました。副題は「ヴァイオリンとギターの織りなす上質な調べ」です。ヴァイオリンは奥村 愛さん、ギターはもちろん大萩康司さんで、お二人が奏でる美しい調べに癒されました。
 ヴァイオリンとギターですので、どうしてもヴァイオリンが勝ってしまいます。でもそこは上手に配分していました。どの曲目も聞きごたえたっぷりです。大萩康司さんのギターソロにはさすがにうっとりしました。やっぱり生で聞くのは違います。ピアソラの「タンゴの歴史」はアンコールでも演奏されましたけれど、もっと聞きたかった!です。締めの「ケルト・スピリット」には、スカボローフェアやグリーンスリーブスなどのイギリス民謡が組み込まれていて、ギターを練習中の私は、まさにハマってしまったといった感じでした。
 トークも楽しく、大萩さんがときどき言いよどんだりして、優しい人柄を感じさせられました。
 久しぶりに心地よい午後のひと時でした。

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2016年5月30日 (月)

日伊国交150周年 大トリの秋川雅史コンサートに感動!

 日伊国交150周年記念イベントで、テノール歌手の秋川雅史コンサートに行ってきました。「千の風に乗って」、「オー・ソレ・ミオ」----、さすがの大声量、大迫力に感動しました。
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Img_66831jpg  この28日と29日、日伊国交樹立150周年を記念して、六本木ヒルズで「イタリア・アモーレ・ミオ ITALIA AOMRE mio!」と題するイタリア・フェスティバルが開催され、最終日の昨日、この大トリをつとめたのが秋川雅史氏でした。
 舞うような手の動き、その表情豊かなこと、すべてがすごい!としかいいようがありません。短いライブでしたけれど、堪能しました。

 このフェスティバルの前日、「イタリア・アモーレ・ミオ」の記者会見が行われました。
Img_66541jpg  同席した出演者は、まず世界的なギタリストの布袋寅泰氏と“イタリアの至宝”と呼ばれるズッケロ氏です。布袋氏は、「ズッケロとは音楽の面でも人間と人間の面でも、相性がいい」と、初共演を喜んでいました。初日夜の二人のライブは、ファンで湧いたようです。次にテノールの秋川雅史氏が、「イタリアは4年間滞在した思い出の地」などとコメント。そして美の女王、ミスイタリアとミスユニバース日本代表が紹介されました。

 イタリアといえばイタリア料理や車、ファッションなど、日本ではすでにおなじみです。でもこのイベントで、これまで以上にイタリアのすばらしさ、美しさが伝わったと思いました。
 イタリアって本当にすてきな国ですね!

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2015年7月20日 (月)

キリスト品川教会「マタイ受難曲」アリア演奏会に感動! 

 連休の一日、クラシックのコンサートに行ってきました。メンデルスゾーンによるバッハ復活「マタイ受難曲」アリア演奏会です。
 キリスト品川教会の礼拝堂という静謐な場所も、この重厚な宗教曲にぴったりでした。
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 指揮を執られたのは、以前から存じ上げている指導者でもある高畠浩氏。アリア独唱とコラールを中心に、ソロ楽器も入ったオーケストラ・アンサンブルによる演奏は、アマチュアが混在しているとは思われないレベルの高さでした。
 その厳かな美しい調べとともに、田中昇神父によるイエスキリスト受難のドラマが語られ、すっかり引き込まれてしまいました。
 清々しく、心が洗われるようで、久しぶりに大きな感動を覚えたコンサートでした。

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