日記・コラム・つぶやき

2020年3月20日 (金)

東京ファッション専門学校 ファッションショー 「ルーツ」

 東京ファッション専門学校の学生によるファッションショーが先月20日、銀座松屋で開催されました。
 これは同校2年生の卒業記念のショーです。
Img_68911   1年生が「シャツ」の作品を披露した後、2年生が「ルーツ」をテーマに制作したコレクションを発表しました。
  2年生は海外7か国・地域の出身です。一人ひとりが自身の原点を思わせるような作品をまとって登場。ふるさとへの熱い思いが伝わって来るようでした。
 その堂々のウォーキングぶりにも、目が点!
 右は台湾からのコウ・ペイカさんがデザインした華やかなコーディネート。チャイナ風の花柄の組み合わせが印象的です。

 左下はベトナムのアインさんによるアオザイ風のドレスです。
 右下はミャンマーのス・ミャン・フェーさんのフォーマルなドレスです。Img_68961
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Img_69101   伝統美を今風に、若い感性で表現したショー、一生の思い出になったことでしょう。そう思うと胸がいっぱいになりました。

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2020年2月 6日 (木)

わたしとコートと□展~買い手目線のバリアフリー考える

 任意団体コオフクが主催する「みなとコオフク塾」の『わたしとコートと□展』が、この1日から6日まで、ワールド北青山ビルで開催されています。
 「みなとコオフク塾」というのは、障がいの有無に関わらずファッションを楽しむことを目的にしたプロジェクトで、東京都港区にゆかりのある“多様な人々”が集い、障がいのある方が抱えるおしゃれの悩みや課題を理解し、衣服をリデザインするプログラムを実施されています。
 今回のテーマが「コート」だったのです。
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 上はその展示風景です。このプログラムにはワールドグループのブランド「オペーク ドット クリップ」と「ザ ショップ ティーケー」のメンバーも参加しているそうで、それぞれのブランドが展開するコートをもとに、回を重ねてつくったワードローブがマネキン展示されています。
 
 本展の初日、関連イベントとしてトークセッションがあり、私も行ってきました。
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 登壇したのはイオンモール甲府昭和ゼネラルマネージャー 東朋浩氏、丸井グループサステナビリティ部ダイバーシティ&インクルージョン推進担当 井上道博氏、東急不動産 都市事業本部 商業施設開発部 若津宇宙氏と、コオフク プリンシパル 西村佳子氏です。本セッションの企画運営を担当されたFashionStudiesの 篠崎友亮氏の進行のもと、「買い手目線のバリアフリー」と題して、商業施設における現在のバリアフリーの取り組みや施策などが語られました。

 まず東氏が、イオンモールの「人にやさしい施設・街づくり」を、井上氏が、丸井が実施しているユニバーサルデザインの様々な試みを、若津氏が、開発を手掛けた東急プラザ渋谷にみるバリアフリーの考え方を、自己紹介方々プレゼンテーションされました。
 次にフリートークとなり、エレベーターやトイレ、手すりなど商業施設におけるユニバーサルデザインの具体例が紹介されました。
 中でも興味深かったのが、井上氏のお話です。博多丸井では4,000人のモニターがいて、車いすユーザーなどの方々からの視点で、ハード面の改善がされているといいます。車いすの方は足の小さい方が多いそうで、レディス靴で19.5cm~27.0 cmのサイズを揃えたブランドを展開されているとか。また有楽町丸井では昨秋「すべての人」が使いやすい試着室『みんなのフィッティングルーム』を設置。自分の部屋にいるような広々した空間で、使いやすさが好評だそう。これに続けてハード面の充実以上に大切なのは「おもてなしの心」と強調され、接客には何よりも思いやりの精神で臨むように、従業員教育に力を入れているといいます。
 さらに意外でおもしろいと思ったのが、若津氏による客の属性に関する話題です。東急プラザ渋谷で一番多いのは在住外国人、次に外国人観光客、そして三番目がシニア層だそうで、夜のエッジ―なバーには高齢の方がたくさん来ているといいます。現在、1階の観光案内所で運営に携わっている同氏、そんなことも意識して「渋谷のロビー」を盛り上げていきたいと話していました。

 イベントの最後に、「みなとコオフク塾」修了書授与式があり、 ワールド代表取締役の上山健二氏よりワークショップに参画した各チームに、修了書が贈られました。
Img_32691jpg  上はその時の一コマを撮った写真です。

 おしゃれが好きで新しいことにトライしたい、でもどうしたら楽しめるか分からない。そんな好奇心旺盛な人たちの思いと悩みを繋げ、カタチにしていくこのプロジェクト、ほんとうに尊いと思います。
 継続を願いつつ---、会場を後にしたことでした。

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2020年1月22日 (水)

近藤サトさん 一歩踏み出す勇気で、自分らしさを手に入れる

 先般の「日経ウーマンエキスポ2019」で、元フジテレビアナウンサーの近藤サトさんが登壇するセミナーに出席しました。さすがのセレブリティだけに、会場は満席状態で、熱気にあふれていました。
  テーマは、「一歩踏み出す勇気で、自分らしさを手に入れる」です。Img_17431 お話はやはりブームを巻き起こした“グレイヘア”、そしてそこから学んだことが中心でした。
 局付けアナウンサーだった頃、なぜスカートを強要されるのか、なぜメガネをかけられないのか---、こういうことはいかがなものかと思っていたといいます。白髪を隠さないのも同じで、推奨されないと言われてきたそうです。
 3週間ごとに白髪染めを続けていたある日、突然アレルギーが出るようになり、毛染め薬品が悪いと言われても、なかなかやめられなかったとか---。しかしあるとき、白髪染めを強いる風土とは何か、私はもっと自由でいい、と気付くようになって、黒髪として自分をだまし続けていたのをやめたそうです。
 そうなったらそうなったでまた大変だったといいます。鏡を見て白髪のおばあさん、女性として劣化した存在に見られる、と思ったのですね。ところが意外にも周囲から「いいネ」と言われて、自分自身が古い価値観にとらわれていたことがわかったとか。
 現在51歳の近藤サトさん、一人でやるリスクは大きかったけれど、リターンも大きかったと振り返ります。今はマルチステージで生きる時代です。人の意見を聞き過ぎたり、世間の目を意識し過ぎたりする日本は、女性活躍後進国とバッサリ。もうそんなことを気にしないで、一歩踏み出せば新たなネットワークが生まれ、新しいステージが拓けるといいます。
 最後にまとめとして、次の5つを挙げました。
1. 同意を求めないで一人でやる。誰かが評価してくれる。
2. ルーティンを疑う。変えれば世界が変わる。
3. 自分自身の声を聴く。
4. 断崖絶壁に立っていると思うこと。
5. 良い意味の孤独を求める。
 容姿や属性が評価され、同調性がとりわけ強い国、日本。この国で女性が自分らしく意志をもって生きることがどんなに難しいことか、私も身に染みて感じています。そこを超えて自分らしさをどう手に入れるか、小さなヒントが見つかったような気がしたセミナーでした。

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2020年1月21日 (火)

スプツニ子!さん 女性が活躍する未来の在り方を語る

 昨年11月末、働く女性に向けたイベント「日経ウーマンエキスポ2019」が、東京ミッドタウンにて開催されました。すべての女性が自分らしく輝くための様々なグッズの展示や、セミナーも多数行われ、盛況の様子でした。
 この中で私がもっとも興味深く思ったのが、スプツニ子!さんによるセミナーです。スプツニ子!さんといえば、東京芸術大学美術学部デザイン科・准教授で起業家の顔も持つアーティストで、その活動は世界的に高く評価されています。女性が活躍する未来の在り方を語るというので、ぜひお話をお聞きしたいと思い参加しました。
Img_17251  セミナーは羽生祥子日経ウーマン総編集長とのインタビュー形式で行われ、テーマは「女子のパワーで社会が変わる! 世界が今注目するFemtech(フェムテック)とは?」です。
 実は“フェムテック”とは何か、そのとき私も知りませんでした。「女性」と「テクノロジー」の造語で、2016年頃から登場し、女性特有の悩み(特にヘルスケア)を解決するテクノロジーを指す言葉です。日本での認知度はまだ低いようです。
 スプツニ子!さんは、この“フェムテック”が日本でもようやく今注目されるようになってきたといいます。たとえば老舗百貨店の大丸梅田店で、昨年試験的に「生理バッジ」が導入され、女性のリズムに寄り添う新ゾーン「ミチカケ(MICHIKAKE)」がオープンしたことなど。最近やっと生理の話が話題に上るようになりましたが、10年くらい前までは、タブーで隠すべきものでした。でももうその頃に、スプツニ子!さんは「生理マシーン、タカシの場合」という映像を発表してセンセーションを巻き起こしていたのですからほんとうにスゴイです。その後THINX(シンクス)などより機能的な生理用ショーツがあらわれ、ここ1、2年の変化は激しいといいます。
 次に「32歳あるある」へ話は移り、妊娠・出産のタイムリミットと向き合わなければならなくなる女性の悩みがディスカッションされました。スプツニ子!さんも32歳頃に落ち込んだそうです。「いつ生むか?」、「どう働くか?」は、働く女性にとって深刻な問題です。将来の子づくりのために、スプツニ子!さんは34歳の時に「卵子凍結」をしたことを打ち明けられ、「えっ!」とビックリ、衝撃でした。「子づくりしたいなら、35才以内に卵子凍結しておくべき。これは新しい始まりで、10年後には当たり前になっている」とも。確かに生殖医療の進化には目覚ましいものがあります。
 続いて、現在取り組まれている、生殖医療に関する新しいプロジェクトに触れ、「32歳あるある」を仕方ないと思わないで解決していかなければいけない、この問題は私が解決すると、強調したのも印象的でした。
 最後に古いヒエラルキーを女子パワーで逆転し、女性が生きやすい世界をつくっていきましょう、と呼びかけ、セミナーを終えました。
 女性として考えさせられるお話が続出、我慢しないですむ明るい未来が待っているように思えてうれしい気持ちになりました。

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2020年1月20日 (月)

新年の賀詞交歓会に出席して

 2020年がスタートし、恒例の各業界団体の賀詞交歓会が華やかにとり行われました。
 中でも盛大だったのが、日本アパレル・ファッション産業協会が15日に東京・ホテルニューオータニで開いた新年会です。最近は女性の参加も少し増えているようですが、今年もその圧倒的多数は黒っぽいスーツ姿の男性たちでした。女性服を扱うアパレルメーカーが多数であるはずなのに、何故なの?と首をかしげさせられます。
 挨拶に立った北畑稔理事長は、「今年3月に東京クリエイティブサロンを開催し、東京ファッションを発信していく。また昨年6月に制定したCSR憲章の下、持続可能な社会の実現に向けて脱プラスティックへの取り組みを進めるとともに、女性活躍の場を広げていく」とお考えを述べられました。
Img_29401 来賓の小池百合子東京都知事(写真右)も、「東京クリエイティブサロンへの支援や、環境問題で都としてCSR投資に力を入れていく」と語り、社会事業家でもあった渋沢栄一にも触れていたのが印象的でした。
 また赤松憲日本百貨店協会会長も「ファストファッションの雄、ザラがリセールを手掛ける」などと話され、中古販売を立ち上げたH&Mに続いて、あのザラも、とビックリしました。
 今年はいつになくサステナビリティが強調された賀詞交歓会でした。

 西印度諸島海島綿協会の賀詞交歓会は、新体制となって初めての新年会とあって、会場を東郷記念館という奥ゆかしい場所に移しての開催です。
 昨年9月に新理事長に就任された八木原保氏の挨拶の後、ジャマイカのアリコック大使が、「今年はビジネスが再開されるすばらしい一年になることを期待している」と祝辞を述べられました。Img_29511
 次いで三宅正彦TSIホールディングス会長が、「サステナビリティの流れから、天然のものが復活し、海島綿が戻ってくる」と激励され、一同大いに勇気づけられたことと思います。
 なおアリコック大使ですが、今年3月に6年半過ごした日本を去ることになられたそうです。少し寂しくなりますが、次に期待しましょう。
 
Img_29601  「繊維の宝石」と呼ばれる海島綿製品の展示も行われ、各社選りすぐりの商品の数々に目を細めたことでした。

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2020年1月 3日 (金)

箱根駅伝2020 ナイキの厚底シューズに注目!

  お正月恒例の箱根駅伝、復路に当たる茅ケ崎の浜須賀交差点までサイクリングして来ました。
 先導する車やバイクの後からアナウンスが流れて、8区を走る選手が近づいているのを報せてくれます。

20200103101650imgp57825  待つこと数分、トップランナーが淡々と走ってきました。青学大3年の岩見秀哉さんです。履いているのは、あの噂のナイキ製ピンクの厚底シューズ「ヴェイパーフライ ネクスト%」です。軽くてクッション性がよく、しかも撥水性の高い素材が用いられているので給水で濡れないのもよいといいます。
 続いて現れた東海大4年の小松陽平さんも、ナイキのシューズで左右色違いのものでした。

20200103103134imgp58461  それにしてもナイキのシューズ、多かったです。とくに注目はピンクの厚底シューズで、選手たちのお気に入りのようです。

 沿道には旗を持っている人がいっぱい。でもランナーには「旗を振らないでください。大声で叫んでください!」との呼びかけがされていました。旗を振ると音が響いて、応援の声がランナーに届かないからだそうです。応援のスタイルも最近はそんな風に変わってきたようです。

 総合優勝したのは青学大でした。あれからもずっとトップを譲らず逃げ切ったのですね。ついにやりきったといった表情の選手たちをテレビ画面で見て、みんないい顔をしているなと思いました。

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2020年1月 2日 (木)

初詣 鎌倉鶴岡八幡宮に混雑覚悟でお参りして来ました!

 鎌倉で初詣といえばやはり鶴岡八幡宮です。今年は久しぶりに混雑覚悟でお参りに行ってきました。
Img_26511g  お正月はいつも大混雑していますので敬遠していたのですが---、行列は思っていたほど長くはなくて、30分ほどで石段へ。

20200102141642imgp05251  参拝後、源氏池へ。ユリカモメの群れや鴨の間に海鵜もいて羽根を休めていました。穏やかに泳ぐ水鳥の姿が印象的でした。

Img_26491  池の近くには “さざれ石”が置かれています。今年はオリンピックイヤーなので、君が代に詠まれているこの石に注目が集まりそうです。 正式名称は「石灰質角礫岩」で、小石が雨水などで溶けた石灰岩の乳状液により凝結して岩のように多きくなったものとか。
 ここには何度も来ているのに、今まで気づきませんでした。
 
 来てみるといろいろな発見があるものですね。
 
20200102155818imgp57681jpg  稲村ケ崎から見た夕方の江ノ島です。右手に富士山も望める絶景ポイントですが、あいにく富士山は薄雲に隠れて山頂だけがうっすらと見えました。

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2020年1月 1日 (水)

2020年初日の出 尾瀬岩鞍から明けましておめでとう!

 明けましておめでとうございます!
20200101071512imgp55871pg  2020年の初日の出は尾瀬岩鞍スキー場のリゾートホテルの窓から見ました。猛吹雪だった大晦日から一転、晴れ間が見えてうれしかったです。
 スキー場はどこも雪不足で、オープンできないゲレンデが続出していました。ここも同様でしたけれど、昨日の雪は“恵みの雪”になったようです。晴れているのに小雪が降る“狐の嫁入り”状態で、コンディションは少し良くなっていました。昨日は運休してしまったゴンドラやリフトが運行し、ブッシュも隠れて新雪を楽しむことができました。
 
20191231205942imgp55621   昨夜は花火イベントも行われて、屋台が出るなど賑やかな年越しでした。
 
 本年も楽しい一年になりますように心から祈っています。

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2019年12月27日 (金)

ザ・タイガースのピー(瞳みのる)講演会はすばらしかった!

 ザ・タイガースといえば、1960年代後半、若者たちを熱狂の渦に巻き込んだグループ・サウンズです。そのドラマーだった「ピー」こと、瞳みのるさんによる特別講演会が、先月初め、日本ファッション協会うらら会主催で紀尾井フォーラムにて開かれました。
Img_05911  登壇した瞳さんは、73歳になられた今も若々しくてスラリと格好いい。ホント、ステキで、北京から帰国したばかりとは思えないほど、エネルギーに溢れていました。
 キャリアについてはウィキペディアなどで詳しく報じられている通りです。
 ザ・タイガースで沢田研二に次ぐ人気を博していたにも関わらず、1971年の解散コンサートを最後に、芸能界から完全引退してしまったのです。その潔い態度はほんとうに見事というほかありません。地元京都の高校に入り直して、中国文化に興味を持つようになり慶応大学に入学、中国文学を専攻します。卒業後は高校教師として教鞭をとる傍ら、中国語・中国文学研究者の道へ進みます。華やかなアイドルから地味な文学者へ大転身されていたのですね。ほんとうにビックリ!しました。2010年に慶応義塾高校を退職するまでは、一切、表に出ないようにしていたそうです。2011年に自らの沈黙を破って自伝『ロング・グッバイのあとで。ザ・タイガースでピーと呼ばれた男』を出版し、ベストセラーになって、音楽活動を再開されたといいます。2014年に自らのバンド「二十二世紀バンド」を結成、以来毎年ライブツアーを行っているとのこと。この間の苦労話やエピソードを楽しそうに語られました。
 講演の最後にご自身の作詞作曲による「道」を熱唱され、ほんとうにすばらしかった! 何をするのにも努力されているのですね。
 胸が熱くなる思いで帰路についたことでした。

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2019年12月17日 (火)

全国ファッションデザインコンテスト 日本綿業振興会賞は?

 今秋は度重なる大型台風や大雨の影響で、イベントが中止されるケースが数多くありました。第57回を迎えた全国ファッションデザインコンテストのショー形式による審査会も台風19号の接近のため取りやめとなり、私も日本綿業振興会賞の審査に臨むことができませんでした。
 後日、主催者の杉野学園から実物制作について内部審査が実施され、日本綿業振興会賞には兵庫県マロニエファッション専門学校の魚本帆菜(うおもとはんな)さんが受賞したお知らせを受けました。

57thjfdc_57ts-jfdc19101200641jpg  右がその作品です。応募総数1689点のデザイン画から実物制作された31点の中から日本綿業振興会賞に選ばれた力作です。
 一見して思ったのが何かの“虫”です。昨日のこのブログに書いた「虫」展で見たような虫です。
 後から取り寄せた制作者のコメントによると「“ダンゴ虫”のイメージ」とあり、やはりそうだったのか---と思いました。黒いハリのある布でつくった襞の重なりは、ダンゴ虫の甲羅を思わせ、一つひとつが“節”のようです。真ん中の白いものは“卵”を模しているのでしょうか。後ろから見ると、小判型の体型が浮き上がっていて、まさにダンゴ虫! 
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 子どもの頃、家の中に入ってきた小さなダンゴ虫と遊びました。ちょっとつつくと体を丸める虫がおもしろかったのですね。そんな虫好きがワァーっと喜びそうな服に仕上がっています。この造形力、すばらしいです。
 作者のコメントには次のように記されていました。
 「自己保身のため、他を遮断するシルエットにダンゴ虫のイメージを取り入れ、周りとの関わりを絶った“ワタシ”の世界で、自己表現の重要性、個性の必要性を問います。自身の存在意義を問います。」なかなか意味深な重い意図が込められていたのですね。
 “ワタシ”独りの世界を見つめることは成長の一段階です。魚本さん、受賞を機に新しい社会に向かって大いに羽ばたいていって欲しいと願っています。

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