旅行・地域

2018年5月 9日 (水)

「チバニアン=千葉時代」地磁気逆転地層を訪ねて

 「地球は巨大な磁石」で、方位磁石のN極が北をS極が南を指すのは常識と思ってきました。でも長い地球の歴史をみると、いつでもそうだったのではないのです。実は逆転していた時代があったのですね。それが「第四紀更新世」と呼ばれる地質年代です。
 千葉県市原市田淵の養老川沿いの地層がまさにこの年代とされ、昨年、「チバニアン」(千葉時代)と命名されて一躍話題になりました。
 そこで好奇心も手伝って、この連休の一日、「チバニアン」を訪ねてきました。
 人が押し寄せているかと思いきや、意外にもひっそりとしていて、河原への道から地磁気逆転地層がある崖に簡単にたどり着くことができました。
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Img_00731  右が、その斜面です。
 露頭上部には赤、黄、緑に色分けされた杭が打たれています。一番下の赤い杭は磁場が逆転していた時代のもの、その上の黄色は磁場がふらふらしていた過渡期のもの、一番上の緑色は現在と同じ時代といいます。
 説明板には「白尾凝灰岩層」(白色の薄い層)とあり、ここは何と77万年前に長野県の古御岳火山が噴火して海に堆積した火山灰層で、その後隆起した地層である、と書かれています。

 たまたま地質に詳しい方がいて、その方のお話によると、磁場は今、少しずつ弱まっているそうです。とはいえ次の逆転がいつか、地球の気候変動などとの関係もわかっていないとのことでした。
 確かなことは、この地層が77万年前に起こった磁場逆転の痕跡を残しているということです。あのネアンデルタール人が存在していた年代で、その頃はN極とS極が現在とは正反対の方向を向いていたのですね。
 地球の磁場は、こんな風に逆転現象が何度も起こっていたのです。ほんとうに地球は生きている!です。
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 現在、この地層は国際地質科学連合に申請中だそう。正式に認定されると「チバニアン=千葉時代」の名称が、地球史に刻まれることになります。来年あたり間違いなし、とか言われているそうで、ちょっとわくわくします。

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2018年5月 8日 (火)

白馬小谷村の「塩の道」 往時の史跡が点在 

 白馬に来て、かつて「塩の道」と呼ばれた千国街道の小谷村近辺をドライブしました。道沿いには、道祖神など往時を偲ばせる史跡が点在しています。
20180504170952imgp17481  通りかかったのが小谷村の「牛方宿」です。牛と牛方がともに泊まって疲れを癒したという、塩の道で唯一現存する宿です。県宝にも指定されているそう。
 写真は母屋で、その隣には土蔵や塩倉も建っています。 20180504171126imgp17551 昔懐かしい古びた水車も回っています。そののどかな風景を満喫しました。
 
 ここでもう一つ、探訪したのが落倉自然園です。
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20180504164448imgp17311jpg  小さな湿原は水芭蕉の群生地となっていて、今が見頃と咲いていました。その白い気品に満ちた花々に出会えたこともラッキーでした。

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2018年5月 7日 (月)

ゴールデンウィークは白馬八方へ!

 今年のゴールデンウィークは、久しぶりに白馬八方へ行ってきました。
 この時期でもスキーができるのは、この白馬と志賀高原くらいです。ところが最初に予定していた志賀高原は雪が少なく、4月末でスキー場が閉鎖されてしまいました。そこで急遽行先を白馬に変更したのです。
 白馬も山の上部でしか春スキーはできません。しかもその日は風が強くて、リフトがストップするなど、あまりよい状態ではなくて残念でした。

 とはいえ晴天が続いて、雄大な眺望を楽しみました。新緑を通り抜ける爽やかな高原の風も気持ちよかったです。

20180506100054imgp19601jpg_2  上の写真は北尾根高原から60分ほど登ったところにある展望台から撮った絶景です。
 登山道にはまだ雪が残っているというので、長靴を借りました。普通の靴で充分と思ったのですが、やっぱり長靴にして歩きやすかったです。

Imgp01711 白馬三山の名峰です。左から白馬鑓ケ岳、杓子岳、一番右奥が白馬岳です。白馬大雪渓から白馬岳に登ったときのことが思い出されました。

20180506120104imgp20351  白馬大橋や松川橋からのパノラミックな風景も堪能しました。

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2018年1月 6日 (土)

パリ オルセー美術館で「ドガ ダンス デッサン展」も

 今回パリへ来て、オルセー美術館へ行ってきました。朝一番ではなかったのですが、それでも午前の早い時間に着きました。それでもものすごい行列でびっくり! 40分ほど並んで入場しました。
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20171229_122800  展示場は、元駅舎だったことがわかる吹き抜けの広々とした空間を利用しています。

 右は、名物の大時計です。

 久しぶりでしたのでゴッホやモネ、マネ、ルノワールなど、印象派や新印象派の名画からロダンやブールデルらの彫刻、アールヌーボーのインテリアなどを鑑賞しました。
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 写真撮影が自由なこともうれしかったです。日本では展覧会は一部を除き撮影禁止です。

 とくに企画展として開催されていたのが「ドガ ダンス デッサン (Degas Danse Dessin)展」です。Img_53831
 ドガはバレエの踊り子の絵で有名な印象派の画家のエドガー・ドガで、フランスの詩人、批評家、思想家のポール・ヴァレリーと親交があったのですね。本展はこのポール・ヴァレリーがドガの逝去後に出版したImg_53791jpg_3 「ドガ・ダンス・デッサン」という書籍へのオマージュでした。

 左写真の手前は「青い衣裳の踊り子たち」1893年頃

 

Img_53771_2  「14歳の小さな踊り子」1932年
 これはドガによる唯一の彫刻作品とか。本物のチュチュを着けています。

 この他、様々なポーズをとるバレリーナや、馬を題材にしたものなど、ドガの集大成のような展覧会でした。

 オルセー美術館には、このようなおなじみの作品が揃っています。世界中から人が集まってくるのは当たり前ですね。

 外に出てみましたら雨でした。冷たい雨のなか、行列はさらにさらに長く伸びていました。

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2018年1月 5日 (金)

パリ穴場スポット 古代ローマ浴場跡に建つ中世美術館

 パリへは何度も訪れているのに、このクリューニー国立中世美術館には数十年前に行ったきりで、前を通り過ぎるだけでした。
 今回改めて中世美術を見てみようと、クリューニーへ行って来ました。

 ところで最近のパリは美術館など公的な建物への入場はチェックが非常に厳しくて、どこへ行っても検査のために大行列させられます。テロ防止のためで致し方ありません。
 でもここは行列もなく、すんなり入ることができました。内部もとても静かでした。日本語の音声ガイドの無料貸し出しもあり、久しぶりにじっくりと見て回りました。 

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 この美術館は古代ローマの浴場跡を利用して建てられているのです。パリには古代ローマの遺跡がいくつか残存していますが、ここもその一つといいます。現代の都、パリに今なお古代遺跡が残存していることに驚かされます。

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Img_54141 1階は、古代遺跡の中に中世が溶け込んでいるような空間です。まさに悠久の歴史を感じさせられます。

 右はアダムの像です。


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 館内では、特別展「中世のガラス展」が開催されていました。

  ガラスの歴史って古いのですね。古代エジプトにまで遡るとか。
 右は英国の書物の挿絵です。吹きガラスが盛んにつくられていたことがわかります。

 ベネツィアングラスやガラスのオブジェ、それにステンドグラスなど、中世を彩る様々なガラス製品が展示されていました。
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 1階から工事現場にでもありそうなちょっと怖い鉄格子の階段で、2階へ上ります。

 チャペル奥の展示室で、ようやくお目当てだったタピスリーに出会いました。古びた織物なのに違和感なく迫ってきます。時代を感じさせる多色の色合いが美しい!Img_54211  騎士物語の連作タピスリーがずらりと並べられています。日本の絵巻物を織物で表現した、といった感じです。

Img_54171  あの有名な一角獣もありました。この一角獣の周りには、ライオンや猿、雉、鹿などの動物が付き従っています。

The_lady_and_the_unicorn_desire  右は解説パンフレットにあった「貴婦人と一角獣」です。

 日本にも2013年に初来日しましたね。国立新美術館での熱狂ぶりを思い出します。

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2018年1月 4日 (木)

フランス第二の都市リヨンを訪ねて 

 シャモニーモンブランからパリへの途中、下車して、フランス第二の都市、リヨンを訪れました。
 リヨンといえば絹の街です。まずは世界最大規模といわれるテキスタイルのミュージアム、リヨン織物装飾芸術博物館に行ってきました。ここは以前、来たことがあって、実は昨年まで閉館の危機にさらされていたのです。存続が決まってホントによかったです。

Img_53621  重厚な18世紀の建物内には、古今東西の織物や衣装が一堂に展示されています。

Img_53581jpg_2  日本の着物もありました。
 右は、日本の着物に見られる意匠、ツバメや菊の花模様などを採り入れたジャカード織の生地です。

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 第一帝政時代のハイウエストの古代風ドレスは、おしゃれで有名だった皇后ジョゼフィーヌのものといいます。

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 ベネツィアを本拠に活躍した20世紀初頭のクチュリエ、マリアーノ・フォルチュニーのストーンとしたプリーツドレスも見ることができました。

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 ザクロ模様のマントです。ルネサンス期のものと思われます。

Img_53561  織物装飾芸術博物館には、ジャカード織機の古いものも出品されていました。
 この自動織機は、1801年にフランスの発明家ジョゼフ・マリー・ジャカールにより発明されたといいます。


 世界文化遺産に正式登録されたリヨンの旧市街に足を延ばし、丘の上に建つフルヴィエール教会に行ってみました。ここからはリヨンの夜景が美しかったです。
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 天井画はImgp07151_3 モザイク画でしょうか、その華麗な装飾が印象的でした。

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2018年1月 3日 (水)

シャモニーモンブランは水晶の町

 シャモニー谷は雪、雪、雪。仕方ないので、ピッケルなど登山用具を展示するアルペンミュージアムなど、博物館巡りをしました。

 中でも一番印象に残ったのはクリスタル(水晶)博物館でした。
Imgp06661jpg_2 ここはモンブランの水晶取りで発展してきた町だったのです。山岳リゾートとスキーだけの町ではなかったのですね。
 水晶を売っている店がなぜ多いのか、その理由がわかりました。

Imgp06671_3  クリスタル博物館ではモンブラン山塊やアルプス地方で産出されたクリスタルクォーツやアメジスト、ガーネットなどを一堂に展示。
 中でもモンブランの名峰で採掘されたという巨大な水晶は圧巻でした。

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Img_53461  手前はスモーキークォーツ(黒水晶)。グランド・ジョラスで採れたものだそうです。

Imgp06131  モンブラン登頂に初めて成功したのは、水晶取りを職業にしていたパルマとソシュールという二人の人物で、彼らの銅像(写真右)が街の広場に立っていました。手を上げているのがパルマで、モンブランの方向を指しているといいます。
Imgp06581 街で、アルプスの山岳高地らしい馬車も見かけました。

Imgp06151jpg  夜の街はイルミネーションやライトアップで華やか、クリスマス気分を盛り上げていました。

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2018年1月 2日 (火)

メール・ド・グラース氷河の洞窟に氷のラウンジがあった!

 シャモニーで観光名所の一つとなっているメール・ド・グラース氷河の洞窟を訪れました。

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Imgp04911jpg   麓の可愛らしいモンタンヴェール鉄道駅から登山電車に乗って、20分ほどで終点の展望台駅に到着します。

 ここからフランス最大の氷河といわれるメール・ド・グラース氷河の絶景が見られるはずでしたけれど、あいにくの小雪模様でほとんど見えません。でも洞窟観光に支障はなくてよかったです。
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 テレキャビンで途中まで降り、その後300段の階段を下ると洞窟です。
Imgp05261jpg 入口は氷河の厚い氷壁をくり抜いたような、ぽっかり開いた穴でした。

Imgp97831  美しい青いトンネルに吸い込まれるように内部へ進みます。

Img_53051  最奥部には幻想的なイリュミネーションに彩られた光の空間が広がっていました。もう神秘の別世界! よく見ると、氷のソファやバーカウンター、暖炉もあって、もうまるでホテルのラウンジのようでした。

 今、地球温暖化で氷河が後退しているといいます。
 写真を見ると、かつてこの鉄道が開通した頃の氷河は明らかに鉄道線路の近くまで来ていたのに、現在は深い谷底です。資料によると、氷河は約半世紀で1000メートルも下に下りてきてしまったとか。愕然とさせられました。
 この洞窟を守るためにも、これ以上の温暖化は防がないといけない、と改めて思ったことでした。

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2018年1月 1日 (月)

シャモニーモンブランへ行ってきました!

 昨年末のクリスマスから年始にかけて、フランスのシャモニーモンブランからパリへ行ってきました。

Imgp96051jpg  シャモニーでは、お天気がよかったのは初日だけで、あとは雪の日ばかりで残念でした。
 でもロープウェイや登山電車に乗って、険しい岩が連なる峰々や大氷河、眼下に広がる街の雪景色を楽しみました。

 壮大なスケールで迫って来る大自然の美しさは、映像で見るのとはケタ違いでした。

Imgp97292_2  上の写真は、エギーユ・ドュ・ミディ(針峰 3,842m)で、ロープウェイから撮ったもの。

Imgp03401 エギーユ・ドゥ・ミディの一番高い展望塔から下の展望台を見下ろしたものです。

Img_52671  上の写真で、正面左奥の岩峰がアルプス3大北壁の一つ、グランド・ジョラス(4,208m)です。

Imgp02791_2  一番遠くにちょこっと見える山がヨーロッパアルプス最高峰のモンブラン(4,810m)です。写真が逆光になってしまいました。
Imgp03241jpg モンブランは、お椀をひっくりかえしたような、なだらかな丸い形をしています。そういえば栗の実の形に似ているようです。

Imgp96981 手前がグランド・コンバン(4317m)で、その右後ろにそびえているのが、もう一つのアルプス3大北壁であるマッターホルン(4,478m)です。11年前、このマッターホルンを望む街、スイスのツェルマットに行ったことが懐かしく思い出されました。

Imgp96451  大氷河も間近く見えました。

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2017年8月20日 (日)

釈迦堂遺跡博物館 縄文遺跡を訪ねて

 中央道を通るといつも目に付くのが、縄文博物館こと釈迦堂遺跡博物館です。蓼科からの帰路、釈迦堂パーキングエリアから歩いて行ってきました。

Img_04391  何とも立派な施設でびっくりです。
 開館したのは昭和63年で、笛吹市と甲州市の組合立博物館となっています。1980年代初め中央道建設に際し、この付近で日本有数の縄文遺跡が見つかったそうで、遺跡をこの両市の遺産としたといいます。 

 館内には縄文土器がズラリと展示されています。
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Img_04021  右は縄文中期後半の土器で、釈迦堂遺跡の出土品を代表するものだそう。「水煙文土器」と記載されていました。

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Img_03991  土偶もたくさん見られます。
 多くは割れた破片でしたが----。数が多いのに驚かされます。

 
 

 

Img_04191  土偶作りの体験もできるようになっています。

 30分くらいで、200円だそうです。
 作ったらそのまま持ち帰れるとのことです。

 

Img_04341  庭園はよく整備されていました。
 その少し高いところに、復元された縄文人の住居址があります。
 右は縄文前期初頭のものでほぼ円形をしています。
 縄文中期のものは楕円形です。それも2つありました。

20170814164752imgp25821jpg  遊歩道には美しいピンク色のヒガンバナ、ナツズイセン(夏水仙)が咲いていました。

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