文化・芸術

2018年9月18日 (火)

「ピカソとダンス展」パリオペラ座でピカソ作品を見て

 パリに来て、オペラ座で開催されていた「ピカソとダンス展」を見ました。
Expo_picasso_et_danse_gd_2   その日は文化遺産の日でまた本展の最終日でもあり、混んでいるかと思いましたが、それほどでもなく入場できました。
 展覧会を見て、ピカソのキュビズムがダンスの動きに影響されていたことに、改めて納得しました。キュビズムは 動くはずのない絵に動きを導入した絵です。
 左は、ちらしに使われていた「裸のダンサー」(1962)です。

 見どころは、やはりピカソが関わったバレエ衣装です。

Img_5216j1pg 右は、1917年にパリで初演された「パラード 1917」の衣装です。(ただしこれは1979年のレプリカです。) ブリキと分厚いボール紙でつくられていることを確認しました。
 ピカソはこの衣装をジャン・コクトーのイメージをもとに制作したといいます。
 ピカソらしい前衛的な作品です。
 このときピカソは緞帳や舞台装置も手がけているのですね。

 最初の妻となるバレエ団のダンサー、オルガ・コクローヴァと知り合ったのもこの舞台だったといいます。 

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Img_52051    バレエ「三角帽子」の衣装も展示されていました。(これも1992年公演のレプリカです。)

Img_51951  「ダンスを描く」ではダンスにまつわるピカソの作品が、サーカスや闘牛、エロティックなものまで展示。ピカソ自身が踊っている写真もあって興味深かったです。ピカソは相当なダンス好きだったのですね。

 ダンスを通して、様々な角度から見たものの形を一つの絵の中に収めていったピカソ。キュビズムの創始者といわれる偉大な画家の秘密が少しわかった気がしました。

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2018年9月16日 (日)

「エッフェル塔特別ライトアップ」を見てきました!

 ロンドンからパリに戻った日の夜、「エッフェル塔特別ライトアップ」を見てきました。エッフェル塔を眺める最高の場所はトロカデロ広場とあって、広場には人がいっぱい。お祭りのようににぎわっていました。

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 このライトアップは、日仏友好160周年記念「ジャポニスム2018」の公式企画の一つとして行われたものです。(このブログの2018.5.13付け参照)手掛けたのは日本を代表する世界的照明デザイナーの石井幹子氏と同氏の長女でパリを拠点に活躍されている石井リーサ明里氏です。
 「エッフェル塔、日本の光を纏う」をテーマに、 闇夜に照らし出されたエッフェル塔は幻想的な美しさを湛えていました。

Img_48741 雅楽や琴の響きとともに、エッフェル塔が七色の色彩に染められていきます。富士山や黄金の塔、光琳の燕子花図が現れる光景も目にし、日本らしさは最高潮!さすがにすばらしかったです。

 フィナーレは、下の写真のように光の放射で幕を閉じました。

 繰り返し流れる10分間の映像はまさに 一大スペクタクルでした。これを支えた日本のプロジェクション・マッピング技術にも大きな拍手!

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2018年9月14日 (金)

「ファッション オブ ネイチャー展」服飾と自然界を考える

  ロンドンに来ています。来週行われるパリのプルミエールヴィジョン取材が目的で、パリ経由でロンドンに入りました。
 いつものようにファッションリサーチをするかたわら、ヴィクトリア&アルバート・ミュージアムで開催中の「ファッション オブ ネイチャー展」を見てきました。
 これは17世紀から現在に至るまでのファッション(服飾)と、自然の関係を探る展覧会です。人間はファッションのあらゆる要素を自然界から得ています。それなのに人間はこのことに気を留めずに、あまりにも無頓着だったようです。ファッション業界もここで立ち止まって、自然界に与える影響やエコロジーについても考えなければならない、そう喚起させられる展示構成でした。

  1階は17世紀から20世紀初頭の服飾エリアになっています。
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  花や動植物から発想したモチーフの何と多いことでしょう。 人間は自然の恩寵を実に豊かに受けてきたのですね。
Img_47251jpg シルクやウール、コットンの歴史衣装をはじめ、今はもうない鯨骨のコルセットや、鳥の羽根の帽子や扇、アイボリーや本物の玉虫を使ったアクセサリーなど珍しいものもたくさん展示されています。

 本展の見どころは2階の展示です。
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 現代のデザイナーたちによる自然環境に配慮したファッションを多数見ることができます。

Img_47481jpg  グリーンの向こうにすっくと立っているのがカルヴァン・クラインがデザインしたドレスです。エマ・ワトソンが2016年のMETギャラで着用したものといいます。

Img_47831  SDGs( 国連の持続可能目標)の5つの「P」を考える展示コーナーもありました。5つの「P」とはPeople 人間、Prosperity 豊かさ、Planet地球、Peace 平和、Partnership パートナーシップです。これらをバランスよく考えてものづくりすることが重要なのですね。

Img_48041  地球環境保護プロジェクトのコーナーです。

Img_47981  ヴィヴィアン・ウエストウッドのクライメイト・レボリューション(地球温暖化革命)からのモデル展示も見られました。

Img_47781 人工蜘蛛糸も登場しています。
 微生物を利用してつくられる注目の新素材です。
 右はステラ・マッカートニーのコレクションからのもの。

 この他、興味深い展示がいっぱい。
 なお、開催は来年の1月27日までです。

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2018年9月 8日 (土)

バイオアート展 「2018年のフランケンシュタイン」

 バイオテクノロジーが進化し、アートの世界でもバイオアート展が開催されるようになっています。その一つが東京・表参道のEYE OF GYREで開催中の「2018年のフランケンシュタイン バイオアートにみる芸術と科学と社会の今」展です。
 「フランケンシュタイン」は英国の小説家メアリー・シュリーによる小説で、今年は発表されてから200年になるそうです。生命の謎を解き明かそうと死者の断片をつなぎ合わせて怪物を生み出してしまう科学者、フランケンシュタイン。それが想像から現実のものになりつつあるのが現代です。
 ファッションの世界でも細胞や微生物のモチーフなどの表現が注目されていますし、またフランケンシュタインという怪奇な人物への好奇心もあって、開始早々、見に行ってきました。

Img_44491  まず目に飛び込んできたのが、平野真美さんの「ユニコーン」。架空の生物に生命を吹き込んで蘇生させようという作品です。ほんとうに生き返るかも、と思わせられます。

Img_44581  次に興味深かったのが、水槽の中のやどかりです。最初死んでいるのかと思いましたが、生きていました。透明な貝殻を背負って動いていてびっくり!
 これは「やどかりに“やど”をわたしてみる」というアキ・イノマタの作品です。3Dプリンターを駆使して樹脂素材によるやどかりの家をつくった、といいます。

Img_44421jpg  その向こうの壁には3つの人の顔が架かっています。「ストレンジャー・ヴィジョンズ」というタイトルのこの作品は、髪の毛などを基にそのDNAを持つ人間の顔を再現したものだそう。DNA鑑定もここまでくるかと思うと、そら恐ろしくなります。

Img_44482jpg  一番奥のコーナーに置かれているのは、アーティストグループ「BCL」による「DNAブラックリストプリンター」。延々とプリンターが打ち出しているのは、危険なウイルスのDNA配列とか。

 この他にも考えさせられる作品が展示されています。開催は10月14日までです。

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2018年8月16日 (木)

「建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの」和を再発見

 先日、六本木ヒルズ森美術館15周年記念展「建築の日本展 その遺伝子のもたらすもの」に行ってきました。
6f7a620  タイトルが「日本の建築」ではなく「建築の日本」となっているように、連綿と伝わる日本の遺伝子に焦点を当てられています。
 建築を通して、和の美を再発見させられた興味深い展覧会でした。

 展示されたのは100のプロジェクトにまつわる約400もの模型・資料です。それらが9つのカテゴリーで分類されていました。とくに注目した作品をご紹介しましょう。

 最初が「可能性としての木造」です。日本は国土の7割が森林で、木の文化を培ってきたのですね。

Img_34921  目の前のエントランスに高くそびえるのが、「木組みのインフィニティ」(北川原温)です。“立体木格子” という木組みで、ミラノ国際博覧会2015日本館に出品されたものだそう。紀州檜の香りが漂ってきます。

 ここには奇想の建築といわれる「会津さざえ堂」の模型も展示されています。“二重らせん” のスロープがある建物で、実在するのは世界でここだけといいます。あのダビンチもスケッチで残したものの、実現できなかったとか。一度ぜひ訪ねてみたい場所です。

 次に「建築としての空間」にあった、茶室建築です。
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 千利休の作と伝えられている日本最古のお茶室、国宝「待庵」をImg_34561jpg原寸大で忠実に再現したものとか。
 躙り口は人がくぐって入れる最小限の大きさです。
 内部には薄暗く、幽玄な空間が広がっていました。

 「連なる空間」のコーナーでは、まず目に入るのが“家具のモダニズム”と名付けられたブックラウンジです。
Img_34981  これは香川県庁舎などで実際に使われている近代の名作家具で、丹下健三らが手掛けたといいます。書棚の書籍も自由に閲覧できます。

 次に向かうのが「丹下健三自邸」の模型です。今はもう現存しない住居を、宮大工が1/3スケールで再現したものとか。
Img_34831  写真で見たル・コルビュジエのサヴォア邸風な要素を感じる建物です。

 圧巻だったのが、「Power of Scale ライゾマティクス・アーキテクチャー」の体験型インスタレーションです。
Img_34671  ステージに上がって尺貫法など、日本の空間概念を3Dで体感しました。

 最後の「共生する自然」というカテゴリーでは、“建築は自然の一部”であり、光と素材と意匠が、自然と混然一体化している日本建築の美を提示。安藤忠雄さんによる「水の教会」など、“日本人は風景をも建築化する”ことの意味がわかった気がしました。

 建築展のはずが、その中に潜む日本らしさに改めて感動した展覧会でした。

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2018年8月15日 (水)

キース・ヘリング生誕60年記念展 伝説のアーティスト偲ぶ

 キース・ヘリング生誕60年特別展「Pop, Music & Street キース・ヘリングが愛した街 表参道」が19日まで、表参道ヒルズにて開催されています。

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 キース・ヘリングといえば80年代米国のポープアート界をけん引した画家で、“落書き”をアートの領域に高めたストリートアーティストとしてあまりにも有名です。
 ユニクロのTシャツにも作品が使われるなど日本でもおなじみですね。31歳の若さでエイズ合併症により亡くなるなんて誰が想像したことでしょう。

Img_39921jpg  壁にはポスターアートがズラリ。伝説の天才アーティストを偲びます。
 ここには100点以上ものポスターの中から58点が、またレコードジャケットも13点が展示されています。

Img_39861 地下鉄の壁面をキャンバスに見立てて描いた80年代初頭の“サブウェードローイング”から、核放棄やエイズ予防、LGBT、平和へのメッセージなど、社会的な作品が数多く見られます。

Img_40141  へリングが作品を通して社会的な活動に取り組んできたことがわかります。

 本展のもう一つの目玉が秘蔵映像です。ヘリングは日本が好きで何度も来日したのですね。

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Img_40031jpg 上は1988年にヘリングが代々木公園近くで即興ライブドローイングを行ったときのものだそう。気軽に交流しているところなど、気さくな人柄を感じます。 

Img_40211jpg  コラボ商品もTシャツや雑貨など多数販売されています。上のようなパンクなウェアも出ています。

 キース・ヘリングの魅力を改めて追想しました。

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2018年8月12日 (日)

「FINAL FANTASYと天野喜孝の世界展」コスプレに熱気

 「FINAL FANTASYと天野喜孝の世界展」が10日、池袋・サンシャインシティ 文化会館ビル3F Cホールで開幕しました。初日の内覧会とプロのコスプレーヤーの写真会に参加し、改めてロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジー」の人気ぶりに驚くとともに、天野喜孝氏のすばらしいファンタジーの世界に引き込まれました。
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 展示されているのは「ファイナルファンタジー」のイメージイラストからCG、ファインアートの様々な作品まで、約200点です。プロジェクションマッピングなど目がクラクラするようなテクノロジーを採り入れたものも見られます。

 幻想的、かつ妖艶な作風の作品が展示される中を進むと、歓声が上がりました。何事かと近づくと、そこには作品から抜け出てきたようなコスプレーヤーたちがポーズをとって佇んでいます。

コスプレーヤーNagiの「クラウド」    弥生「ティナ」と流斗「ロック」
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Img_38711          コスプレーヤー はやちんの「ノクティス」

 コスプレーヤーたち、ほんとうにかっこよかった!です。その熱気あふれる2.5次元の光景を目に焼き付けました。

Img_38871  最後に、天野喜孝氏が本展のために制作したという大型作品の展示があり、締めくくりとなります。

 会期は9月2日までです。詳細はWEBサイトhttp://amano-exhibition.jp/をご覧ください。

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2018年8月11日 (土)

田中麻記子展で作品世界を体現するライブペインティング

 田中麻記子さんは、フランスを拠点に画家として、またイラストやグラフィックデザインなど幅広いシーンで活躍している新進アーティストです。 今月初め、新作作品集「VUVU」を発売し、東京・恵比寿のアート書店「ナディッフ」で9月9日まで個展を開いています。
 
 オープニングの夕べには、ライブペインティングを披露。ギターの演奏に合わせて、ガラスの巨大なウインドーをキャンバスに絵具をペイントしていきます。海辺のリゾートをテーマに、のびのびと楽しそう。
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 Img_34481jpg時間を忘れて見入っているうちに、ご自身の作品世界を体現するようなファンタジックな作品が出来上がりました。

 「ナディッフ」の地下室には、インスタレーションも展示されています。
Img_34511jpg  大きな海に天の川、織姫と彦星、氷の鳥居、それに音楽とワイン、フロマージュなどをモチーフに、暑い日本の夏を日記風に表現したとか。何気ない日本の風物に目を留めたとは、フランス在住のアーティストらしいです。どこかやさしい癒される空間でした。

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2018年8月10日 (金)

「そっくり展」“あなたはもうだまされている”

 今、「そっくり展」というおもしろい展覧会が、9月2日まで池袋パルコ特設会場で開かれています。これも世間に“フェイク”がはびこっているせいなのかもしれません。ニュースにしても虚実ないまぜ、何を信じたらいいのやら、“あなたはもうだまされている”のコピーがズシリと響きます。

 本展ではそんな様々な「そっくり」が大集合しています。
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“リアルな木彫り”の作品を始め、“機械昆虫の世界”では、精巧なコブハサミムシ(右写真)。

“ドア・コート”と名付けられたトロンプロンユ=だまし絵のコート作品も出品されています。前を開けると室内のイメージに早替わりします。
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 興味深かったのがアンビグラムです。Img_381112jpg これはある言葉(文字や単語)を本来の向きだけではなく“異なった見方”でも読める文字アートだそう。
 パネルを回すと、「ほんもの」→「にせもの」に読めたり、「ただいま」→「おかえり」に読めたりします。
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 Img_38541 「カモフラージュ効果」、つまり身を隠す必要のあるスナイパーや特殊観測部隊を中心に軍隊で現在も使用されている“ギリースーツ”も展示されています。

Img_38611  “偽ブランド品に騙されるな”では、グッチやボッテガ ベネタのバッグ、ナイキのシャツ、スニーカーなど、有力ブランド品の偽物と本物を並べて展示、注意喚起を促していました。

 この他、ユーモアのエスプリに富んだ楽しいものがいっぱい。9月2日までの開催です。

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2018年8月 9日 (木)

東京農工大学繊維技術研究会講演会「私の繊維博物館学」

 東京農工大学の科学博物館は、10年前の2008年まで繊維博物館の名称で親しまれてきました。実は私はこの旧繊維博物館で教官・学芸員をされてきた並木 覚氏と以前から交流があります。同氏がこの6月中旬、農工大繊維技術研究会の講演会に登壇すると伺い、聴講させていただきました。
 タイトルは「私の繊維博物館学」です。繊維博物館の基礎がどのようにしてつくられ、どのような軌跡を辿ったのか、長年にわたる活動を通して語られ、大変興味深かったです。
 まずは沿革から。その始まりは明治19年に創設された参考陳列室(蚕糸博物館)です。当時ヨーロッパでは蚕病が蔓延していて、このことを部外者にも知らせる必要があり、その対策のために建てられたといいます。明治政府は蚕糸産業を殖産興業の先鋒としていたのですね。
 昭和15年に小金井に移転します。しかしその後30年間は、戦争とナイロンの発明もあり、蚕糸産業は低迷を強いられ、ほぼ“ねむり”についていたといいます。
 昭和43年に第1回特別展「絹の錦絵展」を開催し、再スタートします。以後年2回の特別展が実施され、昭和53年に並木氏が着任。繊維原料から織物ができるまでを中心に「触れて試みる」展示法や、機械類もなるべく「動態」で展示する展示方針をとり、入館者が倍増。友の会も定着して人気を呼ぶようになります。昭和61年の繊維博物館創基100年記念イベントでは、ついに目標の1万人を達成したといいます。
 ちなみにコットンに関する展示も何度か行われました。昭和63年の「コットンの世界展」では、展示協力もさせていただきました。印象的な思い出となって残っています。

Img_12411jpg 上は、壇上で絹の糸繰りや撚りの実演をされている並木氏です。館内ではこのような風景が随所に見られたのですね。

Img_12451  次に繊維博物館の常設展示場 ――「大型繊維機械や繊維試験器」から、「繊維から織物ができるまで」、「手づくり製品と歴史的産物」、「化学繊維と工業製品」まで ―― を一つひとつご紹介していただきました。

 現在は科学博物館となっていますが、繊維関連資料がずらり。繊維学部が工学部となって久しいですが----、さすがに重厚! 歴史の重みを感じさせる展示内容となっています。
 繊維に関心のある方は、ぜひ訪れてみてください。きっと勉強になると思います。

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