住まい・インテリア

2020年7月 2日 (木)

北欧家具イケアが初の都心型店舗「イケア原宿」オープン

 先日、この6月8日にオープンした「イケア原宿」に行ってきました。ユニクロ原宿店の隣で原宿駅前の好立地です。当初は入場整理券を配布して、人数制限をしていましたが、今はそんなこともなく体温測定と手指の消毒だけで入れます。
 イケアは北欧スエーデン発の世界最大の家具メーカーで、日本にある店舗はどこも巨大です。イケア港北も営業面積25,000平米の超大型店で、目を回したことを覚えています。
 それに比べればここはその10分の1の規模でコンパクトな都心型です。
Img_85001  入口のウインドーディスプレーも、大都会に住む独り住まいの若い人をターゲットにしていることがわかるつくりになっています。
 
Img_84991jpg  中に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、シンプルで実用的、カラフルな彩りの北欧テイストのインテリアです。
 
Img_84891  温かくて親しみやすい雰囲気がいっぱい。
 売場は「眠る」、「整える」、「くつろぐ」、「料理する」の 4つの暮らしのニーズを反映した構成で、洗練されているのに気取らない楽しさがあります。
 「スウェーデンコンビニ」も設置されていて、お手頃な価格で購入できるというのも人気の秘密でしょう。
 
Img_84931  館内は吹き抜けの2フロア構造で、明るい開放感にあふれています。
 
Img_84981  2階の半個室感覚のカフェレストランもおしゃれ感たっぷり。
 
Img_84971  フォトスポットも用意されていて、インスタ映えする大きなチェアも鎮座していました。
 
 コロナ自粛で4月末の開業予定が延期されて、ようやく開業した「イケア原宿」。この賑いぶりが続くことを願っています。

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2020年6月18日 (木)

メゾン・エ・オブジェ9月展中止 代替にデジタルフェア開催

 メゾン・エ・オブジェ日本総代理店の株式会社 デアイからのちょっと悲しいリリースです。このブログ5月31日付けで紹介したメゾン・エ・オブジェ・パリ9月展の開催が中止になったとのことで、大変残念です。
 その代替として、期間限定でオンライン上の展示会「デジタル・フェア Digital Fair (9月4日~18日)」を開催するといいます。またパリ・デザイン・ウイークは、予定通り9月3日~12日、開催されるそうです。少しホッとしますね。

 これについてメゾン・エ・オブジェCEOフィリップ・ブロカール氏は、「新型コロナウィルスが世界的に流行する中、前向きな変化の兆しが見えるようになってきました。しかし海外からの出展者・来場者の方々の移動については、今なお不確定要素が多く存在します。また9月上旬の大規模イベント開催について政府のはっきりとした許可が下りていないことも私たちの決断に影響し、2020年4月の段階でブース全体の80%が埋まっていたという状況にもかかわらず、メゾン・エ・オブジェ9月展の中止を決定したのです」と語っています。
 代替案の「デジタル・フェア」については、製品の提案を目的にデジタルプラットフォーム「MOM」上で開催される「デジタル・ショールーム」と、メゾン・エ・オブジェの公式サイト上で様々なコンテンツやインスピレーションを届ける「デジタル・トーク」の2つの相補的なプログラムを連携させて開催するとのことです。
  また次回のメゾン・エ・オブジェ開催は、2021年1月22-26日の予定で、さらに当初9月に実施することになっていた「WORK ! 」及び「PROJECTS」のエリアは、この2021年1月展で展開すると発表しています。

Exposer1  右は前回の今年1月展の写真です。
 各会場へ向けて足を運ぶ来場者たちが写っています。

 来年、この活気が戻ってくるといいですね。

 まだまだ予断を許さない状況が続きますが、この中止の判断をポジティブに受け止めて、次の新しい一歩を踏み出していきましょう。

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2020年5月31日 (日)

来期メゾン・エ・オブジェ デザイナー賞フランクリン・アジ

 メゾン・エ・オブジェ(MAISON&OBJET)は、パリで年2回、1月と9月に開催されている世界最大規模のインテリアとデザインの見本市です。その来期、9月展に向けたプレスリリースがメール配信されました。

 1_20200531105901 これによると、今年のデザイナー・オブ・ザ・イヤー賞に、フランス人建築家フランクリン・アジ(FRANKLIN AZZ)が選出されたといいます。(写真右)
 ちなみにデザイナー・オブ・ザ・イヤーはその年、デザインやデコレーション分野で国際的に最も注目されているデザイナーに贈られます。2015年には、日本人デザイナー「nendo」の佐藤ナオキも受賞しています。
 
 フランクリン・アジは、フランス国内外で建築・インテリアデザイン・プロダクトデザイン・都市開発などの様々なプロジェクトを展開しているデザイン界の大物です。たとえばファッションデザイナーのイザベル・マランの世界各地にあるブティックを手掛けたり、倉庫をナント美術学校に改装したり、パリ7区にあるボー・パサージュ・グルネルのライフスタイルと集合住宅に携わったりなど。
 ボー・パッサージュ・グルネルは、2018年秋にオープンした施設で、私も訪れたことを思い出しました。

Img_54961 Img_55051g 上は、そのとき撮ったボー・パサージュ・グルネルの写真です。

 入口の長い通路の壁面が、ダンボールを使ったアート作品になっていたのが印象的でした。そこを抜けるとアート作品が点在する中庭になっていて、その庭を囲むようにショップやレストランが建ち並んでいました。自然の安らぎを感じる、緑のオアシスのような場所だったことが思い出されます。
 これをプロデュースしたのが、フランクリン・アジだったのですね。
 
 9月展でフランクリン・アジは、主に映像とフィルムで構成された風光明媚で没入型のインスタレーションで、時代を超えたワークスペースのビジョンを発表するとのことです。
 
 なお来期メゾン・エ・オブジェは、9月4日~8日の予定です。しかし開催の可否は、主催者のSAFIが世界中の状況を鑑みながら、6月12日に決定事項を発表するとのことです。今はもう無事に開かれることを願うばかり---の私です。

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2020年2月21日 (金)

アンビエンテ ⑶「ヤングタレント」二人の日本人デザイナー

 今年の「アンビエンテ2020」の「ヤングタレント」コーナーでは、二人の若い日本人デザイナーがブースを出していて、お話を伺いました。

 一人は、「Coloridas (コロリーダス)」の山本康子さんです。
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 金色に輝くアクセサリーが美しく、私はてっきりゴールドメタルと思ったのですが、そうではなくて「草」と聞いてビックリ! ブラジルに自生する“Capim dourado”というゴールデングラス(黄金の草)というものだそうです。
Img_48001  山本さんはこのアクセサリーを、豊かな大地に育まれた美しい黄金の草と自然の恵みに敬意を表し、日本語でビオジュエリーと名付けていました。ブラジルでは職人たちがこれを生業にしているとのことで、山本さんも彼らの作品を日本で紹介したいと強く思うようになり、現在一緒に作品作りをしているといいます。
 また『ブラジル摂氏40℃の手工芸プロジェクト』を立ち上げ、フェアトレードを基本に世界でも絶えつつある手編みレースなどの販売も手掛けているそう。
 東京・青山にショップ/アトリエがあり、2店目をこの春、鎌倉駅近くの御成通りにオープンするとのことで、楽しみです。
 
 もう一人は、「KAMEHIKOWORKS」の亀井紀彦さんです。軽石とブリザードフラワー、香りを組み合わせた美しいプロダクトを、「hanayama (はなやま)」のネーミングで発表されていました。

Img_48061  ブースでは自ら制作のデモを行って、人目を惹いていたのが印象的です。 
Img_48111jpg  「手の中に大自然を」をコンセプトに、両手におさまるくらいの軽石の器の中に、プリザーブドフラワーを一輪一輪埋め込み、草原や花畑、山などの理想の景色をつくり上げていくのです。香りはそれぞれの景色に合わせて調香師が制作、天然植物原料の香料を使用し、 日本独自の香料(ゆず、紫蘇等)をメインに調合したものといいます。
 景色から吹いてくる様々な香りも楽しめるアートオブジェとは、何てステキなのでしょう。
 
 なお、この二人はともに去る11月に東京で開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2019」で、「Yong Design Award」賞を受賞し、副賞として今回の出展の運びとなった方々です。
 亀井さんは鎌倉在住、山本さんも鎌倉に出店すると伺い、同じ鎌倉つながりで、ちょっとうれしくなったことでした。

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2020年2月20日 (木)

アンビエンテ ⑵ 「ジャパンスタイル」に高い関心

 「アンビエンテ2020」には、日本からも85社が出展していました。とくに8ホールの「ジャパンスタイル」には高い関心が集まっていたようです。日本の伝統クラフトの要素をモダンにアレンジしたオシャレな商品が多数展開されていました。
 そのいくつかをご紹介します。

TEXI YOKOHAMAのボタンホールハンカチ
 これは時にハンカチとして、時にエプロンとして使うことのできるハンカチーフエプロンです。
Img_47761 Img_47741  ハンカチに設けられたボタンホールをシャツのボタンにかけると、お食事用エプロンとしても使える興味深いアイデア商品で、デザインを手掛けたのは伊東祥次さん。
 これをつければ、食べこぼしをしても、ドレスを汚さないですみますね。
 
 横浜市はかつてスカーフの「捺染プリント」で有名でした。これは市を代表する産業のひとつ、「捺染プリント」で染められているといいます。そういうのもまたいいですね。

KINOFU 木の布
 「木の布」は、徳島県のほぼ中央部に位置する山あいの町「上勝町」でつくられている杉の木の糸で織った織物です。
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 杉の廃材から繊維を抽出して紙をつくり、それを細切りにして撚ると木の糸が出来上がります。

 この糸と綿糸を組み合わせたワッフル織などの布は、やわらかでしなやか。
 通気性、速乾性に優れて、衛生的、吸水しても軽くてまとわりつかず快適です。

 自然素材ならではのサラッとした気持ちいい肌触りでした。 


hibi/ヒビ 日常に10分、自然のアロマ

 これは神戸マッチという会社がつくっているお香スティックです。
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  マッチを擦るように火をつけて、立ちのぼる自然の香りを楽しむお香で、着火具がなくても手軽に使えるとあって、海外でも人気を呼んでいるといいます。
Img_47701  マッチで火をつける行為は、今や生活から失われつつあります。そこで「マッチが主役でなくてもいい。ただ、マッチのルーツを語り継ぐことができれば」と、そんな想いでこの商品を開発されたとか。そこには涙ぐましい努力のストーリーがあったのですね。

ORIAMI/オリアミ 金網折り紙
 布のようにしなやかで紙のようにしなやかな金網を使った、金属の折り紙です。
Img_47811   特徴はしっかりと形状を保って、半永久的に鑑賞できることといいます。
Img_47821jpg  アクセサリーを自分でつくるなど、DIY精神をかきたてられますね。
 日本伝統の折り紙に新しい風を吹き込むことになりそうなグッズです。

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2020年2月19日 (水)

アンビエンテ ⑴ 世界最大の消費財見本市のトレンドを探る

  ミラノを後に、ドイツのフランクフルトへ飛び、この7日~11日、メッセ・フランクフルトで開催された世界最大級といわれる国際消費財専門見本市「アンビエンテ AMBIENTE 2020」を取材しました。東京で毎年行われるインテリアライフスタイル展の母体となっている見本市で、私もぜひ一度訪れてみたいと思っていたのです。
 初めて会場入りして、メッセ(国際見本市会場)の巨大さにびっくり! 展示面積358,913平米と東京ビッグサイトの約4倍の広さです。この広い会場に、前回実績で世界92カ国・地域から4,460社が出展、約14万人(世界167カ国・地域)が来場するといいます。今年はコロナウィルスの影響で中国からの出展がなく減少したと思われますが、それでもすごい数です。
 展示ホールは、大きくダイニング(主にキッチン用品)、リビング(家具・照明・ホームアクセサリー)、ギビング(雑貨・ギフト用品)の3分野に分かれていました。各ホールには出展各社のブースが立ち並び、壮観でした。Interiordesignjlv131jpg 上は、リビング分野でアップサイクリングを提案するブースです。

 セミナーも多数開かれ、その内の一つ、トレンドセミナーに参加しました。講師は東京でお目にかかったことのあるドイツのデザイントレンド発信事務所のアネッタ パルミザーノ氏です。相変わらずの精力的な仕事ぶりで、今年も6月のインテリアライフスタイル展で来日されるとのことです。
 お話の中で、注目すべきはやはり環境問題です。この大潮流に乗って、すべては変化しつつあるといいます。消費財産業は持続可能で高品質な製品開発へ舵を切るという課題に直面し、メーカーやデザイナーはエコ責任を負える材料やリサイクルを利用した循環型モデルに向き合うときと指摘しています。

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 2020年に向けて発信されたテーマは3つで、写真はトレンドエリアにて撮影しました。下記にその一部をご紹介します。
 
◇shaped + softened シェイプト + ソフト
Img_47221 ・ムード : 彫刻的/ボリュミナス/静穏/形にアクセント/ナチュラル/起伏のある
・カラー : 微妙なニュアンス/調和/優しさ/ニュートラル/光
・マテリアル : マット/センサリ―/オーガニック/メロウ(まろやかな)/サステナブル
 
◇precise +architectural プリサイス + アーキテクチュラル
Img_47301jpg ・ムード : 集中/クリア/ミニマリスティック/コンサイス/ソフィスティケート/ストラクチャー
・カラー : 落ち着いた/雰囲気のある/ダーク/エレガント/控えめ
・マテリアル : 思慮分別のある/正確な/人の心を打つ/タイムレス/リファイン
 
◇artistical + diverse アーティスティカル + ダイバース
Ambientetrendsps051_20200223190401   ・ムード : 多面的/楽しい/アバンギャルド/シュールリアル/ダイバーシティ
・カラー : チアフル/ビビッド/フルーツ/カラフル/活発
・マテリアル : 実験的/リッチなディテール/型破り/モジュール/レイヤード

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2020年1月10日 (金)

IFFT/インテリアライフスタイルリビング⑵ ハイムトレンド

 先般のIFFT/インテリアライフスタイルリビング展で、現在ドイツのフランクフルトで開催されている「ハイムテキスタイル(HEIMTEXTIL)」のトレンドを解説するトークショーが行われました。テーマは「布のトレンドがみるみる分かる!南村 弾のファブリックマジック2019」で、プレゼンターは無論、ダンプロジェクト代表でハイムテキスタイルのトレンドセッターでもある南村 弾氏です。ジャーナリスト 本間美紀氏との対談形式で、その先行情報を披露しました。
1_20200109190701  メインテーマは「WHERE I BELONG (私が属しているところ)」で、サステナビリティであることが大前提といいます。人は地球上のどこに属しているのか、新興国の人々から見ると違った解釈があり、そこが好奇心を誘う興味深いテーマになっているようです。

 提案されたのは次の5つのストーリーです。

マキシマム・グラム MAXIMUM GLAM
Img_12751jpg  エキセントリックにシュールリアルな表現や色彩のぶつかり合い、装飾を盛った一点もの風、手織り調、不完全なものも。

ピュア・スピリチュアル PURE SPIRITUAL
 ナチュラル、シンプルを求める動きで、自然由来の天然素材、綿や麻のみならず、海藻や菌類、苔、木の布も。

アクティブ・アーバン ACTIVE URBAN
Img_12711  スポーツよりのテーマで、リサイクルやアップサイクルといった循環性を意識させるもの、廃棄されたエアバッグでつくったクッション(右)、回収した布のフュージョンなど。

ヘリテージ・リュクス HERITAGE LUX
 ロココやバロックなどリッチな伝統を再解釈する。ノスタルジアとともに、アーティスティックな贅沢感も。透ける素材や、希少な貴石、パールの光り。

マルチ・ローカル MULTI-LOCAL
Img_12731  アジアやアフリカ、中東など多様な国々の文化に影響されたデザイン。民族の文化とクラフトマンシップの混淆など。

(なお、上に掲載した写真3点は南村氏が提案された布です。ここではそのほんの一部をご紹介しました。)


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2020年1月 9日 (木)

IFFT/インテリアライフスタイルリビング ⑴ 注目の展示

 東京国際家具見本市(IFFT)を前身とするIFFT/インテリアライフスタイルリビング展が、昨年11月20日~22日、東京ビッグサイト南館にて開催され、行って来ました。日本各地の家具産地をはじめ、テーブルウェア、デザイン雑貨、生活用品など、空間全体を構成する商材をもつ400を超える出展者が集まり、3日間の来場者数は合計16,005名と発表されています。
 
 今回とくに注目した展示をご紹介しましょう。

特別展示「アップサイクル」
 「アップサイクル」とは、廃棄物を利用するリサイクルや繰り返し使うリユースに対し、元の何かに新たな視点やアイデアを加えて、魅力あるものを生み出すことです。とはいえ一般にはなかなか浸透していっていないようです。そこで有力デザイナーや建築家に依頼し、アップサイクルの事例を作品展示することになったそう。この特別展示がアップサイクルを再考するキッカケになるといいなと思います。
Img_13201  いろいろあった中で、おもしろいなと思ったのが、上の作品です。
 “もこもこソファ”(鈴野浩一、禿 貞哉/トラフ建築設計事務所)と名づけられた、ポリエチレン発泡体の端材をカットして束ねただけのソファです。
 
Negura(ねぐら) 大東寝具工業
 これは睡眠に特化した空間で、普段の寝室に天井や四方をカバーリングすることにより、いつもと違った快眠を体感してみては、というアイデアです。Img_12841jpg_20200109164001   中芯2層構造によるオリジナル敷布団“伏見”や、以前から訴求している“テトラ tetra”を提案。テトラは座ると自然に背もたれが立ち上がり、姿勢を変えるたびにビーズ素材が身体に寄り添って、体勢に合わせて変形するクッション座椅子です。素材はしっかりした8号帆布やシェニール、デニムなど、替えカバーも揃っています。
 
KEIKO KUROISHI
 デザイナー黒石恵子さんによるオリジナルテキスタイル・ブランドで、七夕の網飾りの構造を布で再現したストールは代表作です。私も時折、着けて楽しんでいます。Img_12891
 Img_12911 今回は新しく布張り茶箱を提案していました。
 スツールやちょっとしたベンチとしても使用できるといいます。
 布はコットンサテンのジャカード織で、“オリーブの樹 ” を表現したデザインが印象的です。
 
BIWACOTTON(ビワコットン)
 カイタックファミリーが手がける新ブランドです。“びわ”というように、滋賀県北西部に位置する琵琶湖の畔、高島市で江戸時代からつくられてきた“高島ちぢみ”が源流といいます。その製法を現代服に合うように進化させた“ビワコットン”は、綿100%の心地よさと強撚糸使いによる清涼感のある風合いが特長です。
Img_12801jpg  “からっと、かるい、きもちいい”のコピーで、Tシャツをアピールしていました。

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2020年1月 6日 (月)

JAPANTEX 2019 ⑴ デザインコンペとデニムのカーテン

 今年も国内最大級のインテリア展示会、第38回JAPANTEX(ジャパンテックス)2019が昨年11月13日~15日、東京ビッグサイトで開催されました。今回はジャパン・ホーム&ビルディングショーやトイレ産業展、アジアファニシング展との合同開催展となり、全体で40,664名(プレス別)の来場があったと報告されています。
 
 全体を回って、ちょっと気になった展示を二つ、「インテリアデザインコンペ」とデニムのカーテン「瀬戸内デニム」のブースをご紹介します。
 
 「インテリアデザインコンペ」のコーナーでは、「空間を装うインテリアファブリックス」をテーマに応募のあった219点の作品の中から約40点をパネル展示。この内、3作品が優秀賞に選ばれて表彰されました。

  その一つが、「Hagire ステルヌノカラ、ウマレルヌノ」(新潟工科専門学校の杉山翔太さん)の作品です。
Img_09441jpg  子どもの頃に愛用していたタオルやブランケット、お部屋を飾っていたカーテンなどの布は、寂しさを解消してくれた大切な布です。そうした布はなかなか手放せないものです。これは長年手元にとっておいた布を裁断して、クッションやラグマットなどに作り替えるアイデアです。
 一人暮らしをするようになったときなど、そんな布のアイテムがあったら不安な気持ちもきっと落ち着くかもしれませんね。大事なものを捨てられないという、誰もが抱く心理を突いた提案です。
 
   もう一つ、今の時代を反映していると思ったのが、審査員特別賞のImg_09511 「ファブリック×終活のインテリア」(茨城大学齋藤ゼミC 今井菜摘・中野頌子・齋藤芳徳)です。
 これは故人が生前に使用していたファブリックを裁断して額に飾り、オリジナルの空間を演出したり、また葬儀場の壁に張り、葬儀後は持ち帰って故人を偲んだりするというもの。
 超高齢社会から多死社会となり、お葬式も様変わりして、小規模になり家族中心になっているといいます。
 これはそんな現代の葬儀事情に似合う、インテリアの新しい発想、と思いました。

 展示ブースでは、瀬戸内デニムに注目しました。
 デニムのオーダーカーテンを扱っているメーカーで、デニムは備後福山でつくられているといいます。備後福山は同社の本拠地で、瀬戸内海に面した“高級デニム生産日本一”の街です。
Img_09591  無地だけではなく、インディゴと生成りのストライプなど柄物もローンチ。また同社のデニムはきちんと色止めされているので、色落ちの心配はないといいます。
  ジーンズの裾をロールアップするように、カーテンのボトムもImg_09631jpg ロールアップしてみたり、トーンを変えてみたり、オーダーですので加工は自由自在。お部屋に遊び心のあるジーンズの世界観を取り入れて、自分らしい空間を表現してみるのも楽しいですね。

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2019年12月30日 (月)

日本文化を世界へ インテリアショップAREAパリオープン

 この11月18日、インテリアブランド「AREA TOKYO (エリア・トーキョー)」が海外初の店舗をパリにオープンしたそうです。そこでこの程、同ブランドを展開するクラウンの野田 豪代表が東京・北青山のショップにて記者発表会を行いました。
Img_09081_20191230151801  AREAは2003年に茅ヶ崎でスタートしたインテリアブランドで、「素材」「つくり」「デザイン」が三位一体となる日本製オリジナル家具や建具を展開。2006年頃から海外進出に向けて準備を始め、今年ようやく念願を叶えたといいます。
 パリ店は、市内サンジェルマン・デ・プレ地区のギャラリー街“ユニヴェルシテ通り(4 rue de l'université 75007 Paris FRANCE)”に位置しているそうで、私も今度ぜひ訪ねてみたいと思いました。 
 ショップのデザインは、デザイナーの橋本夕紀夫 氏(橋本夕紀夫デザインスタジオ)監修で、テーマは「SHADE & SHADOW」、つまり日本文化の中にある“陰影礼賛”です。暗がりに潜む空間を様々なところに配してあるといいます。
 ここにたどり着くまでの経緯を、野田代表は、次のように語られました。
 実はパリ出店に際して何を持っていくのか、考えあぐねていたといいます。世界の中のモダンなのか日本の伝統なのか---、と迷っているうちに、日本人のルーツにたどり着き、「日本は終点」であり世界中から起こった文化が流れ込む“ふきだまり”になっていることに気づいたとか。“ふきだまり”というと様々なものがミックスして深化するイメージがありますが、そこから谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を思いつき、日本文化はヨーロッパの家具をどのように咀嚼し発展させたのか? また日本インテリアの立ち位置、さらにその可能性を、フランスを始めヨーロッパ各国の方々に、問いかける場所にしていきたい---。そう思うようになって、この考え方を新作家具に落とし込んだといいます。
 
 その一部をご紹介します。
 
Img_09111  手前は風神雷神図の風神をモチーフにしたパネル。
 
Img_09151jpg  奥には老梅図屏風や雪見障子にヒントをとった作品。

Img_09201  また会津の郷土玩具“赤べこ”は、野田代表が「日本らしさを見せたい」と思いついたアイデアだそう。
 パリでも大好評とか。可愛いですね。
 
 日本文化を世界へ、と意気込む野田代表。次はニューヨークに出店したいそうです。期待が高まります。

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