住まい・インテリア

2019年9月 1日 (日)

インテリアライフスタイル ⑿ 暮らしの新しいアクセント

インテリアライフスタイルの「アクセント」ゾーンには、デザインプロダクトやファッションアイテム、ベビー&キッズグッズ、ギフトなど、暮らしに新しいアクセントを加える幅広い商材が集まっています。

SYN(シン)
 長野市が本拠地のニットメーカー「タイコー」による新ブランドです。信州長野のライフスタイルから感じる心身のすこやかさを伝えるプロダクトを発信しようと、今回初出展していました。ブランド名の「SYN」は「Sympathy Lab in NAGANO」の頭文字をとったものです。デザインデュオの「キギ(KIGI)」(このブログ2019.8.24付け掲載)もこのプロジェクトに参画しているといいます。
Img_50401  プロダクツはすべて長野の自然の中での暮らしや知恵を研究してつくられていて、主力は靴下です。デイリーなものからランニングやフィッシングなどのスポーツソックス、さらに医療機器としての着圧ソックスなど。
Img_50311  とくに私が注目したのが、右写真のツボソックスです。着圧が苦手な方向けのもので、磁石で足指に程よい刺激を与え、血行を促進するといいます。隠れ五本指になっているのもいいですね。足指を開いて履けるようになっているのに、見た目は普通で、外側からは5本指ソックスであることがわかりません。
 これなら靴を脱いだときも慌てないですみます。

COTTLE(コトル)
 デニムの街、倉敷市児島で、昨年立ち上がったばかりの新しいブランドです。築120年以上の古い織物工場をリノベーションして工房兼ショップにしたといいます。
Img_50221   使い捨てでない愛着を持って長く着込んでいける特別な定番品をつくる取り組みを進めているとのこと。その精神性に共感しました。
 
G.F.G.S 
   ブースには明るいカラーのボーダーのTシャツがいっぱい。ここはオーダーボーダー(完全受注生産)でカットソーをつくる新潟県加茂市のニッターです。G.F.G.S.は"Good Feel, Good Style."の頭文字からとったそう。
Screenshot_201908202    ボーダーの幅と配色、それにサイズを選んでオーダーすると、“あなただけ”のボーダーシャツをつくることができるのです。生地は天然素材のコットンが中心で、軽くてやわらかい。
 ニットシャツのオーダーメイドという新しい業態に注目です。

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2019年8月31日 (土)

インテリアライフスタイル⑾ 豊かな暮らしのための繊維製品

 インテリアライフスタイル展で、生活用品を揃えたゾーンが「エブリデイ(EVERYDAY)」です。豊かな暮らしのための繊維製品のブランドも数多く出展しています。
 とくにコットンの上質なリラクシングウエアやタオルの新しいコレクションをご紹介します。
 
<リラクシングウエア>
HAPUNA & CO.
 コットンのリラクシングウエア「me.」(『ミードット』と読むそう)が出展していました。これは同社人気の靴下ブランド「meri ja kuu(メリヤクー)発のブランドだそう。ブランド名はフィンランド語の「海と月」を意味する「meri ja kuu」と「私」を意味する「me」から「me.」と名付けたといいます。
Img_50491  ウェアはブラなどランジェリーを含めすべてコットン製、 最高級のスーピマ綿100%、もしくはスーピマ綿とシルクの混紡糸使いの優しいストレッチ感のある素材です。Img_50501 昔からの古い編機、吊編み機を使い、表面に伸縮性のある糸使い、肌側にコットン糸の編地があたる仕様になっていて、肌なじみがよくテレコの生地を着ているのを忘れるほどとか。
 脇縫いの無い、丸胴を生かした仕立ても心地よさげです。
 
<タオル>
吉井タオル
 今治タオルブランドのパイロット商品となった「今治生まれの白いタオル」で定評のあるメーカーです。
Img_50551jpg  今回、ブースで大きく打ち出していたのが、「5 trees(Maho Ukaiデザイン)」のガーゼパイル。表がガーゼで裏がパイルになっていて、シンプルな水玉プリントやリネンボーダーなど様々な表情を見せています。
 シャツを着替えるように、タオルを楽しんで---、といいます。

Img_50631  もう一つが、鈴木マサル氏のデザインによる“OTTAIPNU”ブランドのタオルコレクション。モノトーンの抑えた色使いで、巨大なワンポイントの愛嬌のある動物モチーフが印象的です。

ふくろやタオル
  泉州の老舗タオルメーカーが提案していたのは、「自然の恵みと人への思いを紡ぐ」をコンセプトにしたタオルです。Img_50071
Img_50031  一つは「雫~SHIZUKU~」で、泉州特産の野菜で染めたタオルです。なすや玉ねぎ、にんじんなど。

Img_50081  もう一つは「のこり福 (NOKORI FUKU)」と名づけられたブランドのタオルです。これはワインやクラフトビールの残り物から染色した新シリーズ。
 いずれも役目を終えた自然素材から色を抽出し、泉州タオルの伝統である「後晒しと後染めの製法」の良さを活かして仕上げた商品です。その美しい彩りに感動しました。
 
村上パイル
 今治タオルのメーカーで、楽しいストーリー性のある柄物タオルをバリエーション豊かに提案していました。
Img_50671   ギリシアの街並みをヒントにしたという色柄のタオルです。気分がぱっと明るくなりますね。

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2019年8月29日 (木)

インテリア ライフスタイル ⑽ ikaeroで空気をまとう

 今回のインテリアライフスタイル展に「ikaero (アイケーエアロ)/近藤紡績所」が出展していました。(JFW-JCジャパン・クリエーションのブログ記事<2018.12.16付け>も参照)
 ikaero (アイケーエアロ)とは、近藤紡績所の独自技術が生み出した、綿の繊維を引き揃えて束の状態で編んだ生地です。ワタがそのまま生地になっていますから、軽くてやわらかくてあたたかい。しかも通気性があってさらっとした着心地です。まるで空気をまとっているような感覚ですので、「コットン100%のキセキ」と呼ばれているのです。
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 本展ではこの新感覚のコットン100%素材、ikaero (アイケーエアロ)ブランドのインナーやパジャマなどのナイトウエア、ベビーウエア、ネックウエア、大人用ケットといった製品を大々的に紹介していました。

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 軽さは生地一枚の目付が約65g/㎡で、着ているか着ていないかのように軽い。夏向けの薄手のTシャツ生地が約130~140 g/㎡で、ティッシュペーパーが約45 g/㎡です。これはもうティッシュペーパー並みの薄さ・軽さですね。
 またワタをそのまま編んでいますから生地の表面が微細に毛羽立っています。これが肌に触れると肌あたりがとてもソフトです。私も触ってみてやわらかさにビックリしました。
  さらにあたたかさにもこだわっていて、この薄い生地を二枚重ねて仕立てているのです。
 Img_49051jpg 生地が重なることで微細な毛羽の間にたくさんの空気を抱え込み、保温性が高まります。
 同時に表側を濃色、裏側を淡色にするなど表裏で色違いのリバーシブルも楽しめます。
 
Img_49081  シルエットは程よいゆるめの設計で、肌にやさしい仕様です。脇縫いなど縫製はフラットシーマーで縫い目に凹凸がなく平らなため、肌に違和感なくフィットします。裾の縫い代も肌に当たらないように表側に折り返されています。洗濯絵表示も転写プリントと肌にやさしい工夫が随所に採り入れられているのもうれしいですね。
 
 コットンの心地よさをさらに引き出したikaero (アイケーエアロ)、今後の展開に注目です。

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2019年8月28日 (水)

インテリア ライフスタイル⑼「ホーム」寝具から新たな発信

 インテリア ライフスタイル展のホーム(HOME)ゾーンは、住まいの世界観を変える、多様なテイストの家具や照明、テキスタイルなどが見つかる一画です。とくに繊維製品で、新たなスタイルを発信している寝具メーカーを取材しました。
 
高岡屋
 正式名称は「洛中高岡屋」で、京都を本拠にキーアイテムは座布団という布団のメーカーです。
Img_47951  今年で創業100年という節目の年を迎えて、これまでの「寝具」を「豊かに寛ぐアイテム」という意味を込めて「寛具」と言い換えたといいます。同社がつくるアイテムは単に寝たり座ったりするものだけではない、というわけです。(写真右は高岡幸一郎社長)
Img_47972  新商品は、「お手玉」をベースにした座布団です。関西ではお手玉のことを「おじゃみ」と言うそうで「おじゃみシリーズ」と名付けられています。4枚の布でつくるお手玉の様な仕様で、現代のインテリアや、海外から訪れる人々の好みに合わせて、高さのある座りやすい形状に仕立てられています。床座では座りやすくするために座布団を二つ折りにすることがよくありますが、高くすると姿勢よく座れる効用もあるそうです。ソファーに座って本を読んだり、ひじ置きにしたりしてもOK。 
 一点一点職人の手でつくられていて、縫い目に容易に開けられる隠し縫い部分があり、布団皮を洗って中綿を打ち直し同じものを長く使えるというのもうれしいです。
 その布団皮は綿を中心に麻や絹の天然素材を使用。中綿は綿70/ポリエステル30で、ヘタリを少なくするように特殊形状のウレタンも入っているそう。ソファーやイスの背当て布団に使用すると、しっかりと綿が詰められている分、腰を押し返してくれるような感覚で楽に座れるようにサポートしてくれるといいます。
 一方、ベッドでは、インバウンドを意識して新しく薄めの敷布団を提案。マットレスの上に敷布団を敷く日本のやり方を見て、敷布団を購入する外国人客が多いそうです。
 老舗のやることはさすがに違う、すべてがサステナブル、と改めて感服しました。
 
睡眠文化研究所
 東京・上目黒を本拠に「寝具は、眠りのための大切なパートナー」のコピーで、体に優しく、心からリラックスできる寝具の製造・販売を手掛けるメーカーです。
 ブースは白やベージュでまとめ、オーガニックな雰囲気にあふれていました。
 新作は「ノンスプリングマットレス」で、敷布団の使いやすさとベッドの寝心地を併せ持つ新感覚マットレスです。
Img_50811  またラウンジウエアとして新たに「スイッチウエア (switchwear)」を発表していました。デイタイムからナイトタイムまで、「休む」というより「過ごす」ことに注目したという新感覚のリラクシングウェアです。100%オーガニックコットン使いで、糸作りから製織、縫製まで国産とか。自然な空気感のある立体的なフォルムの、心地よさそうなコレクションでした。

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2019年8月27日 (火)

インテリア ライフスタイル⑻ 「ジャパンスタイル」で実演も

 インテリア ライフスタイル展の特別企画で、もう一つ注目されたのが日本のデザインとものづくりを発信する「ジャパンスタイル(JAPAN STYLE)」のゾーンです。
Img_48021jpg   ディレクターでタイム&スタイルの創業者、吉田龍太郎氏によると、このゾーンは2008年に日本のものづくりを発信するプラットフォームをつくろうと開設され、今年で12年目を迎えたといいます。2010年頃からはアンビエンテにも出展の場が提供されるようになり、今年2月のアンビエンテには20社が出展したそう。
 出展は審査制で、基準としては伝統工芸に現代のモダンな要素を融合した質の高いブランドであることといいます。今回は多くの応募の中から選出された60社が出展しているとのことでした。

 このゾーンにはとくに目玉となっている特設ステージが設けられています。ここでは出展者たちによる実演プログラムが組まれているのです。連日、所定の時間になると、日本各地の職人による貴重なモノづくりの技術を目の当たりにできるとあって、人だかりが絶えません。土佐和紙で祝儀袋をつくったり、ろうけつ染めで袱紗をつくったり---。

Img_48051  上は、丸嘉小坂漆器店による漆硝子の絵付けです。
 若い女性職人の繊細な手仕事に改めて感動しました。 

 とくにこのゾーンの繊維製品で、注目したブースを紹介します。
小倉縞縞
  縞木綿に惹かれてお話しを伺いました。
Img_50741 Img_5075  これは福岡県北九州市で江戸時代初期から織られていた「小倉織」です。
   風呂敷やバッグ、小物といった商品に、立体感のある色のリズムが特徴のたて縞がモダンな感覚で、現代に蘇っていました。

ZAF
 高岡市のサカエ金襴が手がけるZAFは、座禅専用のクッションのブランドです。
Img_50701  これはお寺の住職からのアイデアで、禅僧が座禅を組む際に使用する座禅布団と同じ伝統的な製法でつくられているといいます。本格モデルはカバーがスエード、また選択可能な綿/麻、あるいはポリエステルで、中材は天然素材のパンヤです。
 座禅で心身をリフレッシュする現代人に「あったらいいな」と思うアイテムです。

山田繊維「むす美」

  以前にもご紹介したことのある京都の風呂敷メーカーです。Img_50761
Img_50791  今回はブランド「むす美」の大胆な新作が斬新でした。
  バッグにするとグラフィックが映えます。



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2019年8月26日 (月)

インテリア ライフスタイル⑺ 北欧の文化に触れてみる

 インテリア ライフスタイル展で注目されたのが2019特別企画の一つ、「HYGGELIG HOURS (居心地の良いひと時) ~北欧の文化に触れてみる~」です。 今回、「北欧のライフスタイル(NORDIC LIFESTYLE)」の出展者との交流の場として初開催されました。北欧のビールやソフトドリンクのサービスもあって、私もドリンク片手にHYGGELIGなひと時を楽しみました。

Img_49161jpg  オープニングトークは、フィンランド大使館商務部ファッション・ライフスタイル担当のラウラ・コピロウ氏と、国内外で多岐にわたり活躍する陶芸家・アーチストの鹿児島 睦氏との対談です。テーマは「北欧フィンランドのデザイン:生まれた背景」で、「世界で一番幸せな国」といわれるフィンランドの今を、映像とともに語られました。

Img_49271  次に、「デンマーク流“ヒュッゲな暮らし”とは?」と題して、デンマークで創業70年の羽毛布団メーカー、デュコン(DYKON A/S )のKenneth Sarensen氏が登場しました。デュコンが羽毛布団を一貫生産していることや、アニマルウェルフェアで管理されたヨーロッパ原産の羽毛を使っていることなどを紹介。
 テーマの“ヒュッゲ”とは、居心地の良い空間を誰かと過ごすことと解説、英語では「コジー(cosy)」が一番近いといいます。
 家族との団らんを楽しそうに語られていたのが印象的でした。

 最後が、フィンランドで手編みのニット帽を手掛けるミッシーファルミ(Myssyfarmi)による「ポンポンワークショップ」です。
Img_56261  ポンポン・メーカーという道具に毛糸を巻き取って糸を切ると出来上がり。
 私も一つ、つくってみました。どうってことないものですけれど、右がそれ。
 やってみたら案外簡単、楽しかったです。
 北欧の文化に触れて、改めて親しみを感じました。

 

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2019年8月25日 (日)

インテリア ライフスタイル ⑹ 難民の手作り「MADE51」

 今回のインテリアライフスタイルで私が最も注目したのが「MADE51」の出展です。
 これは2016年にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によって立ち上げられたプロジェクトで、目標は「難民に持続可能なビジネスチャンスと生活を提供すること」といいます。(「MADE51」の「51」は、「難民の地位に関する条約」が1951年7月に採択されたことに因んでいるとのことです。)
 2018年末の時点で難民はその数、7,000万人を超えたといいます。彼らの中には、自国で培ってきた伝統工芸技術を持っている人たちが多くいて、その技術を活かしてものづくりに活用し、製品を世界に供給していくことができれば、収入を得ることも可能となってくるのです。

 「MADE51」はその自立支援策で、今年2月に「アンビエンテ」に初出展し、ヨーロッパ市場に大きなインパクトを与えたそうです。
Img_47841  MADE51グローバルリーダーのハイディ・クリスト(Heidi Christ)さん(上の写真)によれば、現在 中東やアフリカ、アジアなど13 カ国・11 の団体とパートナーシップを組んでいて、選りすぐりの26のプロダクトラインをラインナップしているといいます。すべて手作りで、「顧客が欲しい」モノを生み出すことにこだわって、つくっているそうです。

Img_50831  タンザニアの西ブルンジの難民によるバスケットです。材料は廃棄された食料袋で、袋をバラバラに裂いてつくったものだそう。

Img_47891  ブルキナファソに避難しているマリのトゥアレグ族の人々がつくった銅や真鍮の製品です。仕上がり美しく洗練されていて、これはまさに「匠」の技!

Img_47931  インドに逃れてきたアフガニスタン難民がつくった人形です。衣類廃棄物を素材に、アフガニスタン伝統の刺繍を施したもの。カワイイです。
 
 ハイディさんは、「商品が市場にのることが、難民の自立につながり、難民問題を解決することになる」と語られていました。本見本市で認知度が上がり、商品の流通がグローバルに広がることを期待しています。

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2019年8月24日 (土)

インテリア ライフスタイル ⑸ 地域を活かすものづくり

 インテリア ライフスタイルのトークイベントで、もう一つ興味深かったのが、幅広いデザイン活動を行なうKIGI(キギ)と、本見本市 アトリウム特別企画のディレクターを務めるメソッド 代表 山田 遊との対談です。Img_50141
 テーマは「地域を活かすデザイナーとものづくり」。KIGIは、クリエイティブディレクター・アートディレクターの植原 亮輔氏とアートディレクター・デザイナーの渡邉 良重氏の二人によるデザインユニットです。
 
 今回アトリウム特別企画に初出展したKIKOF(キコフ)は、KIGIが滋賀県の琵琶湖周辺を拠点に活動する伝統工芸の技術者の組織であるマザーレイクプロダクツと共同で立ち上げたプロダクトブランドです。トークではこのKIKOFの話題が中心となりました。
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 湖琵琶湖の周辺には古窯があり、その一つが信楽焼です。KIKOFはこの信楽の焼ものです。信楽焼といえばたぬきの像が有名で、火鉢のような厚みのある大きいものが得意といいます。
 キギはこのような伝統のイメージを打破するアイデアを提案したのです。それはグラフィックデザイナーらしいペーパークラフトからの発想で、紙のように薄く軽い陶器です。紙を折って立ち上げていくことでデザインを考え、直線のみで構成された器を設計しました。
  最初に一番難しいと思われるポットをつくったそう。それができればあとはついてくると思ったといいます。
Img_50441  ベースとなる形は、尖り過ぎず、また角が甘くならない八角形に落ち着きます。ろくろでつくることが習わしになっていた職人さんたちが、これを受け入れて、石膏の型を使い積極的にチャレンジしてくれたそう。試行錯誤を重ねて完成した器は、空気を含んで軽い信楽の土だから再現できたとも。

 なおKIKOF(キコフ)の「キ」は器の音読み、「コ」は湖で、「フ」はフリーの意味だそう。色は琵琶湖の湖面の色彩で、新色はグリーンとか。

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 第二弾として木工家具も制作。ブースではそのテーブルやイスも展示し、統一感のとれたモダンなテーブルウェアが一際目を惹いていました。
 2015年度の東京アートディレクターズクラブ主催のADC賞でKIKOFはグランプリを受賞したとのこと。伝統工芸を現代の感性で解釈し、新しい価値観を生み出して地域を活性化させる好例ですね。
 この他、越後妻有の美しい盃、「酔独楽(よいごま)」プロジェクトや、信州長野発のSYNプロジェクトも紹介。
 地方発ものづくりにデザイナーが大きな力を発揮していることに改めて感銘しました。

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2019年8月23日 (金)

インテリア ライフスタイル⑷ IDÉEが目指す暮らしの提案

 「インテリア ライフスタイル東京2019」で開催されたトークショーイベントで、「IDÉEが目指す暮らしの提案」に出席しました。IDÉE(イデー)が何故無印良品にあるのか、ちょっと不思議に思っていましたので、興味があったのです。
Img_48581  登壇したのは、良品計画 イデー事業部 バイヤーの大島忠智氏とデイリープレスを主宰する川村美帆さんです。
 お話によると、IDÉE1975年にスタートしたインテリアブランドで、「生活の探求」をコンセプトに生活を彩るプロダクツを扱ってきたといいます。プロダクツデザイナーとして世界的な名高い藤城成貴氏もIDÉEのデザイナーとして活躍されていたのですね。
 2010年に無印良品とIDÉEの共同プロジェクト「MUJI meets IDÉE」がスタートし、2017年に無印良品を経営する「株式会社 良品計画」の子会社となったそう。
 興味深いのは、IDÉEがナチュラルでサステナブル、しかもアート性の高いプロダクツにこだわっていることでしょう。家具コレクションはどこか懐かしいカントリー風ですし、ミナ・ペルホネンのデザイナー、皆川明氏が監修する「IDÉE POOL」は、“ためてつなげるものづくり”をコンセプトに、ハギレ・端材などを使用して新しい価値をつくり出しています。
 また「IDÉEクラフト」では、ポルトガルの手織りラグ、グール(GUR)が熱い。残布をアップサイクルしたもので、アートの要素もあり、敷くだけでなくタペストリーのように壁にかけてインテリアのポイントにもなるといいます。
 それでは「次はどこでバイイング?」と問われて、大島氏は「これまでに行ったことがないところが気になる」とか。

 最後に、「日本人は特別なことにはお金を出すけれど、日々の暮らしには関心が薄い。海外、とくに北欧へ行くと日常を豊かに過ごしている」と感じるそうです。「何でもない日常に目を向けて」とメッセージを残して締めくくりました。

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2019年8月22日 (木)

インテリア ライフスタイル⑶ アンビエンテ 2019トレンド

 今回の「インテリア ライフスタイル東京2019」で、「アンビエンテ (Ambiente)」の最新トレンドを伝えるセミナーが連日行われました。
 「アンビエンテ」は毎年2月にドイツのフランクフルトで開催される、テーブルやキッチン、ハウスウェア、ギフトなどの消費財の世界最大の国際見本市です。「インテリア ライフスタイル」の母体ともなっています。
 講師はボラ・ヘルケ・パルミザーノ(ドイツのデザイントレンド発信事務所)のアネッタ パルミザーノ氏で、2019年インテリアのトレンドを解説しました。
 それによると方向は3つです。洗練されたスタイルの「テイストフル レジデンス(Tasteful Residence)」、力強いオーセンティシティ「クワイエット サラウンディング(Quiet Surrounding)」、型にはまらない「ジョイフル アンビアンス(Joyfilled Ambience)」。
 これに加えてすべてに通じるキーワードがあります。それが「サステナビリティ」、「ナチュラルネス」、「リサイクリング」で、この3つはトレンドを超えるメタ・トレンドといいます。
 
テイストフル レジデンス(Tasteful Residence) 趣のある住まい
 伝統をエレガントにモダンに見せる。クリーンなラインとソフィスティケイトされた洗練された表面感。Image-tasteful


クワイエット サラウンディング(Quiet Surrounding) 静かな環境

 平穏を求める都会人に向けたシンプルでスローなライフスタイル。本物の飾らない美しさ、職人技や自然との調和を尊重。Image-quiet

ジョイフル アンビアンス(Joyfilled Ambience) 歓び溢れるムード
 クリエイティブなサプライズに満ちた楽しい、心温まるインテリア。大胆な色使い、コラージュ、イマジネーション溢れる型破りなイメージ。Image-joyfilled

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