住まい・インテリア

2017年7月 5日 (水)

「場と間」クリスマス展 ツリーDIYキットが楽しそう!

 「場と間(BATOMA)」(アッシュ・ペー・フランス主催)のクリスマスに特価した合同展が、6月下旬、東京・原宿で開催されました。
 もうクリスマスとは!ビックリですが、会場はクリスマス装飾やギフトを仕入れるバイヤーでにぎわっていました。

 とくに目新しく思ったのが、自分でつくるクリスマスツリーのモビールセットです。オーガニックコットン・ブランケットで定評のあるスウェーデンの「ファブラス・グース(fabulous goose)」のDIYキットで、台紙やビーズ、糸などがセットになっています。
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Img_82801jpg  紙のデザインがシンプルで北欧らしい感覚です。
 モミの木の他に、松ぼっくりやヤドリギもあります。
 親子で一緒に手を動かしてツリーをつくってみるというのも、楽しそうです。
 発売は9月からだそう。価格はモミの木のS 3,200円~。
 

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2017年7月 1日 (土)

インテリアライフスタイル⑺ ヴィンテージに新しい価値提案

 インテリアライフスタイルのネクストゾーンには初出展ブランドが多く見られました。
 中でも興味深く思ったのが、ヴィンテージに新しい価値を提案する「ユキ フジサワ(YUKI FUJISAWA)」の「NEW VINTAGE」シリーズです。
 ブランドを手がけるのは藤澤ゆきさん。古びたものに染色を施すことで、 現代によみがえらせます。手法は藍染めや黒染めなどの染料から顔料まで、様々のようです。
Img_80981 ブースではお得意らしい金属箔プリントのものを展示していました。
 右の椅子は、箔加工したウルトラスエード地を張ったもの。これで古い椅子が生き返りましたね。

Img_81011 左は、シリーズの原点という古着のセーターです。
 箔プリントを手描きで丁寧にのせて、ノスタルジックな味わいを出しています。

 

Img_80951jpg  マットな光り加工で、ロマンティックなレースも新しい顔を見せています。

 古いけれど良いものには不思議と惹き付けられます。それにさらに手を加えてつくられた一点ものに、つくる人の思いの深さを感じました。

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2017年6月30日 (金)

インテリアライフスタイル⑹ くつろぎのリビングユニット

 インテリアライフスタイルのホームゾーンで、気になったのがユニットスタイルのもの。とくに老舗のメルクロスでは、これまでの「キズキ(kizuki)」ブランドに加えて、新しく「クツロギ(kutsurogi)」のリビングユニットを発表して関心を集めていました。
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 フロアークッション(スクエアやサークル型)や、抱きしめまくら、足のせまくら、首まくら、穴あきクッションなど、いずれもシンプルでスタンダードなデザインです。どのような空間にも違和感なく似合いそうです。素材はクラシックなジャカードやスポーティなツートンのボーダーで、カラーはブルーやグレーといった抑えた色調です。
 ユニット型なので、寝室からリビングまで、くつろいだ空間づくりを自在にできるのもいいですね。

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2017年6月29日 (木)

インテリアライフスタイル⑸ 「ジャパンスタイル」の今

 日本のデザインはヨーロッパやアジア市場から大きな注目を集めています。そこでインテリアライフスタイル展では今回も、洗練された日本のデザインを厳選、「ジャパンスタイル」の今を伝えるゾーンを開設していました。

片山文三郎商店 京絞り
 京都の絞り染めメーカーで、絞り染めが持つ無限の可能性を現代に伝えたいという強い思いから、今回初出展したといいます。
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Img_80401jpg  「ジャパンスタイル」の実演コーナーで、写真のような絞りの実演を披露し、来場者の目をくぎ付けにしました。
 京絞りは、シルク使いで繊細、そこが有松絞りと異なるそうです。

 ブースではランプシェードや、またストールやバッグなどの小物を展示していました。
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Img_80431jpg  いずれも絞りの凹凸をそのまま活かしたユニークなフォルムです。一つひとつがアート作品のように見えます。
 その尖り具合がまるで海の棘皮動物のようで、今にも動き出しそうに見えたのが印象的でした。

うなぎの寝床 「モンペ」
 福岡県八女市が本拠地の「モンペ」パンツのメーカーです。ショップの形がうなぎのように細長いので、この名称にしたそうです。
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 素材は伝統の久留米絣が中心です。Img_80511
 裾が一見モンペらしくないので、はきやすそう。でもよく見るとゴム入りになっていて、後から絞れるデザインです。膝にはかつての農作業着そのままに、見えない当て布が入り、ポケットはお尻が突っ張らないように前に付いているのも特徴といいます。
 これを「日本のジーンズ MONPE」と呼んでアピールしていたのも面白いですね。

工房織座 
 愛媛県今治市にあるタオルの工房です。「水布人舎」ブランドのタオルを新発表していました。
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 とくに魅せられたのが、タオル織機を駆使した他にはない斬新な織物です。
 中でもキャップにはビックリ!Img_80601これが織物とは思われないニットのような帽子です。ドビー織の綿100%で、3,800円だそう。
 スラブ糸使いのどこか懐かしい味わいやデニムのロープ染色のものなど、匠の技を凝縮した商品が揃っています。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」、そんなメーカーです。

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2017年6月28日 (水)

インテリアライフスタイル⑷ アトリウム展示ブランドから

 インテリアライフスタイル展で注目度の高いアトリウム展示(このブログ2017.6.25付け参照)のなかから、ちょっと気になった商品をご紹介します。

山田繊維 「むす美」 
 京都発の風呂敷専門メーカーで、京都らしいプリントの風呂敷「むす美」を展開しています。
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Img_80851  新ブランドの「KIGI(キギ)」などいろいろありますが、とくに「福コチャエ」は楽しい! 結び方で、また違う顔を表現します。外国へのお土産やインバウンドに人気とか。
 結び方次第で単に包むだけではなく、バッグやボトルカバーなど---、いろいろな用途に使える風呂敷、まさに日本人の生きた文化と思いました。

コッカ 「3min.」
 着目したのが、3分で縫えるという「3min. スリーミニッツ」ブランドです。これはコットンプリントで定評のあるコッカが、デザイナーの飛田正浩さんが手がける「spoken words project」とグラフィックデザイナーの長嶋りかこさんと協働し、誕生したといいます。Img_79951jpg 
Img_79971 たった3分で服がつくれるというわけではありませんけれど、欲しい服を簡単に手作りする楽しみを提供してくれる新ブランドです。
 「3分ソーイング」という言葉が、最近ますます人気のホームソーイングを後押しているようです。

ウサギノネドコ 「Sola cube」
 「Sola cube ソラ・キューブ」は、植物の造形美を透明アクリルキューブで伝えるプロダクトです。植物の美しい瞬間を4cm角のアクリルに封入したもので、約300個ものキューブによるインスタレーションはなかなか壮観でした。
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Img_79831jpg 人気は手前のタンポポだそう。ふんわりとした綿毛がカワイイ感じです。価格は他が2,980円なのに対して、4,980円。
 ちなみに社名のウサギノネドコは、「ヒカゲノカズラ」という植物の別名とのことでした。

トリナス 「花色鉛筆」
 花の色や形を採り入れた鉛筆が、花色鉛筆です。Img_79911書き味もよく、削りカスは花びらになるように工夫されています。それを見ているだけで楽しくなります。
 5色セットになっていて、一本ごとに花の形が少しずつ違います。軸の素材は廃棄古紙を原料としているそう。お値段は1,800円とのことです。
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2017年6月27日 (火)

インテリアライフスタイル⑶ アワード発表

 「インテリアライフスタイル東京2017」の初日、インテリアライフスタイル・アワードが発表され、受賞式が行われました。
Img_80121  「ベストバイヤーズチョイス2017」に選ばれたのは、山陽製紙のアウトドア用シート「ピクニックラグ」です。また「ヤングデザイナーズアワード」は、DAYS.の西尾健史さんが受賞しました。

 山陽製紙「ピクニックラグ」の選定理由は、別用途のものをアウトドアに使用できるようにした意外性と機能性です。それはまさに発想の転換でした。
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Img_80181jpg  同社は、電線を包装するクレープ紙のメーカーです。クレープ紙というのは、水に強くしっかりと丈夫で、伸縮性にも優れていて、約2割伸びるそう。端材も出ます。そこでこれを活かしてアウトドア用途のシートを開発したのです。紙なのに使い捨てではなく、何度でも使えて機能的な製品です。しかし売れない。そこでデザインをクリエイティブスタジオ「AZUCHI」に協力依頼します。シートだけではなく、ピクニックピローやテーブルマットなどもつくり、イメージをアメリカのライフスタイル誌「キンフォーク」風に一新、名称も「ピクニックラグ」に変更したところ、人気が出るようになったとか。デザインの力は大きいですね。

 DAYS.の西尾健史さんは、「NEW ACTION」と名付けたユニークで機能的な可動性のある家具が、若者向けに役立つと評価され、「ヤングデザイナーズアワード」を贈られました。
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Img_80211  棚は高さや位置など自由にカスタマイズできます。柱は蛇腹で、風通しのよい空間がつくれるのですね。組み立ても簡単で、軽いので、その日の気分でカタチを変えられます。それなのに完成度が高いことが受賞理由となりました。
 これで来年2月のアンビエンテに招待出展されるとか。今後の活躍が期待されます。

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2017年6月26日 (月)

インテリアライフスタイル⑵ 「アンビエンテ」発 最新情報

 「インテリアライフスタイル東京2017」で、「アンビエンテ」の最新情報を伝えるセミナーが行われました。
 ちなみに「インテリアライフスタイル」は、ドイツのフランクフルトで毎年1月に開催される「ハイムテキスタイル」と2月に開催される「アンビエンテ」が母体となっている見本市です。「ハイムテキスタイル」はホームテキスタイル専門の見本市で、「アンビエンテ」はテーブルやキッチン、ハウスウェア、ギフトなどの消費財の見本市となっているのですね。

 セミナーでは、ボラ・ヘルケ・パルミザーノ(ドイツのデザイントレンド発信事務所)のアネッタ パルミザーノ氏が、「アンビエンテ」発の2017年のトレンドを解説しました。
 2017年は素材がますます重要で、デザインの明快さ、とくに意外なパターンやテクスチャーが注目されるといいます。提案されたテーマは4つあり、ファッションにも通じるものがあると思い、ご紹介します。

⑴ デリケート・ストラクチャー Delicate Structures.
1475151371695  自然界からのインスピレーション。カラーは霧の中に色が拡散していくような、ほのかなニュアンスの色調です。ひび割れたような効果や時を経て古びた雰囲気、とくに水の表面感、波紋や流水、水滴の動きなど。繊細で洗練された感覚です。

⑵ オネスト・マテリアル Honest Materials.
1482144767593    「誠実な素材」とは、伝統のクラフトワークのような永遠の職人芸でつくられるもののこと。カラーはレンガ造りの建物などに見る色。天然素材100%でリサイクル可能、次世代へ継承されるモノづくりです。とはいえ手入れがしやすいなど、現代に不可欠な機能性を備えていていることがポイント。

⑶ ジャンブルド・パターン Jumbled Pattern.
1482144766995_2  「ごちゃまぜ」のパターンで、予想外のアイディアがいっぱい。とくに1970年代を想起させるものなど、それらが自由に組み合わさります。ファッションでもグッチやプラダなどがこれまでならあり得ないような遊び心のあるコレクションを発表しています。ここではそうした独創的なクリエーションにスポットが当てられます。

⑷ ノタブル・シェイプ Notable Shapes.
1482144767211  「傑出したフォルム」で、はっきりとしたカタチを強調します。オリガミのような幾何学的で彫刻的フォルムなど、コンパクトな質感でモダンなエレガントを表現するテーマ。ファッションで言えばジル・サンダーのような雰囲気です。

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2017年6月21日 (水)

MAISON & OBJET コンラン氏が語る岐阜の商品デザイン

 パリで開催されるMAISON & OBJET(メゾン・エ・オブジェ)は、1_2デザイン、インテリアデザイン&ライフスタイル業界を世界規模で結ぶ展示会です。 まさに「Be Inspired(インスピレーションの宝庫)」といっていいでしょう。
 その次回9月展に先立つイベント「MAISON & OBJET DAY in TOKYO」が、先日、東京・渋谷のクオーツギャラリーで開かれました。
 来日した主催者SAFIのCEOフィリップ・ブロカール氏の挨拶や、ゲストの乃村工藝社A.N.D.クリエイティブディレクターの小坂竜氏のトークに続き、出展社向けセミナー講師としてセバスチャン・コンラン氏が登壇しました。
Img_79661  同氏は「コンランショップ」の創始者であるコンラン卿のご子息で、商品デザイン開発会社セバスチャン・コンラン・アソシエイツの社長でもあります。ヤマギワとLEDデスクランプを開発したり、NTTドコモの携帯電話や日産と「プラスコンラン」モデルの自動車のデザインを手がけたり。デザインの様々な分野で活躍しています。 
 今年のメゾン・エ・オブジェ1月展では、岐阜県と連携し「セバスチャン・コンラン・ギフ・コレクション」を発表して、好評を博したといいます。2年前に岐阜県知事と出会い、岐阜の伝統産品を新しい目でつくり直すよう要請され、急速に話が進んだそうです。
 そのコレクションから県内企業10社との商品づくりを映像で紹介しました。「美濃和紙」や「木工」、「陶磁器」、「刃物」など、いずれも清流が育んだ素材や独特の技法を持つものばかり。それら職人技をいかに現代に活かし次世代に伝えていくか、レガシーとして残すことが重要と強調します。
 今後も国内外での展開が期待されます。 

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2017年6月18日 (日)

デザインの視点や発想がますます重要

 昨日のブログに掲載した「付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2017」では37社がブース出展していました。S_p1050281_3

   わずか1日で新しいデザイン提案に役立つ情報が得られるとあって、来場者は1,000人以上だったようです。私も初めて参加して、盛況ぶりにびっくり! デザインの視点や発想がますます重要とみられていることを実感しました。

2_2  とくに惹きつけられたのが家田紙工の「カミノシゴト」という美濃手漉き和紙の製品です。イヤリングやピアスなどの小さくて可愛いアクセサリーをズラリと展示していました。軽くて水にも強いそうです。 
 
Img_77591  心地よさそうな水うちわは、透過光が美しかった!
 さらに手漉き雁皮紙和紙による綿毛のような繊細でふんわりした羽根や葉、雪の結晶モチーフもあり、グリーティングカードなどに使われています。

 まさに伝統と今が、未来を創る----技術ですね。

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2017年6月17日 (土)

特別講演 枠組みを問い直す―つくり方をつくるデザイン

 「付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2017」が、去る5月19日、東京・日本橋で開催され、特別講演でTAKT PROJECT代表取締役の吉泉 聡 氏が登壇しました。S_p1050356 以前、デザイン展で作品を拝見したことがあり、これまで見たことがないようなものをつくるデザイナーと注目していました。テーマは「枠組みを問い直す―つくり方をつくるデザイン」です。

 冒頭、ご自身が立ち上げた創業4年目のTAKT PROJECTを紹介。タイトルにある「つくり方をつくる」とは、「別の可能性をつくる」意で、同社はこれを基に新しい価値軸をつくることを重視して活動しているといいます。

 お話の中で、印象に残ったプロダクツは次のようです。
 まず量産ではないもう一つの可能性を追求した作品、「Dye It Yourself」(このブログ2015.11.30も参照)です。これは白いプラスチックのテーブルやイスなどの家具に、ユーザーが思い思いに染色をする事が出来るというものです。素材は「多孔質プラスチック」という、水分を吸収する工業用プラスチックで、染めると色が滲んで交じり合います。色彩は揺らぎ、一つとして同じものはありません。サクラや藍、紅花などの草木染染料を用いることで、懐かしい温かみのある表情が出せるのも魅力です。ユーザーはまるで水彩画を描いているかのように、創作を楽しめます。均質に大量生産されるプラスチックが、ユーザーによってたった一つの存在となる、カスタマイズの好例ですね。
 次に「Composition」です。これは透明アクリルのモダンなフォルムの中に、家電の電子部品が一見バラバラに封入されているオブジェです。導電性のある複合材が使われていて、家電として機能するといいます。通電すると光を発し、スマートフォンで調光できたり、傾きを感知してON・OFFしたり、また非接触式充電もできるとのこと。
 このアイディアを思いついたきっかけは、木の家具の上に置かれたガラスのコップだったとか。透明なこけし人形のような形をした懐中電灯など、家電の新しいデザインの可能性を拓くすばらしいアイディアと感銘しました。
 さらに「Deposition」というのもおもしろい。金属と樹脂を一体化させる三井化学の特殊技術を用いて生まれた新素材で、工業素材の特性を活かしながら、自然素材の形をそのままに残すプロダクト、たとえばアルミで木の年輪や竹の節、マーブルのような効果を出したランプシェードやアクセサリーなどを提案。工業素材のもう一つの可能性を生み出すものと期待されます。

 この他UVプリンティングなど、ツールの新解釈で別のつくり方が生まれるといった例をいろいろ披露していただきました。

 最後に、既存の枠組をよく知り、そこから新しい枠組、つまり価値軸をつくっていくことが重要と強調。「デザインは付加価値ではなく本質価値」の言葉で締めくくりました。

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