住まい・インテリア

2018年1月19日 (金)

ジャパンシルバーEXPO 高齢社会に不可欠な防炎製品

 平成27年版消防白書によると、火災による死者は、65歳以上の高齢者が68.5%を占め、とくに81歳以上では31.5%にも上ります。冬は、建物(住宅)火災が多い季節で、暖房器具の使用や、火を長時間使う料理が増えることなどが原因のようです。
 高齢者にとって燃えにくい製品は必要不可欠ではないでしょうか。

 そう思っていたところ、昨年11月20日~22日、東京ビッグサイトで開催された第1回ジャパンシルバーEXPO展で、防炎・難燃製品に特化したブランドがあることに気づきました。
Cimg07941pg  
 難燃の衣料用素材というと、以前からダイワボウが手がける綿のプロバン加工が有名です。私もこの素材のエプロンを使っているのですが---、でもこれはそれではなくて、難燃性に優れたアクリル繊維プロテックスと綿を混紡した素材でした。
Cimg07961 取り扱っているのはT・Sトレーディングです。様々なメーカーと協力して燃えにくい製品を生産しているといいます。ブースでは難燃紡績糸を使用した製品ブランド「moenain(モエナイン・アパレル)」と「moenca(モエンカ・寝装雑貨)」を大きく紹介していました。
 エプロン、パジャマ、ガウン、Tシャツやスエットなどから、シーツなどのベッド用品、布団や枕、毛布、リビング用品の座布団やクッション、炬燵布団、防災ポンチョ、帽子など、多様なアイテムを展開しています。

 防炎加工は消防士などのユニフォームになくてはならないものですが、普段の暮らしの中にも「もしも」の危険は潜んでいます。同社では、これらの製品が老人保健施設や高齢者住宅などで、一般的に使用される状態を目指しているといいます。裏を返せば、そうした施設であっても、普及はまだほんの一部で、これからだということなのですね。

 いざというときの安心・安全のために、我が家も防炎製品を揃えておかねば、と思ったことでした。

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2018年1月18日 (木)

インテリアライフスタイルリビング⑶ クロスオーバーとは

 先般のIFFTインテリアライフスタイルリビングの特別企画で、「新たなデザインの潮流/ 国際ホテルコンペSLEEPとクロスオーバーデザイン」と題したセミナーが行われました。クロスオーバーとは異質なものを融合することです。ファッションデザインでは以前からこのトレンドが続いています。インテリアデザインではどういうものを指していうのでしょう。興味を惹かれました。
Cimg09021_2  登壇したのは三井デザインテックのデザインマネジメント部部長 見月 伸一 氏です。ホテルデザインと新たな価値を生む空間デザインの潮流「クロスオーバーデザイン」について次のように語られました。

 まずホテルデザインの話題からです。三井デザインテックは、2016年11月にロンドンで開催されたホテルデザインのイベント「SLEEP」展のコンペに参加したそうです。講演は、このコンペで審査員特別賞を受賞したことからスタートしました。
 「SLEEP」展は日本ではあまり知られていません。しかし欧州ではかなり有名なイベントで、錚々たるラグジュアリーなホテルチェーンの経営者やデザイナーたちが集まるといいます。  
 ここではホテルの客室デザインに関するコンペが毎年開かれていて、多数の応募作品の中から5組を選出。同社はこの年初めて、その内の一つに選ばれたそうです。審査の結果、2位となり、同時に審査員特別賞も受賞したといいます。

1  写真左は、その客室です。
 伝統的価値観を重んじる人々、とくに欧州貴族のようなエスタブリッシュメントな地位にある人は、旅に何を求めているのか。それを大前提に、静寂でスピリチュアルな空間を追求したものだそう。無駄を徹底的に省き、静けさの漂う別世界をイメージし、「和」の精神を採り入れた作品に仕上げたといいます。

 ちなみに優勝したのは、ゲンスラー社のデジタル・アヴァンギャルドな客室でした。

 見月氏はこのコンペで、「和」への共感を強く感じ、ラグジュアリー空間への考え方が変化していることに気づいたといいます。いわゆる西洋的ラグジュアリーに懐疑が生まれているのではないか、というのです。いかにも金のかかったリッチな感覚は終焉を迎え、ラグジュアリーは精神的なものへ向かっている、と感想を述べられていたのが印象的でした。

 次に「クロスオーバーデザイン」です。昨今のインターネットの普及で空間を取り巻く環境が激変するなか、新たな価値を生む空間デザインの潮流は、コトとコトのクロスオーバーだといいます。それは既に始まっていて、たとえば一つには、あらゆる空間がオフィスになること。カフェや車内も仕事場になりつつあります。二つ目はシェアリングサービスの進展で、エアビーアンドビーのように個人の住宅もホテルになってくる。三つ目はEコマースの台頭で、店舗は物販から体験のための空間になる、というように。これまでの空間の役割は変容し、シームレスになるといいます。「ホテル×キャンプ場」のグランピングや、「カフェ×献血室」で若者に心地よく社会貢献してもらえる場づくり、「移動時間×アート」では新幹線で移動しながら現代アートを楽しむ「現美新幹線」の登場など。
 また時代を超越したコトとコトの結びつきも「クロスオーバーデザイン」の重要要素といいます。これは一昔前にあった生活体験が今の感性やニーズに適応する形で蘇っている現象で、たとえばアナログ盤が再評価されたり、ポラロイドカメラが戻ってきたり。そしてこうした動きをけん引しているのは、ミレニアル世代の存在と指摘します。彼らはアナログ的情緒のある体験を求めているといいます。
 階段というと、つい避けてしまいがちですが、新しいオフィス空間では、たとえば“イケア”の階段会議場のように、階段は交流の場になっているそうです。階段は移動手段であると同時に、健康志向のためのものであり、またコミュニュケ―ションの場でもあるのです。さらにかつてのアナログ要素のポテンシャルが再注目されている例として、古き良き最高級旅館のおもてなしが関心の的となっている“星のや東京”、散髪にカルチャーを持ち込んだ床屋さん、職人の靴磨き店----なども。
 モノよりもコトの時代といわれる今、人々の共感を得るのはアナログ的プロセスのヒューマンな体験価値であるようです。コトや時代を思い、要素をクロスオーバーさせる新潮流、これまでのヒューマンな体験が新しい価値を生み出す空間体験の時代が来ていると語って締めくくられました。なるほど、と思うセミナーでした。

 

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2018年1月17日 (水)

インテリアライフスタイルリビング⑵ 注目の繊維製品

 IFFTインテリアライフスタイルリビングでは、いつも繊維製品を中心に見ています。今回、注目したブランドをいくつかご紹介します。

大東寝具工業
 「京ねむり くらり」を合言葉に、京和晒綿紗を使った寝具・寝装品やインテリアを展示し、京都らしい「和」の空間を演出していました。
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 京和晒綿紗は、綿素材そのもののよさを活かし、不要なものはいっさい加えていないといいます。上質な眠りを誘うピュアな肌触り、心地よいガーゼのパジャマ、タオルなどを提案。

Cimg08161jpg  右は「tetra」ブランドで展開している同社のソファです。
  座ると自然に背もたれが立ち上がり、深く腰掛けてゆったり身を任せられようにつくられています。中に入っているビーズ素材が姿勢を変えるたびに、体にフィットします。
  素材は8号帆布やデニムなど。

orit. オリット
 兵庫県西脇産地で播州織の老舗企業、阿江ハンカチーフが発信する新服飾雑貨ブランドです。
 「なんか、すごい!」と驚く布を展示していました。
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 旧式の力織機を使用し、通常の何倍もの手間と時間をかけて風合いや肌触りにこだわって織ったそう。
 斜めに引っ張ると立体的に見えてきます。ハサミで自由にカットしてストールにしたり、ハンカチにしたり、ひとマス、ふたマス、みマスと好みの長さまで糸を抜いてフリンジにしたり----と、使い勝手自由、ちょっとおもしろい綿織物でした。

ロイヤル・フェニックス ROYAL-PHOENIX of the seas
 今治タオルの老舗、楠橋紋織による新ブランドです。
Cimg08071jpg  
 今治は造船が重要な産業であったとか。そこで豪華客船をイメージし、極上の高級感のあるタオルをつくったといいます。ベーシックな「キャビンタオル」のヘムにはアンカーロープ、「スパタオル」のヘムにはフラワーエッセンスに使われる花の色が採り入れられています。

ユカシナ Yukashina
 天然素材による手仕事の香りが漂うブランドです。
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 手紡ぎ糸・手織り・手染めの草木染めによるストールを中心に、かわいい壁掛けなども展示。作り手は主に福祉施設に通う障がいのある人たちといいます。

 

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2018年1月16日 (火)

インテリアライフスタイルリビング⑴ 「ハイム」のトレンド

 昨年11月20日~22日、東京ビッグサイトで開催されたIFFTインテリアライフスタイルリビングでの話題を遅ればせながらお伝えします。
 
 リリースによると、今回は14カ国・地域から過去最大の450社(国内:370社 海外:80社)が出展し、同じく過去最高の20,217名の来場者があったといいます。
 確かに会場は盛り上がり、大盛況の様子でした。
Cimg08991  上の写真はアトリウムです。「ローカルの再発見」をテーマに11のゾーンで構成されていました。

 初日の記者発表会では、全体像とともにドイツのインテリアテキスタイルの国際見本市「ハイムテキスタイル Heimtextil」(実はもう今月8日~11日に開催されているのです。) と、国際消費財見本市「アンビエンテ Ambiente」の2018/2019トレンドも発表されました。この二つの見本市はIFFTインテリアライフスタイルリビングの母体となっているのです。
 ここでは「ハイム」の方をご紹介します。プレゼンターは同見本市のトレンドセッターを務めるDAN PROJECT主宰 南村 弾氏です。その気になるポイントを下記に簡単にまとめてみました。 
 
 基調となるテーマは、「The future is urban (未来は都市化)」でした。
 リーマンショックから10年、都市化が進み、今や世界人口の半数が都市で生活しています。この現状を受けて、今後どのような空間にどのようなプロダクツが求められるか、4つのストーリーで提案しています。

①フレキシブル・スペース The Flexible Space

1_2  フレキシブルなスタジオのアパートや、変形可能な家具、ボタンを押すだけで変化する適応可能な空間構成を備えた作業空間を利用し、スペースを最適化していこうというストーリーです。
 背景には、人口増加とともに都市のシングル所帯が台頭し、生活空間の縮小現象が起こっていることが挙げられるといいます。米国では2016年にアパート建設は10年ぶりの高水準を記録しました。しかしその一方で平均住居面積は2009年以来7%減になったといいます。
 
②ヘルシー・スペースThe Healthy Space
2  都市に住む私たちは、大気汚染にさらされています。
 汚染は、人口密度の高い都市の大きなネガティブ要因の1つです。
 世界保健機関(WHO)の推定によると、地球上の10人のうち9人が汚染された空気を呼吸しているといいます。
 屋内空間には、グリーンを採り入れるなど、出来得る限りの健康への配慮が求められます。
 
③リメイド・スペース The Re-Made Space
3   都市化の速度よりも早いスピードで、都市廃棄物が増えているといいます。
 巨大なゴミの山に対処するために、将来の都市は廃棄物と資源の違いを忘れる必要があるのではないでしょうか。ゴミが新しいものの出発点になると考えてみることも大切です。これは都市環境をより持続可能なものにするために、再利用する方法を発見していこうというストーリーです。
 
④メーカー・スペース The Maker Space
4  インターネットの進展で、製造革命が起こっています。誰もがどこでも自分のアイテムを作成できるデジタル製作技術の民主化によって、生産の本質が根本的に変わろうとしているのです。
 市民は最先端の技術と実践的なスキルにより、自らの力を養うことができるようになってきます。未来都市は自給自足の場というヴィジョンを描き始めているようです。

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2018年1月13日 (土)

JAPANTEX 2017 ⑵ 「和」の伝統工芸品の可能性

 先般のJAPANTEX 2017のテーマは、「日本のおもてなし、ひとを想うデザイン美学」でした。 これを受けて具現化されたのが“「和」の素材、「和」のインテリアたち”のコーナーで、今回の見どころの一つになっていました。Cimg07431展示されたのは伝統的な色・柄・デザインをモチーフにしたカーテンや壁紙、カーペット、畳や襖、経師や建具などです。時代を経て磨かれてきた「和」の商材に再び注目が集っているようです。
Cimg07421jpg  
 関連イベントとして、「和」の伝統工芸をテーマにしたセミナーも行われました。 講師は、英国でインテリアデザイナーとして活躍されているNSDA澤山塾代表の澤山乃莉子さんです。Cimg07391jpg
 澤山さんは英国インテリアデザイン協会 (BIID) メンバーで、日本の伝統工芸品を欧州マーケットに普及するための「Buy J Crafts Campaign」活動を継続的に行っているといいます。
 講演では「世界的視野から見た、優れた伝統工芸品のインテリア商材としての可能性」と題して、最近起こっている「和」のグローバル化について例を上げてわかりやすく語られました。
 まずはヨーロッパの装飾芸術史からです。とくに19世紀半ば、ジャポニズムがヨーロッパを席巻しました。英国においては1868年のロンドン万博日本館でレベルの高い工芸品が展示されたことをきっかけにブームとなります。その頃日本趣味を先導する存在だったのは、ロンドンのリバティ社で、同社が開発したリバティプリントは日本の小紋柄に因んでいるとか。スコットランドのチャールズ・レニー・マッキントッシュもジャポニズムの一大ムーブメントに加担した建築家で、その影響はウィーンにまで及んだといいます。フランクロイドライトの建築にも桂離宮そっくりの作品が見られたりします。またティファニーが当時トップメーカーの座に躍進することができたのは、日本の高度な工芸技術を得たからだったのですね。
 次に話は現代に移ります。日本の美意識は今や、様々な場面で再発見されているといいます。
 澤山さんは日本美に大きく二つの世界があると分析します。一つは「雅(みやび)」な世界、もう一つは「侘び寂び」の世界です。「雅」は絢爛豪華な着物や、ケンゾーのファッションに見られるような華やかなデザイン、「侘び寂び」は逆に禅の世界を連想させるミニマリズムであるといいます。装飾性を排した独自の建築的アプローチで知られる建築家ジョン・ポーソンは、まさに侘び寂びを表現しているといいます。2017年のパリのメゾン・エ・オブジェでも、「サイレンス」をテーマに侘び寂びの幽玄な世界が打ち出されたことは記憶に新しいところですね。
 昨今、デザイナーたちは、この二つの世界を結びつけて、新境地を開拓しているともいいます。たとえば有田焼の美、また2016年ミラノサローネで提案されたモロソ(MOROSO)のスシコレクション(SUSHI COLLECTION)などもそうといいます。

 歴史の長い日本文化は「雅(みやび)」から「侘び寂び」まで、奥が深い。ロンドンでは今、様々なイースト・ミーツ・ウエストの催しが好評といいます。澤山さんはツァーを組むなど、「和」のグローバル化に積極的に取り組まれている様子です。これはライフワークであるとも。日本のインテリアデザイン業界をもっと元気にしたい、と意気込まれていたのが印象的でした。

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2018年1月12日 (金)

JAPANTEX 2017 ⑴ デジタルプリント展で若手を支援 

 テキスタイルプリントデザインに今、革命的な変化が起こっています。それは製版の必要がないデジタルプリントの導入です。
 中でも画期的な大変革の只中にあるのがインテリア業界です。世界ではデジタルプリント壁紙が大きくシェアを伸ばしています。日本もこの流れに逆らうことはできません。

 昨年11月15日~17日、東京ビッグサイトで開かれた日本最大級の国際インテリア見本市 JAPANTEXでは、デジタルプリントエリアにおいて「デジタルプリント展」が開催されました。これは日本テキスタイルデザイン協会(TDA)とのコラボ企画によるもので、テーマは「時代のフィーリングを求めて・・・」です。

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 デジタル新時代に向けて、テキスタイルデザイン界も若返りを図っている様子です。TDAによると本展の趣旨はまさにそこにあるそうで、若手デザイナーに発表の場を設けることで、活動を支援し、育成していくといいます。

Cimg06951jpg  出展したのは、TDA選出による次世代フリーランステキスタイルデザイナー22名。平均年齢は32歳だそう。 コットン生地とシアー生地各2枚ずつ(150幅×4メートル)、全44枚のテキスタイル作品が展示され、いずれも迫力のあるデザインで、なかなか壮観でした。
 なおコットン生地をプリントしたのは、ミマキエンジニアリング、シアー生地はエプソンと極東産機+HPで、このような有力インクジェットプリントメーカーとの連携も話題を集めました。

 世界に向けて日本の優れたプリントデザインを発信、発展させていく、このような取り組みが、少しずつ成果を上げつつあるように思います。こうしたプロジェクト、次回も期待しています。

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2017年12月19日 (火)

講演会デンマーク「ヒュゲを愛する暮らしのかたち」

 このブログ2017.11.29付けで掲載した「デンマーク・デザイン展」の関連イベントとして、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催された講演会「ヒュゲを愛する暮らしのかたち」に行ってきました。講師はジャーナリストの萩原健太郎氏です。
 その興味深い講演をざっとまとめてみましょう。

 まず萩原氏が13年前に初めてデンマークを訪れたときのことから。空港の美しさに打たれた後、SASホテルのロビーで、憧れのアーネ・ヤコプスン(アルネ・ヤコブセン)のスワンチェアとエッグチェアがさりげなく置かれているのを見て、感動したといいます。
Img_45021jpg  右写真は現在開催中の「デンマーク・デザイン展」のもので、SASホテルを背景にしたスワンチェアとエッグチェアです。
 もう一つ、ヤコプスンがデザインしたアント(ありんこ)チェアについても語られました。人間の体の形に合わせてカットしていったら、蟻のような形になってしまったそうなのです。これは工業生産の原点となった椅子です。デンマークの家具といえば、職人の手作りのイメージがありますが、何でも手仕事である必要はないと考えられているそうで、機械も使用し、仕上げの部分のみ職人の手仕事というのが多いといいます。
 このヤコプスンやコーオ・クリント、ウェグナー、フィン・ユール、またシドニーのオペラハウスの設計で有名なヨーン・ウッソンもデンマーク出身と紹介し、彼らが設計した多くの優品をビジュアルとともに解説していただきました。いずれもシンプルで美しく、機能的です。技術力に支えられたクオリティの高さは、デンマーク・デザインの大きな特徴をなしているようです。
 街では自転車が目立ち、何と自転車通勤する人は5割にも達するそうです。クリスチャニア・バイクと呼ばれるちょっと変わったカーゴ付き3輪自転車も名物だそう。コペンハーゲン市からある程度の自治を認められている「クリスチャニア」と呼ばれるフリータウンのお話も飛び出し、そこはかつてのヒッピーの聖地だったと、懐かしく思い出しました。

 次に語られたのが近代デザインの椅子に見る4大潮流についてのお話です。
 一つは明式椅子です。コーオ・クリントはこれをヒントに人間工学を採り入れた椅子をリ・デザインし、その後1943年に巨匠ハンス・ウェグナーはチャイナチェアを生み出し、ラウンドチェア「ザ・チェア」を誕生させたといいます。現代のカール・ハンセンの機能的なYチェアのルーツはまさにこれだったのですね。
 二つ目はウインザーチェアです。英国の木材加工の職人が制作したといわれる椅子です。ハンス・ウェグナーの代表作の一つ「ピーコックチェア」もここから来ているといいます。
 三つ目はシェーカーチェアで、ウインザーチェアがアメリカに渡って、軽く機能的、すっきりとした直線のシンプルな形態に変化したものといいます。
 四つ目はト―ネットの椅子です。産業革命後の19世紀半ば、ミヒャエル・ト―ネットが発明した曲木技術による曲木椅子ですね。アールヌーボー調のデザインで、現在も親しまれている、この椅子こそ量産を可能にしたといいます。
 この椅子は分解して運搬できるのも特徴といい、消費者が組み立てるイケアの家具「フラットパック」はこれに倣ったものだそう。
 最後に成形合板についても触れられ、この技術により椅子の背と座の一体化が可能になったことなども語っていただきました。
 身近にありながら、知らなかったインテリアの世界を知り、大変勉強になった講演会でした。

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2017年7月 5日 (水)

「場と間」クリスマス展 ツリーDIYキットが楽しそう!

 「場と間(BATOMA)」(アッシュ・ペー・フランス主催)のクリスマスに特価した合同展が、6月下旬、東京・原宿で開催されました。
 もうクリスマスとは!ビックリですが、会場はクリスマス装飾やギフトを仕入れるバイヤーでにぎわっていました。

 とくに目新しく思ったのが、自分でつくるクリスマスツリーのモビールセットです。オーガニックコットン・ブランケットで定評のあるスウェーデンの「ファブラス・グース(fabulous goose)」のDIYキットで、台紙やビーズ、糸などがセットになっています。
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Img_82801jpg  紙のデザインがシンプルで北欧らしい感覚です。
 モミの木の他に、松ぼっくりやヤドリギもあります。
 親子で一緒に手を動かしてツリーをつくってみるというのも、楽しそうです。
 発売は9月からだそう。価格はモミの木のS 3,200円~。
 

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2017年7月 1日 (土)

インテリアライフスタイル⑺ ヴィンテージに新しい価値提案

 インテリアライフスタイルのネクストゾーンには初出展ブランドが多く見られました。
 中でも興味深く思ったのが、ヴィンテージに新しい価値を提案する「ユキ フジサワ(YUKI FUJISAWA)」の「NEW VINTAGE」シリーズです。
 ブランドを手がけるのは藤澤ゆきさん。古びたものに染色を施すことで、 現代によみがえらせます。手法は藍染めや黒染めなどの染料から顔料まで、様々のようです。
Img_80981 ブースではお得意らしい金属箔プリントのものを展示していました。
 右の椅子は、箔加工したウルトラスエード地を張ったもの。これで古い椅子が生き返りましたね。

Img_81011 左は、シリーズの原点という古着のセーターです。
 箔プリントを手描きで丁寧にのせて、ノスタルジックな味わいを出しています。

 

Img_80951jpg  マットな光り加工で、ロマンティックなレースも新しい顔を見せています。

 古いけれど良いものには不思議と惹き付けられます。それにさらに手を加えてつくられた一点ものに、つくる人の思いの深さを感じました。

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2017年6月30日 (金)

インテリアライフスタイル⑹ くつろぎのリビングユニット

 インテリアライフスタイルのホームゾーンで、気になったのがユニットスタイルのもの。とくに老舗のメルクロスでは、これまでの「キズキ(kizuki)」ブランドに加えて、新しく「クツロギ(kutsurogi)」のリビングユニットを発表して関心を集めていました。
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 フロアークッション(スクエアやサークル型)や、抱きしめまくら、足のせまくら、首まくら、穴あきクッションなど、いずれもシンプルでスタンダードなデザインです。どのような空間にも違和感なく似合いそうです。素材はクラシックなジャカードやスポーティなツートンのボーダーで、カラーはブルーやグレーといった抑えた色調です。
 ユニット型なので、寝室からリビングまで、くつろいだ空間づくりを自在にできるのもいいですね。

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