住まい・インテリア

2020年2月21日 (金)

アンビエンテ ⑶「ヤングタレント」二人の日本人デザイナー

 今年の「アンビエンテ2020」の「ヤングタレント」コーナーでは、二人の若い日本人デザイナーがブースを出していて、お話を伺いました。

 一人は、「Coloridas (コロリーダス)」の山本康子さんです。
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 金色に輝くアクセサリーが美しく、私はてっきりゴールドメタルと思ったのですが、そうではなくて「草」と聞いてビックリ! ブラジルに自生する“Capim dourado”というゴールデングラス(黄金の草)というものだそうです。
Img_48001  山本さんはこのアクセサリーを、豊かな大地に育まれた美しい黄金の草と自然の恵みに敬意を表し、日本語でビオジュエリーと名付けていました。ブラジルでは職人たちがこれを生業にしているとのことで、山本さんも彼らの作品を日本で紹介したいと強く思うようになり、現在一緒に作品作りをしているといいます。
 また『ブラジル摂氏40℃の手工芸プロジェクト』を立ち上げ、フェアトレードを基本に世界でも絶えつつある手編みレースなどの販売も手掛けているそう。
 東京・青山にショップ/アトリエがあり、2店目をこの春、鎌倉駅近くの御成通りにオープンするとのことで、楽しみです。
 
 もう一人は、「KAMEHIKOWORKS」の亀井紀彦さんです。軽石とブリザードフラワー、香りを組み合わせた美しいプロダクトを、「hanayama (はなやま)」のネーミングで発表されていました。

Img_48061  ブースでは自ら制作のデモを行って、人目を惹いていたのが印象的です。 
Img_48111jpg  「手の中に大自然を」をコンセプトに、両手におさまるくらいの軽石の器の中に、プリザーブドフラワーを一輪一輪埋め込み、草原や花畑、山などの理想の景色をつくり上げていくのです。香りはそれぞれの景色に合わせて調香師が制作、天然植物原料の香料を使用し、 日本独自の香料(ゆず、紫蘇等)をメインに調合したものといいます。
 景色から吹いてくる様々な香りも楽しめるアートオブジェとは、何てステキなのでしょう。
 
 なお、この二人はともに去る11月に東京で開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2019」で、「Yong Design Award」賞を受賞し、副賞として今回の出展の運びとなった方々です。
 亀井さんは鎌倉在住、山本さんも鎌倉に出店すると伺い、同じ鎌倉つながりで、ちょっとうれしくなったことでした。

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2020年2月20日 (木)

アンビエンテ ⑵ 「ジャパンスタイル」に高い関心

 「アンビエンテ2020」には、日本からも85社が出展していました。とくに8ホールの「ジャパンスタイル」には高い関心が集まっていたようです。日本の伝統クラフトの要素をモダンにアレンジしたオシャレな商品が多数展開されていました。
 そのいくつかをご紹介します。

TEXI YOKOHAMAのボタンホールハンカチ
 これは時にハンカチとして、時にエプロンとして使うことのできるハンカチーフエプロンです。
Img_47761 Img_47741  ハンカチに設けられたボタンホールをシャツのボタンにかけると、お食事用エプロンとしても使える興味深いアイデア商品で、デザインを手掛けたのは伊東祥次さん。
 これをつければ、食べこぼしをしても、ドレスを汚さないですみますね。
 
 横浜市はかつてスカーフの「捺染プリント」で有名でした。これは市を代表する産業のひとつ、「捺染プリント」で染められているといいます。そういうのもまたいいですね。

KINOFU 木の布
 「木の布」は、徳島県のほぼ中央部に位置する山あいの町「上勝町」でつくられている杉の木の糸で織った織物です。
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 杉の廃材から繊維を抽出して紙をつくり、それを細切りにして撚ると木の糸が出来上がります。

 この糸と綿糸を組み合わせたワッフル織などの布は、やわらかでしなやか。
 通気性、速乾性に優れて、衛生的、吸水しても軽くてまとわりつかず快適です。

 自然素材ならではのサラッとした気持ちいい肌触りでした。 


hibi/ヒビ 日常に10分、自然のアロマ

 これは神戸マッチという会社がつくっているお香スティックです。
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  マッチを擦るように火をつけて、立ちのぼる自然の香りを楽しむお香で、着火具がなくても手軽に使えるとあって、海外でも人気を呼んでいるといいます。
Img_47701  マッチで火をつける行為は、今や生活から失われつつあります。そこで「マッチが主役でなくてもいい。ただ、マッチのルーツを語り継ぐことができれば」と、そんな想いでこの商品を開発されたとか。そこには涙ぐましい努力のストーリーがあったのですね。

ORIAMI/オリアミ 金網折り紙
 布のようにしなやかで紙のようにしなやかな金網を使った、金属の折り紙です。
Img_47811   特徴はしっかりと形状を保って、半永久的に鑑賞できることといいます。
Img_47821jpg  アクセサリーを自分でつくるなど、DIY精神をかきたてられますね。
 日本伝統の折り紙に新しい風を吹き込むことになりそうなグッズです。

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2020年2月19日 (水)

アンビエンテ ⑴ 世界最大の消費財見本市のトレンドを探る

  ミラノを後に、ドイツのフランクフルトへ飛び、この7日~11日、メッセ・フランクフルトで開催された世界最大級といわれる国際消費財専門見本市「アンビエンテ AMBIENTE 2020」を取材しました。東京で毎年行われるインテリアライフスタイル展の母体となっている見本市で、私もぜひ一度訪れてみたいと思っていたのです。
 初めて会場入りして、メッセ(国際見本市会場)の巨大さにびっくり! 展示面積358,913平米と東京ビッグサイトの約4倍の広さです。この広い会場に、前回実績で世界92カ国・地域から4,460社が出展、約14万人(世界167カ国・地域)が来場するといいます。今年はコロナウィルスの影響で中国からの出展がなく減少したと思われますが、それでもすごい数です。
 展示ホールは、大きくダイニング(主にキッチン用品)、リビング(家具・照明・ホームアクセサリー)、ギビング(雑貨・ギフト用品)の3分野に分かれていました。各ホールには出展各社のブースが立ち並び、壮観でした。Interiordesignjlv131jpg 上は、リビング分野でアップサイクリングを提案するブースです。

 セミナーも多数開かれ、その内の一つ、トレンドセミナーに参加しました。講師は東京でお目にかかったことのあるドイツのデザイントレンド発信事務所のアネッタ パルミザーノ氏です。相変わらずの精力的な仕事ぶりで、今年も6月のインテリアライフスタイル展で来日されるとのことです。
 お話の中で、注目すべきはやはり環境問題です。この大潮流に乗って、すべては変化しつつあるといいます。消費財産業は持続可能で高品質な製品開発へ舵を切るという課題に直面し、メーカーやデザイナーはエコ責任を負える材料やリサイクルを利用した循環型モデルに向き合うときと指摘しています。

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 2020年に向けて発信されたテーマは3つで、写真はトレンドエリアにて撮影しました。下記にその一部をご紹介します。
 
◇shaped + softened シェイプト + ソフト
Img_47221 ・ムード : 彫刻的/ボリュミナス/静穏/形にアクセント/ナチュラル/起伏のある
・カラー : 微妙なニュアンス/調和/優しさ/ニュートラル/光
・マテリアル : マット/センサリ―/オーガニック/メロウ(まろやかな)/サステナブル
 
◇precise +architectural プリサイス + アーキテクチュラル
Img_47301jpg ・ムード : 集中/クリア/ミニマリスティック/コンサイス/ソフィスティケート/ストラクチャー
・カラー : 落ち着いた/雰囲気のある/ダーク/エレガント/控えめ
・マテリアル : 思慮分別のある/正確な/人の心を打つ/タイムレス/リファイン
 
◇artistical + diverse アーティスティカル + ダイバース
Ambientetrendsps051_20200223190401   ・ムード : 多面的/楽しい/アバンギャルド/シュールリアル/ダイバーシティ
・カラー : チアフル/ビビッド/フルーツ/カラフル/活発
・マテリアル : 実験的/リッチなディテール/型破り/モジュール/レイヤード

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2020年1月10日 (金)

IFFT/インテリアライフスタイルリビング⑵ ハイムトレンド

 先般のIFFT/インテリアライフスタイルリビング展で、現在ドイツのフランクフルトで開催されている「ハイムテキスタイル(HEIMTEXTIL)」のトレンドを解説するトークショーが行われました。テーマは「布のトレンドがみるみる分かる!南村 弾のファブリックマジック2019」で、プレゼンターは無論、ダンプロジェクト代表でハイムテキスタイルのトレンドセッターでもある南村 弾氏です。ジャーナリスト 本間美紀氏との対談形式で、その先行情報を披露しました。
1_20200109190701  メインテーマは「WHERE I BELONG (私が属しているところ)」で、サステナビリティであることが大前提といいます。人は地球上のどこに属しているのか、新興国の人々から見ると違った解釈があり、そこが好奇心を誘う興味深いテーマになっているようです。

 提案されたのは次の5つのストーリーです。

マキシマム・グラム MAXIMUM GLAM
Img_12751jpg  エキセントリックにシュールリアルな表現や色彩のぶつかり合い、装飾を盛った一点もの風、手織り調、不完全なものも。

ピュア・スピリチュアル PURE SPIRITUAL
 ナチュラル、シンプルを求める動きで、自然由来の天然素材、綿や麻のみならず、海藻や菌類、苔、木の布も。

アクティブ・アーバン ACTIVE URBAN
Img_12711  スポーツよりのテーマで、リサイクルやアップサイクルといった循環性を意識させるもの、廃棄されたエアバッグでつくったクッション(右)、回収した布のフュージョンなど。

ヘリテージ・リュクス HERITAGE LUX
 ロココやバロックなどリッチな伝統を再解釈する。ノスタルジアとともに、アーティスティックな贅沢感も。透ける素材や、希少な貴石、パールの光り。

マルチ・ローカル MULTI-LOCAL
Img_12731  アジアやアフリカ、中東など多様な国々の文化に影響されたデザイン。民族の文化とクラフトマンシップの混淆など。

(なお、上に掲載した写真3点は南村氏が提案された布です。ここではそのほんの一部をご紹介しました。)


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2020年1月 9日 (木)

IFFT/インテリアライフスタイルリビング ⑴ 注目の展示

 東京国際家具見本市(IFFT)を前身とするIFFT/インテリアライフスタイルリビング展が、昨年11月20日~22日、東京ビッグサイト南館にて開催され、行って来ました。日本各地の家具産地をはじめ、テーブルウェア、デザイン雑貨、生活用品など、空間全体を構成する商材をもつ400を超える出展者が集まり、3日間の来場者数は合計16,005名と発表されています。
 
 今回とくに注目した展示をご紹介しましょう。

特別展示「アップサイクル」
 「アップサイクル」とは、廃棄物を利用するリサイクルや繰り返し使うリユースに対し、元の何かに新たな視点やアイデアを加えて、魅力あるものを生み出すことです。とはいえ一般にはなかなか浸透していっていないようです。そこで有力デザイナーや建築家に依頼し、アップサイクルの事例を作品展示することになったそう。この特別展示がアップサイクルを再考するキッカケになるといいなと思います。
Img_13201  いろいろあった中で、おもしろいなと思ったのが、上の作品です。
 “もこもこソファ”(鈴野浩一、禿 貞哉/トラフ建築設計事務所)と名づけられた、ポリエチレン発泡体の端材をカットして束ねただけのソファです。
 
Negura(ねぐら) 大東寝具工業
 これは睡眠に特化した空間で、普段の寝室に天井や四方をカバーリングすることにより、いつもと違った快眠を体感してみては、というアイデアです。Img_12841jpg_20200109164001   中芯2層構造によるオリジナル敷布団“伏見”や、以前から訴求している“テトラ tetra”を提案。テトラは座ると自然に背もたれが立ち上がり、姿勢を変えるたびにビーズ素材が身体に寄り添って、体勢に合わせて変形するクッション座椅子です。素材はしっかりした8号帆布やシェニール、デニムなど、替えカバーも揃っています。
 
KEIKO KUROISHI
 デザイナー黒石恵子さんによるオリジナルテキスタイル・ブランドで、七夕の網飾りの構造を布で再現したストールは代表作です。私も時折、着けて楽しんでいます。Img_12891
 Img_12911 今回は新しく布張り茶箱を提案していました。
 スツールやちょっとしたベンチとしても使用できるといいます。
 布はコットンサテンのジャカード織で、“オリーブの樹 ” を表現したデザインが印象的です。
 
BIWACOTTON(ビワコットン)
 カイタックファミリーが手がける新ブランドです。“びわ”というように、滋賀県北西部に位置する琵琶湖の畔、高島市で江戸時代からつくられてきた“高島ちぢみ”が源流といいます。その製法を現代服に合うように進化させた“ビワコットン”は、綿100%の心地よさと強撚糸使いによる清涼感のある風合いが特長です。
Img_12801jpg  “からっと、かるい、きもちいい”のコピーで、Tシャツをアピールしていました。

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2020年1月 6日 (月)

JAPANTEX 2019 ⑴ デザインコンペとデニムのカーテン

 今年も国内最大級のインテリア展示会、第38回JAPANTEX(ジャパンテックス)2019が昨年11月13日~15日、東京ビッグサイトで開催されました。今回はジャパン・ホーム&ビルディングショーやトイレ産業展、アジアファニシング展との合同開催展となり、全体で40,664名(プレス別)の来場があったと報告されています。
 
 全体を回って、ちょっと気になった展示を二つ、「インテリアデザインコンペ」とデニムのカーテン「瀬戸内デニム」のブースをご紹介します。
 
 「インテリアデザインコンペ」のコーナーでは、「空間を装うインテリアファブリックス」をテーマに応募のあった219点の作品の中から約40点をパネル展示。この内、3作品が優秀賞に選ばれて表彰されました。

  その一つが、「Hagire ステルヌノカラ、ウマレルヌノ」(新潟工科専門学校の杉山翔太さん)の作品です。
Img_09441jpg  子どもの頃に愛用していたタオルやブランケット、お部屋を飾っていたカーテンなどの布は、寂しさを解消してくれた大切な布です。そうした布はなかなか手放せないものです。これは長年手元にとっておいた布を裁断して、クッションやラグマットなどに作り替えるアイデアです。
 一人暮らしをするようになったときなど、そんな布のアイテムがあったら不安な気持ちもきっと落ち着くかもしれませんね。大事なものを捨てられないという、誰もが抱く心理を突いた提案です。
 
   もう一つ、今の時代を反映していると思ったのが、審査員特別賞のImg_09511 「ファブリック×終活のインテリア」(茨城大学齋藤ゼミC 今井菜摘・中野頌子・齋藤芳徳)です。
 これは故人が生前に使用していたファブリックを裁断して額に飾り、オリジナルの空間を演出したり、また葬儀場の壁に張り、葬儀後は持ち帰って故人を偲んだりするというもの。
 超高齢社会から多死社会となり、お葬式も様変わりして、小規模になり家族中心になっているといいます。
 これはそんな現代の葬儀事情に似合う、インテリアの新しい発想、と思いました。

 展示ブースでは、瀬戸内デニムに注目しました。
 デニムのオーダーカーテンを扱っているメーカーで、デニムは備後福山でつくられているといいます。備後福山は同社の本拠地で、瀬戸内海に面した“高級デニム生産日本一”の街です。
Img_09591  無地だけではなく、インディゴと生成りのストライプなど柄物もローンチ。また同社のデニムはきちんと色止めされているので、色落ちの心配はないといいます。
  ジーンズの裾をロールアップするように、カーテンのボトムもImg_09631jpg ロールアップしてみたり、トーンを変えてみたり、オーダーですので加工は自由自在。お部屋に遊び心のあるジーンズの世界観を取り入れて、自分らしい空間を表現してみるのも楽しいですね。

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2019年12月30日 (月)

日本文化を世界へ インテリアショップAREAパリオープン

 この11月18日、インテリアブランド「AREA TOKYO (エリア・トーキョー)」が海外初の店舗をパリにオープンしたそうです。そこでこの程、同ブランドを展開するクラウンの野田 豪代表が東京・北青山のショップにて記者発表会を行いました。
Img_09081_20191230151801  AREAは2003年に茅ヶ崎でスタートしたインテリアブランドで、「素材」「つくり」「デザイン」が三位一体となる日本製オリジナル家具や建具を展開。2006年頃から海外進出に向けて準備を始め、今年ようやく念願を叶えたといいます。
 パリ店は、市内サンジェルマン・デ・プレ地区のギャラリー街“ユニヴェルシテ通り(4 rue de l'université 75007 Paris FRANCE)”に位置しているそうで、私も今度ぜひ訪ねてみたいと思いました。 
 ショップのデザインは、デザイナーの橋本夕紀夫 氏(橋本夕紀夫デザインスタジオ)監修で、テーマは「SHADE & SHADOW」、つまり日本文化の中にある“陰影礼賛”です。暗がりに潜む空間を様々なところに配してあるといいます。
 ここにたどり着くまでの経緯を、野田代表は、次のように語られました。
 実はパリ出店に際して何を持っていくのか、考えあぐねていたといいます。世界の中のモダンなのか日本の伝統なのか---、と迷っているうちに、日本人のルーツにたどり着き、「日本は終点」であり世界中から起こった文化が流れ込む“ふきだまり”になっていることに気づいたとか。“ふきだまり”というと様々なものがミックスして深化するイメージがありますが、そこから谷崎潤一郎の「陰影礼賛」を思いつき、日本文化はヨーロッパの家具をどのように咀嚼し発展させたのか? また日本インテリアの立ち位置、さらにその可能性を、フランスを始めヨーロッパ各国の方々に、問いかける場所にしていきたい---。そう思うようになって、この考え方を新作家具に落とし込んだといいます。
 
 その一部をご紹介します。
 
Img_09111  手前は風神雷神図の風神をモチーフにしたパネル。
 
Img_09151jpg  奥には老梅図屏風や雪見障子にヒントをとった作品。

Img_09201  また会津の郷土玩具“赤べこ”は、野田代表が「日本らしさを見せたい」と思いついたアイデアだそう。
 パリでも大好評とか。可愛いですね。
 
 日本文化を世界へ、と意気込む野田代表。次はニューヨークに出店したいそうです。期待が高まります。

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2019年9月25日 (水)

ミラノのギフト・インテリア見本市「ミラノ・ホーミ」視察

 ロンドンからミラノに飛び、以前から話を聞いていたミラノのギフト・インテリア見本市「ミラノ・ホーミ(MILANO HOMI)」9月展を視察してきました。ミラノといえば世界最大のデザインイベント「ミラノ・サローネ(MILANO SALONE)」が毎年4月に開催されています。「ミラノ・ホーミ」も39か国から1,100を超える出展者、世界91か国から80,000人が集うといいます。そこで期待しながら、ミラノ・ウニカと同じ会場のフィエラミラノに足を運びました。
 会場は大きく二つあり、「ホーミ・アウトドア(HOMI OUTDOOR)」と「ホーミ・ファッション&ジュエル(HOMI FASHION &JEWELS)」に分かれています。
 「ホーミ・アウトドア」では、目新しかったのが、2020年10月から始まるドバイ万博「デザインコンペティション」の展示エリアです。35歳以下の受賞者による作品展で、ドバイ万博で展示されることになっています。
Img_68801    作品は、万博のコンセプトである「心をつなぎ、未来を創造する」に沿い、若いデザイナーや企業が「コネクティング・スペース(Connecting Spaces)」をテーマに制作。イタリアの伝統的な工芸品を革新的な手法で、デジタル接続したIoT空間がデザインされていて、近未来のライフスタイルを変える興味深いヒントを感じました。
Img_68811   上はACELL ITALY社の「CO-SITE」。モジュラー・エレメンツを組み合わせた空間で、人間の感覚を刺激する楽しいアプローチ。

Img_68791   右はF-EDという作品。マットレスになり、カーペットにもなる、バックパック。内部にはポケットがたくさん付いています。とくにトラベリング(旅行)には欠かせないアイテムになりそう。この他いろいろ。
 
 またマリークレール・メゾンの「都会のオアシス」をテーマにしたオープン展示も、すばらしかったです。
Img_68881jpg    “砂漠のティータイム”といった風情で、くつろぎの空間を演出していました。砂漠の砂に、グリーンをあしらい、畳のようなマットを敷いて、ナチュラルな雰囲気たっぷりです。

 日本のセレクトされた和食器を中心にインテリア雑貨を出品していたのが、ソフィア・ディフュージョン(SOPHIA DIFFUSION)。スイスのジュネーブが本拠地で、和食器が人気といいます。
Img_68841   ホームパーティを頻繁に開いているヨーロッパの人たちは、テーブルアートにこだわります。洗練されたエキゾティックを演出するのに、和食器はぴったりなのでしょう。
 
 「ホーミ・ファッション&ジュエル」では、新規出展ブランドが604ブランド、その内イタリア以外が29%と好調の様子でした。ファッションよりもジュエリーなどアクセサリー雑貨のブランドが多く、ファッションショーも行われていました。
Img_68481jpg   上はローマ発のファッションブランド「Antica Sartoria」です。バックミュージックが流れて華やか!

Img_68991   とくに目が向いたのが、上の「スプリメンタ・ファッション(SPRIMENTA FASHION)」のエリアでした。ユニークなオリジナリティや手工芸を訴求する実験的なブランド、60社が集結していました。

Img_68631jpg   中でも注目は「楽 (raku)」というブランド。日本人でイタリア側のスイス在住、Keiko CARMINEさんが、ヴィンテージキモノの生地を利用してハンドメイドのバッグ、例えば風呂敷バッグなどのアクセサリーをつくっています。すてきな日本人がここにも活躍していました。
 
Img_68471   さらにもう一つ、上の写真のような「#IAMTHEMAKER (私はメーカー)」というイベントも行われていました。これはミニインタビューを放送するプロジェクトで、出展者やバイヤーらが、ここでの体験を生で話すことで、展示会を活気づけようというもの。
 
 好況とはいい難い状況の中、様々な企画でビジネスを盛り上げようと取り組む姿勢が目立った見本市でした。

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2019年9月23日 (月)

メゾン・エ・オブジェ パリ ⑷ 「茶室」が人気

 ジャポニスムがブームを呼ぶ中、何と「茶室」を海外向けに提案しているメーカーがあり、びっくりしました。
 一つは、椿建築デザイン研究所の「禅庵 (ZEN-An)」というブランドの組立て型の茶室です。これは世界中どこへでもスーツケースに入れて持ち運べる、「スーツケース茶室」になっていて驚嘆させられました。
Img_64291jpg   写真右手前のボックスが、そのスーツケースです。スーツケースの中に指物、畳、簾、和紙と伝統的な匠の技が詰まっているのです。
  これならどこにでも旅をして、気軽にお茶が点てられますね。今や、茶の湯も欧米をはじめ中国などで人気を集めているとか。様々なイベントで大好評の茶室に注目です。
 
 もう一つ、日本木材輸出振興協会(JAPAN WOOD PRODUCTS EXPORT ASSOCIATION )のブースで見たのが、施工型の茶室です。
 これは「利休美」と名づけられた神社やお寺の建築を得意とする花升木工によるもので、本格的な建具が使われています。Img_64201jpgImg_64231   外国人は意外にも抹茶が好きで、茶道は精神を落ち着かせるとあって人気といいます。また木造建築も今、これからは木の時代かと思われるほど、熱が入っている様子です。
 茶室をつくる動きも今後、世界に広がっていきそうですね。

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2019年9月22日 (日)

メゾン・エ・オブジェ パリ ⑶ 日本企業の「和」目立つ

 「メゾン・エ・オブジェ パリ(M&O PARIS) 」は、毎回1月展の方が日本企業の出展が多いとのことです。ジェトロの支援があるからなのでしょう。とはいえ今回の9月展も、相当数の企業が出ていました。とくに「和」の打ち出しが目立ち、来年の東京オリンピック・パラリンピックを控えて、どこも人気を博していた模様です。

東京手仕事
 東京都指定の伝統工芸品41品目の中から2018年度の支援商品として採択された18商品が参加して盛り上がっていました。Img_63671
 商品展示と併せて、三絃司きくおか、富田染工芸、サクラワクス、岡半、根岸産業、田房染織の実演も行われ、来場者の目を惹きつけていたのが印象的です。
Img_63811   上は、田房染織の日本伝統工芸士、田房剛章氏がまだら模様のカスリ糸をつくる作業をしているところです。
Img_63841   工房は、東京の武蔵村山市にあり、村山大島紬の伝統を1914年より、先祖代々受け継いでいるといいます。
  特徴は板締め注入染色(夾纈染め)と呼ばれる染色法で、糸をいじめない分、艶とハリがある生地に織り上がるそう。
 
 右は石原染色工房の墨染めです。
Img_63761  染めの匠、石原 実氏の手で染め上げられた墨染めは、単なるモノクロームではありません。ぼかした色味の幅は広くて深い。
 江戸時代、庶民は鼠色を粋な色として愛したようです。墨の材料も様々で、紺鼠、藍鼠などいろいろな色があったのですね。
 これは松を燃焼させてつくった煤の松煙墨による黒のグラデージョン、わずかに青色を感じる鼠色がシックなストールです。
 生地は綿のガーゼです。


夏水組 (NATSUMIGUMI)

 このブログ8月18日付けでご紹介した襖紙のブランド「夏水組」が、タイムレス・エレガントなブランドを集積したホール7の“フォレバー”ゾーンに出展していました。
Img_63441  迎えてくれたのは、坂田 夏水 さん(写真右)と大場 匠真 さん(写真中)、それに妹の大場麻美さん(写真左)のお三人です。
  壁紙の人気柄、獅子地紋を注染染めした浴衣姿が小粋でおしゃれ!
  Img_63451  新たな商談もいくつか持ち上がり、ビジネスは好評の様子でした。
 
アワガミ(AWAGAMI)
   これはあわ(阿波)徳島のアワガミ・ファクトリーのブランドです。
Img_63881   アワガミ・ファクトリーというのは、2015年の夏に私が訪れた阿波和紙伝統産業会館を運営しているところで、その時のことを懐かしく思い出したことでした。(このブログ2015.8.20付け参照)
 阿波の藍で染めたアートな壁紙は、こちらでも多くのファンを集めているようで、客足が絶えないようでした。

KYOGO (キョウゴ)
 ホール5Aの中央に設置されたクリエイティブなクラフトアートゾーンで出会った、京都の西陣織のブランドです。
Img_64331   大自然をモチーフに、生命の息吹が聞こえてくるようなインテリアファブリックを提案。その優雅で洗練された雰囲気に魅せられました。

KYOTO T5 (京都T5 )
   KYOTO T5(京都伝統文化イノベーション研究センター)によるスニーカーのアイデアにはびっくり!
Img_63921   何と下駄の鼻緒が付いているのです。
「京組み紐」は京都の伝統的工芸品ですね。その技をスニーカーに採り入れるとは。こういうミックスもありですね。

丸眞 (MARUSHIN)
  タオルを中心とする名古屋発のメーカーで、日本のキャラクターをいろいろ訴求しています。中でも人気は浮世絵だそうで、とくに北斎シリーズが好調。先染めジャカード織りタオルで、世界初のフルカラーを実現したというアートタオルです。
Img_64461jpg  最終日の午後で販売可能とあって、ブースは購入客でにぎわっていました。

原田テキスタイル(HARADA TEXTILE)
 KIYOI(きよい)ブランドで、今注目のタオルやふきんを中心とするメーカーです。本拠地はパイル産地の和歌山県高野口とか。
Img_64391   ふわふわとしたマシュマロのようなボディタオルやあら生地ふきん、パイルやボアレンジのふきん、吸水マットなどが人気とのこと。

ニシグチクツシタ(NISHIGUCHI HUTSUSHITA)
 コットンや麻、ウールなど良質な天然素材にこだわった靴下を生産している奈良県のファクトリー・ブランドです。
Img_64561jpg  「はくひとおもい」で少しでも気持ちいいモノを目指して、つくっているそう。日本製ソックスは欧米でも上質でリーズナブル、と定評があります。

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