ファッション・アクセサリ

2017年5月15日 (月)

「セレンディピティ」という考え方

 今、アートの世界では「セレンディピティ」が重要なキーワードになっているといいます。これはファッションクリエーションにも当てはまるのではと思い、(一財)日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2017春号のコラム、マーケティング・アイ)に、下記のような記事を書きました。
 本紙と併せてご覧下さい。
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2017年5月 6日 (土)

17/18秋冬プリスティン オーガニックコットンで冬も温かく

 オーガニックコットンのブランド、「プリスティン(PRISTIN)」の2017/18秋冬もの展示会が、4月中旬、東京・新宿区のアバンティ本社で開催され、見に行ってきました。
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 今季は冬も温かく過ごせるようにと、ヤク混のアイテムが多数提案されていたのが印象的です。ヤクは寒い高山地帯に生息するウシ科の動物で、保温性が高いのが特徴なのですね。
Img_71691 たとえばスウェットパーカーはオーガニックコットン93%/ヤク7%混の裏毛です。昨年よりも太番手糸で編まれていて、しっかりとした風合いに変化していました。肌に触れる側はオーガニックコットンで、チクチクしないようにつくられているのもうれしいですね。
 また右は、暖かく身体を包んでくれるガウンコートです。オーガニックコットンのスーピマ起毛糸とヤク40%混の糸を組み合わせたヘリンボン柄のジャカードニットで、いかにも着心地よさそうです。

Img_71671jpg さらにキルティングの半袖ベストも人気のよう。丈は少し短めで、最近流行のボリュームのあるボトムスに合わせやすいようにデザインされています。
 素材は極細の畝のコーデュロイに中わたを入れてステッチをかけたもの。オーガニックコットン100%でふんわりとやわらかい、まさに極上の肌触りでした。

 メンズシリーズも下着からアウターまでバリエーションが増えて着実に売上を伸ばしている様子です。手堅いビジネスのブリスティン、ますます期待しています。

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2017年5月 2日 (火)

ようこそ我が迷宮へ IKKO KOBAYASHIの服飾活動50年

 「オートクチュールIKKO KOBAYASHI」のオーダーサロンが1960年代末に登場したことをうっすらと覚えています。その日本のクチュール界の大御所、小林一行氏が、東京・代官山で4月15日、「ようこそ我が迷宮へ」をテーマに、服飾活動50年を記念するファッションショーを開催しました。
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 喜寿を迎えられたとは思えない明瞭なお声で、ご自身の経歴からショーまでの経緯を語られ、その多彩なキャリアに驚かされました。
Img_70771_5  杉野学園ドレスメーカー女学院で男子一期生として学ばれたと伺い、びっくり!です。卒後銀座マギーに入社し、1969年にオーダーサロンを開設しましたが、時代は変わり20年後の1990年にクローズ。その後私もよく知るアパレルの「ロザース」で新ブランドの立ち上げに尽力し、つい3年前まで杉野服飾大学で後進の指導にあたられていたといいます。

 ショーには杉野学園の関係者が多数いらっしゃっていました。

 登場した作品は、一つひとつが選び抜かれた美しい服ばかりでした。
 良い服は、永遠に古びないことを証明しているように思われました。
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 日本のファッション界をリードしたデザイナーの凛とした姿を拝見して、私もエネルギーをいただきました。感謝です。

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2017年4月28日 (金)

「ファッションワールド東京 春」 ⑵ 紙オムツの進化版

 先般の「ファッションワールド東京 春」のアパレルEXPOで、ひときわ目立つ大きいブースを展開していたのが、ハッソー(HASO)です。

 自社ブランドの「ハッソーケア(HASOCARE)」を発表し、軽失禁用の紙ショーツ(紙パンツ)や、レインコートやポンチョ、ジャケットなどを出品していました。
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 Img_70201ここは、元々衛生・清掃用品のメーカーだそうです。それがこのほど紙パルプを原料に、コットンのような肌触りと伸縮性を実現した新機能素材「マイクロフィンドライ」を開発し、ブランドを立ち上げたとのこと。 

 携帯用の紙ショーツ(紙パンツ)はまさに大人用の紙オムツの進化版です。紙なので使い捨てになりますが、4~5回なら洗濯も可能とか。しかもトイレットペーパーのように水にほぐれやすく、そのままトイレに流せるそうです。吸水、速乾性もあり、肌はいつもサラサラ。色柄のプリントの自由度も高いといいます。
 シルエットは肌にぴったりフィットしていて、紙オムツとは思えない、人に見られても恥ずかしくない下着のようなデザインです。旅行にも便利そう。

 レインコートも驚きでした。撥水加工で紙なのに水に濡れても破れにくいといいます。

 お値段は/ショーツ(パンツ)5枚+吸水パッド10枚で680円(税別)。

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2017年4月27日 (木)

「ファッションワールド東京 春」 ⑴ ホログラムのバッグ

 日本最大のファッションの総合展「ファッションワールド東京 春」が、今月5-7日、東京ビッグサイトで開催されました。アパレルやバッグ、シューズ、メンズ、テキスタイルなどのメーカーが世界38カ国から890社、75,000点もの最新ファッション商材が出展し、来場者は3日間で21,037人と発表されています。

Img_70121 今シーズン、新設されたファッションテックゾーンで注目されたのが、ユイマ・ナカザト(YUIMA NAKAZATO)のブランドです。
 右のようなホログラムプリントのバッグやアクセサリーを出品していました。
 これは今年1月に行われたパリの2017春夏オートクチュールコレクションで2度目の参加をしたときにつくったものだそう。Img_70111「火・風・水・土」をテーマに、日本の家紋のようなモチーフがデザインされています。お値段はトートバックで20,000円~とか。
 きらきら光るプリズムのような美しい逸品です。

 

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2017年4月23日 (日)

17/18AW PRO1展 アジアをつなぐプラットフォーム

 アマゾンファッションウィーク東京コレクションと同時期に、「PR01. TRADE SHOW TOKYO」合同展(アッシュ・ペー・フランス主催)が、東京・恵比寿で開催されました。
 これはアジアをつなぐプラットフォームとして、厳選したブランドを集め、国内外に発信するプロジェクトです。今回とくに注目したブランドを3つご紹介します。

○グローイング ペインズ GROWING PAINS
 ファッション・アイコンでDJのマドモアゼル ユリアが立ち上げたブランドです。 2016年春夏にデビューし、今シーズン、アマゾンファッョンがサポートする新しいプロジェクトImg_68671「アット・トーキョー AT TOKYO」に参加して、プログラム内でブランド初となるファッションショーを開催しました。私はショーには行けなかったのですが、この展示会でコレクションを目にすることができました。
 2017/18秋冬もののテーマは「戦場のナース」です。1940年代の戦争の時代をイメージし、戦いに立ち向かうナースの強さと女らしさを表現したといいます。ボリュームを持たせた袖やウェストを絞ったシルエット、また防弾チョッキ風のベストなどが40年代を喚起させていました。
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○ラララブ LALALOVE
 アマゾンファッョンウィーク東京のアジアンファッションミーツトーキョー(Asian Fashion Meets TOKYO)で、ファッションショーを開催したタイ発のユニセックス・ブランドです。
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 Img_68491スタートしたのは2009年で、ロンドンとバンコクを拠点に、今や世界中の大手ショップで展開されているといいます。この合同展にも出展するなど、意欲的です。
 デザイナーはリンダ Linda Charoenlabさん。素材はすべてタイの少数民族がつくる伝統の先染め織物「パーカオマー(pa kao ma)」で、そのカラフルな美しさを活かしたデザインが楽しい!

○インプロセス IN-PROCESS
Img_68551  大原由梨佳とスティーヴン・ホールのデザイン・デュオが手がけるブランドで、毎シーズン、印象に残るのがオリジナルのテキスタイルデザインです。
 今シーズンは「トルコとヴイクトリアンのミックス」をテーマに、トルコのモザイク模様やキリムなどのエスニック調のモチーフと、ヴィクトリア時代に活躍したウイリアム・モリスのテキスタイルにインスパイアされた植物柄を組み合わせ、モダンに仕上げたコレクションを発表していました。

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2017年4月22日 (土)

17/18AWネストプラスパッサージュ 新世代ブランド合同展

 先月21-23日、アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)の関連イベントとして、「ネストプラスパッサージュ(NEST +plus PASSAGE)」展が、代官山の二つの会場で開催されました。
 これは、クリエイティブな新世代ファッションブランドが参加するネスト(NEST)と、女性のためのライフスタイルプロダクトを集めたGAS AS I/Fとが共同企画し実現した合同展示会です。
 今シーズンも個性的なクリエーションで注目される44ブランドが出展し、2017/18秋冬の新作コレクションを発表しました。来場者も3日間で963名に上ったとのことで、ファッション市場の活性化が見込まれています。
 注目したブランドのいくつかをご紹介しましょう。

○タロウ ホリウチ TARO HORIUCHI
 ブランドを手がけるのは、2012年第30回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞した堀内 太郎さん。
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Img_64201jpg  今シーズンは「未来」への憧れや想像を、20世紀初頭のクラシックとミックスし、都会的で洗練されたワードローブに仕上げたコレクションです。
 キーワードは「フューチャー」や「ピュアネス」、「ケミカル・リアクション」。宇宙服に見られるようなディテールが見られたりします。とくに素材で、軽いボンディングや工業資材のようなテクスチャー感のニットなど、宇宙飛行服をイメージさせるものにも注目です。
 右の写真のコーディネイトも軽快でシンプル、フューチャーリスティックですね。エレガントなデザイン表現力はさすがです。

○ジュン オカモト JUN OKAMOTO
Img_64041  デザイナーの岡本 順さんによるブランドです。
 今季は「ウヴルOEUVRE」をテーマに、デザイナーのパリ時代の友人の. お花屋さんを主役にした物語をベースに展開。
 どこかノスタルジックな雰囲気のするコレクションです。

○マイリ Mhairi
Img_64111  「“Less but better” より少なく、しかしより長く」をコンセプトに、ミニマルで洗練されたワードローブを展開しているブランドです。手掛けるのはデザイナーの堀江三千代さん。
 今シーズンのテーマは、「“keep changing to keep unchanged” 変わらないために変わり続ける」です。変化に流されず、自分らしく生きるために変わり続ける女性に向けて、シンプルでリラックスした日常着を提案しています。
 シルエットは丸みのあるフォルムと構築的カットを組み合わせた立体感のあるラインが中心。ブラックデニムの新シリーズや、ホールガーメントのニットの襟にカシミアを使用するなど、着心地の良さを追求したコレクションに仕上げています。

○ステア STAIR
Img_64141  ファッションデザイナーの武笠 綾子さんが手がけるブランドで、このブログ2016.12.2付けでもご紹介しています。
今シーズンのテーマは、「GO BACK TO MODERN」。70年代風のロング+ロングの組み合わせや、ウエストマークのデザインなど、今風なリアルクローズを提案しています。

○ハート Hart
Img_64011  デザイナーの山谷 政さんが手がけるブランドで、コンセプトは「古着屋のワードローブ」。
 温かそうなコートが並ぶ中で、目に留まったのが懐かしいタペストリージャカード素材のもの。
 このようなヴィンテージ調が妙にリアルで、印象に残りました。

○インファナニマス INFANONYMOUS
 デザイナーは福嶋 達郎さんで、ブランドを立ち上げて4年目。
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Img_64271jpg  カラフルな色使いのカラーブロック表現など、大胆なデザインが目を惹きます。片身変わりだったり、不規則にボリュームをつけたり、幅を巨大化したり、そのあまりにもユニークなデザインに驚かされました。

○ミドラ MIDDLA
Img_64301jpg  ブランドを手がけるのは、安藤 大春さん。クラシカルなアイテムに音楽的・数学的・物語的要素を加えて、再構築した“東京の日常”スタイルを表現するデザイナーです。
 今シーズンのテーマは、「心の葛藤」。トンネルカラーなどのシャツのデザインが新鮮です。

○ハツトキ Hatsutoki
Img_64331jpg  播州織西脇産地の島田製織が展開するブランドで、この合同展に初参加しました。
 デザインを起こしているのは村田 裕樹さんです。
 最近こうした産地企業とデザイナーとのコラボレーションが目立ちます。

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2017年4月21日 (金)

17/18秋冬ディウカ 独創的カットが生み出すドレープの美

 「ディウカ(divka)」が、先月のアマゾンファッションウィーク東京コレクションの期間中、渋谷ヒカリエで、2017/18秋冬コレクション展示会を開催していました。
Img_66951  ブランドを手がけるのは、デザイナーの田中 崇順さんとパタンナーの松本 志行さんです。
 お二人が創り出すシルエットは、流れるようなドレープが何とも美しい! 他にない独創的な個性あふれるカットで、私はいつも魅せられています。洗練されていてエレガント、しかもどこも締め付けない、リラックスした着心地です。これは着てみないとわかりません。
 オリジナルな天然・合繊複合素材も光っています。
 カラーは今季、白黒やグレー中心の展開で、シック。
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 最近とみに存在感を強めている「モード」なブランドです。今後のさらなる展開を期待しています。

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2017年4月20日 (木)

2017/18秋冬アンビアンス展 懐かしさにエッジを効かせて

 2017/18秋冬コレクションを発表する「アンビアンス(Ambiance)」展が、アマゾンファッションウィーク東京(AFWT)の関連イベントとして、3月21-23日、東京・渋谷の文化ファッションインキュベーションで開催されました。
 参加したのは新進気鋭の18ブランドです。全体にどこか懐かしいテイストにエッジを効かせた個性的なコレクションが多くなっています。

○ヴェントリロクイストVentriloquist
 ファッションデザイナーの根本貴史さんと伊藤里恵子さんが手がけるVentriloquist(ヴェントリロクイスト(英)=腹話術師)は、「Portrait of the Piccadilly」がテーマです。2_2 80-90年代のロンドンのストリートスタイルをベースに、独特のひねりやねじりを加えて、斬新な大人の女性のエレガンスを表現しています。

 素材は英国調のタータンチェックやジャカード、ツィード、ニットなどが中心で、職人の手を加えたものが多くみられることも特徴です。一点一点丁寧に時間と手間暇をかけてつくられているといいます。

 (写真下は、恵比寿のデペシュモード会場で開催されたときのもの)
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○オウシーナンEAUSEENON
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 コレクションには花がいっぱい。ユリやデイジーといった花のプリントや刺繍があふれていて、縁取りのスカラップディテールもカワイイ。
1_3  テーマは「イノセント」。女性らしいロマンティックな雰囲気です。
 デザインしているのは水野恵梨香さん。ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミー出身で2015年にブランドを立ち上げたといいます。
 ブランド名の「オウシーナン」は、中国語で「エリカ」の花のことだそう。そこでご自身と同じ名前をブランドの名称にしたと話してくれました。

〇ゴトー アサト Goto Asato
Img_62951   日本の伝統、着物地からドレスをつくっているユニークなブランドです。
 錦紗や縮緬、紅花染めの紅絹、墨黒の絹、漆プリント、真っ白な晒し木綿、絣など、昔の布に惜しみなく手をかけ、一点ものを始め量産も手掛けているといいます。

 まさに日本ならではのコレクション。これからは世界を旅したいとも。期待しています。

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2017年4月19日 (水)

「アヴァン コンバース」発売でアルベール・エルバス来場

 AFWT(アマゾン・ファッション・ウィーク東京コレクション)の最中の3月23日、東京・原宿のBANK GALLERYに、新フットウェアのハイエンドライン「アヴァン コンバース(AVANT CONVERSE)」発売に合わせた1日限りのスペシャルストアがオープンしていました。

Img_67051  真っ赤な壁にユニークなイラストが満載。その中に、何と前ランバンのクリエイティブ・ディレクター、アルベール・エルバス氏が来場していました。

 コンバースの「オールスター」は今年で生誕 100 周年を迎えるそうです。これを記念し、より贅沢感のあるものを目指して立ち上げたのが「アヴァン コンバース」です。このプロジェクトにゲストデザイナーとして参加していたのが、アルベール・エルバス氏でした。

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 シューズには可愛いイラストが描かれているのもあって、楽しいです。素材はオール・レザーで、カラーは赤、白、黒とシックなデザイン。カジュアルでユーモアたっぷりなのに、ラグジュアリー感のあるラインナップです。さすがクチュールデザイナーらしい、と思いました。

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