ファッション・アクセサリ

2019年7月 8日 (月)

モーダ・イタリア/シューズ・フロム・イタリー盛会で閉幕

 第55回モーダ・イタリア展/第65回シューズ・フロム・イタリー展が、2日~4日、ベルサール渋谷ガーデンで開催され、盛会裡に幕を閉じました。

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 出展企業は、アパレル関連46社、レザー関連42社、シューズ関連36社の124社、来場者は1.337社1.741名と発表されています。昨年同期は 997社1.286名とのことですので、大幅に伸びたことになります。

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 初日のアペリティーボ“HAPPY HOUR”で、イタリア大使館 貿易促進部のアントネッラ・マルッチさんが挨拶(上の写真)。
 今回は日本国内で地方を拠点とされるバイヤーの方々に加え、台湾、韓国、マレーシアからバイヤーを招聘し好評を得たといいます。また日本のイタリア製品、中でもカジュアルシューズの輸入量が今年の1月から4月、前年同時期と比べると、39.51%も増えたことに驚きの声を上げていたのが印象的でした。

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 上は“フォトシューティング”の写真の一部です。セレクトされた出展社のアイテムをモデルが実際に着用し、カメラマンが撮影したもので、展示会の魅力をアピールしていました。
 
 EPA発効により、衣料品の関税が撤廃され、バイヤーの買い付けに熱気が感じられた会期でした。次回は2020年2月4~6日、同じベルサール渋谷ガーデンにて開催されるとのことです。

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2019年7月 6日 (土)

島津冬樹さん 段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル

 「荷を解いたら捨てられる運命の段ボール」に目を留めたアーティストがいます。それがCarton代表の島津冬樹さん。島津さんは拾った段ボールから財布やカード入れなどをつくる活動をされています。
 先日、カラート71プロジェクトで、スピーカーとして登壇、「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」をテーマにその魅力を語りました。

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 湘南育ちの島津さん、子どもの頃は貝拾いして標本にしたり、キノコにもはまったり。集めることと表現することが好きで、それが段ボールアーティストへの道につながったといいます。
  段ボールで財布をつくったのは大学生のときで、動機はいたって単純。財布を買い替えたくてもお金がなかったからだそう。つくってみたらカッコいいし耐久性もあり、多少の雨も大丈夫。学園祭で500円の値段をつけて売ったら、柄が選べると好評だった。段ボールに愛おしさを感じ、そこに物語があることに気付き、それがどこから来たのか、元の場所に返そうという気持ちになったそう。段ボールの7割は食品関係なので、全国の市場を巡るようになったとか。日本の段ボールには各地の“ゆるきゃら”が描かれているものが多く、そのダサさにも惹かれるそう。段ボールの表面にはこすった跡がついていて、そんなところにもストーリーを感じるといいます。
 ルーツをたどる旅は世界へ広がり、自ら段ボールピッカーと称し、これまでに世界35か国を旅して、街角で段ボールを拾っては財布をつくってきたといいます。国によってデザインに特徴があるのを発見するのも楽しいそう。例えば欧米の段ボールは日本のものよりも色が濃くて堅い。木が含まれているからだそう。
 島津さんの活動は「旅する段ボール」というタイトルで、2018年に映画化され、全国に順次公開されています。また初のエッセイ「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」も出版し、一躍メディアの寵児といった存在になっています。
 誰もが見向きもしなかった段ボールをデザインし、機能的な財布に生まれ変わらせている島津さん。今やあちらこちらの教室で教えたり、ワークショップを開いたり、引っ張りだこの様子です。
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 作品はオンラインストアCarton Storeで購入できます。国立新美術館のミュージアムショップにもあるそう。撥水のような化学的な加工は一切されていない自然のままの段ボールです。そのあたたかな表情もいいですね。
 「不要なものから大切なものを生み出す」島津さんのコンセプトに、共感の輪が広がっています。

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2019年6月26日 (水)

合繊の新しい生地「カジフ」展 トークイベントに森永邦彦氏

 石川県の老舗テキスタイルメーカー・カジグループによる合繊の新しい生地ブランド、「カジフ(KAJIF)」の展示イベントが6月1日、東京・代官山TSUTAYAにて開催されました。

Img_27501  発表された「カジフ」は同社技術を駆使して開発された高機能素材です。究極の軽さを実現した超軽量生地「アルティメットライト」や、心地よいストレッチ生地の「ストレッチプレジャー」、独創的なハリ・コシのある風合いの高密度織物「コンパクション」、繊細な質感の「テーラードテクスチャー」など---。
  中でも注目されたのが、世界初のフリーカット織物「カッタブル」です。これは切りっぱなしでもほつれない特殊な生地で、これによりオリジナルなカットラインが可能になったといいます。

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 「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦氏もこの生地を用いて、上の写真のようなドレスをデザイン制作しています。これはカット断面のみが装飾というドレスで、リボン状に45段の布が重なるディテールが特徴です。従来の生地はレーザーカットすると焦げ目がついたりするそうですが、この「カッタブル」ならこのようにすっきりカットできるといいます。まさにデザイナーの発想を広げてくれる生地ですね。

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 関連イベントでは、森永氏によるトークショーが行われました。「神は細部に宿る」という信念のもと、自身が立ち上げたブランド「アンリアレイジ」は、基本的に合繊と親和性の高い、テクノロジーや新技術を積極的に用いた服が中心です。その始まりから光を当てると色が変わる服をもってのパリコレ進出、光と影、プリズム、そして現在の「細部を纏う服」まで、コレクションの歴史を振り返りながら、未来への想いを語りました。
 とくに最後に紹介のあったブランド“エコー(echo)”は、暗闇の中で空間を知覚する服で、視覚障がい者にとってまさに朗報! また一つのカタチが温度変化によりいろいろな人体に合わせられる服のクリエイションについても触れられ、「あっ、これはまたしてもあの会社の技術」と思い、印象的でした。
 科学の進歩は着実にファッションを変えていきます。その伝道者、森永氏のコレクション、ますます楽しみです。

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2019年6月25日 (火)

2019秋冬プロスペール展示会 人気ブランドを集めて

  この4日~5日、プロスペールPR社が取り扱う、人気ブランドを集めた2019秋冬展示会が開かれました。
 窓越しの緑がさわやかなサロンには、チョノ(CHONO)カミシマチナミイエロー(KAMISHIMA CHINAMI YELLOW)ミドラ(MIDDLA)ライフウィズフラワーズ(LIFE WITH FLOWERS)といったブランドの今秋冬物が並んでいます。

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 中でも目に付いたのが、窓辺で展示されていたブティック(BOUTIQUE)のワードローブです。

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 これはパリで活躍されている小塩純正ディレクターと河村愛美デザイナーによるコレクションで、テーマは「インディヴィデュアル・ロマンス INDIVIDUAL ROMANCE」。菊の花のモチーフをあしらったモノトーンのジャケットなど、奥ゆかしいジャポニスムを感じました。

Img_28201  またミドラの新ブランド、キッズライン「ミニミドラminimiddla」も登場。ミドラのアイテムのミニチュアバージョンで、親子お揃いで着用できます。リースもオーダ―メイドも受けていただけるといいます。
 
 さらにもう一つ、以前から気になっていたバッグ&グッズの個性的なブランド、「itu' (イトゥ)」も注目です。

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 アーティストの伊藤 喜之さんが手がけるブランドで、全てのアイテムにアートが施されています。プロフィールによると、2014年にパリのマレ地区にギャラリーをオープンし、ブランドをスタート。真っ白なスニーカーにペイントする「ポップスター」が爆発的にヒット!したそう。
 こういうのがあるときっと心楽しくなります。色がないのもいいですが、こんなカラフルなのも身近に欲しいというのが、今の気分です。

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2019年6月20日 (木)

ヴィクター&ロルフ2019春夏オートクチュール・コレ展示

 今、銀座のドーバー ストリート マーケット ギンザ1Fエレファントスペースで、ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)の2019春夏オートクチュールコレクションが展示されています。
 通りかかりましたら写真を撮っている人がちらほら。SNSにでもアップするのでしょう。
 このコレクションは今年1月に発表されて話題を呼んでいたものです。当時インスタグラムを席巻したといいます。

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 テーマは「ファッション・ステートメント」です。ドレスには大きな文字のメッセージが刺繍されてペタッと貼り付いています。現在のファッションを取り巻く空気感、気分を皮肉るようなキャプションがみられるのもおもしろいです。
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   チュールレースの装飾たっぷりのドレスに「LESS IS MORE 飾りがない方がいい」とか、「NO PHOTOS PLEASE 写真を撮らないで」、大麻の葉モチーフに「AMSTERDAM」、ドクロに「GO TO HELL」、また「「I AM MY OWN MUSE 私のミューズは私」、「LEAVE ME ALONE(私にかまわないで)」など---。   
 4F売り場ではカプセルコレクションが販売されています。
 開催は25日まで。ヴィクター&ロルフという稀代のデザイナーのクリエイションを間近で目にできるチャンスですね。

 

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2019年6月 9日 (日)

TOKYO FANTASHION 2019 May 東京の新しい才能一堂に

 CREATORS TOKYOからご案内で、5月25日、東京国際フォーラムにて開催されたファッションのイベント、「TOKYO FANTASHION 2019 May」に行ってきました。
 これはTokyo新人デザイナーファッション大賞プロ部門の審査を通過し、ビジネス支援を受けている若手デザイナーたちによるイベントで、会場には、東京の新しい才能が一堂に集結しているといった感じでした。

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 ポップアップショップは23ブランド、開設されていました。
 
Img_25561  ファッションショーもあり、東京コレクションでおなじみの顔ぶれの、rikolekt、RIEKA INOUE GNU、The Bleu、NAPE、divka、Ventriloquist、ユキヒーロープロレスの7ブランドが参加。
  
   来場者は気に入った服をその場で購入できるようになっています。

 右は、divka (ディウカ)です。

 

 

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  テキスタイルの産地とのコラボ展も行われていました。

 服が売れないといわれていますが、人の入りは良い様子で、盛況のように思われました。

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2019年5月22日 (水)

プラダ×妹島和世 一風変わったバッグがかわいい

 大連休前のことですが、ドーバーストリートマーケット銀座のショールームで、あの「プラダ×妹島和世」のバッグ・コレクションがディスプレーされていました。
 妹島和世といえば日本が世界に誇る建築家ですね。これはこの妹島さんがプラダのブランドを象徴するナイロン素材をテーマに制作したバッグで、プラダのプロジェクト「Prada Invites」の第二弾です。昨秋のミラノコレクションで発表されて大きな話題となりましたので、私も実物を見てみたいと思っていました。

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 見た目「これがバッグなの?」と思う、一風変わったバッグです。でもどこか愛らしくてかわいい! 
 コンセプトが「ペット」というように、体に巻き付ける「ボディバッグ」はペットがくっついているようにも見えます。
 ブラックナイロンのコンパートメントとふくらんだカラフルなアクセサリー部分は、ファスナーとカラビナで切り離せるようになっていて、ユーザーが自由にカスタマイズすることができるのもうれしい。そこには建築家ならではの発想があふれているようです。

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 それにしてもこれはもう、バッグの枠組から外れています。新しいものを生み出す力とは何か、改めて思ったことでした。

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2019年5月20日 (月)

スクール水着博覧会と大人の女性向けスクール水着発表会

 水泳・介護用品メーカーのフットマークが「スクール水着博覧会 ~昭和から平成女子スクール水着の歴史~」展を4月20日、同社マーク館にて開催しました。
 この一般公開に先駆けて記者発表会と新しい分野の「大人の女性のためのスクール水着」発表会が行われ、私も一般社団法人湘南くらしのUD商品研究室の有志とともに参加しました。

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Img_17571  会場には歴代の女子スクール水着を身に着けたマネキンが並び、なかなか壮観でした。

 右は今回初披露された「大人の女性のためのスクール水着」の展示風景です。

 
 発表会はまず「スクール水着博覧会 ~昭和から平成女子スクール水着の歴史~」展からスタートしました。

 前半の昭和までの歴史については、磯部成文取締役会長が直々に解説を担当。かつての海水浴風景がPPで紹介され、大変懐しかったです。合繊メーカーが台頭した昭和50年代はナイロンの水着が流行るようになり、私も家族と海で泳いだ思い出が蘇りました。
 女子スクール水着をフットマークが手掛け始めたのは1978年だったそう。その時の水着は丈夫なダブルトリコットで、折からのスポーツブームもあって水泳人気は目覚ましく、1980年には全国に5万ヵ所ものスイミングクラブができたとか。1982年には、水着に名前が書けるライン入りのものを他社に先行して発売したところ、大ヒット。一人ひとりの名前が大きく見えると、水泳指導面で大変役立ったそうです。1983年には縦横ともに伸びるストレッチ、ツーウェイ水着を登場させ、これが現在の水着の主流となったといいます。
 
 後半の平成以降は会長に代わる右腕の白川氏が、撥水、高視認性、UVカットなど新素材導入に伴う様々な新商品をプレゼンテーションしました。とくに1993年に出したアクアラインスイムスーツは、蓄熱保温素材を使用したもので、大人の女性用に開発し好反応を得てスクール水着に投入し、眼玉商品になったそう。
 2000年には健康ブームが到来し、当時フィットネスクラブで人気があった太ももまで隠す股下14cmのオールインワンタイプを学校水泳にも採用。とはいえ着替えなどの問題もあり、2002年にはセパレーツ型を企画。サイズも別々に選べる利点もあり、これによりスクール水着の売上が大きく伸びたといいます。2004年にはTシャツ型にも挑戦するなど、デザインの幅が広がっていきます。2008年にはセパレーツ型の需要がついにワンピ―スを上回るようになり、中高生では7割がセパレーツ水着になったとか。
 2012年になると、リバイバル水着が流行し、スカート付きワンピースを発信。ユーザー自身が水着を自由に選べる時代に突入したこともあり、安心安全で「かわいいスクール水着」として現在も好評を博しているといいます。
 
 私も知らなかったスクール水着の流れを伺い、そうだったのかと、まさに目からウロコでした。
 
 次に「大人の女性のためのスクール水着」発表会へ移ります。ネットショップ担当の鈴木 幸子さんが、この水着を着用したモデルを前に、そのポイントを語られました。

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  コンセプトは「かわいいスクール水着」で培ったノーハウを基に開発した、海でもプールでも使える大人の女性のためのスクール水着です。商品名は「OTONA NO SUKU-SUI スクールセパレート」。これまでの「かわいいスクール水着」の仕様を、成人向けに応用したもので、ターゲットはどちらかというと露出や派手な水着を好まないモノトーン水着を求める20~30代、友達や子どもの付き合い、ダイエットなどで水着を必要としている女性たちであるそう。そこでカラーも濃紺とグレーの二色を選んだといいます。
 特徴は、開けすぎない上品な胸元のカット、気になるお腹もフレアでゆったりカバーされ、内側には黒のインナーが付いていてめくれてもお腹は見えません。キュロット型パンツも二重構造になっているので安心とか。太ももの露出を抑え、お尻から太ももにかけてのシルエットがわかりにくいスタイルになっている、といいます。
 サイズはS~6Lまで揃っています。ネット通販のみの扱いで発送は5月10日から。価格は6,800円(税別)とリーズナブルです。
 シンプルで体型をカバーするエレガントなデザインは、万人受けするものと思われます。きっと予想以上の販売量になるのではないでしょうか。次々とヒットを飛ばすフットマーク、次は何を打ち出されるのか、ますます注目です。

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2019年5月19日 (日)

「フェンディ クラフ」展 毛皮クラフトと現代アートの競演

 先月初めから半ばにかけて、フェンディ(FENDI)の毛皮のクラフトマンシップと現代アートが競演する「フェンディ クラフ(FENDI CraFF)」展が、東京・表参道のバツ・ギャラリーで開催されました。

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 たまたま通りかかった私、入ってみてびっくり!そこはカラフルなアートワークであふれていました。こんなにも美しい色が出るとは、とうてい本物の毛皮とは思われません。しかも材料は廃棄されたファーといいます。

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 壁にはそれらを接ぎ合わせてつくった巨大な作品が一面に飾られています。まさに一幅のグラフィティ・アートです。制作したのはニューヨークを拠点に活動する日本人ストリートアーティストのレディ・アイコ(AIKO)ことナカガワ・アイコアイコさんとか。
 
 フェンディは元々フェンディ夫妻がローマに設立した皮革・毛皮工房からスタートしたブランドです。ところがこの2月に長年デザインを手掛けたカール・ラガーフェルド氏が逝去。そこで今回、メゾンに代々受け継がれてきた毛皮職人の技術を現代アーティストたちとともに紹介しようと企画展を開くことになったといいます。ラガーフェルド氏の偉大さがまたしても伺い知れるようです。
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 上の写真のように、実物ドレスの展示や工房紹介のビデオコーナーも設けられていました。フェンディのクリエーションの一端を垣間見させていただいた希少な展覧会でした。

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2019年5月16日 (木)

「ジャポニスム今再び」寄稿

 19世紀末に西欧で起こったジャポニスム(日本趣味)は、ファッションにも多大な影響を及ぼしたと言われています。20世紀初頭、女性をコルセットから解放するきっかけの一つになったのは、日本の“きもの”であった、ともいいます。“きもの”の美意識は、デザインに自由度をもたらし、人体から逸脱した造形もよしとされるようになっていくのです。
 そこで一般財団法人日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2019年春号)のコラム「マーケティング・アイ」に、現代に連綿と続くジャポニスムを取り上げ、「ジャポニスム今再び」と題して寄稿しました。
 本紙と併せてご覧下さい。

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