ファッション・アクセサリ

2020年3月22日 (日)

「rooms 40」展⑵ ナカダイ× rooms「産廃サミット」

 今回の「rooms 40」でメインテーマの一つが「環境」です。
Img_69121jpg  会場入口付近でドーンと目立っていたのが、「廃棄物を言い訳にしないデザイン展」の巨大看板。そのかなり広いスペースで開催されていたのが、産業廃棄物処理業者「ナカダイ」がプロデュースするイベント「産廃サミット」でした。(これについてはTV東京「ガイアの夜明け」3/17で放映されましたので、ご存知の方も多いと思います。)
  展示されていたのは、廃棄物を再利用したプロダクツです。制作したのは多摩美術大学の学生で、製品販売を手掛けるのが「ナカダイ」の子会社「モノファクトリー」です。
 
 たくさんの展示物の中から、とくに興味深く思った製品をご紹介します。
 
洋服の次のカタチ ― 衣類の廃棄物を傘に作り替える
 これは「衣類廃棄物から傘をつくるサービス」です。傘を衣服と同じような「ファッション用品」として確立させることを目指しているといいます。
Img_69181  傘といえば用が済めば簡単に捨てられてしまうものですね。でももしも傘が衣服と同じ布で作られていたら、傘の立ち位置は洋服により近くなって、傘のイメージが変わってくるのではないか。そんなコンセプトでつくられたのが、この傘だそう。
 確かにこんな風につくられた傘なら、使い終わったものとして放置されている傘の現状を変えることができるかもしれません。発想がすばらしいと思いました。
 
シェルター・キッド Shelter Kid
 未使用のまま廃棄された車のエアバッグ、その量は計り知れません。
 これはそんなエアバッグから生まれた子どもたちの心身を守る防災グッズです。カワイイぬいぐるみは、子どもの分身としてお守りになるようにつくられていて、緊急連絡先を記入するタグもあります。防災頭巾もかぶせてあげたくなる可愛さです。Img_69261

ana - lights
プラスチックごみからつくった照明器具です。
  これはパーツごとに分解し、分別して捨てることができる器具。一つの形のパーツからいろいろなものが作れることをコンセプトに制作したといいます。2_20200324121801 パーツが統一されているので、生産ラインを一本化することができ、生産にかかるエネルギー削減につながるといいます。
 右のものの外にも、様々なライトのデザインを提示していました。

 廃棄物は素材として使える、産廃ゴミにはそういうものがたくさんあって、循環を前提とした社会の仕組みに変換していかなければならない、そんなことを改めて認識したイベントでした。

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2020年3月21日 (土)

「rooms 40」展 ⑴ 楽しくにぎやかにクリエイティブの祭典

 アッシュ・ペー・フランスが主催するクリエイティブの祭典「rooms(ルームス)40」が、先月20~22日、国立代々木競技場 第一体育館に3年ぶりに舞台を戻して、開催されました。東京五輪に向けて改修工事を終えた会場には約550ブランドが集結。新型コロナウィルスの影響で夜のパーティが中止になるなど、一部で自粛ムードはありましたが、参加者は一般消費者も含む25,000人と発表されています。昨年同期は350社の出展、2万人の来場だったとのことですから、今回は大幅に増えたことになります。
 私は2日目に行ったのですが、場内はにぎわっていました。カラフルで楽しいウェアや雑貨が揃い、アート展やトークショーなどのコンテンツも充実、創設20年、40回目の節目にふさわしい合同展だったと思います。
 
ARATAMARIの楽しいパフォーマンス
 ARATAMARIはダンサーやデザイナー、クリエイター達によるエンターテイメント集団で、ブースで楽しいパフォーマンスを繰り広げていました。夜のパーティが無くなって残念でしたが、若い熱気がムンムン伝わって来るルームスらしいイベントでした。
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docomo × rooms 「みる、みられる。」
 国内大手通信キャリアであるドコモが、roomsとコラボレーション。これはネットモラルをアートで警告する「みる、みられる。」というイベントです。
Img_69561jpg  迷彩柄を「ダズル迷彩」と呼ぶアーティスト、松山しげきさんが手がけたアート作品で、ボックス内に入ると距離感覚や進行方向が惑わされます。コミュニケーションのルールやモラルを考え直すきっかけになるものを、というコンセプトでつくられたとか。裏に回るとマジックミラーになっていて、これもビックリ!でした。
 
MOMA Design Storeの先行展示
 ニューヨーク近代美術館(MoMA)のMoMA Design Storeが今春の発売に先駆けて出展していました。
Img_69331  上はラーウィー・ストロームをデザインした、ニコライ・ヴィグ=ハンセンによるポルトガルメイドの手吹きガラスのシリーズ、RaawiiREL(ラーウィー・リラエ)。他にも手作りの陶器作品など、洗練された美しいコレクションを見せていました。

DR まあやデザイン研究所
Img_69391  脳外科医とファッションデザイナーという二つの顔を持つDR まあやさん。
 今シーズンはカラフルながらも落ち着いた感覚のドレスを提案していました。
 
RED PEPPER/インディマークINDIMARK
Img_69531  ジーンズのレッドペッパーがインディマークとともに出展。
 ヴィンテージ感あふれるレディスジーンズが好調の様子です。

ビブレイン Bebrain
Img_69351  和歌山市が本拠地の丸和ニットのブランドです。
 ウェアは、同社が開発した“バランサーキュラー”という丸編みと経編をドッキングさせた特殊な編地でつくられています。
 縫い代のない接ぎ合わせの特殊千鳥ミシンで縫製されているのも特徴。
 確かに軽くて着心地がよさそう。
 今後の成長が期待されます。

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2020年2月24日 (月)

パリの「メルシー」 “ミリタリーキャンプ”をイメージして

 パリで毎シーズン訪れるショップが、北マレにあるライフスタイル型セレクトショップの「メルシー merci」です。というのもこのショップのアトリウムこそ、新しいトレンドの情報源と思っているからです。
 いつも時代の感性を捉えたストーリー性のあるテーマで、商品がディスプレーされていて、そのキュレーションには私も一目置いています。

 今月は「Baroudeurs(バルデュール)」、「冒険家」といった意味合いの言葉がテーマになっていました。
Img_51851  アトリウムの真ん中にはキャンピングカーが置かれていて、ちょっとハードな“ミリタリーキャンプ” をイメージした構成です。アウトドアコートやジャンプスーツ、ヴィンテージウェア、クライミングのワードローブ、快適なTシャツ、また靴やブーツ、柄物のソックス、カモフラージュキャップ、水のボトル、ハイキング用のキットなども揃えられていました。
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 昨年9月に来たときは「リサイクル」がテーマでしたが---。あれからファッションはよりカジュアルになって、軽く明るい感覚が主役です。戦争を経験していない世代にとっては、実用の面でもまたスタイルの面でも、そうした新しい感覚の冒険的なアウターが新鮮に受け止められているのでしょう。
 この冒険はさらに洗練されて続いていく、とみられています。

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2020年2月 7日 (金)

この春一番ロンドンのファッション 花やフリルにあふれて

 月初、素材展取材のため欧州出張の旅に出発しました。最初に着いたのがロンドンです。さっそくこの春一番の店頭をウインドーショッピングしました。新型肺炎といった暗いニュースが流れる中、ウィンドーには明るい春の雰囲気がいっぱいです。
 ファッションが女らしくなっているからでしょう。何といっても目に付いたのが花のモチーフです。ディテールではフリル。彩りは予想通り、赤やピンク、それに白が目立っています。
 
Img_34991jpg  上はドーバーストリート・ロンドンのインスタレーションです。コム・デ・ギャルソンの「オーランドー」のコレクションが、衣装部屋のような囲いの中にディスプレーされていて、まるでオペラの楽屋に入ったような気分になりました。

Img_35051  花はプリントを中心にジャカードや刺繍など、ロココ調からリバティスタイル、植物図鑑風、水彩風、グラフィックな抽象柄、バティック風などほんとうに様々なものが出ています。
 上のようなバラの花のモチーフをあしらったジャケットもロマンティックです。
 
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 軽やかに透けるような素材のフリル、今シーズンはあちらこちらでたくさん見られます。
 
 またもう一つ、揺れるフリンジも目立つディテールです。
 Img_48751 右のようにドレスのボトムに、またストールや皮革バッグに、テキスタイルでもカットヤーンのかなり長いものが多くなっています。

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2020年2月 4日 (火)

音を着る! 布スピーカーで未来の音楽体験を

 “布が音楽を奏でる”とは、もうおとぎ話の世界です。でもそれが可能となったことを先日、体験しました。
 それは東京・五反田で行われたトークイベント「音を着る! 布スピーカーで未来の音楽体験を」でのことです。
 布のスピーカー(ファブリックスピーカーとも言っているようです)を開発したのは、吉田学さん(産業技術総合研究所)です。この技術に可能性を感じ、共同開発を申し出されたのがファッションテックデザイナーのオルガさんです。お二人は今、「音を着る!布状スピーカーによるファッションインスタレーションを成功させる!」と題したクラウドファンディングに挑戦中でもあります。ファンディングは達成される見込みですので、近々ファッションインスタレーションが開催されることでしょう。

Img_30711  上は、そんなお二人が登場したトークイベント風景です。

 前半は「ファッションテックデザイナーとは!?」をテーマに、オルガさんがファッションテックデザイナーの仕事や、必要なスキルなどを語りました。
Img_30721  オルガさんは、デジタルハリウッド大学大学院 メディアサイエンスラボ助教でファッションテックラボ を担当、ish inc. 代表でもあります。
 ロンドンの大学院でファッションとテクノロジーの関係性を独自に学ばれ、帰国後ファッションブランドEtw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)を立ち上げ、東京コレクションにも参加されていたとか。2012秋冬ものから数シーズン、コレクションを発表、クロスシミュレーションを使ったCGのファッションショーを行い、3Dから型紙生成した服などを展開して、渋谷パルコや伊勢丹をはじめとする国内外の百貨店にも出店していたといいます。
 しかしアパレルでファッションテックはやっていけないことがわかったそうで、ある日突然やめたとか。単に新しいから、おもしろいからでつくっても、うまくいかないといいます。またVC(ベンチャーキャピタル)がファッション分野に投資しないのも問題だとも。
 とはいえファッション分野でテックなファッションを実現しようと精力的に活動されているオルガさんです。ishを創設し、現在、様々な企業のウェアラブルデバイスデザインや研究開発などを手がけているといいます。
 吉田学さんと出会ったのは、新しい素材を探しにナノテク展に行ったときのことだそう。布スピーカーの原型を見て可能性を感じ、すぐに共同プロジェクトを立ち上げることになったといいます。昨年11月に渋谷パルコがオープンした際、「Booster Studio by Campfire」でファンドレイジング中のパーカなどの製品を展示し、好評だったとか。(このことは私もちらっとニュースで知りました。)
 
 後半は、その布スピーカーの体験会となりました。
 スピーカーといえばゴツゴツした堅いもので、到底身に着けることなどできません。でもこれは「音が鳴る布」、布ですから折り曲げても、くしゃくしゃにしても大丈夫なのです。
 内部にはやわらかいセンサーが入っています。最初は蚊が鳴くような音しか出なかったそうですが、今ではより自然に大きい音が出せるようになったそうです。
 Img_30921  上の写真のスピーカーはフエルト生地でつくられています。ステレオでサウンズされてビックリ!

 Img_31081 センサーをカバーする布はどんなものでもよいとのことです。

 右は透けるような薄地で撥水加工したものです。これなら多少濡れても問題ないそう。
 

Img_31061  また最近はファッションでストレッチ素材のものが多くなっていることから、伸縮性のある生地のスピーカーも開発されたそう。
 それが右の写真です。

 スピーカーといってもこれは布です。布ですからいつも見ている繊維製品のすべて、ソファーやクッション、枕、椅子、カーテンから---もちろん服にも使えて、音楽を聴くことができるのです。これからの私たちの生活を変える夢のようなアイテムになってきそうですね。
 
 オルガさんが準備されているファッションインスタレーションでは、ファッションショーとともに布スピーカーによるオーケストラも披露されるといいます。
 どんなことになるのか、ほんとうに楽しみです。期待がふくらみます。

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2020年1月27日 (月)

「ハイパンダ」表参道店 デジタルとアナログ織成す未来空間

 昨年末、話に聞いていた「ハイパンダ (HIPANDA)」の表参道旗艦店に行ってきました。昨年4月に日本に上陸した上海発のストリート・ファッション・ブランドです。
 店内はまさにデジタルとアナログが織成す未来空間でした。
Img_18351jpg  白黒の「ハイパンダ」のTシャツが勢揃いする中、現実世界・映像世界・ARといった異なる世界とのインタラクションを体験します。

Img_18361_20200126200001  Img_18381   最上階では、突然煙がもくもく湧き出し、ハイパンダが見えなくなるプレゼンテーションが見られます。
 Img_18441  ウインドー側にも奇妙に変形するマッピングで、もうお化け屋敷のよう。
 ほんとうにビックリ!
 遊び心たっぷりのアミューズメントパークのような演出で、すっかり楽しませていただきました。
 店舗設計はグエルナル・ニコラさん。銀座シックスのインテリアデザインを手掛けたことでも知られるフランス人デザイナーです。
 それにしてもショップのディスプレイが、デジタリゼーションの採用で、こんな風に単にモノを売るだけではないコトを楽しむものに変化しているのですね。驚きでした。

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2020年1月18日 (土)

ジャパン ベストニット セレクション2019 国産ニット一堂に

 「ジャパン ベストニット セレクション(略してJBKS)2019」が、12月4日~5日、東京国際フォーラムで開催されました。
 第12回目となる今回は国産ニット関連メーカー、60社が一堂に会して出展、その内訳はニット42社、カットソー4社、生地・素材・靴下・小物12社、協賛2社。来場者は市場の停滞もあって昨年に比べ減少し2,686人と発表されています。
 各社提案ではSDGsへの意識の拡がりが注目されます。天然素材やリサイクル原料の使用、環境負荷の低い染色仕上げ法の採用、省資源に貢献する無縫製ニット“ホールガーメント”訴求など、といった動きが目立っていました。

 最終日の午後、恒例の2019アワード表彰式も行われました。グランプリと経済産業省経済産業大臣賞にバーンズファクトリー、準グランプリに奥山メリヤスと昨年グランプリのサトウ エススクエアがそれぞれ受賞、また特別に設けられた奨励賞に今間メリヤスが選ばれました。
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◇バーンズファクトリー
Img_17741  東京都・板橋区で2010年に創業。自社工場で丸編みを行い、糸という原料から縫製までコントロールし受注生産体制を確立しているニット企業です。
 アワード受賞は今回で3回目とのことで、松浦永社長は「大変励みになります。これからもみんなで力を合わせていい未来を築きたい」と挨拶されました。
 右は、シルエットの美しいカシミアニットのコートです。
 しなやかな軽い着心地が魅力です。
 縫製は“TPS”縫製という、特殊千鳥ミシンにより生地を突き合わせて縫製する、縫い代の無い製法になっていることも特徴です。縫い目が平坦で、生地に厚みが出ません。縫い代のアタリがないので、着心地良く着用できるのです。

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          (上の写真は裏側から見た縫い目) 

◇丸正ニットファクトリー
 新潟県見附市で天保3年創業の老舗で、プルミエールヴィジョン・パリにも出展し、ホールガーメントを積極的に設備してブランド開発につなげるなど、新しいことにチャレンジしているニット企業です。

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 今回の一押しは、経編と横編みをハイブリッドした製品(上写真)です。デザインの幅が広がり、目新しく映りました。

◇東亜ニット

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Img_17961  大阪府松原市で丸編み生地の企画・製造販売を手掛ける企業です。
 
 両面選針機を活用した3Dニット技術で、斬新な編地を多数提案しています。

◇トシテックス
  桐生産地の小巾ラッセル編メーカーです。
Img_17881jpg  今回は“きものストール”を提案。これはきもの地をテープ状にスリットして編み込んだストールで、服飾素材の付属としても使えるといいます。
 アップサイクルへの取り組みの一つとして、期待されます。

◇島精機
 本展示会に協賛出展している、日本を代表するニット編み機のトップメーカーです。

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 Img_17811jpg 今回は、スプリング式可動型シンカーを搭載した4枚ベッド機構のホールガーメント横編機のMach2XS 103を紹介していました。
 100cm幅で女性用ドレスが編めることや、8色使いが可能になったこと、今まで手編みが必要だったカフス部分も、その必要がなくなったことなど、新型機を実動しアピールしていたのが印象的です。

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2020年1月 4日 (土)

理研よこはまシンポジウム AIと人間の感性による価値創出

 昨年11月25日、横浜ランドマークタワーホールにて「理研よこはまシンポジウム」が開催されました。これは理化学研究所主催、横浜市経済局後援「横浜ライフイノベーションプラットフォーム」の補助事業として実施されたイベントで、メインテーマは「人工知能(AI)と人間の感性の融合による新しい価値の創出」です。シンポジウムでは価値創出の例として、第1部 AIを用いたドレスのデザインのファッションショー、第2部 分身ロボット「アバター」の実演、第3部 座談会「心とは何かから考える知性としての健康」が行われました。
 AIと人間の感性が融合する近未来を実体験したような印象的な内容でした。以下その概要です。
 
 第1部は、「エマリーエ(EMARIE)」2019-20秋冬コレクションの発表会でした。
 Img_16211 エマリーエはデザイナーのエマ理永(旧名 松居エリ)さんが手がけるドレスのブランドです。
 理化学研究所とコラボレーションした、AIとの協働による新作がファッションショー形式で披露されました。
 作品はすべて、AIが同ブランドのアーカイブ500点のデータや“自然の美”から生成したイメージをもとにエマ理永さんがデザイン制作したもの。
 
 右は、色彩がグリッド状に散りばめられたドレスです。
 
Img_16451jpg Img_16571  左上は、美しい曲線を持つ貝殻の形に着想してデザインしたドレス。
 右上は、横浜市の花「バラ」をモチーフにAIがイメージをアウトプットして、制作された華やかなドレスです。

Img_16591  フィナーレのウエディングドレスのパターンの美しさにも感動しました。

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 ファッションとは人を幸せな気持ちにさせてくれるものです。人それぞれが美を求める個の時代となり、異なる個性を持つ人間の一人ひとりを幸せにするために、AIとの共創は欠かせないものになってくる、と改めて思ったことでした。
 
 第2部は、アバターのデモンストレーションです。「アバター技術開発の現状と未来の可能性」をテーマに、ANAホールディングスのアバター準備室ディレクター 深堀 昴氏が、アバターを介して、その場にいながら離れた場所を観光したり、さまざまなアクティビティを体験したりすることができる「アバター・イン」プロジェクトを紹介。さらに、実際のアバター(ロボット)を介して遠隔地(東京都中央区)にいる人と会場(横浜市)をリアルタイムでつなぐ実演も見せてくれました。Img_17081jpg
 2050年頃までに物理的距離と身体的限界をゼロにするそうで、これまで夢としか思われていなかった物質の“テレポーテーション”も可能になるといいます。ほんとうにスゴイ!ことが起こってきそうで、その可能性にワクワクさせられました。
 
 第3部は、座談会です。「心」の持つ意味や、「健康」について「病気か、病気ではないか」という二元論を超えた考え方、科学の役割、「心と身体」「感性と理性」の融合としての『知性』が 社会にとってなぜ重要なのか、などが語られました。現代社会の課題の一つ「死」にも触れるなど、興味深かったです。
 
 今やAIは第三次ブーム迎え、社会実装の段階に入っているといいます。最後を締め括ったのは、AIに無用の警戒心を抱くよりもAIとの共同作業で人類にとっての新しい価値を開拓する、そんな明るい未来に期待している、との言葉でした。

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2019年12月26日 (木)

2020春夏プロスペール展示会 有力ブランドを集めて

 この3日~5日、昨日のブログでお伝えした「パッサージュPASSAGE」展など様々なファッションのPRを担当している「プロスペール」のプレスルームで、有力ブランドを集めた2020春夏ものの展示会が開かれました。

 目新しく映ったブランドをご紹介します。

ライフ ウィズ フラワーズ LIFE WITH FLOWERS
 2015年、ロイスクレヨンよりスタートしたブランドで、コンセプトは「STANDARDを大切に、遊び心を感じる新しさの提案」とか。
Img_18191jpg  今シーズンは「water surface (水面)」をテーマに、澄んだ鏡のような水面が少し揺らめき、光を帯び、徐々にまわりの色が写り込んでいく情景に着想。シアー感や凹凸のある素材を加えて、シンプルでシャープなラインの中にもどこか優しげで、心地よい雰囲気のワードローブを展開しています。爽やかなグリーンがステキに見えました。

ミドラ MIDDLA
  デザイナーの安藤大春さんが手がけるブランドです。Img_18161
 「ミドラ」をスタートさせたのは2015年春夏コレクションからとか。でもその前から「レスザン」というブランドを手がけられていたのですね。
 当時から基本のシャツをモダンにデザインする手腕に惹かれていたのを覚えています。カットがシャープで、洗練されていて、それでいて女性らしい。
 今シーズンは白地の透ける素材にサバンナに棲息しているような動物のモチーフをプリントしたシャツドレスに目が留まりました。垢ぬけた都会的な仕上がりがこのブランドらしいです。Img_18171jpg

フーラ フーラ Hoola Hoola
 イタリアのベニスが本拠地のバッグのブランドです。特徴は何と言ってもモジュラー型になっていることです。バッグを構成している部品を自由に組み合わせて、自分だけのバッグをつくれるのです。季節に合わせて色を組み替えたり、スタイルを切り替えたときに再装飾してみたり、好みで変更できる魅力的なバッグのコレクションで、ビックリ!
Img_18211jpg  花やロゼット、ストラップなど、カラーも春らしいパステルから涼しげなジェラートカラーまで豊富に揃っています。
 楽しくてしかもシックなモジュラーバッグ、ワードローブの様々な衣装を引き立てるアクセサリーとして、活躍してくれること間違いなしですね。

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2019年12月25日 (水)

2020春夏パッサージュ合同展 有力ブランドが新作発表

 2020春夏「パッサージュPASSAGE」合同展が、10月29日~31日、渋谷ストリームホールにて開催されました。ガスアズインターフェイス(GAS AS I/F)とネストクリエーション・ラボ(NEST)が共同主催する展示会で、今季もクリエイティブなウェアやバッグ、靴、帽子、アイウェア、アクセサリーなど、国内外から60を超える有力ブランドが揃い、新作コレクションを発表していました。
 中でも注目したブランドをいくつかご紹介します。

アオイ ワナカ AOI WANAKA
Img_05601  2018年にスタートしたブランドで、手掛けるのは和中 碧デザイナーです。
 自立した女性へ向けて「日常に彩りを添えるデザイン 時間を共に歩む服を」提案しているといいます。(このブログ2018.11.4付けと2019.4.4付けでショーの記事を掲載しています。)
  今シーズンのテーマは「Dawn (夜明け)」。
 レースやギャザーなどロマンティックなムードと、機能的なスポーツ感覚が絶妙なバランスで融合している印象的なコレクションです。 Img_05591

ジュップ・ド・サテン Jupe de Satin
Img_05631  元マルニで企画開発に携わっていたというイタリア人デザイナー、ガブリエラ・アゴスティーニによるメイド・イン・イタリーのブランドです。
 イタリアらしいグラフィカルなプリントデザインが魅力の、美しい優雅なコレクションです。
 シャツやスカート、パンツ、ドレスなどは自社工場で縫製し、その他は外部に委託していて、外部委託の縫製工場はケリンググループのブランド商品を生産しているといいます。品質も言うことなしですね。Img_05641  
ギャルデ・コレクティブ GARDÉ COLLECTIVE
 デザイナーは真木 喜久子さんです。GARDÉいうブランド名は、「Garçonne少年のようにいつまでも、Amour 愛情、Rêve 夢、Doux 優しさ、Émotion 感動」のÉnergie エネルギーを持ち続けるCOLLECTIVE “集団” でありたいという思いから名付けられていたのですね。
Img_05661 今シーズンのテーマは「Reborn(再生)」とのこと。とくに切り絵作家の柴田あゆみさんと写真家・大門美奈さんの作品とコラボしたデザインに注目が集まっていました。

マイリ Mhairi
 “Less but better (より少なく、しかしより長く)”をコンセプトに、ミニマルで洗練されたリラックス感のあるワードローブを提案している、注目のブランドです。
Img_05681  今シーズンも身体にストレスを与えないシルエットと立体的な裁断テクニックのある質の高いコレクションを見せていました。

ケア・バイ・ミー CARE BY ME
 デンマークのデザイナー、カミラ・グリツ(Camilla Gullits)さんが、ネパールとデンマークを行き来しながら手がけているライフスタイルのブランドです。
Img_05701  ノルディックの洗練された心地よい暮らしとネパールの自然から恵みを受けたカシミヤのファブリックやサステナブルなニットウェアを提案。人も環境も大切にする気持ちが伝わるブランドです。

バーンストーマー BARNSTORMER
 どこかで聞いたことのあるブランド名と思っていましたら---。創業は40年前だそうで、日本初の本格的な日本製チノパンを生み出したブランドでした。2000年前後に活動休止したものの、2014年に復活を果たしたそう。
Img_05771  復活にあたりチノクロスも開発からスタート、昔ながらのシャトル織機を使ったセルビッジなどこだわりの素材で、大人が履きやすい、絶妙なシルエットのチノパンを提案。男女向けでここでは女性向けがメインでした。

ディーソファ Dsofa
 本展初出展で、ブランドを手がけるのはデザイナーの竹内淳子さん。ブランド名は「Design Dress」、so 「空色 透明感」、fa 「fashion 表現」、sofa 「リラックスした空気」からつけたそう。
Img_05811jpg_20191225120401  ギャザーや透け感、異素材の組み合わせなど、ドレスイメージのブラウスを提案していて、それがとても魅力的に映りました。今後が楽しみなブランドです。

スリウム THURIUM
 デザイナーの及川絵美さんが手がけるブランドです。ブランドのアイコンとなっているアンスリウム(Anthurium)の花のように、曲線的なラインで女性のボディを美しく見せる服つくりをしているといいます。
Img_05731  今シーズンのテーマは「宝モノを見つけたとき」。それは時が経っても色褪せずに残っている“記憶”という宝モノ。どこか懐かしいドレープのドレスを見せていました。

マリア・プラス Maglia Plus
 クラシック×モード×フェミニンをコンセプトに、三輪 由和さんがディレクションするブランドです。「マリアMaglia」はイタリア語でニット、「プラスPlus」は上をいくという意味を込めたブランド名で、上質のニットを中心に、カットソーや布帛を展開しているといいます。
Img_05841  洗練された女性のスポーティなリアルクローズスタイルを提案していました。

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