ファッション・アクセサリ

2021年6月13日 (日)

「楽勝ボタン」シャツが楽天市場に店舗オープン

  このほど「楽勝ボタン」シャツが楽天市場に店舗をオープンし、好調なすべり出しを見せています。
 「楽勝ボタン」は、スリーリバーズ(Three Rivers)の仲村千絵代表が昨年立ち上げたブランドです。今年度ユニバーサルファッション協会認定の商品として登録されました。
   「片手で楽々、ひとりで着れる」というキャッチフレーズの通り、片手で簡単にボタンの掛け外しができるデザインになっています。71200x1200_20210613110401
 ユニバーサルファッションである点は、次のようです。
65061200x1200  大きなボタンで、ボタン穴も大きい。ボタンはゴムで縫い付けられていて、片手の指2~3本で掛け外しできる、着用時に外れてしまうリスクについても、ボタンに遊びがあるのでかなり柔軟な動きが可能な仕様になっていることです。
 開発のきっかけは、脳卒中で片手が不自由になった方の介護体験からだったそう。ボタンの掛け外しに苦労されている方やそれ以外のどなたでも、ぜひ片手で試着して頂きたい、といいます。
 生地は綿95%/ポリウレタン5%のニットのカットソーで、伸縮抜群です。袖付けがラグラン袖ですので、腕の上げ下ろしに支障があっても、楽に袖を通せます。
 ボタンは天然黒蝶貝を使用。
 サイズはメンズサイズのS、M、L、(Mサイズは女性のL~LLに相当)で、オフホワイト、紺、ベージュ、グリーンの4色展開です。
 価格は長袖13,000円(税込み)。
 
 仲村代表がご自身の経験をもとに、施設で働く看護師さん、理学療法士さん、介護職さん、ご家族の意見を極力反映して、国内工場で丁寧に制作された前開き・ストレッチのシャツ、それが「楽勝ボタン」です。当事者はもちろん衣類の着脱を手伝っている方にも、まさにユニバーサルなデザインのシャツといえるでしょう。
 店舗ページは、URL:https://item.rakuten.co.jp/012-go/001/です。
 これから半袖も登場するとのことで、楽しみにしています。

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2021年5月25日 (火)

ファッション イン ジャパン展 丸龍文人×山縣良和トーク

 この6月9日から国立新美術館で、戦後の日本ファッション史をたどる世界初の大規模展「ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会」が開催されます。2_20210526180001
 これに先駆け、この3月のRFWTの会期中に、国が推進する「日本博」の一環として、丸龍文人デザイナーが手掛ける「フミト ガンリュウ(FUMITO GANRYU)」のランウェイショーと「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」の山縣良和デザイナーによるインスタレーションが行われました。この後、ナビゲーターにユナイテッドアローズ上級顧問クリエイティブディレクション担当 栗野宏文氏を迎えて、トークイベントが開かれ、その模様がオンラインで配信されました。
 今回のショーの意図やファッションに対する考え方が語られた意義深い内容でした。概略は以下のようです。
 
 冒頭、フミト ガンリュウのショーの映像が流れ、その後トークディスカッションとなりました。1_20210526175701  
 まず丸龍氏が、東京コレクションで初めて発表した今回のショーを、次のように解説しています。タイトルを「必然的多様性」としたのは、“起こりうる物事に、偶然は存在しないという持論を持たれているからだそう。多様性が叫ばれる中、その先にある画一化、そしてそのまた先にある多様化を服に表現してみたかったといいます。また今回は「ファッション イン ジャパン」のイベントのこけら落としとして、通常のランウェイショーではないランウェイフェスティバルのような着地を狙いたいと思った、とも話しています。 
 次に山縣氏が、このショーのインスタレーション演出を手掛けたことについて語りました。現実世界からウエブの世界に入る異空間にジャンプしてズームイン・ズームアウトすることに宇宙観を感じ、「ポイント オブ ビュー」をテーマに、二人が違うポイント(視点)でクロスオーバーするモノをつくろうとしたそうです。
 これを受けて栗野氏は、二人ともファッションを深いカルチャーとして捉えているとコメントしました。

 山縣氏は、ショーのクリエイティブ ディレクションを手掛けたナカムラ セイヤ氏による「クリエーション、リスポンシビリティ、エデュケーション」のキャッチに意気を感じて引き受けたと明かし、展示について次のような興味深い話を披露しています。
 全体テーマを「合掌」に設定。合掌造りのオブジェを制作し、土に埋めた和紙製の服を掘り起こして展示したとのこと。和紙は土に還るスピードが他の繊維よりも早いそう。土に還る服が原料になり、植物が生まれ、食につながることに興味を持ったといいます。そしてこの一連の流れを「服食」として表現する試みを探っているとか。
 中でも私が注目したのは衣服と医療の原点を探る研究です。服薬、服用といいますが、薬草などを衣服のように体にまとい、病気の原因となる邪気を防ぐことを外服、身体の中に入れて、体内で邪気を防ぐことを内服という、そこから服を処方する概念が出てくるそうです。
 例えばクチュリエの職人は昔から白衣を着るのが伝統だったとか。顧客の要望に応えながら制作する衣服は心の診察であり、処方箋といえるのではないかと示唆し、医療と衣服には近い空気感があるといいます。
 
 ショーでは、循環させる機能で抜群のものを培ってきた日本の伝統が喚起されたのではないでしょうか。合掌造りは、山縣氏が言うように、蚕による絹の生産によりコンポストになっていましたし、和紙の服は、土に還り土から生まれる象徴的存在です。職人の生々しい「手」のモチーフも印象的でした。今回の「合掌」は、現代社会の「使い捨て」という環境問題を如実に浮かび上がらせる、秀逸なインスタレーションだったと思われます。
 いつも社会の深層をえぐり出して表現する山縣氏。ほんとうにすばらしいです。次は衣が食へつながる企画を考えているとのことで、楽しみです。
 
 さらにクリエーションとビジネスにも言及。アートが立ってリアル感の薄い山縣氏に対して、丸龍氏は、少し先にある未来を逆算し、必然を予見しながら、服づくりをしているとのこと。そうして生まれたクリエーションは作り手のエゴではなく、提案というカタチになっていくので、ビジネスのチャンスは高まると思うとか。デザイナーにとって心すべきメッセージですね。
 
 栗野氏が、丸龍氏は、難しいテーマをどうしたら着られる服にしていくか、一個一個具現化している、山縣氏はクリエーションを大事にすればするほど、深いところにたどり着こうしていると評して、イベントを締めくくりました。最後に展覧会への誘いをかけるのも忘れずに。

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2021年5月10日 (月)

「ルームス(rooms)展示ショールーム」⑵ BFGU 作品展

 「ルームス(rooms)展示ショールーム」では、別フロアーにて文化ファッション大学院大学(BFGU)の院生による作品展が行われていました。
  BFGUは日本初のファッション専門職大学院で、毎回「ルームス(rooms)」展に出展しています。
 Img_42841jpg 今回はファッションデザインコース14期修了生選抜6名による作品をリアル展示、なおオンライン展には25名が参加したといいます。

 (右) YI CHIEN SHEN
    シン ウィチョン 
   「FOR」と名付けられた作品。

  いずれも独創的で現代をとらえた驚きのクリエーション揃いでした。
 彼らの中から世界で活躍する人材が現れると思うとワクワクしますね。
 将来が楽しみです。

Img_42811 Img_42831 HAOXUE LIANG リョウ コウセツ    YINGBIN CHI チエンヒン
      「ツナガリ」             「FREEZE-THAW(解凍)」

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2021年5月 9日 (日)

「ルームス(rooms)展示ショールーム」⑴ 期間限定で開催

 先般、東京・南青山のアッシュ・ペー・フランス ショールーム内にて期間限定で開かれていた「ルームス(rooms)展示ショールーム」に行ってきました。
 「ルームス(rooms)」合同展は3月に予定されていましたがオンライン展示会となってしまいました。これを受けて急遽開催されることになったのが、この初のショールームでの展示でした。
 出展は約60社と発表されています。とくに興味を惹かれたブランドを3つご紹介します。
 
HAKURO (ハクロ)
 「なめらかに着て、しなやかに生きる」をテーマに、大人の肌に寄り添う肌着のブランドです。実際、心地よさそうなコットン100%のリブニットの肌触りの良さが素晴らしい! 80番手の極細糸でなめらかで柔らかく、よく伸びる身体にフィットする編地です。脇に縫い目がない仕様で、優しい肌当たりにはとりわけこだわっているといいます。
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 年齢を重ねるととともに肌は変化していきます。肌着は基礎化粧品を選ぶのと同じように選んでほしいというブランドのコピーに共感しました。

LUKA (ルカ)
 カラフルな毛糸で花模様を一筆描きしたようなマフラーのコレクションが個性的です。Img_42651
 毛糸をフエルト状にして定着させた、ふんわりとした風合いが気持ちよさそう。丁寧な手作業で作られているといいます。

Anmako Singapore (アンマコ・シンガポール)
Img_42671  シンガポール発のバティックを手掛けるデイリー・アパレルのブランドです。
 バティックは古来より東南アジアの人々に愛され続けてきた手染めの「ろう纈(ロウケツ染め」です。
 ハンガーには、インドネシア特産のバティックをモダンにアレンジした色柄のドレスが多数架かっていました。
 日本の夏は熱帯化してきていますし、涼しいバティックと日本の現代的なセンスを融合させたシックなデザインは、人気を集めそうです。

 バティック制作の動画も配信しています。

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2021年5月 7日 (金)

ミライロハウス「コオフク洋裁」ファッションイベント開催

 東京・丸井錦糸町店の「ミライロハウスTOKYO」(ミライロハウスについてはこのブログ2020.8.26も参照)で、3月20日~3月28日、「コオフク洋裁」(このブログ2020.11.22付けコオフクマスクの記事参照)のファッションイベントが開催されました。
 イベントは「新しいファッションの購入体験!」というものです。どういうことかといいますと、既製服というのはとかく障がい者にとって不満の多いものです。「着替えにくい」「ここにポケットがほしい」「ボタンが締めづらい」など、一人ひとりが服についての悩みを抱えています。「コオフク洋裁」ではそうした困りごとを聞いて、それぞれが着やすいデザインにつくり直します。制作期間は約1.5~2ヶ月で、ミライロハウスで販売されます。Img_42221  
 会場にはサンプルを着装したマネキンやハンガーが並んでいました。どれもとてもファッショナブルにリデザインされていて、パターンや仕立ての良さがわかります。

Img_42241 Img_42251jpg
 またこれらの元の服は、在庫買取業のショーイチ(shoichi)からコオフク洋裁に無償提供されたものだそうです。ですから古着ではなくてまさに新品です。お値段もお手頃ではないかと思いました。
 例えばパンツは、長時間座っても楽なように、後ろにスエット生地を使って履きやすく、トレンドのパッチワークでおしゃれにアレンジされています。7,500円です。
 スカートは長い丈の場合、トイレに入って汚したりひっかけたりしやすいです。そこでバルーンシルエットにリデザインして機能的で可愛く仕上げています。4,900円~。

 一日に数着は売れているようで人気は上々、とくに以前私がブログでも取り上げたマスクの売れ行きは好調といいます。

 コロナ禍の憂鬱を明るい気分に切り替えてくれるのは、やっぱりファッションです。今回のイベントは終了しましたが、次回を楽しみに、今後のコオフク洋裁に期待しています。

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2021年5月 5日 (水)

FW東京 春 ⑷ 上田安子服飾専門学校「UCF」21A/W展

 先般のファッションワールド(FW)東京 春 展のアパレルエクスポで、思いがけなく見つけたのが「UCF」というブランドです。感性あふれる独創的なデザインのドレスが勢揃いしていました。Img_41751jpg
 「UCF」は、上田安子服飾専門学校のトップクリエイター学科のパリコレブランドのことでした。2019年秋のパリコレで初のコレクションショーを開催し、その後も毎シーズンコレクションを発表しているといいます。さすが西日本最大級を誇る学校ですね。

 Img_41801 本展では2021A/Wのコレクション展示が行われていました。
 テーマは「PASSION and CONNECT」で、心の襞に触れるような素材と人との関係性を作品に込めたといいます。
 モノトーンの中に浮かび上がっていたのは、日本のテキスタイル産地の選りすぐり素材「兵庫県播州織」「富山県福井県経編」「群馬県桐生ジャカード」「滋賀県麻織物」の数々です。染色では「京都府深黒染め」、「愛知県有松鳴海絞り形状加工」(右)も効果的に使われています。
 学生たちは日本独自の素材を使い、ファッションの美しさと機能性を見事に表現していました。
 
 この3月のパリコレにはオンラインで参加したとのこと。そのときのPVも公開されています

 それにしても日本の学校がこんな風にパリコレに進出していたとは!
 若い才能に期待しています。

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2021年5月 4日 (火)

FW東京 春 ⑶ “ユニバーサルファッション”のシバタ

 ファッションワールド(FW)東京 春 展のアパレルエクスポで、目に留まったのがシバタ(岐阜県羽島市)のブースです。レディスブランド「シヴピュア (SiVPURE)」のセカンドラインで、“ユニバーサルファッション”を展開していました。
 テーマは、「年齢にかかわらずおしゃれを楽しむ~病院にもおしゃれして~」です。Img_41711jpg
 すべてに着やすく、ファッション性も豊かなウェアが揃っていました。もしかして病院に行くようなときでも、楽しく着こなせそうです。

 アイテムはワンピースが中心で、左肩線に斜めに、手が楽に届くコンシールファスナーが付いていたり、襟周りにゴムを入れてギャザーを寄せたデザインになっていたり。随所に着脱しやすい工夫が見られます。
Img_41701  前開き仕様のトップスは、途中開きのファスナーになっていて開くと100cm以上広がります。これならかぶりでの着脱が簡単、またファスナーを左寄りにしたことで上着を着れば隠すことができます。ファスナーは直接肌に触れないように持ち出し布のある安全でやさしいつくり。7分丈の袖丈や、フレアー袖のロマンティックなものも。
 ボタンなどの付属もユニバーサルデザインで、軽い力で留められるブロックテーピーやつかみやすい形状のファスナートップ、マグネットボタンなどが使用されています。
 素材も“美にこだわりたい”とシルクプロテインやヒアルロン酸ソーダなど保湿加工が施されているとか。

 コロナ禍の厳しい状況下、“ユニバーサルファッション”を提案しているブランドがあったことがうれしくて、良い結果に結びつくといいな---と願ったことでした。

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2021年5月 2日 (日)

FW東京 春 ⑴ 初の「サステナブルファッションEXPO」

 リード エグジビションジャパン主催の「ファッションワールド(FW)東京 春」展が3月23日~25日、東京ビッグサイトで開催されました。アパレル・バッグ・シューズ・アクセサリーなど、あらゆるファッション商材が出展する日本最大のファッション総合展です。同時開催展を含め、350社が出展し、12,913名が来場したと発表されています。
 とくに今回、注目されたのが、初の「サステナブルファッションEXPO」です。エコ、リサイクル、アニマルフリー、エシカル、オーガニック、フェアトレードなど、サステナビリティを考慮したファッション製品・素材を集積した専門展で、218社が出展、好反響を得て終了したといいます。

 サステナブルファッションEXPOで、とくに目立っていたのは広いスペースで複数のブランドを一堂に揃えた瀧定名古屋と豊島のブースです。
 瀧定名古屋は、エコ機能性素材の「37.5 ® TECHNOLOGY」と呼ばれる、暑いときは涼しく、寒いときは暖かくすることで、衣服内を快適にコントロールする米国特許のラミネートプリント テクノロジー、またリサイクル・機能性素材の太陽光を利用した蓄熱保温素材「WarmdArt」、環境配慮型抗菌防臭素材「Polygiene」を紹介。

 豊島は、トルコのUCAKグループと提携し、「TRUECOTTON」と名付けた農場と紡績工場の特定ができるトレーサブル(追跡可能な)オーガニックコットンを大々的に提案していました。
 
 またミヤモリ(富山県小矢部市)のハトムギエキスを配合したルーム・ナイトウェアブランド「Nercocia」にも注目。Img_41461jpg
 ハトムギには人の体を治療し健康にする効能があるといわれています。環境に優しい製法で作られていて、乳液やクリームのように肌からの蒸散=乾燥を抑え、しっとり潤いのある美肌を守るそう。そんな「美白・保湿」効果があるというウェアを前面に押し出していました。

 BANANA CLOTH推進委員会によるバナナの廃棄材が原料のBANANACLOTHも新鮮に思いました。サラリとした肌触りが特徴のトレーナーやTシャツ、デニムパンツなどをとり揃えています。

 さらにジャニスのスウェーデン発ライフスタイルバックパックブランド、ガストンルーガ(Gaston Luga)。すべての製品にヴィーガンレザーを使用しているそう。またパッケージには FSC 認証の紙、印刷には大豆製インクを用いるなど積極的にサステナビリティに取り組んでいるといいます。
 
 この他、興味深い製品が多数。

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2021年4月30日 (金)

21/22秋冬「まとふ」“一着のリレー”matohu 椿山にて

 堀畑裕之さんと関口真希子さんが手がける「まとふ (matohu)」は、日本の美意識につながる新しい服を創造しているブランドです。この「まとふ」の2021/22秋冬コレクションが3月30日~4月4日、オープンしたばかりのmatohu椿山にて発表されました。
 matohu椿山は、神田川をはさんで、椿山荘の向かい側にある「まとふ」の新しい本拠地です。これまで拠点としてきた表参道のショップが立て替えられることになり、アトリエとともに椿山に移転したといいます。
 窓からは関口芭蕉庵が一望出来る素晴らしいロケーションでした。私が訪ねたときは、桜が散ってしまって少し残念でしたが---。Img_42501

 今シーズンのテーマは“一着のリレー”です。これは2019年春夏シーズンから続く、「matohu(まとふ)」の「手のひらの旅」シリーズの第6回目となります。
 改めて「服を創ることについて考えてみる」から始まるムービーも発表されていますので、ご紹介します。

 一着の服はどのようにして出来上がるのでしょう。そこにはたくさんの人の手がリレーのようにつながり、長い過程を経てつくられているのです。それを想うと愛着も一入、大切に着ようと思います。
 ムービーを見て、藍染シルクは青梅の壺草苑で本藍染されて、八王子の文化ファッションテキスタイル研究所で織り上げられていること、また繊細な綿ニットは墨田区の川辺莫大小で編地として仕上げられていたことが分かりました。さすが「まとふ」は日本でも有数の工房と取り組まれているのですね。すばらしいです。

Img_42441  上は、前シーズンから続く江戸小紋のシリーズで、よろけ縞のコートです。
 若き伝統工芸士、廣瀬雄一氏の精緻な手仕事で染められた江戸小紋が、現代のファッショナブルな服に蘇っています。

 Img_42451 右は、ふっくらと暖かい、しかも驚くほど軽い着心地のジャケットです。
 生地はウール圧縮ジャカードで、花模様の更紗柄がシックです。

 他にも、本藍染でクラッシュした光沢が美しいパネベルベット(シルク/レーヨン)のドレスなど。ベルベットの藍染めはめったに試みられない、珍しいものです。
 
 静かな情趣を漂わせている、エレガントなコレクションです。

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2021年4月28日 (水)

21秋冬「プラグイン」展 サステナブルと衛生用品に焦点

 繊研新聞社主催のファッション合同展「プラグイン(PLUG IN)」が、3月24~26日、EBiS303にて開催されました。
 リアル展への関心は高く、出展者は83社が、来場者は延べ2,108名と報告されています。
 トレンドはやはりサステナブルファッション、さらに新型コロナ対策を謳う衛生機能商品が際立っていました。

ダブルフェース トーキョー (Doubleface Tokyo)
 先シーズンも好感したダブルフェース トーキョー。「その製品がいつ、どこで、だれによって作られたのか」をトレーサビリティーしていくことを掲げ、安さや便利さではなく、地球に優しい素材を使った製品を提案しています。
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 「トラッドから半歩ずらした綺麗目、上質な日常着」というコンセプトで、細部まで丁寧に作り込み、上質な服づくりをしているブランドです。一貫して国産生地と国内生産にこだわっているといるのにも共感させられます。

シキボウ 「フルテクト」
 お馴染みのシキボウがブースを構えていてビックリ! 15年も前に開発した抗ウイルス・抗菌加工「フルテクト」を訴求していたのです。2020年には新型コロナウイルス対策にも効果を発揮することが分かって、人気はうなぎ上りです。Img_41921
 「フルテクト」はアンリアレイジの21春夏コレクションにも使われて、さらに有名になりました。シキボウは自社工場にバイオハザードの設備を持っていて、抗ウイルス性と抗菌性の試験を自社で行う事ができる数少ないメーカーです。今回は「フルテクト」加工の紹介に加えて、自社販売商品のマスクやスプレーなど多様な商品を展示し訴求していたのが印象的です。

信州セラミックス 「アースプラス」 
 「アースプラス」は信州セラミックスが開発した細菌、ウイルス、臭いなどのタンパク質だけを選択して吸着し分解する新素材です。地球にも身体にも優しい食品添加物(ハイドロキシアパタイト・銀・酸化チタン)を組み合わせた自然に優しく、安全、安心なセラミックスの複合材といいます。
 既に全国3,000の病院で採用されていて、医療機関では高い評価を得ているそうです。白衣やナース服から、タオル、カーテン、寝装などのホームファッション分野など、また海外でも広く応用されているとのこと。Img_41871jpg

 パンデミックに戦々恐々とする毎日が続いています。「フルテクト」や「アースプラス」のような衛生用品は、医療従事者ではない私たちにも、もう必要不可欠ね、と改めて思ったことでした。

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