ファッション・アクセサリ

2020年1月 4日 (土)

理研よこはまシンポジウム AIと人間の感性による価値創出

 昨年11月25日、横浜ランドマークタワーホールにて「理研よこはまシンポジウム」が開催されました。これは理化学研究所主催、横浜市経済局後援「横浜ライフイノベーションプラットフォーム」の補助事業として実施されたイベントで、メインテーマは「人工知能(AI)と人間の感性の融合による新しい価値の創出」です。シンポジウムでは価値創出の例として、第1部 AIを用いたドレスのデザインのファッションショー、第2部 分身ロボット「アバター」の実演、第3部 座談会「心とは何かから考える知性としての健康」が行われました。
 AIと人間の感性が融合する近未来を実体験したような印象的な内容でした。以下その概要です。
 
 第1部は、「エマリーエ(EMARIE)」2019-20秋冬コレクションの発表会でした。
 Img_16211 エマリーエはデザイナーのエマ理永(旧名 松居エリ)さんが手がけるドレスのブランドです。
 理化学研究所とコラボレーションした、AIとの協働による新作がファッションショー形式で披露されました。
 作品はすべて、AIが同ブランドのアーカイブ500点のデータや“自然の美”から生成したイメージをもとにエマ理永さんがデザイン制作したもの。
 
 右は、色彩がグリッド状に散りばめられたドレスです。
 
Img_16451jpg Img_16571  左上は、美しい曲線を持つ貝殻の形に着想してデザインしたドレス。
 右上は、横浜市の花「バラ」をモチーフにAIがイメージをアウトプットして、制作された華やかなドレスです。

Img_16591  フィナーレのウエディングドレスのパターンの美しさにも感動しました。

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 ファッションとは人を幸せな気持ちにさせてくれるものです。人それぞれが美を求める個の時代となり、異なる個性を持つ人間の一人ひとりを幸せにするために、AIとの共創は欠かせないものになってくる、と改めて思ったことでした。
 
 第2部は、アバターのデモンストレーションです。「アバター技術開発の現状と未来の可能性」をテーマに、ANAホールディングスのアバター準備室ディレクター 深堀 昴氏が、アバターを介して、その場にいながら離れた場所を観光したり、さまざまなアクティビティを体験したりすることができる「アバター・イン」プロジェクトを紹介。さらに、実際のアバター(ロボット)を介して遠隔地(東京都中央区)にいる人と会場(横浜市)をリアルタイムでつなぐ実演も見せてくれました。Img_17081jpg
 2050年頃までに物理的距離と身体的限界をゼロにするそうで、これまで夢としか思われていなかった物質の“テレポーテーション”も可能になるといいます。ほんとうにスゴイ!ことが起こってきそうで、その可能性にワクワクさせられました。
 
 第3部は、座談会です。「心」の持つ意味や、「健康」について「病気か、病気ではないか」という二元論を超えた考え方、科学の役割、「心と身体」「感性と理性」の融合としての『知性』が 社会にとってなぜ重要なのか、などが語られました。現代社会の課題の一つ「死」にも触れるなど、興味深かったです。
 
 今やAIは第三次ブーム迎え、社会実装の段階に入っているといいます。最後を締め括ったのは、AIに無用の警戒心を抱くよりもAIとの共同作業で人類にとっての新しい価値を開拓する、そんな明るい未来に期待している、との言葉でした。

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2019年12月26日 (木)

2020春夏プロスペール展示会 有力ブランドを集めて

 この3日~5日、昨日のブログでお伝えした「パッサージュPASSAGE」展など様々なファッションのPRを担当している「プロスペール」のプレスルームで、有力ブランドを集めた2020春夏ものの展示会が開かれました。

 目新しく映ったブランドをご紹介します。

ライフ ウィズ フラワーズ LIFE WITH FLOWERS
 2015年、ロイスクレヨンよりスタートしたブランドで、コンセプトは「STANDARDを大切に、遊び心を感じる新しさの提案」とか。
Img_18191jpg  今シーズンは「water surface (水面)」をテーマに、澄んだ鏡のような水面が少し揺らめき、光を帯び、徐々にまわりの色が写り込んでいく情景に着想。シアー感や凹凸のある素材を加えて、シンプルでシャープなラインの中にもどこか優しげで、心地よい雰囲気のワードローブを展開しています。爽やかなグリーンがステキに見えました。

ミドラ MIDDLA
  デザイナーの安藤大春さんが手がけるブランドです。Img_18161
 「ミドラ」をスタートさせたのは2015年春夏コレクションからとか。でもその前から「レスザン」というブランドを手がけられていたのですね。
 当時から基本のシャツをモダンにデザインする手腕に惹かれていたのを覚えています。カットがシャープで、洗練されていて、それでいて女性らしい。
 今シーズンは白地の透ける素材にサバンナに棲息しているような動物のモチーフをプリントしたシャツドレスに目が留まりました。垢ぬけた都会的な仕上がりがこのブランドらしいです。Img_18171jpg

フーラ フーラ Hoola Hoola
 イタリアのベニスが本拠地のバッグのブランドです。特徴は何と言ってもモジュラー型になっていることです。バッグを構成している部品を自由に組み合わせて、自分だけのバッグをつくれるのです。季節に合わせて色を組み替えたり、スタイルを切り替えたときに再装飾してみたり、好みで変更できる魅力的なバッグのコレクションで、ビックリ!
Img_18211jpg  花やロゼット、ストラップなど、カラーも春らしいパステルから涼しげなジェラートカラーまで豊富に揃っています。
 楽しくてしかもシックなモジュラーバッグ、ワードローブの様々な衣装を引き立てるアクセサリーとして、活躍してくれること間違いなしですね。

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2019年12月25日 (水)

2020春夏パッサージュ合同展 有力ブランドが新作発表

 2020春夏「パッサージュPASSAGE」合同展が、10月29日~31日、渋谷ストリームホールにて開催されました。ガスアズインターフェイス(GAS AS I/F)とネストクリエーション・ラボ(NEST)が共同主催する展示会で、今季もクリエイティブなウェアやバッグ、靴、帽子、アイウェア、アクセサリーなど、国内外から60を超える有力ブランドが揃い、新作コレクションを発表していました。
 中でも注目したブランドをいくつかご紹介します。

アオイ ワナカ AOI WANAKA
Img_05601  2018年にスタートしたブランドで、手掛けるのは和中 碧デザイナーです。
 自立した女性へ向けて「日常に彩りを添えるデザイン 時間を共に歩む服を」提案しているといいます。(このブログ2018.11.4付けと2019.4.4付けでショーの記事を掲載しています。)
  今シーズンのテーマは「Dawn (夜明け)」。
 レースやギャザーなどロマンティックなムードと、機能的なスポーツ感覚が絶妙なバランスで融合している印象的なコレクションです。 Img_05591

ジュップ・ド・サテン Jupe de Satin
Img_05631  元マルニで企画開発に携わっていたというイタリア人デザイナー、ガブリエラ・アゴスティーニによるメイド・イン・イタリーのブランドです。
 イタリアらしいグラフィカルなプリントデザインが魅力の、美しい優雅なコレクションです。
 シャツやスカート、パンツ、ドレスなどは自社工場で縫製し、その他は外部に委託していて、外部委託の縫製工場はケリンググループのブランド商品を生産しているといいます。品質も言うことなしですね。Img_05641  
ギャルデ・コレクティブ GARDÉ COLLECTIVE
 デザイナーは真木 喜久子さんです。GARDÉいうブランド名は、「Garçonne少年のようにいつまでも、Amour 愛情、Rêve 夢、Doux 優しさ、Émotion 感動」のÉnergie エネルギーを持ち続けるCOLLECTIVE “集団” でありたいという思いから名付けられていたのですね。
Img_05661 今シーズンのテーマは「Reborn(再生)」とのこと。とくに切り絵作家の柴田あゆみさんと写真家・大門美奈さんの作品とコラボしたデザインに注目が集まっていました。

マイリ Mhairi
 “Less but better (より少なく、しかしより長く)”をコンセプトに、ミニマルで洗練されたリラックス感のあるワードローブを提案している、注目のブランドです。
Img_05681  今シーズンも身体にストレスを与えないシルエットと立体的な裁断テクニックのある質の高いコレクションを見せていました。

ケア・バイ・ミー CARE BY ME
 デンマークのデザイナー、カミラ・グリツ(Camilla Gullits)さんが、ネパールとデンマークを行き来しながら手がけているライフスタイルのブランドです。
Img_05701  ノルディックの洗練された心地よい暮らしとネパールの自然から恵みを受けたカシミヤのファブリックやサステナブルなニットウェアを提案。人も環境も大切にする気持ちが伝わるブランドです。

バーンストーマー BARNSTORMER
 どこかで聞いたことのあるブランド名と思っていましたら---。創業は40年前だそうで、日本初の本格的な日本製チノパンを生み出したブランドでした。2000年前後に活動休止したものの、2014年に復活を果たしたそう。
Img_05771  復活にあたりチノクロスも開発からスタート、昔ながらのシャトル織機を使ったセルビッジなどこだわりの素材で、大人が履きやすい、絶妙なシルエットのチノパンを提案。男女向けでここでは女性向けがメインでした。

ディーソファ Dsofa
 本展初出展で、ブランドを手がけるのはデザイナーの竹内淳子さん。ブランド名は「Design Dress」、so 「空色 透明感」、fa 「fashion 表現」、sofa 「リラックスした空気」からつけたそう。
Img_05811jpg_20191225120401  ギャザーや透け感、異素材の組み合わせなど、ドレスイメージのブラウスを提案していて、それがとても魅力的に映りました。今後が楽しみなブランドです。

スリウム THURIUM
 デザイナーの及川絵美さんが手がけるブランドです。ブランドのアイコンとなっているアンスリウム(Anthurium)の花のように、曲線的なラインで女性のボディを美しく見せる服つくりをしているといいます。
Img_05731  今シーズンのテーマは「宝モノを見つけたとき」。それは時が経っても色褪せずに残っている“記憶”という宝モノ。どこか懐かしいドレープのドレスを見せていました。

マリア・プラス Maglia Plus
 クラシック×モード×フェミニンをコンセプトに、三輪 由和さんがディレクションするブランドです。「マリアMaglia」はイタリア語でニット、「プラスPlus」は上をいくという意味を込めたブランド名で、上質のニットを中心に、カットソーや布帛を展開しているといいます。
Img_05841  洗練された女性のスポーティなリアルクローズスタイルを提案していました。

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2019年12月24日 (火)

2020春夏ファッションデザイナー合同展「タイムスケープ」

 去る10月28日~29日「タイムスケープ(TIMESCAPE)」展が、東京・赤坂の日本服飾文化振興財団「服飾資料館」にて行われ、立ち寄ってみました。これは新たに始まったファッションデザイナーの合同展示会で、「タイムスケープ」とは、“時間を眺めるようなデザイン ― 時の流れを俯瞰して、歴史に学び、今を生き、未来へ臨む ― ” と言う意味だそう。
 2020春夏に向けて今回参加したのはデザイナー5人です。息づく自然界の息吹に着想し、過去、現在、未来へ続くそれぞれのストーリーをコレクションで表現していました。

セイジ イノウエ Seiji INOUE
Img_05431  井上セイジさんが手がけるブランドです。
 今シーズンのテーマは「コネクト・ウィズ・ネイチャー Connect with nature」。
 自然との繋がりと旅で感じた情景を様々な角度から表現したといいます。
 100年から60年前のアーカイブに、旅先で見つけた街路樹や遠くに見える風景を織り交ぜ、多彩にミックスしたプリントをシンプルなシルエットのドレスにのせて提案。
 明るい爽やかなタッチが印象的でした。
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コ ハクション ko haction
 デザイナーは小池俊介さんです。
Img_05401  今シーズンは「アオサ・ライト・グリーン AOSA LIGHT GREEN」プロジェクトを発表していました。これはアオサという海藻で染めたシリーズです。
 実はこのアオサは海辺の厄介者になっているとか。静岡県浜松市の浜名湖ではアオサが大量発生しているそうです。この除去作業に着目した浜松の染色織人がアオサの色素を抽出することに成功し、小池さんがご自身のコレクションに採り入れているのです。2020年春夏向けにはTシャツだけでなく、ドレスやコートにアイテムを広げて展開。サステナビリティの流れもあり、期待されます。

パーミニット PERMINUTE
 デザイナーの半澤慶樹さんは日本服飾文化振興財団 助成制度2018年「JFLF賞」ファイナリストに選出されたそう。
Img_0548jpg  今シーズンは「リマインディング・テンペラチャー・オブ・ライブズ reminding temperature of lives」をテーマに、前シーズン、実験的に出した草木染のリサーチからコレクションづくりをスタート。兵庫県の工場で見つけた草木染のキュプラの色合いに惹かれて、単に牧歌的だけではない、ブランドのテイストを表現したといいます。
 有機的なカットのドレスに生命感のようなものを感じます。
 
キタキカク kitakikaku
 新たなブランド「H_BALLET」を発表。バレエの楽しさや感動を一人でも多くの方に味わってほしいという気持から生まれたブランドといいます。
 アドバイザーにバレエダンサーの針山愛美さんを迎え、バレエウェアを軸に、人と芸術をつなげることをテーマにした様々なアイテムを展開。バレエはもう舞台衣装だけではない、もっと身近な存在なのですよ、ということが伝わってくるようでした。
Img_05541jpg Img_05571_20191224131801

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2019年12月23日 (月)

2020春夏プラグイン ユニセックスやアップサイクルに注目

 2020年春夏ファッションとライフスタイルの合同展「プラグイン(PLUG IN)」(繊研新聞社主催)が、この10月23日~25日、渋谷ヒカリエで開催されました。
 出展したのは115社144ブランドで、来場者は中日に大雨が降ったにも関わらず、前年同期に比べ少し増加し、3,197人と発表されています。なかなか盛況だった様子です。
 ウェア関係は全体の2割程度で、バッグやアクセサリー、シューズが多い中、私はウェアを中心に見て回りました。目にとまったのが、次の新しいユニセックスカジュアルウェアやアップサイクルを旨とするブランドでした。

フェリチタ (Fericita ! )
 ブランドを手掛けるのはアプローズジャパン、ポジティブな気持ちになれるウェアをデザインするユニセックスブランドです。デニムや、日本のニット産地・新潟でつくられるニット、カットソーでコーディネイトの楽しさを感じて欲しいといいます。
 今回、来場者が印象に残ったブランドを選出するアワードで、2位に選ばれました。
Img_03321  「いつもと違う自分へ、日々のルーティンを変えてみよう、“Change routine”」をキャッチフレーズに、彩りの美しいニットやカットソーが評価された模様です。
 
アソビナ(ASOVINA ) × 飯田繊工
 “アートを身近に!”をコンセプトに新進気鋭のクリエーターが生み出す作品をウェアやグッズにして発信しているブランドです。
Img_03281  注目は、右の“iTTo Yarn”です。これは「Tシャツからつくる糸」で、環境や廃棄の視点から、少しでもこれらの問題を解決したいとの思いから生まれたブランドだそう。廃棄されたTシャツや生地、残反などを回収し、手芸糸にアップサイクルされているのです。鮮やかな色に染め上がっていて、毛羽だっていないのもいいですね。

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2019年12月22日 (日)

2020春夏PRO1.TRADE SHOW「今」結ぶブランド集結

 2020春夏向けファッション合同展「PR01. TRADE SHOW」(ワンオー PR01.事業部主催)が、10月15日~17日、渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて開催されました。会場となったホテルルームにはファッションの「今」を伝える54の有力若手デザイナーブランドが集結、日程が楽天ファッションウィーク東京(RFWT)と同時期だったこともあり、にぎやかな商談風景でした。

ハトラ (HATRA)
  ブランドを手がけるのは長見佳祐デザイナーです。「居心地の良い服」をコンセプトにパーカーをメインにした服づくりで衝撃的なデビューを果たしたことで知られていますね。
Img_98011  今季のテーマは「Tuner/調律体」だそう。
 異次元の世界とつながるウエーブや境界線上の存在に思いを馳せ、“釣り人”をイメージしてデザインしたとか。
 魚網を思わせるメッシュ使いのドレスや、エプロンパンツ、“深淵”を喚起させるアートな意匠のカットソーといったワードローブが並びます。
 複雑なアシンメトリー、立体的カット、構築的なシルエットが特徴の、どこか未来的な感覚なコレクションです。
Img_98031  
コハル (KOHAL)
  ブランドを手がけるのは東京出身のKoharu Saitoさん。Img_98091 タエ・アシダのアシスタントデザイナーを務めた後、パリでトム・ブラウンNYのコレクション制作に携わり、今年にコハルを立ち上げた新進気鋭のデザイナーです。
 スモッキング刺繍など、1針1針手作業でつくるクチュール的技法が詰まったドレスを提案。
 そのほとんどは一点物といいます。
 生地は国内外各地から仕入れた個性豊かなテキスタイルを使用。
 細部までこだわったエレガントなコレクションに、魅せられました。

イン・プロセス (IN-PROCESS)
 スティーブン・ホールと大原由梨佳のデュオが手がけるブランドです。
Img_98121  今季は「フューズド・アルティザナル(FUSED ARTISANAL)」をテーマに、ベーシックな服に再アプローチ。普遍的なスーツやトレンチ、シャツ、デニムなどをどう面白く、かつ着やすく、キレイに仕立てられるかを追求したといいます。異なる要素と組み合わせ、現代感覚に落とし込む手法で、このブランドらしさを表現していました。

ルリ.W (RURI.W)
 デザイナー渡邉瑠璃さんが手掛けるブランドです。
Img_98051  テーマは「カセクシス/アプレボーイ ''CATHEXIS'' APRES-BOY SS01」で、シンプルで、ピュア、ナチュラルな感覚のワードローブを提案しています。
 ピンクやベージュに絞ったカラー展開も今風で好感しました。
 
ローランダー (LOWRUNDER)
Img_98261  コンセプトは「時代を再構築する服」だそう。古着や職人の手仕事にインスパイアされたコレクションで、デニムや生地の切れ端をなど利用し、新しい表情を見せる服を提案しています。

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2019年12月 9日 (月)

「ファッションワールド東京 秋」展 過去最大規模で開催

 この10月2日~4日、リードエグジビションが主催するファッション展「ファッションワールド東京 秋」が東京ビッグサイトにて開催されました。出展社は世界35ヵ国から1,050社、来場者は3日間で20,239人と発表されています。文字通り、日本最大規模のファッションの展示会でした。

 見どころは多数ありましたが、とくに「アパレルエキスポ」から興味深く思ったブランドをご紹介します。
 
着る保湿クリーム
 リオグループホールディングスが手がける、肌の保湿に悩む人にうれしいブランドです。
 シルクのように上質な綿100%の生地に、天然由来の成分を配合したアパレルラインで、その成分はシアバターとオリーブオイル、シルクアミノ酸。毎日欠かさずに乾燥対策をしたい方や、保湿クリームのベタベタ感が苦手の方に、着て保湿できるなんて、いいですね。
Img_87591jpg   ブースではパジャマ/ルームウェアはもとより、着る人を素敵にするモードなドレス、洗練されたフォーマルウェア、ブラックフォーマルまで、女性が美しく見えるスタイルを提案していました。通販の「ナチュラン」サイトで、ランキング1位を獲得したそう。
 
ロボット・フォー・ジャパン ROBOT FOU JAPAN
  2016年に日本で誕生し、特許を取得して自社開発したという無縫製シャツのブランドです。特殊なニット生地を使用し、優れた粘着技術によりつくられているといいます。シームレス仕様も可能だそう。ポリウレタン混で伸縮性と弾力性があり、シワになりにくいのでアイロンフリーであることも訴求しています。
Img_87651jpg  なお事務所は横浜で、生産工場は中国広東省にあるとのこと。

 次に特設ゾーンとして新設された「メイド・イン・ジャパンフェア」から。

シオラ Siora
 和歌山産地でオリジナル素材を提案する「スティル・ライフ(Still Life)」が、2018年に初めて立ち上げたカットソーブランドです。
Img_88371   ニット生地に独特のハリ感やシャリ感、ヌメリ感があり、どこか懐かしいヴィンテージ感のあるコレクションです。

アイナリー AineRy
  沖縄発デニムブランドです。
Img_88431   ブランドを手掛けるのは、デザイナーの嘉数(かかず)義成さん。これまで琉球藍は栽培管理が複雑で、扱うにも長年の経験と熟練が必要だったため、量産不可能とされてきたそうです。それを自ら、栽培し育てながら、琉球藍100%のデニムを誕生させたといいます。化学染料では表現できない独特の味わいが魅力です。

 さらに50ものブランドが集中する「デザイナーゾーン」から。

ウシロマエ ushiromae
 デザイナーの後田タカコさんが2015年、立ち上げたブランドで、テーマは和と洋の融合だそう。浴衣や着物を用いた服は、洗練された感覚で小粋です。
Img_89001  「ウシロマエ」という名前のように、着方はいろいろ。後ろを前に、裏を表に、下を上に。多様性・機能性・流行りに関係ない、いつまでも長く愛用できる服づくりを目指しているといいます。
 
パキコ PAKICO
 「世界で一枚だけの手織りのストール」で、多くの方に使って頂きたいと初出展したといいます。
Img_89021   出展したパキコさんは、2016年から“さをり織り”という手法で、縦糸の成形からまったくのオリジナルでストールを制作しているそうです。
(写真はパキコさんで、さをり織りのドレスを纏っていました) 
  素材はコットンが中心で、一人でコツコツと織っているとのことです。手の温もりを感じさせる手織りの織物で、こんなにもセンスのいいものを見たのは初めて。たくさんの引き合いがあるといいな、と思ったことでした。

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2019年12月 7日 (土)

メゾン マルジェラ アーティザナル コレクション展を体感

 今、東京・恵比寿にあるメゾン マルジェラ トーキョーで、ジョン・ガリアーノが手掛けた「アーティザナル コレクション」展が開催されています。
 展示されているのは2019年春夏の「メゾン マルジェラ オートクチュール アーティザナル Co-ed」のコレクションで、テーマは“デカダンス”です。
Img_18581  右は、入口正面の三方鏡張りのコーナーにディスプレーされているルックで、カラフルで華麗、アバンギャルドなデザインにドッキリ! 
 使用されている生地はプードル柄のジャカード地です。
 ここではもう服に区別がありません。
 裏と表はもとより、トップスとボトムス、男女の別もない、あらゆる仕切りを取り払った新しい概念の服づくりが行われているのを目の当たりにします。

 パンフレットでガリアーノが語る“デカダンス”についての考え方が興味深いので、要約してご紹介します。
 「私は何か新しいチャプターを始めたくて仕方がなかった。思いついたのが“デカダンス”というアイデアだ。なぜなら世の中には過剰、改ざん、衰退を表す、エネルギーが満ち溢れているからで、その過剰な気ままさとそこから来る遊び心にインスパイアされたのが今回のコレクションだ」。次いで「私はこのアイデアを鏡に映し出す必要があった。鏡は何がリアルで何がリアルでないかを描き出す方法だ。プードルというモチーフはすごくデカダンと思う。ショーのためにクリップされて毛の色を染めた華やかで美しいプードルだからね」。
Img_18781 Img_18651pg  
           左は、プードル柄のジャカードのスカートがカットされて、ボディの上を移動して、ドレスとして再解釈されたもの。ブラックタフタのプリーツディテールをほどこしたアンダードレスに重ねて。
右は、ヘリンボーン柄のスカートをセーラーパンツに着想を得たネックラインのトップに変容させ、ネックラインに鮮やかなイエローのライニングをほどこしたもの。ボトムはオーバーダイされたコートのトップ部分をカットし、ショーツに再解釈したパンツルック。
 
Img_18741_20191208155001  上は、メゾンマルジェラの2019秋冬Co-edコレクションの展示です。“デカダンス”に続く“デフィレ”コレクションで、想像力を掻き立てられる印象的なピースがハンガー展示されていました。
 
 これはガリアーノのクリエイテイブな才能を体感できる千載一遇のチャンスです。ファッションデザインを学ぶ方は必見かも。ちなみに開催は11日までです

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2019年12月 2日 (月)

ジャンポール・ゴルチエ特別企画展 創造への尽きない情熱

 この9月末、オンワードホールディングスの複合施設「カシヤマ ダイカンヤマ」で開催されていたジャンポール・ゴルチエ特別企画展に行ってきました。「エクスパンディング ファッション バイ ジャンポール・ゴルチエ(EXPANDING FASHION by JEAN PAUL GAULTIER)」と題された展覧会は、ゴルチエのファッション創造への尽きない情熱を感じた素晴らしいものでした。

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 ジャンポール・ゴルチエは1981年よりオンワードグループとパートナーシップを築き、前衛的かつ挑戦的なコレクションでセンセーションを巻き起こしてきました。2003年から2011年、エルメスのアーティスティック ディレクターを務めた後、2015年自身のプレタポルテコレクションを終了、香水とオートクチュール部門のみにフォーカスしつつ、現在も世界のファッションシーンを牽引するトップデザイナーとして君臨しています。

 本展ではオートクチュールコレクションを中心に13体が展示されていました。印象に残った作品をご紹介します。

 下の二つの作品は、今年初めに行われた2019年春夏オートクチュールコレクションで話題となった「プリーツゲーム、歌舞伎」です。歌舞伎をイメージした色とりどりのダイアモンド柄のドレス、プリーツオーガンジーのサッシュがゴージャスです。
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  上は、左が2015/16年秋冬オートクチュールコレクション「パリ~ブレスト」、アイボリーのプリーツフリルチュールドレスとシルクのストライプセーラーです。右は2016/17年秋冬オートクチュールコレクション「ベジタル」のテーマから、グリーンのクレープのロングドレス。バイカラーのラメメッシュリボンテープが上に伸びるデザインは森の妖精のようでした。

Img_88251jpg  右は、2009年春夏プレタポルテコレクション「踊り子たち」。
 タトゥープリントしたオーバーサイズの引き裾のローブ、おそろいのタンクトップとショートパンツです。

 ステージでは2018年にパリで上演されたミュージカルショー「ファッションフリーク」の映像も上映されていました。もうまさに夢のように華麗なポップカルチャーの世界です。  
 さすが「時代の寵児」、ゴルチエ! 記憶に残る展覧会でした。

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2019年11月30日 (土)

「プロジェクト東京」9月展 注目のアパレルブランド

 少し前になりますが、「プロジェクト東京」が、9月末の2日間、渋谷ヒカリエにて開催されました。これはアパレルを始めジュエリーやライフスタイルブランドなど、ファッション業界が探し求めるブランドを発掘キュレートするファッションイベントです。年2回行われていて、この9月展では263ブランド、内日本196ブランド、海外67ブランドが参加したといいます。
 会場を巡り、とくにアパレルで注目したブランドをいくつかご紹介します。

ヴェントリロクィスト(Ventriloquist)
 デザイナーの伊藤理恵子さんと根本貴史さんのデュオが手がけるブランドです。腹話術師という意味のブランド名は、デザイナーが語らずとも作品がストーリーを語り出す、そんな服づくりを意図して名付けたそう。
 2020年春夏のテーマは「Hidden place(隠された場所)」で、想像上の楽園をイメージし、南国の鳥を題材にしたプリントのドレスを発表していました。
Img_87151jpg  またこのブランドは、職人の手を加えたものが多いのも特徴です。昔のものや時代背景を尊重し、現在のものに置き換えてデザインされているのです。ブース正面に打ち出されていたロングティアードスカートは、手間暇かけて藍染めしたレース使いで、染むらを活かしたラッフルフリルが懐かしい情緒を醸し出しています。
 
壺草苑
 東京・青梅の藍染工房です。日本古来の藍の染液を作る方法「天然藍灰汁醗酵建て」で、本物の藍でしか得られない美しい製品を並べていたのが印象的です。Img_86941

フーガ (HOUGA)
 デザイナーの石田萌さんが、“媚びない、自分らしいパーティードレス”をコンセプトに、この春に立ち上げたばかりのブランドです。
 身体に沿った華美なドレスが苦手な人へ向けて、曲線を使った立体的なシルエットや布をたっぷりと使った動きのある形で、自分らしいドレスアップをして欲しいといいます。Img_86981  2020年春夏は「ゴールデン・アフタヌーン」がテーマ。どこかワクワクときめく感じを覚えたコレクションでした。
 
コトン ドゥ (COTON DOUX)
 1994年、トレンドのパリ・マレで創業し、「世界で一番楽しいシャツの店」を目指すブランドです。ブースには遊び心いっぱいのオリジナルプリントのシャツが、メンズやレディース、キッズ向けに勢揃いしていました。 Img_87171  シャツだけではなくネクタイ・蝶ネクタイ・ポケットチーフ・ソックス・ボクサーパンツ・トランクスもあり、プリントデザインは年間約150種類といいます。ルーブル美術館のパートナーブランドでもあり、多くの著名人から愛されているとか。

フランク&ドリーズ (Frank&Dolly's)
 オーストラリアから日本に初上陸したブランドで、ハンドクラフトをキーワードにスローファッションを提案しています。
Img_87051   オーストラリア先住民のアボリジニのアートを思わせるプリミティブなモチーフのプリントデザインに目を奪われました。

ブキ アコモラフェ (BUKI AKOMOLAFE)
 西アフリカのナイジェリアからやって来たデザイナー、ブキ アコモラフェがドイツのベルリンで2016年に設立したブランドで、日本初上陸です。
Img_86861jpg   コンテンポラリーなハイエンドの婦人服が中心で、認定コットンやオーガニックヘンプ、アフリカンワックスプリントなどエコ素材にこだわりを見せています。リバーシブルのキルトピースも注目されます。

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