ファッション・アクセサリ

2024年6月29日 (土)

「ててて商談会2024.6」“次の仲間に会える場所” 75社集結

 「ててて(TETETE)商談会」が6月半ば、東京・青山のスパイラルホールにて開かれました。“次の仲間に会える場所”と、生活用品をはじめ食や服飾、家具など、さまざまな分野で地域に根差したものづくりを営む作り手75組が全国各地から集い、にぎやかな商談風景でした。

Jacquard Works (ジャカード・ワークス)
 桐生の老舗、ジャカード織物メーカーである須裁(SUSAI)のファクトリーブランドです。桐生テキスタイルプロモーションショーで毎回見ている機屋さんで、布製バッグをつくっていることを知って、ちょっとビックリしました。オーナーが産地と工場の存続を求めて、2022年に誕生させたといいます。
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 とくにおすすめは、アーティスト、高橋信雅氏の「クラシック・シリーズ」とコラボしたトートバッグです。「大人の滑稽」をコンセプトにしたお茶目でクールなイラストがジャカード織機で細部の凹凸までこだわって表現されています。ヤギをモチーフにしたものなど、親しみやすいデザインが好評の様子でした。

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   ふっくらと柔らかく、驚くほど軽いスエットで、誰もが袖を通したくなるようなブランドです。聞けば丸編みニットで有名な和歌山産地で、1970年から続く旧式編み機を使い、ゆっくりと編み上げたものだそう。

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 今回は新たに開発したベビーウェアを提案していました。綿100%で赤ちゃんが喜びそうです。

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 「日常と発見をつくる」をモットーに、誰かに見せるためのデザインではなく、着る人の手元に届いたその先のことも想像して一着を仕立てているといいます。
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 体の動きに沿う、曲線を取り入れたシンプルなデザイン、遊びは素材と小さなディテールを取り入れて、例えばパンツは、中央を切り替えで立体感を出したバルーンシルエットのもの。階段の上り下りや、膝をつく動作のしやすさを意識し、もちろんポケット付きです。
 着心地のよい服を長く着るために、「染め直し」やお直しにも力を入れているブランドてす。そこにはいつまでも想像力が膨らむほんの少し特別な日常着が揃っていました。

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2024年6月24日 (月)

2024秋冬ピーチ展 洗練された大人カジュアル

 この6月初旬、ピーチ(PEACH)プレスルームで、2024秋冬ブランドのプレスプレビュー展が開催されました。
 全体に洗練された大人カジュアルブランドが多かったです。

Ottod'Ame(オットダム)
 新規のブランドです。ブランド名は、イタリア語で「無限の意味を持つシンボル=8」を意味するotto(オット)と「女性」を意味する「DAME(ダム)」を合わせた名称で、2011年に設立されたトスカーナ発のブランドです。
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 「楽しむのに年齢は関係ない」はデザイナーのSilvia Mazzoli(シルヴィア・マッツォーリ)のモットーとか。カジュアルでありながらグラマラス、繊細なロマンティシズムとダイナミックなロック精神を兼ね備えているのが、強みといいます。

Marmors(マルモア)
 ブランド名の由来は、ローマ語の大理石「marmor」から。きめ細かく、研磨すると美しい光沢を放つ石です。
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 「クリーンな洗練カジュアル」をコンセプトに、着心地や風合いの良いミニマルな要素とメンズライクな要素を融合、その人の新たな定番となって、大切に永く愛用していただけるような日常着を提案しています。

blancvert(ブランベール)
 「大人コンフォート」をコンセプトに、いつも自分らしい新しさを求める洗練された女性のためのブランドといいます。
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 モダンでシンプル、しかも優しく心地よく。穏やかな空気感が漂うコレクションです。

IKITSUKE(イキツケ)
 2024年春夏商品から自社ブランドをスタート。ワールドグループで、専門店に向けた卸販売を行う株式会社ワールドアンバーとの協業を開始し、全国の専門店、百貨店の自主編集売場などへの販売を行っていくとのこと。
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 「リラックス・エレガンス」をコンセプトに、展示では上のようなノルディックセーター(スキーセーター)が目につきました。

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2024年6月23日 (日)

2024秋冬プロスペール展 「クワイエットラグジュアリー」

 プロスペールが取り扱うファッションブランドの2024秋冬展が6月初旬、同社ショールームにて開催されました。主要ブランドは、昨今のメガトレンドである「クワイエットラグジュアリー」の洗練されたデザインと高いクオリティを誇るブランドです。

チョノ(CHONO)
 今季のテーマは「MY STANDARD」です。無限の選択肢の中から自分にとってのスタンダードを探し求めることの重要性を強調しています。
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 エレガンスでは、チュールテープとグロッシーな糸を組み合わせたツイードや、「幸福な王子」に着想を得た宝石とツバメのモチーフをあしらった遊び心のあるテキスタイル。クラシックなスタイルで新鮮に感じられたのがモノトーンのコントラストを意識したワンピース、またスカートにレイヤリングされたフェザー調ジャカード。マニッシュなスタイルでは、リラックスしたシルエットのダブルジャケットとセンタープレスのワイドパンツに注目です。

エフ(ykF)
Img_78751  テーマは自然界に存在しない「ミステリアス・ブルーローズ」です。着目したのは2009年に開発された青いバラ。人工的でありながら重なる花弁の陰影が神秘的な美しさを放っています。
 今シーズンは、異なる素材を組み合わせて青の奥深さを表現したドレスが印象的でした。マットな表面の尾州ウールとレザーライク加工サテンの組み合わせ、数段階のブルートーンで織り上げた陰影が美しい米沢ジャカード、ドレープで魅せるブルーサテンなど、神秘的でクールな大人の女性を演出するコレクションです。

レイジースーザン(LAZYSUSAN)
 目に留まったのが、ウサギのキュートなジュエリーケースです。巾着型のケースは手早く開閉でき、時間に追われがちな旅行先でもジュエリーの保管に便利そう。
Img_78821_20240624152301  お値段も5,500円と手ごろなのもいいですね。

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2024年6月22日 (土)

24秋冬ソスウ展 メンドリル × ジェネラルスケールに注目

  メゾンミハラヤスヒロのソスウ(SOSU)が扱うブランドの24秋冬プレビュー展が6月初旬、神宮前の同社ショールームで開かれました。
 メゾンミハラヤスヒロを始めとする様々なブランドが展示されている中で、初めて知ったのが「メンドリル(Mendrill)」というブランドです。
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 これはスタイリストでファッションディレクター、デザイナーの井嶋一雄氏が2021年に立ち上げたファッションブランドで、名称は尾長猿の一種、マンドリルをシンボルマークにした「マンドリル」だったそうです。ユーモラスでウィットに富んだデザインですね。
 2023年、もっと広く大人の男性向けにと「メンドリル」に改称。デザイナーの三原康弘氏が手掛ける「ジェネラルスケール(General Scale)」とコラボしたカプセルコレクションが好調といいます。
 商品は、オリジナルプリントをフロントとバックに施したフーディーやTシャツで、プリントは井嶋氏が趣味としているカンフーをモチーフにしたハンドペイントプリントのグラフィック、素材は環境的、社会的責任を考慮するジェネラルスケールのラインをベースに、リサイクルコットンやオーガニックコットンなど、生分解性のある原料が中心です。 
 そのかっこよさに注目です。

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2024年6月18日 (火)

ライラ・トウキョウで「マルタン・マルジェラ」アーカイブ

 渋谷にあるライラ・トウキョウは、昭和中期に建てられた画家のアトリエを改装したセレクトショップです。建物の老朽化により、この6月2日に営業を終了することになり、その直前に「メゾン・マルタン・マルジェラ」の秘蔵のアーカイブを披露する展覧会が開かれました。
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 展示されていたのは、何ともクラシックでロマンティックなコスチュームでした。
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Img_77141  解説によれば、これらは1992年10月15日にパリ18区の異なる場所で同時刻に行われた1993年春夏「ホワイトショー」と「ブラックショー」で発表されたアーティザナルラインです。ルネッサンスから17世紀に着想した舞台衣装を解体・再構築して、新たな命を吹き込んだものといいます。
 コード刺繍の立体感のある仕上がりのドレスや男性用上着を女性の肩に合わせ肩を狭めたジャケット、また機能と装飾を兼ねた軍服のブランデンブルクスタイルなど----、ヴィンテージというよりももうアート作品です。

 今や伝説的といわれるマルタン・マルジェラの希少なコレクションを至近距離で堪能したひと時でした

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2024年6月15日 (土)

アバンティ「プリスティン」24/25秋冬「襲(かさね) 」テーマ

 アバンティのオーガニックコットンのブランド「プリスティン」の24/25秋冬ものの展示会が5月中旬、同社本社にて開催されました。
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 今シーズンのテーマは「襲(かさね) 」です。これは平安時代に生まれた「襲式目」に由来する言葉で、薄い衣を何枚も重ねることで襟元や袖口に生まれる美しい濃淡の美意識のこと。日本人が好む四季の移ろいを表しているとも言われています。

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 「何て雅な!」と思いながら、行ってみると、そこには落ち葉の重なりを連想させる銀杏(いちょう)のプリントシリーズが迎えてくれました。黄色く色づいた葉が舞い落ちる様子を描いた図柄は、深まる秋の情緒たっぷりです。草木染めによる優しい色合いが、温かいしなやかな肌触りのオーガニックコットンの生地を引き立てています。
 またもう一つ、注目したのがノンミュールジングウールとコットンをざっくり編んだニットの草木染め製品です。とくに今季は、緑の綿(グリーンコットン)の鉄媒染に挑戦、これにより緑綿の葉緑素の色が抜け落ちない染着に成功し、柔らかいヤクの毛を混ぜて深みのあるグレーのウェアを打ち出していたのも印象的でした。

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 さらに定番アイテムもバリエーションの幅を広げて、従来のアンダーウェアを3サイズ展開で復刻したり、スウェットに残糸・残布を新たに繊維として再生させたリコットン素材を使うなど、さらなる素材へのこだわりを見せていたり---。
 今、大人気のブランドらしい、積極的なチャレンジ精神を感じたコレクションでした。

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2024年5月16日 (木)

FaW TOKYO ⑵ 健康・美容・スポーツウェア ウェルネス

 FaW TOKYO (ファッション ワールド 東京)の健康・美容・スポーツウェアEXPOウェルネス関連で、昨日の続きです。気になったブランドを紹介します。

フットマーク(株)「フットマーク ベースウェア」
 東京都墨田区で健康に役立つ創意あふれる製品、サービスを開発している同社は、「FOOTMARK BASEWEAR(フットマーク ベースウェア)」を出展していました。
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 これは軽い締め付け感で、自然に意識できる、無理なく美しい姿勢と動きをサポートするベースウェアです。
 これまではウィメンズ向けのみでしたが、今シーズンは新しくメンズ向けをローンチし、人気を集めていました。

(株) コムト 「キュアモ」
 昨年4月にデビューしたデイリーウェアブランド「curemo(キュアモ)」を、今季も前面に打ち出していました。これは纏うだけで身体の調子を整えてくれるという、からだにうれしいブランドです。日本各地の野山に自生する3つの植物「イタドリ」「よもぎ」「柿の葉」から独自の技術で抽出したBANSEIを世界初のテクノロジーで、レーヨン繊維に練り込んだ素材で、繰り返し洗濯しても成分が損なわれないとのことです。
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 健康な人の免疫機能を維持しサポートする効果が期待できるといいます。

(株)サトー 「シャンブル・マキ」
 創業100年を超える東京都台東区浅草橋にある老舗帽子メーカー(株)サトーが製作するケア帽子(医療用帽子)のブランド「CHANVRE MAKI(シャンブル・マキ)」に注目しました。

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 抗がん剤治療などで脱毛した方が安心して着用できる帽子で、病気に関わらず、誰もがかぶれるユニバーサルファッションのデザインです。洗練されたファッショナブルなデザインのステキな帽子と思いました。

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2024年5月14日 (火)

クリエーション・アムール展 「心地良い上質を楽しむ」

 今年も4月16日~18日、渋谷のトランクホテルにて「CREATION.AMOUR(クリエーション・アムール)」展が開催され、行って来ました。
 愛あるブランドストーリーや丁寧なものづくりにこだわるライフスタイルの展示会で、「心地良い上質を楽しむ」がテーマ。百貨店などへの出展実績のある15ブランドが集合し、次シーズンに向けたビジネス商談でにぎわっていました。

とくに気になったブラントを紹介します。

TEU YAU (テウヤウ)
 ハイクオリティの「モダンクチュール」といった佇まいのウィメンズウェアのブランドです。東京ファッションウィークに参加しているデザイナーの林 秀三 氏と千葉県旭市に所在するアパレル工場「ソーイングアサヒ」がタッグを組んで、今年設立されたばかりのファクトリーブランドで、本展示会がデビュー展といいます。
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 コンセプトは、シンプルながら一癖ある「イージーエレガンス」です。リラックスした雰囲気なのにきちんとした感覚のデザインに、「和」に通じる様式美を感じて、伺ってみると、デザインの根幹に日本の伝統文化である着物があるとのことでした。
 つくりはイージーオーダー方式で、どんな体型でも優美にフィットするフォルムを追求しようと、アイテムをあえてシャツとブラウス、ドレスに特化しているそう。
 素材はサステナブルなシルクで、シックな無彩色。福井の坪由織物のシルク織物と米沢の行方工業によるシルクタフタが使われているとのことで、これも「日本のラグジュアリー」、と思いました。

petite la ‘ deux (プティラドゥ)
  女性の可能性を開花させる「女性性開花のお店」がキャッチコピーのインナーウェアのブランドです。
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 ルームウェアやパジャマの縫い目は外側でストレスフリー、足首ウォーマーはミニカイロを入れるポケット付き、“カワイイ”にこだわった布ナプキンなど、素材はすべてオーガニックコットン100%で心地よい肌触りです。縫製は青森県にある自社工場で、ひと針ひと針、丁寧につくられているとのこと。女性のためのすてきなブランドです。

WAYUULA (ワユーラ)
 地域貢献のエシカルブランドで、南米コロンビアの先住民族、ワユー族の女性たちがひと編みひと編み、編んでつくったバッグを展開しています。
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 2018年に日本にデビューして、百貨店でポップアップショップに出店をスタートさせたとか。南米らしい幾何学模様にも惹かれました。

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2024年5月12日 (日)

プラグイン/エディトリアル 来場者が2000人超で商談活発

 恒例の合同展「プラグイン/エディトリアル展」が東京・恵比寿のエビス303で4月17~19日に開催されました。出展企業は74社100ブランドで、初参加が75%を占め、新興ブランドや日本初進出の海外ブランドが目立ちました。
 来場者も前回を上回る2,041人と発表され、活発な商談風景でした。

  アパレルを中心に、気になったブランドを紹介します。

 まず注目したのが、「PDMスタジオ」です。婦人服のキュリアスデザイン、帽子の水野ミリナー、靴のオギツの3社による協業ブースで、今シーズンの「プラグイン/エディトリアル・グランプリ」に選ばれました。
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 ブースでは、キュリアスデザインが手掛けるParc.1(パルクアン)のコートがステキでしたね。
 ブランドの原点という「黒」を引き立たせる素材・色・フォルムの組み合わせたデザインは、モード感たっぷりです。

 次に、天然繊維使いにこだわるアパレル「テガミ」と「ワシフク」です。ともにブランドディレクターの八木清次氏が手掛けるブランドとか。

 「テガミ」は、インドの手仕事を感じさせる、モノトーンの落ち着いたデザイン。綿や麻を中心に、付属はシェルボタンを使うなど、天然素材にこだわったレディスアイテムを揃えています。Img_66701
 「ワシフク」は、和紙糸を使用した、ドライなタッチが魅力のゆったりとしたセットアップが中心。

 また韓国ブランドが目に付いたのも今季の特徴でした。
その一つが、「People of the world」です。コンセプトは「グレー」で、理知的で都会的なユニセクシュアルなムードを醸し出しているブランドです。Img_66541

Img_66791  さらにサステナブル、アップサイクル標榜するブランドとして、「イフェメル/ダブルフェイス・トーキョー(Ifemelu / Doubleface Tokyo)」に注目しました。
 上質な日常着を長く着るという考えのもと、生地は国産を使用、地方の小さな工場とモノ作りを行っており、トレーサビリティに責任を持っているといいます。
 縫製には「カンヌキ」を施して長持ちする商品を目指しているとも。

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2024年5月 5日 (日)

24/25秋冬ハトラ 「Orbs (オーブ=球体)」をテーマに

  「ハトラ(HATRA)」は東京ブランドの中でいち早くファッションとテクノロジーの関係性に着目し、3DクロスシミュレーションやAI技術の応用を通して、新しい身体感覚の在り方を模索しているブランドです。

 ブランドを手掛けるファッションデザイナーの長見佳祐さんは、コンセプトに「リミナル・ウェア」を挙げています。これは分解人類学の領域で「境界性」という意味で用いられている「リミナリティ」に由来する言葉で、日常と非日常、インドアとアウトドア、プライベートとパブリックなど、異なる場面をシームレスに繋ぐ「境界線上の服」です。また心理的に揺れ動く人間関係の中にいることが不安になるなど、誰にでもあるそうした「境界的な」状況に寄り添うための服でもあるといいます。
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  そんなハトラの今季は「Orbs (オーブ=球体)」がテーマです。会場となった東京・恵比寿のギャラリーには曲線的なラインが印象的な、身体を包み込むようなシルエットの服が勢ぞろいしていました。
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  中でも注目されたのが、ジャカード・タペストリーレーベル「ヴィジョン(VJQN)」のデビューです。デジタルイメージをコンピューターの起源とも言われるジャカード織機で織り上げ、再現したアイテムで、新作の「VJQN-Orbs」には揺れる水面のようなグラフィックが施されています。
  現在、オンラインにて受注を受け付けているとのこと。布によるグラフィック表現の新しい可能性、期待されますね。

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