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2024年9月 1日 (日)

プチ・パレで「テオドール・ルソー 森の声」展

 パリのプチ・パレで開催されていた「テオドール・ルソー」展に行ってきました。ルソーと言えばアンリ・ルソーが頭に浮かびますが、これはテオドール・ルソー(1812-1867)です。19世紀初頭の風景画の革命に参加し、特にバルビゾンに定住してからはフォンテーヌブローで自然そのものを描き、「森の声」を聞きながら、印象派への道を切り開いた画家です。
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 当時は産業化の真っ只中で、森の開発が進められていました。ルソーは木を愛する者として、フォンテーヌブローの森を守るために闘い、その一部が「芸術保護区」(1853年)として保護されることになったといいます。まさに現代のエコロジーの先駆者だったのですね。

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 私もかつてフォンテーヌブローの森へ行ったことがあり、木立の中に現れた苔生した岩石群のある風景が日本庭園のようで、懐かしかったことが思い出されました。

 展示作品数は100点といいますが、もっと多く見たかったと感じたほど、ルソーの描く自然の風景は一つ一つが魅力的で、彼の独自の視点を通じて、私たちもまた自然の息吹を感じ、そこに込められた思いに触れることができました。
 フランスの田舎ってホントにいいな、と改めて思いました。

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