AW25/26 ミラノウニカ⑾ 日本パビリオン(JOB) 広がる一歩
今回、ミラノウニカ(略してMU)に出展した日本パビリオンのジャパン・オブザーバトリー(略してJOB)は、41社(36 社+JOB NEXT by JETRO 企業 5 社)、うち新規出展企業は13社で、728 ㎡のスペースで展開されました。これは2014 年 9 月の開始以来、過去最大規模で、円安を背景に輸出ビジネスとMUへの期待の高さが伺える展示会となりました。
実際、始まってみると、ホール入り口からすぐに目に留まる好立地と出展企業数の増加が功を奏し、日本ならではの高品質な生地への評価が高まったといいます。
とくに好評だったのが、日本のトレンド&インデックスコーナーで、独特な色彩やグラフィックがバイヤーを引き付け、JOB出展者素材の発見の場として機能していました。
これにはジェトロが海外事務所ネットワークを活用して、有力ブランドのバイヤーの誘致を成功させたことも大きかったようです。会期中もバイヤーのニーズを引き出し、各社ブースへの誘導サービスを行っていました。
主催したJFW(一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構)のリリースによれば、サンプルピックアップ数は前回展の1.7倍に増加し、商談件数は2,036件に達し、新規顧客の開拓にも繋がったといいます。
来場者は依然としてイタリアバイヤーの来場が半数以上を占めていますが、前回7月展と比較すると、フランスをはじめとする他の欧州国やアメリカ、トルコ、アジア等からのバイヤーの来場割合が、大きくはないものの増加傾向です。
商材では、サステナブル素材への関心が高まる中、ストックサービスへのニーズも顕著に増えていて注目されます。
このように、MUでのJOBの取り組みは、日本企業の強みを最大限に引き出し、今後のビジネスチャンスをさらに広げる一歩となったと言えるでしょう。
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