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2024年6月11日 (火)

「青藍工房展 Parisの予感」プレス発表会 阿波藍モダンに

 この2月のプルミエールヴィジョン(PV)パリで国際的な職人技を紹介する特設エリア「メゾン・デクセプション」(このブログ2024.2.22付け参照)が開設され、そこでとりわけ目を惹いていたのが、徳島から初参加した「青藍工房」でした。
 この染色工房がこの5月中旬、東京・銀座かねまつホールで「青藍工房展 Parisの予感」を開催、プレス発表会に招待していただき、行ってきました。
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 徳島の藍染めは「阿波藍」と呼ばれ、江戸時代から国内の藍染市場を引っ張ってきました。「藍染のふるさと」と呼ばれる所以です。しかし、戦後、化学染料が登場すると、すっかり廃れてしまいました。そうした中、藍染の復興を願って1971年に橋本陽子氏が創設したのが「青藍工房」でした。橋本さんは溶かした蝋を生地に塗ることで、その部分が染まらないようにする「蝋けつ染め」によって、藍の濃淡を表現する独自な作品を生み出しました。
  2022年ル・サロンの絵画部門に入賞し、2023年パリのルーブル美術館で開催された「第28回国際文化遺産展示会」に出展し大きな話題を集め、今年のPVパリ「メゾン・デクセプション」への選出にもつながったといいます。

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 会場には橋本陽子氏(写真の車椅子の女性)とその娘である浮川初子氏夫妻(写真の両端)と橋本清子氏ら、橋本ファミリーが集い、華やいだ雰囲気にあふれていました。

 ここから展示作品の一部をご紹介します。

Img_74051  カトレアの花をモチーフに藍の濃淡で染めたシルクオーガンジーで仕立てたドレスです。前身頃2m、後身頃3mと、5mの布地が使われているとのことで、優美さたっぷりの仕上がりです。(浮川初子氏の作品)

Img_73911_20240617090101  「艶やかな美人」という花言葉の「月下美人」の花を、シルク紬に染め上げた幻想的なドレスです。(浮川清子氏の作品)

Img_74001_20240617090101  古代文字「西周金文の十二支」(浮川初子氏の作品)です。

Img_74041_20240617090201  2022年の「ル・サロン」展で、橋本陽子氏が初入選を果たした《上巳の渦》と名づけたテキスタイル作品です。「動物の爪が獲物を捕らえるかのような渦巻の表現が素晴らしい」と高く評価されたといいます。確かに葛飾北斎を思わせる大胆な構図は圧巻!と思いました。

 伝統の藍染めを藍蝋けつ技法でモダンに表現した藍の美を堪能したひと時でした。

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