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2024年4月26日 (金)

ネクストファッションデザイナー インクルーシブ受賞作品

 東京都主催の学生向けファッションコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo 2024(ネクストファッションデザイナー オブ トーキョー2024) 」と日本独自の着物などの文化や伝統を現代のファッションの力により新たな形で世界に発信していく「Sustainable Fashion Design Award(サステナブルファッション デザイン アワード)」の最終審査作品発表会が3月20日、有楽町マリオン センターモールにて開催されました。
 今年で2回目の開催となるネクストファッションデザイナーには約1300件、サステナブルファッション・デザインアワードには約1000件と、昨年の4割増となる約2300件の応募が集まったそうです。
 応募者が急増した背景には、豪華な審査員陣や賞金だけでなく、提供される教育プログラムも大きく寄与したといいます。このプログラムは単なるアワードで評価されるための指導ではなく、クリエイターとしての視点からデザイナーとしてのビジネス展開に必要なスキルまで包括的にカバーしています。それが将来的なデザイナーとしての成功を目指す人々にとって大きな魅力となっているようです。

  各部門の受賞作品が表彰される中、とくに興味深かったのがインクルーシブ部門です。障害のある方の着用を前提としたデザイン部門で、大賞に輝いたのは、東京モード学園の速水美里さんでした。

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 上が速水美里さんの作品「あべこべ」です。視覚障がい者の方を対象とした前後裏表の無い四方面で着ることのできる服をコンセプトに、日常生活を送る上で、前後裏表を確認せずに容易に着脱できる服を制作したとのことです。柄は汚れが目立ちにくいマーブル模様を、ニードルパンチで表現しています。布にフエルトを打ち込んでいるため、立体感を出しつつ、汚れたりほつれたりした際もすぐに修正できます。ニードルパンチの特性であるダブルフェースという持ち味を生かし、裏表見え方の変わるデザインを意識したといいます。

 優秀賞は二人で、一人は東京モード学園の佐藤愛海さんの作品名「Color Freedom(カラーフリーダム)」です。
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 青色は人に落ち着きを与え、黄色は明るさや元気を与えるとされています。対比の強い色を使用することで異なる色を識別しやすくなり、青色と黄色は色盲の方でも識別が容易です。色は悩むものではなく、楽しむものとして捉えられるべきという考え方で制作されたとのことで、すばらしいです。

 もう一人が文化服装学院の松本優美永さんの作品名「Comme Je Suis(ありのままの私)」です。
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 着心地を重視し、ゆったりとしたサイズ感で、動きやすいストレッチ素材を使用。袖が汚れた際、簡単に取り外しができたり、スカートは紐を引っ張ることで、使い勝手の良さを考慮していたり、またその日の気分でフォルムを変えることができたり、機能的なデザイン性が評価されました。

 今年は初年度よりもインクルーシブというテーマへの理解が深まり、多様な視点から見た思いやり溢れる作品が多く集まっていた印象です。全体に見ごたえのある発表会でした。

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