ミラノの新興地区「ポルタ・ヌォーバ」を訪れて
イタリアのテキスタイル見本市、ミラノウニカ(略してMU)を視察するため、ミラノを訪れました。
その合間にブラリと歩いてみたのが、ガリバルディ駅正面に位置する新興地区「ポルタ・ヌォーバ(PORTA NUOVA)」です。ここは2015年に開催されたミラノ万博に向けて新開発された地区で、高層ビルが続々と建設されています。
その頃、コルソ・コモからの上り坂には、モスキーノやディスクエアードなど勢いのあるブランドの店舗が軒を連ねていました。ここはミラノの新ラグジュアリーストリートになるに違いないと、私自身、期待していましたが、今回はそうした店が姿を消し、テナントが空いていたり飲食店になっていたり。これも今どきの経済不安を反映しているのかしらと思いつつ---。
中心のガエ・アウレンティ広場周辺はスポーツ、カジュアル系ブランドが入り、盛況の様子でした。ユニクロのミラノ2号店もこの春オープンの予定で、工事が進められていました。
この広場に続く広大な芝生の公園の向こうには、ミラノ最先端の建築物であるボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森)を眺められます。建築構造と緑が一体化している、都市緑化の象徴とされているビルです。2 棟の超高層ビルには、数千本と言われる樹木が植えられているとか。とはいえ真冬とあって、バルコニーの植物たちも少し寂しそうでした。
それにしてもこの広場に立ち並ぶビルの何と近未来的なこと! まだ建築中でしたが、その革新的なデザイン、美的感覚に改めて目を見張った散策のひとときでした。
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