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2024年1月28日 (日)

古着の墓場ケニアから「服のおわりから問う」展

 先日、東京・虎ノ門のギャラリーSIGNALで2月22日まで開かれている「服のおわりから問う ― 古着の墓場ケニアからスラムの視点を交えて考える」展を見に行ってきました。
 ケニアのナイロビは“衣服の墓場”という不名誉な異名もある場所です。ファッションデザイナーの中里唯馬氏も昨年「パリ・オートクチュール・ファッションウィーク」で、このゴミ集積場での体験を基にコレクションを2期連続で発表しました。

 そんなことも頭に入れて、ふらりと立ち寄った小さな企画展でした。壁に貼られているのがケニアの巨大スラム街キベラの日常を写した写真作品です。その奥に古着をアップサイクルしたコレクションがハンガー展示されていました。いずれもここに暮らす若者たちとコラボレーションして現地で制作されたもので、刺繍入りのジャケットや継ぎのジーンズなど、人の手の温もりを感じさせるラインナップです。
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 ブランド名は「SHIFT 80」で、その名前の通り、利益の80%をアフリカに還元するエシカルファッションのブランドであるそう。

 「生まれた場所がちがうだけで」の詩にも共感させられました。

 売られている服、あなたの着ている服、足元にある布。
 それらはかつて、おなじ素材であったはず。
 なのに、かたや踏まれ、汚され、捨てられる。
 ほんの少し生まれた位置がずれていれば、運命は変わる。
 それは、生地だけじゃない。
 私たち人間も、おなじではないだろうか。

 「リサイクル」という名の善意で輸出された古着の最終処分場となっているアフリカで、今何が起きているのか、希望とともにその不都合な真実も考えさせられた展覧会でした。

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