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2024年1月11日 (木)

アニッシュ・カプーア 個展「奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」

 インド・ムンバイ生まれで英国を代表する彫刻家、アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)の個展が今、東京・神宮前のGYRE GALLERYで開催されています。
 「奪われた自由への眼差し_監視社会の未来」というショッキングなタイトルに惹かれて見に行ってきました。「監視社会」とあるので、IT社会の闇がテーマなのかと、デジタルの響きを想像していましたが、大間違いでした。

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   目に飛び込んできたのは、火山の噴火で溶岩流が固まったような、あるいはどろどろの赤い血の塊か、むき出しにされた内臓か、何ともグロテスク、と思える不気味なオブジェのインスタレーションでした。そこには激しい感情の流れがせき止められたような苦悩が込められているようにも思われました。

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 ペインティングやドローイングは、私たち自身が持っている “情念の炎” を色と形で写し出した、といった作品です。人間存在そのものに潜むカオスの表象ともいえる、その無意識の世界に東洋のイメージが重なりました。
 なぜカプーアが、欧米的な価値観の域を超えた、東洋的な思想に基づくアーティストと言われるのか、少し分かった気がしました。

 現代社会の行き詰まりを表現し、見る者の心をざわつかせる展覧会でした。会期は1月28日までです。

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