ハイドサイン・ファクトリーツアー アトリエを訪問して
楽天ファッションウィーク東京にて24春夏コレクションを発表した「ハイドサイン(HIDESIGN) 」(このブログ2023.10.12付け参照)が、アトリエを紹介するファクトリーツアーを10月11日に開催するとのお知らせがあり、参加しました。
アトリエは隅田川を望む眺めのよい場所に位置しています。そこにはアパレルの最新機器を設備したファクトリーがあって、技術力の高い職人たちがデジタルCADを駆使して製品づくりに勤しんでいる姿がありました。
アトリエをご案内していただいたのは、ハイドサイン社長兼チーフデザイナーである吉井秀雄氏です。
2005年にデザインや機能性を重視した制服の企画会社として独立し、“HIDE”と“SIGN”を信念に、表から隠れた構造をデザインの現れと捉えて、「ハイドサイン」をスタート。2022年より山口壮大デザイナーとの協業し“ファッションとしてのワークウェア”をベースに、「グレーカラー」シリーズを展開しています。グレーカラーは、知的労働者を表すホワイトカラーでもなく肉体労働者を示すブルーカラーでもありません。それらとは異なる色として「グレー カラー」を打ち出し、多種多様な環境で働く労働者それぞれに寄り添うユニフォームを提案しているといいます。
23春夏は「コレクション1. グレーカラー」(このブログ2022.9.17付け参照)。次いで23/24秋冬「2. グレーカラー」、今回24春夏「3. グレーカラー」と続き、来年3月に予定されている24/25秋冬「4. グレーカラー」で、このシリーズは完結するとのことです。そして25年からいよいよ本格的な販売を始める計画とも。
展示されていたのは、創業以来のマクドナルドの制服や、東京ガス、ANAなど大手企業のワーカーたちの制服です。
SDGs(持続可能な開発目標)を背景に、この知見を活かして、ハイドサインでは一人一人の日常に寄り添う高機能な服を企画。男女や年齢、また障害の有無も問わずに、防水や防風、防炎などの機能を備え、収納などもファッションに昇華した服を提案していることが分かりました。
ファクトリーを見せていただき、型紙やグレーディング、仕様書の作成から、サンプルの縫製まで自社でこなせる体制を確立していることも目覚ましく思いました。
この規模でこれだけのことができるデザイン会社は他にない、のではないでしょうか。
次シーズンのコレクションも楽しみにしています。
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