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2023年10月26日 (木)

ミライを創るNextUD JAPANファッションショー

 10万人以上が集うアジア最大級の福祉イベント、国際福祉機器展(International Home Care & Rehabilitation Exhibition 略してHCR)が9月27日~29日、東京ビッグサイトにて開催されました。50回目を迎えた今回、HCRでは、そのメインステージで、一般社団法人 日本障がい者ファッション協会(Japan Persons with disability Fashion Association 略して JPFA )がプロデュースした「NextUD (ネクストUD= next universal design )」を発信するファッションショーが行われました。

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 会場には大勢の車椅子ユーザーが集結し、今か今かと待ち構える観客の静かな熱気がいっぱい!他にはないショーへの期待度の大きさに驚かされました。

 JPFAは2019年に現在の代表理事、平林 景氏が「福祉×オシャレで世の中の常識を変える」をモットーに、大阪府茨木市で設立した団体です。
 平林氏は元美容師で、美容業界から福祉業界に飛び込み、障がいがあるからオシャレをあきらめている人の多いことに気づき、JPFAを立ち上げたといいます。コンセプトは「マイノリティの側から生み出されるデザイン」です。マイノリティ側の発想から生み出されたデザインは社会にとって新しく、かつ誰にとっても魅力的なものになり得ると考え、「障害」の視点からデザインを開発することにしたといいます。それがNextUDで、「Accessibility(アクセスのしやすさ)」と「Usability(使いやすさ)」に加えて「Enjoyability(ワクワクする楽しさ)」の概念を加えたものと定義しています。
 まずは
誰でも簡単に着られる服をつくろうと、巻きスカート型の「bottom’all(ボトモール)」をデザイン。これはウエストにゴムとマジックテープ、中央にチャックが着いた英語の「Bottom(ボトム)」と「All(オール)」を掛け合わせた造語で、性別、年齢、障がいの有無に関わらず誰でも着用できるボトムスという意味が込められています。次いで車椅子に長時間乗っても皺になりにくい丈の短いフォーマルなジャケット「fressimo(フレッシモ)」など、次々と斬新なデザインを生み出しています。長身で細身の平林氏は「福祉業界のおしゃれ番長」とも呼ばれているそうです。

 2022年秋にはパリコレに参加して、初の車椅子ファッションショーを発表しました。パリのランウェイで車いすユーザーのモデルが服を披露したことは、今までに一度もなかったことで、大きな反響を呼んだといいます。

 その第二弾が今回の「ミライを創るNextUD JAPANファッションショー」です。「誰でも着脱できる」という既存の枠組みを超越し,「誰もが魅力を感じる」次世代のユニバーサルデザイン、「NextUD」の9ルックが提案されました。
 
 車いすに乗ったモデルがランウェイに現れ、ファスナーなどを効果的に使って、袖や股下などを部分ごとに分割することでどの順番でも着られるようにした服や、布を重ねていくことで着やすさを保ちながら自由にデザインを作っていくワンピースドレス、あちこちに穴が開いていて、いろいろなところから手を出したり首を出したり、様々な着こなしを楽しめる服などを紹介しました。

 (下記、ショーの動画が公開されていますのでご覧ください。)

 最後に平林氏が「障害があってもオシャレに着るではなく、障害があるからこそ最高に格好いい、ワクワクする未来を見せたい。不可能が可能になるネクストUDがすぐそこまで来ています。世界中の人たちに共感の環を広げていきましょう」と、挨拶。万雷の拍手でショーを締めくくりました。

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