« 24年春夏 リンシュウ “Bitter Sweet Romantic”テーマ | トップページ | 第96回東京ギフト・ショー秋2023⑴ 防災グッズ大賞に注目 »

2023年10月23日 (月)

「わたしのからだは心になる?」展 未来の身体を考える

 東京都主催「わたしのからだは心になる?」展が今、東京・有楽町のスシテックスクエア(SusHi Tech Square)で開かれています。「わたしの体、あなたの体。それぞれ異なるこの体から、アートとテクノロジーを介して多様なイメージが湧きだす」のコピーに惹かれて、見に行ってきました。
Img_79731_20231021170601
 会場は<機械と身体>、<バーチャルな身体>、<社会のなかの身体>、<環境と身体>という4つのゾーンに分かれていて、8組のクリエイターによる作品がインスタレーション展示されています。私たちの身体感覚がどのように変化してきたかを辿り、現代における「身体」のありようについて考える、体験型の展覧会です。

 興味深く思った作品を紹介しましょう。

 <機械と身体>では、「わたしのからだにあの子がいる」のソンヨンア+鳴海拓志+新山龍馬+勢井彩華による《Puff me up!》。体のどこかに装着すると、布でできたウェアラブル分身ロボットが膨らんで現れます。ロボットというと金属と思いがちですが、柔らかい布でもよいのですね。Img_79511
 「わたしのからだは空気になる」の筧康明+赤塚大典+吉川義盛の《Air on Air(forest /sea/city)》も面白かったです。マイクに向かって息を吹きかけると、その情報がシャボン玉がとなって放出されます。自分が吐いた息がシャボン玉となって舞う様子をリアルタイムで眺めることができるというもので、童心に帰って楽しい体験をしました。Img_79721
 <バーチャルな身体>では、「わたしのからだはケモノになる」のSynflux《WORTH Customizable Collection : KEMONO》。ユーザー自ら改造できるアバタースキンで、デジタル時代の自己とファッションの関係を問いかけます。「KEMONO」と名づけられたスキンが、周囲の環境との接続を試みる実験的作品で、仮想空間なら新たな命の躍動が感じられるかもしれない、と思いました。

 <社会のなかの身体>では、「わたしのからだは理想になる」の神楽岡久美の《美的身体のメタモルフォーゼ》が印象的です。コルセットなど理想の身体に近づこうとする行為は今なお形を変えて続き、進化を遂げています。今後はどのような美的価値観が生まれてくるのでしょうか? 作者は身体を引き延ばすことに美しさを感じるのではないかという点に着目し、そのための美しく見せるための架空の装置を表現していました。Img_79671
 <環境と身体>では、「わたしのからだは生態系になる」のAlternative Machine《Enabling Relations》に注目しました。植物や昆虫同士でも現代の技術によって物理世界ではありえなかった関係軸を生み出せるかを探究するプロジェクトです。都内23ヵ所から採取した土に光や水を与え、どういった生態系が生まれるかを実験。植物がコミュニケーションしている、と考える研究とは! ほんとうに驚きです。Img_79571

 本展は第1期で、11月19日までの開催です。第2期は12月頃から始まるとのことです。買い物がてら、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょう。

|

« 24年春夏 リンシュウ “Bitter Sweet Romantic”テーマ | トップページ | 第96回東京ギフト・ショー秋2023⑴ 防災グッズ大賞に注目 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 24年春夏 リンシュウ “Bitter Sweet Romantic”テーマ | トップページ | 第96回東京ギフト・ショー秋2023⑴ 防災グッズ大賞に注目 »