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2023年9月 8日 (金)

パリからメゾン城へ 「バロック・マジック」展

 この7月初め、パリに滞在したある日の午後、パリから郊外線に乗って北西部のメゾン・ラフィットに行き、徒歩10分ほどのメゾン城を訪れました。持ち前の好奇心から、興味を持ったのは、このお城で開催されていた「バロック・マジック」展という展覧会でした。
 会場となっていたお城の地下室に入ると、そこにはバロック時代の不思議な世界が広がっていました。
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 展示されていたのは魔女たちの魅惑的なインスタレーションで、ルネサンスからバロック文学作品に登場する3大魔女にスポットが当てられています。
 ホメロスの『オデュッセイア』でユリシーズを誘惑しようとする妖女「キルケ」、イタリアの叙事詩『狂えるオルランド』に登場する魔女「アルチーナ」、イタリアの詩人ル・タッセが創作し、敵のルノーと恋に落ちる「アルミード」。共通点はいずれも恋する女性であり、拒絶される女性であること。彼女たちは力強く、牧歌的な王国が破壊されたり損なわれたりする前に、その王国の頂点に君臨し、その後恐ろしい存在に変身して堕落していく...。

 当時の宮廷のバレエやスペクタクルで、魔女が果たした役割が偲ばれる展示で、光と音声がその神秘的な雰囲気を一層盛り上げていました。

 本展を見学後、メゾン城内を巡りました。
 この城は1630年から1651年にかけてフランソワ・マンサールによって設計されたフランス・バロック建築の代表例で、あのベルサイユ宮殿を建てたルイ14世がモデルにしたお城でした。ルイ14世が実際に滞在したとのことで、重厚な暖炉の上にはイアサント・リゴー(1659-1743)作のルイ14世の肖像画の模写が架かっていました。Img_50101 
 バロックという時代に誘われて、一時のタイムスリップを楽しんだひと時でした。

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