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2023年6月

2023年6月30日 (金)

松竹大歌舞伎「菊畑」と「土蜘」を見て

 鎌倉芸術館で開館30周年を記念する松竹大歌舞伎公演があり、見に行ってきました。歌舞伎見物なんて、ほんとうに数十年ぶりのことです。ちょっとした高揚感がありました。

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 演目は時代物の「菊畑」と「土蜘」です。
 「菊畑」は華やかな舞台で、尾上松緑演じる鬼一法眼はさすがの貫禄でした。
 「土蜘」では、松羽目ものの設えにちょっとビックリ! 能の「土蜘蛛」をベースに作ったお芝居だったのですね。
 源頼光役の中村梅枝のぞっとする美しさ、それとは対照的な土蜘の精になった尾上松緑の迫力ある見得も印象的です。ラストの最大の見せ場、糸を吐く場面と大立ち回りの末に退治されるシーンも目に焼き付きました。
 
 鑑賞にあたってはイヤホンガイドをレンタルしました。舞踊やお囃子の意味など、その絶妙なタイミングで解説があって、楽しめました。とくに「土蜘」では土蜘の精は穴居していた先住民族だったという見方もあるとのことです。目が開いた思いがしました。
 私のような初心者には、こういうサービスっていいですね。
 
 全てにおいて夢のようにすばらしい歌舞伎公演でした。

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2023年6月29日 (木)

PV7月展 新プログラム「ベター・ウェイ」発信し刷新へ

 国際素材見本市プルミエール・ヴィジョン(PV)パリ2023年7月展が来週7月4日から始まります。

 Pv-better-way リリースによると、今期は、新しいプログラム「ベター・ウェイ(BETTER WAY)」を発信し、“環境に責任あるファッション” を軸とした見本市へ再編されます。
 背景には循環経済社会への移行、法規の改正、ファッション消費へのコロナ禍のインパクト、地政学的危機の影響、アパレルブランドのバイヤーたちの新たなニーズ、サプライチェーンの適応戦略、製造業の新たなチャレンジがあるとのことです。

 この新機軸は、下記の4つ柱を中心に全面的に刷新されます。
1. 新プログラム「ベター・ウェイ」を通して、エコレスポンシビリティをPVパリ ポジショニングの見直しの中心に置く
2. 会場構成の発展とイノベーションに特化した「PV ハブ」の新設
3. モード情報とトレンドフォーラムの大々的な刷新
4. バイヤー向けサービスの新ポリシー

 今回の見どころは、45ヵ国からの出展企業 1,293 社が披露する素材コレクションと最新の開発商品・提案です。ファッションの全てのマーケットのニーズに応える 8 分野:ヤーン(糸とファイバー)、ファブリック(テキスタイル)、レザー(レザー)、デザインズ(テキスタイルデザインと意匠)、アクセサリー(服飾資材・部材)、マニュファクチャリング(製造・縫製)、マニュファクチャリング・レザー(レザーウエア、レザーグッズ、レザーシューズの製造・縫製)、スマートクリエーション(革新的な技術やテクノロジー、サステナブルな素材)が出展します。

 また新規にローンチされる「ベター・ウェイ」。これはより透明性のあるソーシングのためのサステナブルなプログラムで、そのポイントは下記です。
・参加する出展社(この7月展では290社)のブースには、5つのサステナビリティ評価基準を示すピクトグラム(社会的な取り組み、生産地へのインパクト、トレーサビリティ、製品の組成/製造プロセス、最終製品の耐用性とライフサイクルの終了)が表示されます。
・スマートクリエーション・エリアへ出展する企業は56社で、その内訳は素材と仕上げ加工(スマートマテリアル・ゾーン:33 社)、技術的ソリューション(スマートテック・ゾーン:20 社)、サービス(スマートサービス・ゾーン:3 社)。
・デッドストックのリセールを手掛ける事業者が参入します。
・ホール6に新エリア「PV ハブ」が設置され、サステナブルなファッションに貢献する製品やサービスが展示されます。
 
 さらに新しいホール構成については、コロナ禍前の4ホール展開への回帰や、素材タイプやノウハウ別に行われることが示されました。レザー業界はホール3に集約され、イノベーション・ハブがホール6に新設されるといいます。

 なお、ホール5&6(ファブリック)の国/地域別分類に関して、新レイアウトプロジェクトは延期されたと発表されました。今会期にてマーケットに対し、見本市環境における新たな指針を見つける時間を与えるためとしています。
 これは前会期の2月展で突然公表されたものでしたが、今会期では早急過ぎた様子です。とはいえ来年は導入するとのことですので、日本のファブリック出展者は注意が必要です。

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2023年6月28日 (水)

メゾン・エ・オブジェ23年9月展 エンジョイ-喜びの追求

 インテリアとデザインの総合見本市「メゾン・エ・オブジェ2023年9月展」が9月7~11日、フランス・パリのノール見本市会場で開催されます。3_20230629201901
 トレンド発信エリア「インスピレーション」のテーマは「エンジョイ‐喜びの追求」です。それは単にひとつのトレンドにとどまらない、新たな高揚へと誘うストーリーであり、これまで社会やブランドが甘んじて受け入れていた厳格さから解放される、歓喜のときを謳歌します。
 ペクレール・パリで住宅・環境・デザイン部門のディレクターを務めるパトリシア・ボーソレイユは、「不安を抱かせる状況がピークに達し、今日ではほぼ転換期にさしかかっています。」とコメントしています。「私たちは極めて理性的であるように努め、そして結局、自分たちは皆矛盾でできていることに気づくのです。ウェルビーイングのひとつのかたちを守るためには、より控えめで、独占的、そして個人的な、自己中心的と言っても過言ではない領域に達する必要があります。私たちは、楽天主義のかたちを取り戻さなければならないのです。」と述べています。
 今期は、付加価値として突飛さや大胆さ、ユーモアなどが示されているように、ウェルビーイングに最適なインテリアの心地良さを味わい、デザインによって幸福ホルモンを注入し、祝祭や独創性を好む傾向を取り戻すシーズンです。

 メゾン・エ・オブジェ9月展で見るべき「喜び」の表現として、下記3つのポイントが挙げられています。

魅惑的な表現力
 この喜びの追求の最も目立つ部分を担うのは、注目されることを恐れず、逆に歓迎するブランドやクリエーターたち。それらは自分自身の演出であり、わずか数秒で新たな衣装を纏ったり、新しい人工的なアイデンティティを装ったり。創造性に富んだ複数のアイデンティティを作りたいという欲求が見てとれます。そこには、スタジオ54やル・パラスのようなナイトクラブから蘇った魅惑的な雰囲気もあります。
 パトリシア・ボーソレイユは、「1970年代末や1980年代のグラムールやエロティシズム、突飛さといったものの一種のリバイバルがあります。若い世代は、非常に性的な美学を取り入れています。今日のデザイン活動に何らかの影響やインスピレーションを与えるような夜の世界も見てとれます」と語っています。

自由をもたらすクリエイティビティ
 今日、大人の生活に気楽な時間を取り戻したいと願う人々がいます。退行的なリファレンスや娯楽的な哲学が、彼らの日常を活気づけます。その中心的地位を占めるのは驚きで、徹底的に楽天的なアーティストや建築家、デザイナーたちは、夢想したり楽しく息抜きしたりする権利を高々と掲げます。
 パトリシア・ボーソレイユは「今日、心との関係が非常に重要です。感動やポジティブな推進力を探し求めるという考えが、まさにこの喜びの追求という動きの基盤となっているのです。」と明言しています。「私たちは、より楽しく、より表現豊かで、いっそうカラフルかつポップな領域へと踏み込みます。自らが望む未来観の無邪気ともいえる一面をもって一種のレトロフューチャリズムを考案した、1960年代の夢想家的なデザイナー世代に近いものがあります。」と続けます。

高められた繊細さ
 ウェルビーイングが本質への回帰と結びつけられると、もはや喜びは豊かさにはなく、極端に経験に基づいた探索が求められます。そこでデジタルは、新たな自己認識への、そして気楽でより遊び心があり、とっつきやすい魅力的なウェルビーイングへの入口となるのです。物質的な解釈が新たなフォルムや感覚を提案するとき、安らぎの追求は、拡張現実と感覚的没入を結びつけます。
 「触知できないものの中に、昇華された蝕知できるものを求めようとする意欲が見られます。デジタル世界で触れることのできないものを生み出してから、現実世界においてそれを再現しようとするのです。時にはより人間工学や生物物理学に基づいた、より滑らかなフォルム、素材・金属光沢・発光などの思いがけない効果、さらには全てデジタル世界にある想像物や美学から抽出された、かなり奇抜なものも生み出すことができるでしょう。」とパトリシア・ボーソレイユは主張しています。

WELL-BEING & BEAUTY
 この創意豊かなテーマのクライマックスが、新たなセクターであるWELL-BEING & BEAUTYです。心と体、そして住まいを健やかにするためのエリアで、このエリアに出展するブランドは、ウェルビーイングの幅広い領域を網羅し、独自のフィットネス・ルーティンや美容習慣の考案を可能にする製品を提案。オーガニック、環境に優しい循環性、現地生産といったポジティブな価値観を共有していることも鍵といいます。

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2023年6月27日 (火)

山崖に咲くユリの女王「ヤマユリ」の花

 梅雨の季節はユリの花の季節でもあります。先日、毎年ヤマユリが群生していた散歩道に行ってみたのですが、すっかり草が刈り取られていて、何もありませんでした。そこで今度はいつもあまり通らない山の反対側を歩きました。そこには何と山崖にヤマユリの花が咲いていたのです。辺りにはムッとするような強い香りが漂っています。これも野生のたくましさを表しているのでしょう。

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 それにしても、こんなところにひっそりと自生したとは、思ってもいなくて、嬉しくなりました。この花はユリの代表的な園芸品種 “カサブランカ”をつくるために利用されたという、まさにユリの女王です。
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 山で見つけたヤマユリの花には、素朴で飾らない美しさがありました。この場所は、これからの私の「人生の楽しみ」の一つです。もう何でもかんでも山の草を刈るようなことはしないでほしい、と願っています。

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2023年6月26日 (月)

インテリアライフスタイル 対談「布と家」 鍵は “断熱”

 インテリアライフスタイルの「インテリアライフサロン2023」で、「布と家」をテーマにしたセミナーに参加しました。ieno textile主宰 ハイムテキスタイルアンバサダー 南村 弾氏と リノべる(株)ブランド戦略室 PR田形 梓氏によるトークショーで、布を家に取り入れワクワクする家を実例写真と実際の布を見せながら対談され、布が家を構成する建材としてどんどん進化していることを楽しく語られ、すっかり引き込まれました。

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 お話を伺って、「布と家」を密接にする鍵は“断熱”であると改めて理解しました。
 南村氏は海外に行くと、日本の暮らしについて訊かれることがよくあるそうです。コロナ禍で日本の暮らしを見つめ直した氏は、田形氏宅を訪問し、省エネかつ快適なことに驚かされたといいます。田形家では断熱にしっかり取り組まれていました。
 田形氏によると、断熱により省エネだけではなく、健康被害に対するリスクも軽減するとのことです。2022年の省エネ意識調査では省エネに関心がある人は7割に上るそうで、住宅リノベーションで、最初にやるべきことはまず“断熱”と断言されたのが印象的でした。
 YKK APによると、熱の出入りが一番大きいのは窓で、夏は7割の熱が窓から入り、冬は半分の熱が窓から出ていくとのことです。日本の断熱状況は、その基準が海外に比べ格段に低く、とくに東京はほとんど外で暮らしているのに近いそう。韓国ではこの基準では家が建たないとか。断熱レベルの高い欧州、とくにドイツなど北欧は断熱性に優れているのでインテリアが豊かといいます。断熱がしっかりしていると、透けるカーテンを付けられる、窓の近くまでインテリアが置けるなど、インテリアの自由度が増すのです。 
 日本も最近ようやく、国が補助金を出して断熱を推進しているとのことです。断熱性が高まると、住まいの快適性がグンと改善されます。

 次にメインの南村氏による“布”の話に入りました。南村氏がieno textileから持参された“布”は、断熱性能はないのですが、光をそこそこ取り込み、暮らしに似合う色合いです。サイズはすべて140 x 230cmにしているとのこと。窓にもベッドにもソファーにも、体にかけてもちょうどよい大きさがこのサイズといいます。
 この一枚の“布”の使い方を、下記4つに分けて紹介しました。
1. 布の壁
2. 布の扉
3. 窓の布
4. くらしの布

 間仕切りに、壁の代わりに薄手の透ける布をつけると、気配が感じられて安心感を演出できることや、クローゼットの扉に布を使うことで、湿気を逃がす効果も。オープンキッチンでも布の扉をつけることで隠したいものをちょっと見えなくしたり、光の効果で夜に煌めくカーテンを付けてインテリアを楽しくしたりなど、様々なアイディアが提案されて、我が家でも採り入れてみようかしらと思ったりしました。

 しかしそれにはやはり“断熱”が先決です。暮らしをどう快適にしていくのか、まだまだ課題は尽きません。

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2023年6月25日 (日)

「インテリア ライフスタイル2023」 注目の衣料ブランド

 これからのライフスタイルマーケットを提案するインテリア・デザインのための国際見本市「インテリア ライフスタイル2023」が、6月14日から16日、東京ビッグサイト西展示棟で開催されました。
 主催したメッセ・フランクフルト・ジャパンによると、出展者数は542社(日本459社/海外83社)、来場者数は3日間で18,634名と昨年比約12%増だったとのこと。私は最終日に訪れたのですが、人の入りは確かによかった様子でした。
 
 小物・雑貨を中心に、衣・食・住に関わる商材が集まる中、繊維・衣料製品の中から注目したブランドを紹介します。

粟野商事(株)「クレッシェンド・ヨネザワ」
 同社は織物の産地、山形県米沢市で長年ストールの企画販売を続けていて、そのブランドが「クレッシェンド・ヨネザワ」です。シルク、コットン、麻、ウール、カシミヤなどの天然繊維を素材として用いることにこだわり、強撚糸使い、二重・三重織、ジャガード、からみ、異素材の組み合わせ、極細のカベ糸使いなど、更に、塩縮や練プリントなどの特殊な後加工まで、まさに「技によるものづくり」に、私はいつも驚かされています。Img_31331_20230628203101
 2021年に大胆な障がい者アートを「着る」メードイン米沢ストールプロジェクトを立ち上げ、「ニジハコ」ブランドをローンチしたときも、ステキな社会貢献をされていると思っていました。
 そして今年、2023年の大きな話題は、新しいセレクトショップ「JUYOUKAN」の開設です。50年前まで社屋として使われていた「樹養館」と「蔵」を改装し、ショップとしてオープンさせたそう。日本の文化や伝統を大切にし、素晴らしいものづくりをする職人やデザイナーのアイテムをセレクトしているので、「宝もの探し」の感覚で来ていただきたいとのことで、ぜひ米沢に行ってみたくなりました。

内野(株)「スーパーマシュマロ®」
 同社の「スーパーマシュマロ®」を私も使っています。奇跡のように優れたタオルというように、肌触りが柔らかく気に入っています。
 パンフレットによれば、①ボリュームからは想像できない驚くほどの軽やかさ、②マシュマロのような驚きの柔らかさ、③1秒以内に吸収する抜群の吸水スピード、④軽くて通気性の高い組織による速乾性、⑤高品質な超長綿を使用している為、毛羽の脱落が少ない、⑥特殊な組織によりパイルが抜けにくい。⑦エコテックスの乳幼児用の認証を取得し、日本アトピー協会推薦品にも選ばれている、という7つの特長を兼ね備えているのです。
 Img_31441  マシュマロガーゼのレディスパジャマなどウェアもいつものように展示、アウターへ拡大するなど、好評のようです。

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 それにしても受賞歴が素晴らしい! 2022年度第2期「OMOTENASHI Selection (おもてなしセレクション)」(OMOTENASHI NIPPON実行委員会主催)において、「マシュマロガーゼ®」「奇跡のタオル®スーパーマシュマロ®」「しあわせタオル®」がトリプル金賞受賞。
 「マシュマロカーゼ®」は2015年度から史上初の8年連続金賞受賞、「奇跡のタオル®スーパーマシュマロ ®」は2017年度からおもてなしセレクションを受賞し2019年度から4年連続金賞受賞、「しあわせタオル®」は2021年度から2年連続金賞受賞しているとのことです。さすが日本を代表するタオルの内野ですね。

すみや(SUMIYA)
 「すみや」は「住」を想起した名前で、アッシュ・アンド・ウォーターを展開する小売りメーカーだそう。アッシュ・アンド・ウォーターは灰と水でナラティブに語るライフスタイルブランドであるとのこと。
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 墨をワイルドに、あるいはデリケートに染めた半袖シャツとパンツ、ラップ打合せのジャケットのルックは、まさに作務衣です。素材は綿100%で、ナチュラルな手作り感のあるライフウェアが中心。

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2023年6月24日 (土)

「マリコ・コウガ 『着てみたい』は力になる」展

 東京・目黒にあるアクセサリーミュージアムで開催中の「マリコ・コウガ 『着てみたい』は力になる」展に行ってきました。
 「マリコ・コウガ」はファッションデザイナー甲賀真理子さんが手がけるブランドです。甲賀さんは1974年に松田光弘が設立したニコルに入社し、ブランド担当デザイナーを経て、「ゼルダ」や「マリコ・コウガ」の東京チーフデザイナーとして活躍、東京コレクションにも参加し、日本のデザイナーズブランド全盛期に大きく貢献しました。
 この彼女も今年はデザイナー歴50周年のメモリアルイヤーにあたるとか。早いものですね。私はある大学で、彼女も同じ大学で講師をされていた関係から、何度かお会いしたことがあります。
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 展示会場はミュージアム2階にあり、そこには「マリコ・コウガ」の華やかでエレガントなドレスアップ衣裳が展示室いっぱいにディスプレーされていました。多彩な輸入生地や繊細な手仕事を活かした甲賀さんのデザインは、着る人の魅力を最大限に引き立てる魔力のようなものを持っているようです。
 歌手やモデルといった人前に立つプロフェッショナルたちに、「マリコ・コウガ」のドレスが愛されてきた理由が分かる気がしました。

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 左は、坂本冬美さんが2010年、紅白で着用したドレスで、坂本さんから今回の展示のために貸し出されたものだそう。
 右は、甲賀さんのもう一つのブランド「ゼルダ(ZELDA)」の1988年秋冬コレクションで、中森明菜さんが「I MISSED “THE SHOCK”」を歌った際の衣装と同シリーズのドレスとのことです。
 Img_31711_20230628134801  体験コーナーも設置されていて、ここではクチュールにも使用される生地を直接触ることができます。
 
 会期は8月13日まで。夢のような邸宅ミュージアムに足を運んでみてはいかがでしょう。

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2023年6月23日 (金)

「マラミュート」が「オダカ」に名称変更し写真展開催

 先日、小高真理デザイナーが手掛ける「マラミュート」が23年秋冬からブランド名を「オダカ(ODAKHA)」に変更しました。
 その新たなスタートに際して、写真家の小見山峻が撮り下ろした2023年秋冬コレクションのヴィジュアルによる写真展と新作のインスタレーションが、6月16日と17日の2日間限定で、渋谷のTHE PLUGにて開催されました。
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Img_31901  23秋冬のシーズンテーマは「shades of flowers」で、21世紀を代表するアーティスト、サイ・トゥオンブリー(1928-2011)による力強い赤色で描かれた薔薇やチューリップの絵画に着想したといいます。ホールガーメントとクロシェニットを組み合わせた陰影のあるシルエットで、キーカラーは動的なエネルギーを感じさせる赤です。
 ガーリッシュな甘さと大人の落ち着きが混在するニューエレガンスを表現する「オダカ」と、それをグラフィカルに表現する小見山峻さんの写真作品。二つが見事にマッチして、ブランドの新しい世界観を余すところなく表現していると思いました。

 今後「オダカ」は海外進出に注力していく方向といいます。日本製ニットウェアの魅力をどんどん世界に発信していって欲しい、と心より期待しています。

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2023年6月22日 (木)

「ファッションレボリューション」展 服と着る人の関係問う

 「ファッションレボリューション」は、2013年にバングラデシュで発生したラナ・プラザ倒壊事故を契機に始まった、ファッション産業の健全化を目指す世界的なキャンペーンです。
 この事故から10年、「ファッション産業を取り巻く状況は変化したのだろうか?」という問いを入り口に、これまでの10年を振り返り、これからの10年を見据えるために、ファッションレボリューションジャパン(一般社団法人ユニステップスが運営)が東京・表参道のジャイルギャラリーにて今、開催しているのが、企画展「トゥー・ディケイズ・オブ・ヒドゥン・ファッション(TWO DECADES OF HIDDEN FASHION)」です。
 リサーチに基づき変化をビジュアライズしたインフォグラフィックや、ファッション産業に関わる人々の生の声がマルチメディアで展示され、服と着る人の関係を問う展覧会になっています。

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 入って最初に目を惹くのが、コットンのTシャツです。前中央部に裾がはみ出すほど長いタグが付いています。このタグは服作りに携わる人々の存在を可視化するもので、Tシャツができるまでの工程とそれを担う人の名前が表示されています。

 次が素材のセクションで、綿やウール、レザー、ポリエステルなど、服の原材料が紹介されています。
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 さらにメインホールでは、服のカタチからは見えてこない、ファッション産業を取り巻く状況の変遷を図やイラストで紹介。ファッションと自然環境とのつながり、ファッションの労働環境、人と服との関係性などの様々なデータや情報がわかりやすい表現で展示されています。

 世界で生産される繊維の54%がポリエステルであることや、生産者や環境を守るサステナブルなコットン、増え続ける繊維生産量(2010年の1.4倍に)、不透明なサプライヤーリスト、原料生産者まで公開している企業はわずか12%、服から服へのリサイクル率は1%しかないことなど。
 また日本の変化にも触れ、日本で販売されている衣服の約98%は国外で生産されていること。輸入されて購入された衣服はどのように使用・消費されているか、日本のモノづくりの現場の実態はどうなっているのか。技能実習機関の法令違反はその44%が繊維・衣服関係で起きていることなど、業界の問題点を浮き彫りにするデータも表示されています。

 最後が、服のライフサイクルにかかわる人々の声を映像や手紙などで伝えるコーナーです。
 出口直前には来場者が企業やブランドに声を届けるアクションブースが設置されていて、「WHO MADE MY CLOTHES?」(私の服は誰が作ったの?)のメッセージを印刷した絵葉書を、その場で投函できるようになっています。

 服はどこから来てどこへ行くのか、改めて学び直せる希少な機会。会期は6月29日までです。

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2023年6月21日 (水)

作り手と伝え手と使い手を繋ぐ「ててて商談会2023.6」

 これからの作り手と伝え手と使い手の関係づくりを一緒に考え、三つの「手」を繋ぐ活動を行っている「ててて商談会 2023.6」が、スパイラルホールにて6月14日から3日間、開かれました。
 スタートして10年が経過したというこの商談会、今回は生活に向き合いながらものづくりを営む作り手84組が出展し、バイヤーやコーディネーター、設計関係者、デザイナー、スタイリスト、ライターやメディア運営者などが集い、にぎやかな会場風景でした。
 
 これまであまり見たことがない興味深い商品が出ていましたのでご紹介します。

クモ(CUMO)
 2011年に国産ジーンズ発祥の地・岡山県倉敷市児島を拠点に活動をスタートさせた、エプロンを中心としたカジュアルウェアのブランドです。 
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 帆布やデニムといった生地の選び方や縫製方法など、一般にエプロンでは用いられていない洋服に近いつくり方をしているのも大きな特長で、その多くは欧米のヴィンテージの洋服や作業着から着想を得てデザインしているとか。かっこいい素敵なエプロンが揃っていると思いました。

ブランケット(BLANKED)
 綿織業発祥の地「三河」で70年以上、生地づくりを行なってきたナカモリがつくる、ガーゼケットのブランドです。
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 ガーゼ生地元来の収縮性を活かしつつ、仕上げに特殊な洗い加工を施し、ゆるくフワッとした独特の風合いで、肌に馴染みやすく、さらに時が経つにつれ、どんどん“自分だけの一枚”へと変化していくことを目指したといいます。ガーゼケットというと赤ちゃんのものというイメージがありますが、「赤ちゃんが使っても安心」というだけで、大人の方にもぜひ使ってもらいたい一品とアピールしていました。

西口靴下
 1950年から国内靴下の産地として名高い奈良県で靴下つくりを行っているファクトリーブランドです。
 Img_30761  海外でも好評という靴下は、やや厚ぼったいけれど、はき着心地満点のウールジャカードの靴下だそう。

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 コットンキルティングとは珍しいと思い、手に取ってみて、風合いの良さに魅せられました。
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 韓国のキルティング生地を使用してインテリア雑貨を日韓で企画・製作しているブランドといいます。

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2023年6月20日 (火)

アンリアレイジ20周年記念展 “A=Z”非日常から日常へ

 「アンリアレイジ(ANREALAGE)20周年記念展覧会“A=Z”」が今、東京・表参道のスパイラルガーデンにて、7月2日まで開催されています。
 展示されているのは、世界の人々が非日常的を経験したパンデミック下の2020年から日常に戻った2023年に発表された6シーズン分のコレクションです。
 会場は、まず右手の階段上から。縦に並んでいるのはパッチワークに原点回帰した23年春夏コレクションです。次に中程に設置された黒い幕の内側に入ります。そこには20~22年に行った4シーズン分のコレクションが横1列にインスタレーションされています。暗闇にデジタル映像が流れる幻想的な空間で、ちょっと夢うつつの境地! その奥が明るい広々とした円形エリアです。ここには23年秋冬の紫外線を浴びるとカラフルに変身する白い服が、メリーゴーラウンドのように回転する装置に乗せられてゆっくりと回っています。

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 上は23/24年秋冬の「環世界」の概念を起点とした最新コレクションです。環世界とは、すべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、それを主体として行動しているという考え方で、例えば人間の眼が捉えられない「紫外線」で世界を見ている生物もいます。
 テーマは「イコール」で、一見同じ白い服も、紫外線で色が変化するフォトクロミック材料を使用すると、彩り豊かな服に見えます。ロボットアームから出る紫外線によって服に彩りがついていく様子を可視化させてくれる演出に、しばし目が離せませんでした。 

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 上は23年春夏コレクションです。ブランドの初期から取り組んできたパッチワークのワードローブがディスプレーされています。どれも手をかけ時間を重ねて丁寧につくられた服で、デザイナー森永邦彦氏のクラフトワークへかける思いが伝わってくるようでした。
 壁面には20年分の作品の写真がズラリ!

 非日常から日常へ、アンリアレイジ20年の軌跡を体感した展覧会でした。

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2023年6月19日 (月)

片山真理 個展「CAVERN(洞窟)」のような4年間テーマに

 義足のアーティスト、片山真理さんの個展が西麻布のギャラリーイーサ(GALLERY ETHER)で開かれています。
 私は「leave-taking(2021)」と題した片山さんの展覧会を見たことがあって、そのセルフポートレイト作品に衝撃を受けました。(このブログ2022.1.26付け参照)
 今回の展示は、その時以上の衝撃的な体験でした。

 テーマは「CAVERN(洞窟)」です。パンデミックの4年間は片山さんにとって「洞窟」のようだった、ということでしょう。
 展示されていたのは、その4年間に制作を続けてきた「just one of those things(2021)」「leave-taking(2021)」「possession(2022)」と新作「Calypso」をはじめとする5点、それにドローイングです。

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 洞窟というと暗いイメージですが、作品からは意外にも明るさを感じました。ポーズをとっている片山さん本人は、凛として美しく、輝いて見えました。ピンと張りつめた空気が漂っているかのようでもあります。
 どんなことがあってもまっすぐに立ち上がる勁さ、しかも自由で軽やかな表現! 圧巻の作品展でした。

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2023年6月18日 (日)

石井亨とpiczoによる友禅と写真の融合「8144」展

 先月末から渋谷パルコのOIL by 美術手帖ギャラリーで開催されていた「石井亨、piczo 8144」展を見てきました。
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 染色家の石井亨と写真家のpiczoによる二人展で、タイトルの「8144」は、石井が暮らす日本の国際電話番号「81」と、piczoが暮らすロンドンの「44」を組み合わせたものだそう。日本とロンドンをつなぐ、という発想から生まれた言葉だったのですね。
Photo_20230626164701  作品はpiczoの写真に石井の友禅が融合した新作シリーズ「Photo友禅」です。
 友禅染といっても伝統的な技法ではなく、糊の代わりに顔料やアクリルを使用したり、型紙に和紙や世界各地の紙、染め折り紙など、様々な材料を使用していたり。伝統的な型友禅の新たな境地です。
 色鮮やかで立体感のある構図も、これまで見たことのない絵画世界で、興味深く拝見しました。
 本会期は6月19日までで、京都、ロンドンと巡回するとのこと。さらなる輝きを増すことを願っています。

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2023年6月17日 (土)

「ものづくり技術2023」⑵ サステナブル社会実現へ新技術

 「付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2023」で、興味深く思ったのは環境先進素材です。環境意識の高まりを受けて、多くのメーカーがサステナブル社会実現に向けた新技術を発表していました。

ユニチカ(株)ゼコット(XecoT🄬)
 カーボンニュートラルに貢献するスーパーエンジニアリング プラスチック「ゼコット(XecoT🄬)」を打ち出していました。
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 これはトウゴマ由来の植物性原料を56%使用した、環境にやさしい次世代のスーパーエンプラです。ちなみにトウゴマ(別名ひま)の種子を搾って採った油がひまし油で、昔から薬用として、また工業用に広く使われてきたものです。
 このひまし油を原料とするゼコットは、「力に強い」「水に強い」「熱に強い」のが特徴で、とくにプラスチックなのに300度以上の高温でも耐えられる高耐熱性があるとのこと。今後その特性を生かして、様々な分野に使われていきそうです。

菱華産業(株)MIRAIWOOD
 MIRAIWOODは棄てられる廃木材の木粉をアップサイクルした環境先進素材で、植物性バイオマス成分73%、木粉51%以上での量産を実現、公的なバイオマス70認証も取得しているとのこと。廃棄後には、低エネルギーの特殊処理で再び木質材料にリサイクルできるといいます。 Img_29821
 天然木材ならではの温もりのある高級感、木質バイオマス素材なので天然の漆塗りなどの表面コーティングも可能。ブースでは伝統工芸の山中漆器とコラボレーションした食器を展示し、その見事な出来栄えに感動しました。

合同会社ELEMUS サスティーモ🄬
 同社は愛知県三河地域で、漆の木を栽培、地球温暖化防止に向けた活動をしているといいます。
 Img_29571  
 本展では、東京都立産業技術センターと連携して開発した「サスティーモ🄬」というバイオマス材料を紹介。杉やヒノキを微粉砕した木粉と、漆の木から採取できる樹液を原料にした、100%植物資源を原材料にした新環境素材で、抗菌性、抗ウイルス性をもつ素材として、多用途への展開を訴求していました。

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2023年6月16日 (金)

「ものづくり技術2023」⑴ 三井化学の「ヒューモフィット」

 先般、日経ものづくり主催の「付加価値ある意匠デザインを実現するものづくり技術2023」が、東京都立産業貿易センターにて開催されました。
 出展したのは、デザインや開発のための素材・加工・成形・加飾・表面処理などの技術力を持つメーカー31社です。高付加価値のものづくりに直結する最先端技術を見て、聞いて、相談できる絶好の機会とあって、会場は多くの人でにぎわっていました。

 熱のこもった商談風景の中、私がもっとも注目したのが三井化学(株)の「ヒューモフィット(HUMOFIT🄬)」です。人間の体温を感知してカラダを優しく包み込む新素材で、室温と体温の間(約28℃)で、柔らかくなるよう設計されているプラスチックシートです。体温を感知して、触れたカラダにフィットするため、千差万別の人間のカラダの複雑な形にもピタリとフィットします。このブログ(2022.2.4付け) でも靴のインソールに使用されていることを取り上げましたのでご覧ください。

 今回の展示では、ヒューモフィットの新たな採用製品が紹介されていました。

 その一つが、(株)ワコールの新製品 「ハグするブラ」です。これはハグされるような心地よさが続き、着くずれしにくいというブラジャーです。

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Img_29601_20230625160201  その秘密はサイドに内蔵されたハグシートにヒューモフィットが使用されていることにありました。ヒューモフィットは体温で柔軟に変化する素材です。ですからシートが体温でやわらかくなって、まるでハグされているようなここちよさが続くというわけです。
 「ハグするブラ」はこの6月から販売が始まっています。ホールドがしっかりあるのに締め付け感や窮屈さがなくて、ふんわりと着用できると好評のようです。

 またもう一つが、オーロラ(株)の渋沢栄一によって1892年に創業した日本初の帽子ブランド「Tokio hat(トーキョーハット)」のバケットハットおよびキャップです。Img_29691_20230625160201
Img_29681jpg  帽子の冠の内側にある、汗を吸収するように設計された帯状の、スベリといわれている部位にヒューモフィットが採用されています。体温で柔軟になるヒューモフィットをスベリに使用することで、温度調整スベリとなり、サイズが存在する帽子にとって革命的なパーツとして、顧客の頭にぴったりフィットする帽子を実現できたとのことです。
 既に昨秋から販売され、売れ行き好調といいます。

 この他、サポートチェアなど、温度依存性に優れたヒューモフィットは、様々なプロダクトに展開可能とのことで、期待されます

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2023年6月15日 (木)

2023 秋冬プロスペール展示会 新作が続々と

 今回展で何といっても目新しかったのが「ツナギ ツナグ プロジェクト」です。
  これは坂寄順子デザイナーのブランドwmg.(ダブルエムジードット)とタレントでラジオパーソナリティとして活躍する川瀬良子さんとのコラボレーションによる、土を楽しみ土に還る作業着です。

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Img_29431g  今回制作したのはユニセックスで着用できるオールインワンと、右のサロペットエプロンです。
 「しゃがんだ時に腰が出ない丈」、「襟が立てられて首周りの日焼け防止になるデザイン」、長靴に収まりやすいようにパンツの裾を絞ったフォルム」などの意見と、作業を撮影できる携帯ポケットや作業しやすい立体構造パターンにするなど、普段から作業する川瀬さんと坂寄デザイナーのお互いのアイディアが詰まった内容で、よく考えられていると思いました。
 生地は生分解性素材「Re Terra Fabric」(Re Terra ポリエステル68/コットン32の混率)が使用されていて、Re Terraは特定の微生物の働きによって極めて短期間で水と二酸化炭素に分解するとのことです。
素材だけではなく縫の製糸、ネーム、ボタン、ゴムなども生分解素材で作られていて、役目を終えたら土に還る、街と畑と食卓をつなぐツナギ プロジェクトです。ガーデニングが好きな私、いよいよこういうアイテムがファッション線上に上がってきたことに、感慨を覚えました。

 またうっとりする美しさのエレガンスウェア「エフ(ykF)」も注目です。
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 今季はプロヴァンスのレモン畑に吹く爽やかでフレッシュな香りをイメージした「シトラス・フェミニティ(Citrus feminity)」がテーマだそう。新しい女性らしさをポジティブなムードで表現しています。

 バッグの「レイジースーザン(LAZY SUSAN)」はネコグッズがイチ押し。「さくらねこ」の“タロちゃん”をデザインモデルにしたオリジナルトートバッグがカワイイです。Img_29541
 「さくらねこ」は不妊手術の麻酔が効いている間に不妊去勢済みである印として、耳の先端をさくらの花びらのようにV字型にカットされた野良猫ちゃんのことだそう。
 殺処分される猫を減らそうという愛猫活動に、バッグのブランドが一役買っていることを知り、微笑ましくなりました。x

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2023年6月14日 (水)

2023秋冬PEACH プレスプレビュー展

 この5月31日~6月1日、PEACH PRESSROOMにて、23秋冬PEACH プレスプレビュー展が開かれました。
 出展していたのは、ウィメンズウェアを中心に、バッグやアロマ・スキンケア、ライフスタイル、ブライダルジュエリーなど、どれも洗練された大人の女性のためのブランドです。
 
 とくに大きく打ち出していたのは「MICA&DEAL (マイカ アンド ディール)」です。
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 丸山美歩デザイナーによるブランドで、いくつになっても女性として自分を磨くことを大切にし、毎日の生活を“さりげなく”おしゃれにしてくれるアイテムが揃っています。女性らしさがありながらナチュラルでミニマル、そして程よいリラックス感で、毎日着ても飽きのこないデイリースタイルです。
 今シーズンはシンプルで着回し自在なアウターシリーズに加え、MICAとアメリカーナのコラボの再登場、またMICAとNEW ERAの新作コラボキャップも提案し、スポーティな大人カジュアルを演出していました。

 またクリーンな洗練カジュアルをコンセプトに展開している「marmors (マルモア)」のコレクションも展示。Img_29341 着心地よさそうなシンプルなアイテムがハンガーに架かっていました。

Img_29231 上は「BIYOMA(ビヨーマ)」です。(株)ツカモトコーポレーションのライフスタイルブランドで、余白の美学「BI」と用の美「YO」と間の美「MA」がコンセプト。慌ただしい日常から解放されて自分と向き合う時間を「余白」の時間と定義し、「余白時間」を楽しめる、家の中でも美しく、自分らしく過ごすことのできる商品を展開していました。
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 クオリティの高いバッグの「VIOLA d' ORO (ヴィオラドーロ)」も出品。上は秋冬らしいカゴバッグらしい新作です。

 テーブルでは新しいライフスタイルブランド「asanoha(麻の葉)」の紙器がおもてなしをしてくれました。Img_29371
 デザインモチーフとなっている麻の葉模様は、まさに日本の伝統的な美意識そのものです。シンプルなカタチにはピュアな美しさがあります。
原材料が麻繊維ですので、使用後は堆肥化して自然に還元できる環境配慮型の商品というのもよいですね。

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2023年6月13日 (火)

2024春夏PTJ展 ⑾ 刺繍・レースも新規顧客開拓へ

 刺繍・レースも新規顧客開拓を求めて、よりサステナブルへ進化しています。

サン・ルック(株)
 同社は福井市が本社、昔から続く刺繍を大切にしながら、新たに現代に合わせた商品を日々開発しているといいます。
 Img_28961 刺繍・レースと言えばレディス中心ですが、最近はジェンダーレスの流れもあります。そこで今回はとくにメンズ市場の開拓を求めて出展したとのこと。
 右は、通常できない大きな柄を加工した綿ブロード刺繍で、「ワッツ ニュー」に出品したものです。

フロリア(株) 
 埼玉県を拠点に活動するサイボー(株)のグループ会社で、1958年の創業から変わらずに自社企画・自社生産にこだわり、オリジナル刺繍レースを提供しているメーカーです。
 3959_1 今季はとくにサステナブルを意識したレースを提案、綿100%の極細糸を使用した、繊細なデザインのエンブロイダリーレースや、リサイクルポリエステルにリサイクルコットンで刺繍したレースなど。
 また熟練の匠の技を駆使した極細ラメ糸、純銀ラメ糸、収縮糸、無撚糸、サーモカット、箔プリントなどを使用した高付加価値レースも注目されます。

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2023年6月12日 (月)

2024春夏PTJ展 ⑽ プリント 環境配慮へ新しい価値追求

 プリント分野では自然環境への配慮に向けた新しい価値追求の姿勢が目立っています。注目されたのはインクジェットプリントの進出で、デジタルとアナログの融合を図るメーカーが増えてきました。

レインボーワールド株式会社
 秋田県能代市を本拠地に、フラットオートプリント・手捺染・インクジェットプリントを展開しているプリントの総合メーカーです。創業の地である横浜の伝統捺染技術を、現在も脈々と受け継いでいるといいます。
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 様々なプリント技術を持つ同社ですが、今季は天然草木染を提案していました。化学染料を使わない蓼藍や紫根、蘇芳、クチナシといった植物から抽出した染料による匠の技によるスクリーンプリントです。
Img_28921jpg  右は、「ワッツニュー」に出品して、第4位(122票)となった同社のプリントです。
 綿サテンに地型、バインダーをハンドプリント、マス目に合わせ様々な柄をインクジェットプリントし、その後、外部の工場で箔加工したという、テクニックを駆使したクリエーションが光る生地です。

ユニゾン
 今回初出展したインクジェットプリントの企画会社で、ブランド名は「ミュート(Miutt)」です。染工場の職人と顧客との間に入って両者の要望を聞きながらオリジナルプリント生地を作り上げていくのが特徴で、これまでの経験から得た素材への知識や、専門的なデータ作成力が強みといいます。
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 春夏のプリントに適した天然繊維(コットンやリネンなど)や、バイオ原料を元にしたサステナブル素材を使用したものも多数提案、環境保護に積極的に取り組んでいることを強調していました。

(株)グローブ
 オリジナル企画にこだわる大阪のテキスタイルコンバーターです。
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 手捺染によるオリジナルプリントテキスタイルをクイックに企画提案し、小ロットから大口の注文にも、あらゆるニーズに応えることをアピールしています。

(株)モエラン スタジオ
 同社の強みは、デジタル技術に特化したテキスタイルデザイナーによるオリジナルデザイン力と柄の豊富さで、シーズンごとに平均で配色を入れて約70から100柄、年間通算約400柄を発表しているとのことです。そのデザイン企画力に加え、日本に1台しか導入されていない最新のデジタルプリント機を使用した高品質な日本製商品でブランド力を高めているといいます。

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 生地は天然素材が主体で、合繊プリント対応も可能になるなど、今まで以上に幅広い提案ができることを訴求していました。

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2023年6月11日 (日)

2024春夏PTJ展 ⑼ エレガントな装飾素材に勢い

 全般にエレガントな装飾素材に勢いを感じるシーズンです。

国島(株)
 創業1850年、尾州で最も古い歴史を持つ毛織物メーカーです。
 Img_27861 独自の加工メソッドから生み出された生地は、ユニークでモード感にあふれています。
 右はリリヤーンテープツィードでコットン複合織物です。
 シーズンに欠かせないシアーな素材も揃っています。
Img_27841  全体に透け感はやや控えめになり、ハリ感というより柔らかいタッチのものが増えています。上はそんなオパール加工です。

宇仁繊維(株)
 「自分で作って自分で売る」がモットーという同社。約4万点の商品はサンプル及び着分の即日出荷が可能といいます。
Img_28201_20230621191901  今シーズンの人気素材は表面変化のあるもので、凹凸感のあるサッカー調の生地だそう。
 右は、フランス綾ミラクルウェーブです。綿100%。

有限会社山政テキスタイル
 1916年創業の丹後の合繊服地メーカーです。丹後産地の特徴である強撚糸加工技術を駆使し、「メイド・イン・キョウト」をテーマに、様々な後加工を施した素材を提案していました。
Img_29051  上は、一見レザー効果の生地です。

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2023年6月10日 (土)

2024春夏PTJ展 ⑻ さらなる革新を続けるデニム

 国産デニムは環境面からも機能面からも、またデザイン性においても、欧米から高い評価を得ています。さらなる革新を続けるデニムブランドを紹介します。

カイハラ(株)
 デニム製造における全工程 「紡績」・「染色」・「織布」・「整理加工」を一貫体制で行っている国内トップのデニムファブリックメーカーです。
 年間800~1000種類もの生地開発を行っていますが、今季はとくにストレッチジーンズの新作を打ち出していました。
 Img_27531右は、クラウドファンディングのサポートで開発したという、24時間いつでもカッコよく快適に穿くことをとことん追求した高品質のストレッチジーンズです。

ダックテキスタイル(株)
 日本が誇るデニムの産地、広島県福山市と岡山県井原市を中心とする備中・備後地域の機屋と直結したものづくりと、原宿事務所・ショールームを拠点とするきめ細やかなフォロー体制を持っているメーカーです。
Img_28121  今季は、国産デニムの原点といえる定番素材「ネオクラシックシリーズ」をメインに、堅牢度4級以上の次世代デニムやラメデニム、右のようなジャガードデニムのドット柄などを多彩に取り揃えて、アピールしていました。

(株)ジャパンブルー
 国産ジーンズ発祥の地と呼ばれている岡山県倉敷市児島で創業したデニムテキスタイルメーカーで、 日本のモノづくりを世界へ発信していけるようなImg_27391 革新的なデニムファブリックを創造しています。
 ブースでは様々な “青”の表現とともに、右のようなカモフラージュ柄のジャカードも見られました。

倉敷染 
 岡山県織物染色工業協同組合の各企業が一体となって、安全且つエコロジーで高品質な繊維製品を提供するために誕生した加工ブランドが「倉敷染」です。
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 今回から「つくる責任」をコンセプトに加え、「サステナブルな素材と加工」、「エシカル染(草木染etc・・・)」、「再生デニム(L∞PLUS etc・・・)」などを提案し、ブースはいつも人でにぎわっていました。

山陽染工(株)
 広島県福山市にある織物の染色加工場です。 主に綿や麻などの天然繊維やT/C関係を染色加工していますが、Img_27441jpg テキスタイル販売も行うなど、新しいテキスタイルの開発にも力を入れています。
 今シーズンは国内外から高い評価を得ている藍染めに着目。
 右はスレン+インディゴ無地染めの綿100%カツラギです。

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2023年6月 9日 (金)

2024春夏PTJ展⑺ 先染め 原料もサステナブルなこだわり

 得意技術で各社独自のオリジナル素材を開発している先染め織物。とくにサステナブルを意識したこだわりの原料使いが目立っています。 

(株)植山テキスタイル
 今回、新規客先開拓のためPTJに初出展。西脇産地の先染め織物「播州織」の機屋を持つテキスタイルメーカーで、原料/糸の選定から生地企画までを自社で行い、在庫を持って国内外の顧客に販売しているといいます。
 ブースでは、とくにオリジナル別注糸使いの生地を提案。コットン100%のナチュラルなムラ感のある糸を使用したアメカジチェックの織物で、ワッシャー加工を施してヴィンテージ調に仕上げたものなど。またサステナブルを意識し、再生ナイロンや再生ポリエステルとコットンの混紡糸を使った商材も打ち出していました。さらに後染めで経緯のカラーを変えた2浴染めや撥水加工を施したタイプのものも。
Img_29011  右は、「ワッツ ニュー」に出品した生地で、異番手糸を組み合わせた先染めの綿100%ダブルガーゼです。凹凸のあるドビー組織のパナマ織と平織をダブルフェイスにすることで、凹凸感とやわらかさのある風合いに仕上げています。

(株)カゲヤマ
 日本最大の先染め織物「播州織」産地である兵庫県西脇市を本拠地に、Img_27671 企画、生産、販売等を行い、他では 見られないオリジナリティあふれる商品を、ストック販売し、1反から購入することも可能といいます。
 右は、今季好評の綿100%サッカーチェックです。

浅記(株)
 新潟県見附産地で1869年創業という長い歴史の中で、培ったノウハウを活かし、先染め織物を糸染めから織布・整理加工まで産地内で一貫生産しているメーカーです。
 今シーズンはリサイクルコットンとポリエステルの混紡糸を使用した、 嵩高性がありウォ―ム感のあるチェック柄や、Img_28001 カラー撚り杢を使用した色合いに深みのあるチェック柄などを提案しています。
 右は、カラーステッチ入り綿/麻ボイル。強撚糸によるシボやシワ加工による表面変化
でヴィンテージ調の趣のある先染めです。

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2023年6月 8日 (木)

2024春夏PTJ展⑹ 環境配慮へ更なる動きアウターコットン

 アウターやボトム向けコットン素材では、環境配慮へ向けた更なる動きが多々見られます。

スタイルテックス(株)
 同社は、埼玉県のダイワインターテック(株)が製造している糸染スレン染料を中心とした高密度コートクロスを企画・販売し、糸染~織上げまでの行程を一貫生産で行っているメーカーです。
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 ブースでは、コート用“フッ素フリー”の撥水素材を使用した撥水生地に、水を流して撥水強度を見せる実演が行われていました。このような試みは初めてだそうで、好反響が得られたといいます。
 フッ素化合物は長年撥水加工に使われてきましたが、実は知らぬ間に人体に悪影響を及ぼす危険性のある化学物質だったことが分かりました。このため同社はフッ素を有せずに、高い撥水力を効果的に出す独自加工技術を開発したとのことです。これからの撥水加工は“フッ素フリー”に注目です。

柴屋(株)
 ストック販売を展開しつつ、リアルに求められている素材をリアルタイムで企画・提案する同社。今季はトルコ産オーガニックコットンやリサイクルナイロンなど、サステナブル素材をさらに拡充しています。
 Img_27201 とくに一押しは「天日干しシリーズ」だそう。天日干しは日光に当てて干すので、乾燥工程でのエネルギー使用の削減につながります。
 右は、綿100%の天日干しタイプライターワッシャーです。

コスモテキスタイル(株)
 天然繊維を中心としたアウター、ボトム用素材を企画、販売し、250品番以上の定番商品に加え、シーズン毎に客の需要に応じた新商品を展開。各品番ともカラー在庫をストック、1反単位で購入可能といいます。
  ブースでは、シリコン含浸の高密度ギャバジンや近江晒加工の強撚サテンなど、 綿100%を中心としたオーセンティックなカジュアル素材を多数提案。
   Img_27751 右も、綿100%エコ・バイオのウエストポイントです。
 シリコン系反発加工が施され、ソフトな反発性のある風合いに仕上がっています。

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2023年6月 7日 (水)

2024春夏PTJ展 ⑸ エコで表情豊かな薄地コットン

 今季はコットンやリネンといった爽やかな植物繊維の生地が目立つシーズン。まずはエコで表情豊かな薄地コットンを中心とした織物をご紹介します。

高島晒(高島ちぢみ
 PTJは初出展で、「自社、産地、高島ちぢみの認知度向上、新規取引先との接点作り」を目的に出展を決めたとのことです。
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 高島晒(高島ちぢみ)とは、滋賀県西部で江戸時代から作られている清涼感のある綿織物です。“ちぢみ”というように、通常の平織りと比べ、緯糸の撚り回数を約2倍以上ひねった糸で織られていますので、表面にシボ(凹凸)が浮き出てきます。このシボにより肌に触れる面積が少なくなります。織り糸の本数も減らすことで隙間を大きくし、風通しが良く、吸湿性に優れていると同時に速乾性も高い生地が生み出されたのです。高温多湿な日本に最適な生地として、昔から愛されてきました。
 本展では新しく摩耗強度向上加工、ホホバオイル配合柔軟加工、涼感加工を提案していました。いずれもエコにつながる加工です。肌着はもとより様々なアイテムへ、広がりが期待されます。

赤堀産業(株)
  浜松市を拠点に、人と自然に調和する多角化経営を行い、繊維事業では多種多様な生地を提供している総合テキスタイルメーカーです。BCIに加盟し、サステナビリティ推進の取り組みを行っていることもアピールしています。
Img_28631  右は、今シーズン、PTJが新設した「ワッツニュー」に出品した同社の生地で、「綿和紙 シャーリングローン」です。CSY糸を格子状に織り込むことで、糸の収縮差を利用したシボを演出しています。綿布は地元遠州産地、下晒加工は滋賀県湖東産地で行ったとのこと。人気投票で第5位(114票)にランキングされていました。

Img_27321_20230619130401  右は炭染めです。
 紀州南高梅の種を炭にして抽出した染料を使用して染め上げた生地とのこと。
 生地に炭になった南高梅の種が入った瓶を付けて展示していて、ちょっとびっくり!

古橋織布有限会社
  浜松市で90年以上続く機屋さん。得意は、シャトル織機で織り上げたふっくらとした高密度の織物です。長いシーズンを通して使用できる綿の高密度織物が揃っています。
Img_28161   右は、人気の綿/ウールタイプライタークロスです。

 来年はプルミエール・ヴィジョン・パリへの出展を考えているとのことで、楽しみです。

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2023年6月 6日 (火)

2024春夏PTJ展 ⑷ 「ワッツ ネクスト」来場者が選んだ生地

 今回PTJ(Premium Textile Japan)で、新設されたのが「ワッツ ネクスト(What’s Next)」です。来場者参加型で次の売れ筋テキスタイルを探る新企画として導入されました。Img_28601_20230617141801
 展示会場中央に設けられたコーナーには、予備審査を通過した28社・30点が展示されました。いずれも量産を前提とした素材で、一点ものは不可です。出展者を除く来場者にはシール3枚が手渡されます。そのシールを選んだ生地に付いているパネルに貼っていくのです。いわゆる生地の人気投票です。
 主催者によると会期2日間で約500票が投じられたとのことです。上位を占めたのは、シアー、凹凸、イージーケアな生地で、ファッション性に加えて見えない機能性をともなうものが選ばれました。今のマーケットの動きを反映しているようです。

トップスリーを紹介します。
 1位は、宇仁繊維(株)のストレッチシアサッカー(181票)です。
 Img_28731_20230617142001 透け感と立体感を併せ持つ美しい素材を追求。収縮糸と非収縮糸の二種類の糸を織り交ぜ、加工することで、はっきりとしたシボのあるサッカーに仕上げたといいます。イージーケアなポリエステル100%です。

 2位は、溝呂木(株)の「羽プリントエンブロイダリー」(177票)です。
Img_28781_20230617142401  ラメ刺繍にプリントを重ね、柔らかな羽の質感と装飾品のような輝きのコントラストを表現したエンブロイダリー。曲線構成にあしらわれた羽のモチーフがアールヌーボーを思わせます。基布のオーガンジーは再生ポリエステル使用とのこと。

 3位は、日本蚕毛染色株式会社のゴムゴム(GumGum)シルク(156票)です。
Img_28701jpg_20230617142401  ゴムゴムシルクは、シルクのたんぱく分子を特殊な加工技術で改質したウォッシャブルシルク「セレーサカルメン」を応用し、今春開発した糸で、洗えてストレッチ性も備えているのが特長とか。生地はゴムゴムシルク100%の天竺で、流れるような流動感と繊細なしぼ、光沢の美しさに魅せられます。

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2023年6月 5日 (月)

2024春夏PTJ展 ⑶ サステナブル素材展示コーナー

 サステナブル素材はファッションマーケットのメインの潮流とあって、今回もPTJ展ではサステナブル展示コーナーが大きく設置されていました。場所はトレンドコーナーとインデックスコーナーの中間です。より回遊性の高いレイアウトになっていました。基調色はいつものグリーンで、トレンドコーナーときっちり差別化されていました。

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 展示素材は原料、製造工程、企業認証の大きく3つに分類され、その中に7つの詳細分類が設定されています。分類についてはPTJのJFWサステナブル・プロジェクトでその内容が説明されていますので、ご確認をお勧めします。

 なお、このプロジェクトで展示された素材は、国際認証の有無に関わらず、環境に優しい製法で作られていると、出展者から申請があった素材です。JFWがサステナブルを認証するものではないことに注意する必要があります。

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2023年6月 4日 (日)

2024春夏PTJ展 ⑵ トレンド「再び刻む時からの記憶」

 第24回 Premium Textile Japan (略してPTJ) 2024Spring/Summer」展のトレンドコーナーのテーマは「再び刻む時からの記憶」です。歴史の記憶を辿りながら現在を見つめ未来に希望を託して明日へつないでいきましょう、と呼びかけています。

 このテーマの下、次の3つのサブテーマが提案されました。

氷の節句 ― Gracial Aniversary
 1_20230612165401 夏なのに氷? 不思議な氷の世界で繰り広げられるロマンチックなファンタジー。
 氷の世界を自由に体感し、生命の潤いが溢れる至高の美しさを、透明感とシルバーの輝きで表現。
 アートで涼し気な空間の中で非日常的な体験を楽しむ。
 カラーパレットは瑞々しい潤いと透明感のある発色が特徴。
 クールで清潔感のあるニュアンスのカラーが展開される。

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祭りの 魂 ― Festive Soul
21_20230612165601  伝統的な祭りが伝える高揚感。
 家族の安全や世界の平和を祈りながら、ダイナミックでエネルギッシュなパワーとリズムに溢れる楽しい祭りを楽しむ。
 カラーパレットはファンタジックでグラフィカルなニュアンスを持ち、時には勇気や元気を与える力強いカラーで表現される。
 アイデンティティを守りながら、希望と遊び心を持ち続ける。

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ミューズの壮麗 Majestic Muse
22  ミューズの世界が現代に引き継がれ、優雅な存在感が今も輝き続けている。
 知的で壮麗な魅力が注がれ、あでやかな優美さの中に艶めくミューズの世界が広がる。
 神々しい輝きを秘めた色香や軽やかな官能美が心を奪うミューズエレガンス。
 カラーパレットは優しくエレガントなメローな魅力を持ち、知的でほのかな色気も感じさせる美しい色で表現される。

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2023年6月 3日 (土)

2024春夏PTJ展⑴ 出展規模・来場者ともに前年実績上回る

  第24回 Premium Textile Japan (略してPTJ) 2024Spring/Summer」展が5月24日・25日に東京国際フォーラムにて開催され、出展規模・来場者ともに前年実績を上回る盛況でした。
 
  Ptj 主催した一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の発表によると、出展企業は74社・団体で、内10社が韓国などの海外企業、また新規出展は6社、復活出展は5社だったとのことです。
 来場者は前年5月展を10%上回る5220人が来場し、海外バイヤーの来場も回復してきたといいます。
 とくに今回、新しい試みとして、初日に初めて学生に門戸を開放しました。若い人にファッション業界に入ってきてほしいとの思いから実現したもので、200数十人が来場し、出展者からは概ね好意的に受け止められたとのことです。中には「むしろもっと早く解禁するべきだった」といった意見の方もいたそうで、学生からも「見たことのない生地がたくさんあった」、「デザイナー、パタンナーを志望していたが、生地を作る仕事にも興味がわいた」といった声が上がったといいます。

 またもう一つの目玉が、「What’s Next」コーナーの新設でした。これは「次の売れ筋となるテキスタイル」の魅力を啓発する、来場者参加型の企画展です。28社の量産を前提とした30素材を展示し、来場者がトレンド性、感性、技術、意匠、風合い、マーケティング性などの観点から投票し評価しました。この新企画は、出展者の次なる開発への刺激になったようで、次回に継続する考えとのことでした。

 なお次回の「第25回 PTJ 2024Autumn/Winter」、「第32回 JFW JAPAN CREATION 2024」は10月31日から2日間、今回同様、東京国際フォーラムにて開催予定です。

 

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2023年6月 2日 (金)

今井俊介展「スカートと風景」目眩く色鮮やかなストライプ

 東京オペラシティ アートギャラリーで18日まで開催中の今井俊介展「スカートと風景」に行ってきました。会場に足を踏み入れた途端、広がるのが目眩くような鮮やかな色彩の大胆なストライプです。ストライプは斜めだったり、歪んでいたり、波打っていたり、また水玉と組み合わせられていたり---。躍動感があって跳ねたり踊ったりしているような構成で、2次元なのに3次元に見えたりもします。

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 今井氏はビデオの中で、これらの絵画シリーズについて次のように語っています。
 「ある時ふと何気なく目にした知人の揺れるスカートの模様が原点です。スカートの裾が揺れ動くカタチに突き動かされました。量販店に積み上げられたファストファッションのピンクなどカラフルな色彩に強く心を打たれた体験もきっかけになっています」と。

Img_27021_20230611104101  巨大な暖簾のようなファブリックです。
 Img_26981_20230611104101  作品の柄をプリントしたパジャマやエプロンなども展示されています。

 氏は、色や形、平面性といった絵画の基本要素をとことん考察し、その可能性を問い続けているアーティストでした。
 多色使いですがそこに白がバランスよく効いているので、うるさくありません。むしろフレッシュなリズムがあって、とかく暗いこのご時世に明るい希望を与えてくれる、そんな気がした展覧会でした。


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2023年6月 1日 (木)

また咲いたセントポーリア母の日に

 今年もまたセントポーリアの花が咲きました。濃緑色のビロードのような葉を広げ、その中心に薄紫色の可憐な花びらを持つ小花が咲いています。
 去年、母の日に購入した小さな一鉢です。秋頃にも咲いたので、2度咲きしてくれるようです。

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 この花がこんなに可愛らしいとは思っていませんでした。以前いただいたことがあったのですが、その時は寒過ぎたのか、枯らしてしまったのです。人が快適と感じるのと同じくらいの気温がよいようです。
 毎日花に話しかけては癒されているこの頃です。

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