« 「中小企業 新ものづくり・新サービス展」健康ウェアに着目 | トップページ | 須藤 俊「アートランド」展 “ボタンフラワー” が楽しい »

2023年1月17日 (火)

アンビエンテ/クリスマスワールド/クリエイティブワールド2023 2月初旬に3年ぶりに国際消費財見本市開催

  世界最大の消費財見本市である「アンビエンテ(AMBIENTE) 2023(メッセフランクフルト主催)」が、今年2月3日~7日、ドイツ・フランクフルトで開催されます。今年は表題のように、3つの見本市が合同し、国際消費財見本市の「アンビエンテ」と、シーズナルデコレーションとフローリストの国際見本市である「クリスマスワールド」、ホビー、クラフト、DIY用品専門の国際見本市「クリエイティブワールド」が同時開催されます。
 またアンビエンテには「ダイニング」「リビング」「ギビング(ギフト)」に加えて、この3年間で大きく変わったホームとオフィス、ライフスタイルとワークスタイルを編集した「ワーキング」ゾーンが新設されるとのことで、これも見どころの一つといいます。
 出展社は80ヵ国以上の国々から約4,700社が出展、日本からも「JAPAN STYLE」を始め、数多くのメーカーが出展すると発表されています。バイヤーもJETROのツアーなどで多数訪れる見込みといい、日本のインテリア・リビング売り場に影響力を与えることになりそうです。

 とくに関心の高いシーズントレンドについては、本見本市プレビューの中で、ドイツのデザイントレンド発信事務所のアネッタ・パルミザーノ氏がプレゼンテーションされています。その部分を下記に要約してお伝えします。(写真はホームページに掲載されているものです。)
 鍵は、サステナビリティ、意外な新商品、デザインアイコンです。昨年までのトレンドと連動しながらも、さらに進化した3つのトレンドワールドが提案され、とくに持続可能性とそれに関連する素材研究、新しい美的ソリューション、クラフトマンシップ、デジタル技術の革新にフォーカスしているといいます。

unknown beauty_strange + gracious : ミックスリアリティの美学と未知との遭遇
Image_20230117154001

・意外性にフォーカスしたテーマ。新しい驚きの体験への憧れ。型破りな優美さと驚くべき新しいクリエイションの融合。
・カラーは揺らめく虹色の輝き、強烈な色と美しい光沢。
・素材面では、抽象的で異質なシェイプや型にはまらないサーフェイスが焦点。またアナログとデジタル、リアルとバーチャルの世界の融合が進み、クラフトとテクノロジーの融合が、新しいプロダクトを生み出す。

calming nature_careful + pleasant : 新しい活力と自然への親近感
Image2

・自然をテーマに、課題はサステナビリティ。有機的な形、優しい色、資源の慎重な利用に注目。ユーズド素材でつくられたコーヒーカップなどのオブジェ、鉱物、酸化現象、石など自然をヒントにした環境意識の高いデザイン、3Dプリンター、厚紙やコーティングしていない紙といったシンプルな素材など。
・カラーパレットで重みを増すのは、繊細で優しい自然の色調。涼しげな色調は植物の世界からの色合い、ニュートラルな色調は石や金属の色調、暖色系は、苔や粘土、ピンク味のニュアンスを表現している。
・素材のライフサイクルは、重要なインスピレーションの源。例えば、廃棄物が新たな原材料となることで、新たなソリューションが提供される。

Lasting ideas_passionate + evocative : デザインアイコンが「今、ここ」に出会う
Image3
・優れたデザインアイコンのアイデアを凝縮し、「今、ここ」での解決策を探るリビングテーマ。クラシックを再解釈しモダンに。3Dプリンターで細部を造形したユニークなデスクアクセサリーや、訴求力のある色を楽しめるデザイン。
・ペトロールブルーのクールなニュアンスを主調に、バイオレットとイエローのシェード、ウォームな方向をリードする強烈なオレンジレッド。グラフィック・パターンやモダン・モザイクなどの洗練されたカラー・コンポジションを特徴づけるカラー。
・「情熱と感動を持続させる」様々な素材、ソフトなもの、ソリッドなもの、天然素材、リサイクル素材など。石や大理石のような耐久性を重視した素材も。

  私は2020年に訪れたことがあり(このブログ2020.2.19付け参照)、その巨大さに驚愕しました。また行ければ---と思っているところです。

|

« 「中小企業 新ものづくり・新サービス展」健康ウェアに着目 | トップページ | 須藤 俊「アートランド」展 “ボタンフラワー” が楽しい »

住まい・インテリア」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「中小企業 新ものづくり・新サービス展」健康ウェアに着目 | トップページ | 須藤 俊「アートランド」展 “ボタンフラワー” が楽しい »