メゾン・エ・オブジェ9月展⑴ テーマ「メタ・センシブル」
インテリアとデザインの総合見本市「メゾン・エ・オブジェ2022年9月展」(フランス工芸家組合とRXフランスの系列会社SAFI主催)が9月8~12日、仏・パリのノール見本市会場で開催されます。コロナ禍で中止や延期が続いていましたから、関係者にとってはまさに待望の展示会となりそうです。
このほどメゾン・エ・オブジェ日本総代理店デアイからプレスリリースが届きましたので、概容をお伝えします。
9月展への出展者は現在、1,765ブランドで、日本からは14社が出展するとのことです。
2年にも及ぶ引きこもりがちな生活が終わり、今回展では、参加者を夢のような新たな世界へと誘い、意味や感情を求める根源的な欲求を明らかにするといいます。
インスピレーションテーマは「メタ・センシブル(META SENSIBLE)」です。
これは理想化されたデジタル環境への逃避への憧れと、現実世界を完全に受け入れることの間で引き裂かれた、一見矛盾する現代の願望を調和させるテーマです。時代は、工芸品や手仕事、触知できる素材などに囲まれた現実世界に根差すことと、それとは逆の、物理的な制約から解放された、デジタル化された異郷を探求することとの間に絶妙なバランスを求めているのです。
インスタレーションを担当するネリーロディ社のヴァンサン・グレゴワール氏は、「物理的な世界は、もはやデジタルな世界と対立するものではありません。それどころか、互いに影響し合い、高め合い、さらには融合さえ果たし、クリエーションやコミュニケーション、流通などにとっての、ひとつの新たな媒体となっていきます」と分析しています。
また「ホワッツ・ニュー」エリアでは3人のトレンドセッターがオータムシーズンの新作の中からピックアップしたものをカラフルに演出し、思いきり楽観主義的な体験を提供するとのことです。新たに設けられる「フューチャー・オン・ステージ」では、若手フランス人デザイナーの新作発表も行われます。
さらにレストラン業界の最新テーブルアートを展示する「クック&シェア」も必見エリアです。
なお期間中にパリ市内で開かれる「パリ・デザインウィーク」では関連イベントとして「フィジタル」(フィジカルとデジタルを融合した造語)をテーマとした作品も展示されるとのことです。
盛りだくさんの展示会になりそうですね。
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