「フレンチライフスタイル展2022」仏流暮らしの美学を体験
「フレンチライフスタイル展2022」が、16~17日、フランス大使公邸にて開催され、プレスセッションに参加しました。
フレンチライフスタイル展は原題がEXPO ART DE VIVRE A LA FRANCAISEです。フランス貿易投資庁ビジネスフランスが、フランスのインテリアデザイン企業の優れた価値を世界市場に向けてプロモーションすることを目的に、NYなど世界の主要都市で開催されてきました。東京はコロナ禍で延期されて、今回が初開催といいます。
セッションではフランス大使館貿易参事官のパスカル・ゴンドラン氏の挨拶に続き、ビジネスフランスのインテリア部門プロジェクトリーダー、ルシー・ブルーノ氏からフランスのインテリア市場に関する報告がありました。
それによるとフランスのインテリア全体の売上は130億ユーロ(約1兆8,000億円)で、世界第5位の輸出国であるとのことです。
またフランス人はよくインテリアを変えるといわれますが、そのきっかけとなるのはやはり引っ越しなどの生活の変化だそう。コロナ禍による外出規制でフランスもインテリアへの関心が高まったといいます。ではECの伸びはどうかというと、フランス人の74%がECよりは店頭での家具購入を求めているとのことで、日本とそれほど大きな違いはないように思いました。
出展したのは17ブランドで、いずれも「フランス流暮らしの美学 “ART DE VIVRE A LA FRANCAISE”」を表現する、プレステージ性の高いブランドです。大使公邸の趣のあるクラシカルなサロンと芝生の庭を見下ろすテラスを使っての展示はすばらしく、夢のような空間世界を体験させていただきました。
下記、とくに気になったブランドを紹介します。
フェルモブ FERMOB
同社輸出責任者Francois DEPAIX氏の解説があり、日本でもおなじみのビストロチェアなど、ガーデンを彩るカラフルなチェアの発祥やその歴史を伺いました。
テラスで展示されていた家具は、メタルなのに温かみがあり目に和む色合いです。チェアはコンパクトに折りたためて、狭いところでもスペースをとらないのもいいですね。
ガルニエ・ティボー GARNIER THIEBEAUT
高名なフランスのジャカード織リネンブランドです。
ラグジュアリーなホテル仕様のベッドリネンやバスリネンに魅了されます。
ロベール・フール ROBERT FOUR
ユネスコの無形文化財に指定されているオービュッソンタペストリーを代表する工房です。
今年末にスタジオジブリとのコラボレーションで宮崎駿監督作品「千と千尋の神隠し」を題材にした大型タペストリーがお披露目されるとのことです。ここではその一端が展示されていました。
ミックスゾーン MIX ZONE
参加ブランドがひとつの空間世界で演出されているエリアです。
監修はインテリアスタイリスト中田由美氏。オレンジの彩りが庭の緑とコントラストして、初夏のムードを感じさせていました。カラフルでモダンなフランスらしいインテリアデザインと思いました。
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