インテリア ライフスタイル展 ⑵ アトリウム「Blooming」
「インテリア ライフスタイル」展で毎回、新鮮に映るのがアトリウム特別企画です。
今回ディレクションを担当したのは、SUPPOSE DESIGN OFFICEを率いる建築家、谷尻誠・吉田愛氏です。「Blooming」をテーマに、花が咲き、散り、そして新緑が芽生えるような世界観を、洗練されたナチュラルな空間で演出していました。審査をクリアした28社が出展し、働く時間や暮らす時間を含めた「おうち時間」を充実させるデザインや機能を備えた「気分をアゲル」商材を揃えて、来場者の目を惹き付けていました。
このエリアから3社をご紹介します。
ギルド工房
ギルド工房は2016年に設立された墨染めの衣服を制作するアトリエです。墨染めは化学薬品を一切使用せず、刷毛に墨を浸け生地に直接描いた刷毛目がそのまま模様となり一点一点、絵を描くように制作しているため、量産が困難といいます。
こうした中で2022年の今年立ち上げたのが、100%天然素材の墨染蜜蝋ラップの新ブランド、「Sumiro/スミロ」です。
食品用ラップとして洗って繰り返し使え、 蜜蝋の抗菌性と保湿性で、食品の酵素や栄養素、鮮度の持ちが良くなることをアピール。ラップの他に、墨染マチつき蜜蝋袋なども提案し、他にないサステナブル素材の一つとして注目されます。
マルマス
東京・葛飾区柴又にある丸桝染色が、2011年に立ち上げたブランドです。インテリア小物・雑貨製品に乗り出し、この見本市に初出展していました。
メインはZABUTON-CUSHIONで、日本の伝統的な綿座布団を、現代の生活スタイルに合わせてリデザインしたアイテムです。コットンの中綿はふんわりしっかりとしていて、昼寝枕にも使える、暮らしの中で自由に楽しめそう。
京東都(きょうとうと)
京都の刺繍工房による「京都発、東京経由~世界行き。」の、刺繍ブランドです。「花虫風月」をテーマに、繊細な刺繍でアジサイなどを表現した花のブローチや、赤トンボをデザインしたワッペンなどのアクセサリー、鷹の羽根を刺繍した綿麻シャツなど、日本的な様々なモチーフを採り入れた刺繍アイテムを訴求していました。
「昭和は遠くなりにけり」ではないですけれど、どこか懐かしさを覚えたブランドです。
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