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2022年6月20日 (月)

インテリア ライフスタイル展 ⑴ 新設ゾーン「エシカル」

 メッセフランクフルト ジャパン主催「インテリア ライフスタイル」展が6月1日~3日、東京ビッグサイトで開催されました。10カ国・地域から515社(日本495社、海外20社)が出展し、来場者は予想以上に多い16,542名だったと報告されています。3年ぶりの見本市で不安視されていたといいますが、全体に賑いを取り戻していたようです。

 今回、注目は「エシカル」ゾーンだったのではないでしょうか。流行やデザイン性だけでなく、ものを選ぶ際に社会への貢献や繋がりを大事にする消費者が増えていることから、エシカルなライフスタイルを提案するゾーンが新設されたのです。
 このゾーンから、繊維関連のブランドを3つご紹介します。

セイショクNUNOUS事業部
 NUNOUS(ニューノス)は、老舗染色加工会社「セイショク」が、明日に向けて提案する全く新しい布由来のアップサイクル素材です。同社は2013 年から布の規格外品を原料にアップサイクルの研究に取組み、大理石のように1点ずつ異なる表情と多様な加工性を併せ持つ素材を開発したといいます。Img_08581jpg
Img_08531  たとえば右は、不定形な多面体の積み木「tumi-isi」です。ブロック形状と布らしい質感がおもしろい感じです。活用されていない布とサトウキビの非可食成分で作られているそう。
 また一枚のNUNOUSを畳んでつくった財布やカードホルダー、小鳥やネコ型のオブジェなども展示、楽しいブース構成でした。

うなぎの寝床
 福岡県八女市を拠点に九州ちくごのものづくりを発信する地域文化商社として、2012年にお店をオープン。現在は単なるアンテナショップから進化し、地域文化を継続させるためにメーカー、小売、コンサルティング、デザイン制作、企画まで幅広く活動しているといいます。
Img_08451
 すっぽり被る『KAPPOGI』や羽織の型を現代風に再編集した『HAORI』、細身の現代風『MONPE』など、久留米絣で制作した製品を展示。いずれも伝統を着やすい型や仕様に再解釈し、今という時代のライフスタイルに合った機能的で洗練されたデザインを提案しています。

RICCI EVERYDAY

 カラフルで遊び心に溢れたアフリカンプリントが目を惹きます。ウガンダに直営工房を持ち、社会的に疎外された女性たちを積極的に雇用し、彼女たちとともに丁寧なモノづくりを行っているブランドです。Img_08511
 「アケロバッグ」シリーズのバッグは4通りで使えて、様々なシーンで活躍しそう。「アケロ」とはウガンダ語で「幸運を運ぶ」という意味を持つ言葉とか。
 「ペーパービーズカラフルバッグ」は、色とりどりのビーズを約2,000個、一つひとつつなぎ合わせて一週間かけてつくったというバッグです。ビーズは、文字通りプラスチックではなく紙製でした。
 「エババッグ」はバーククロスで作られたバッグです。バーククロスとは、木の皮を、布のように薄く伸ばした素材で、世界無形遺産にも登録されていて「人類最古の布」とも呼ばれているもの。皮をはがされた木は、約1年後に木の表面に頑丈な皮が再生されるという、まさにサステナブルな素材です。

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