「デザイン・ダイアローグ」メゾン・エ・オブジェ・パリ展
メゾン・エ・オブジェ・パリ展は1995年から毎年パリで行われるインテリアの国際見本市です。この見本市が来日し、日本橋高島屋で「デザイン・ダイアローグ」をテーマに企画展を開催中です。
実はこの見本市はコロナ禍で延期になり、3月末の開催となりました。ですからパリに先駆けて日本で世界一早く、展示を見ることができるのです。
会場を入ると正面に、ル・コルビュジェ(Le Corbusier)のタペストリー(高島屋所蔵)と、シャルロット・ペリアン(Charlotte Periand)のカッシーナ復刻版の家具、シェーズロングとベルジェスツールが展示されていました。ペリアンは20世紀を代表する建築家でデザイナーであり、ル・コルビュジェとの協業でも有名です。(このブログ2020.2.22付け参照)
このペリアンを日本に招聘したのは高島屋で、1941年にペリアン展、1955年には「芸術の綜合への提案 ル・コルビュジェ、レジェ(Fernand Leger)、ペリアン三人展」を開いています。高島屋はペリアンファミリーと結びつきが深く、本展もこのご縁で開催の運びとなった模様です。
会場は大きく3部構成になっています。
⑴ デザイナー・オブ・ザ・イヤー展
1999年から時系列で歴代21名の作品が展示されています。フィリップ・スタルクやジャスパー・モリソン、吉岡徳仁など錚々たる顔ぶれの、椅子と照明作品を見ることができます。
上は、2022年のデザイナー・オブ・ザ・イヤーであるフランス人建築家フランクリン・アジ(Franklin Azzi)の作品です。モンパルナスタワーをパリ五輪2024年に向けて全面改装するプロジェクトにも参画しているといいます。
⑵ ホワッツ・ニュー? (What`s New?)
最先端のトレンドが一目でわかるエリアで、エリザベス・ルリッシュが全体装飾を手掛ける美しいインスタレーションが広がります。
テーマは「自然」で、下記3つのストーリーで展示されています。
“彫刻的な特質(Sculptural Nature)”
“瞑想的な特質(Contemplative Nature)”
⑶ ライジング・タレント・アワード
新しい才能の発掘コーナーです。今年のパートナーカントリーは日本だったことから、隈研吾氏の指揮の下、日本の若手デザイナー6人が選ばれ、フランスの若手6人とともに展示されました。
その一つを、ご紹介します。
三澤 遥「動紙」
金属の性質を帯びた動く紙で、紙が磁力に反応し、さまざまな動き方をするのがおもしろくて、見入ってしまいました。
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