ギフトショー春⑴「自然との共生」テーマ 環境配慮新時代
「第93回東京インターナショナルギフトショー春2022」が2月8日~10日、東京ビッグサイトで開催されました。開催テーマは「自然との共生 花と緑のガーデニングライフの魅惑 Part Ⅱ」です。会場はこのテーマの下、パーソナルギフト、キャラクターライセンス・エンターテインメント、生活雑貨ビレッジ、美と健康ビレッジ、女性のためのテーマビレッジ、ホームファッショングッズビレッジ、LIFE×DESIGN、グルメ&ダイニング、GLOBAL海外パビリオンの9つのカテゴリーで構成されていました。
出展社数は2,164社、来場者は144,923人と発表され、コロナ禍にも関わらず、盛況裡に終了したと言えそうです。
全体の流れとしては今回のテーマである「自然との共生」を受けて、人や環境へ配慮する新時代が始まったといった印象です。多くの企業がSDGsの17の目標に向けて動き出していました。
今回も糸偏を軸に見て回る中、とくに興味を惹かれた企業をピックアップしてご紹介します。
龍野コルク工業
「快適と健康を考える」をテーマに機能性ビーズクッションを中心に提案しています。
中でも今季の新商品が、同社の看板商品であるビーズクッション「CuCu(キュッキュッ)のami(編み)」シリーズです。側生地が横編みの無縫製ニットでシームレスにつくられています。一本の糸から編上げられていて、肌当たりがやわらかくやさしい触り心地です。中身のビーズが従来のものより少し大粒でカサベリしにくいものになっていたのも新しいポイントと思いました。理由を尋ねましたら、編地なのでビーズが出ないように大きいものの方がよいとのことでした。この方が扱いやすいでしょうし、環境にも優しいですね。
また表側の面(上の写真)が花柄の編模様になっていて、おしべとめしべには平和の象徴“鳩”のモチーフがデザインされていることにも好感しました。
裏側の面(上の写真)はわずかな力でも伸び縮みするリブ編みです。試しに使わせていただきましたら、もたれかかる力だけで横方向に生地が伸びて、身体に自然にフィットして姿勢が安定しました。
右の写真は、このクッションを横から見たところです。編地の異なる表地と裏地が無縫製で仕上げられていることが分かります。
さらにCuCuのクッションカバーも同じ無縫製ニットで展開されています。
カバーがあれば汚れても洗うことができて安心です。
素材は、100%ペットボトルからの再生糸である帝人“エコペット”で、カラーも8色揃っています。
お部屋を簡単に好みの空間に変えられる、というのもいいですね。
もう一つ、おしゃれな保温具にも注目です。保温力の高い発泡ビーズを詰め物にしたやわらかなニット編みで、手首ウォーマー「TECOU(テコウ)」とレッグウォーマー「CAHAN(キャハン)」が新発売されています。前者は手首のツボを、後者は足首のツボをしっかり保温して自律神経を整え、体調改善に役立つそう。
ブースでは上記以外にも、座るだけで漏れ止め筋トレのできるエアゲルスティックなど、様々な快適と健康をサポートする商品がズラリ!と並んでいました。
最後に、龍野コルク工業の低炭素社会に向けた取組みについて触れておきます。
ビーズクッションの素材は発泡スチロールです。この素材は何と200年間断熱性能を保持する数少ない素材で、石油使用量は国内生産量のわずか0.07%です。リサイクルも進んでいて、国内の発泡スチロール有効使用率は今では90.2%に上るとのことです。
同社の片岡社長は、性能が劣化しない断熱性能と、水の50分の1という軽量性を活かした発泡スチロール製品で、CO2排出量の削減と有効使用率100%を目指して取組んでいくといいます。
これからも人や環境に配慮した製品に期待しています。
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