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2021年11月23日 (火)

IFFT/インテリア ライフスタイル リビング ⑵ サステナブル

 IFFT/インテリア ライフスタイル リビングでは、繊維関連でサステナブルな生活雑貨が目に付きました。

サイコロ印の作業用手袋(軍手)
 ブースには木綿の手袋が高く積み上げられていてビックリ!これは60年以上変わらぬ形と原料で職人さんに愛され続けてきたサイコロ印の作業用手袋の、いわゆる軍手です。つくっているのは愛知県西尾市の石川メリヤスです。原料はリサイクルコットンによる特紡 (特殊紡績)糸で、ここ1、2年、リサイクルが業界の流れとなり、問合せが多数寄せられているとのことです。
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   同社のある西三河地方は戦前から繊維のリサイクルが盛んだったところです。落綿や残糸、残反をワタに戻す工程を担う、反毛工場が数百軒もあり、そこから供給される再生綿を原料とした特紡が発達し、昭和50年代には特紡糸の生産がピークを迎えます。しかしその後は減少の一途をたどり、今では消滅の危機にあるといいます。
 この状況を打開しようと同社は、個別包装で付加価値をつけるなど様々な努力をされている様子です。昨今、脚光を浴びているリサイクル繊維の伝統やノウハウが絶えないように、私も応援しています。

ウズファブリック(UZ Fabric)
 役目を終えたキモノを捨てることなく、新たな価値を創造し使いつなぐアップサイクルのブランドです。
  Img_74111   とくに目を奪われたのが美しいラグでした。インドの職人が使われなくなったキモノ地を裂織りして織り上げたものといいます。ハギレに軽やかなカタチを与えた、彩り豊かなプロダクトに注目です。

笠盛の刺繍
 桐生産地の刺繍業の老舗「笠盛」が出展していました。同社独自の特殊ミシンでつくるアクセサリーブランド、「000(トリプル・オゥ)」 のネックレスやピアスとともに、ひと際目立っていたのが、フランスの人気プリント「トワル・ド・ジュイ」を再解釈した刺繍生地です。

Img_74121  プリントでは表現できない、高級感や立体感は刺繍ならではです。そのすばらしさに感動しました。

ビワコットン/カイタックファミリー
 滋賀県ビワ高島産地でつくられるステテコの生地を、現代の服に合うように進化させたのが「ビワコットン」です。超強撚綿織物で、ニットのように伸び縮みします。
 Img_74071  この生地を使ったTシャツをカイタックファミリーが企画販売しています。日本の夏の高温多湿な気候にぴったりです。

澤井織物工場「多摩織」
 東京・八王子はその昔「桑の都」と呼ばれていたそうです。この地で誕生したのが「多摩織」で、昭和57年に東京都の伝統工芸品に指定されています。この伝統を継承しているのが澤井織物工場で、本展ではシルクの手織りマフラーを出品していました。ふんわりとした肌触りの良さはもう絶品!です。Img_73831

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