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2021年5月 1日 (土)

DESIGN MUSEUM BOX 森永邦彦氏“ハブラギン”展示

 先日、銀座ソニーパークで開催されていた「DESIGN MUSEUM BOX (デザイン ミュージアム ボックス) 集めてつなごう 日本のデザイン」展に行ってきました。(※本展は緊急事態宣言に伴い、4月24(土)までで終了してしまいました。残念です。)
 これは日本のデザインに新しい光を当てる展覧会でした。展示されていたのは、NHK番組「デザインミュージアムをデザインする」に出演した5人のクリエーターが各々見つけたデザインの「宝物」です。Img_44401jpg
 建築家の田根剛氏は、岩手の御所野縄文博物館「縄文のムラのデザイン」、デザインエンジニアの田川欣哉氏は、金沢の柳宗理記念デザイン研究所「柳宗理のデザインプロセス カトラリーを例に」、エクスペリエンスアーキテクトの水口哲也氏は、浜松のヤマハ イノベーションロード「トランスアコースティックピアノ 匠とテクノロジーの出会い」、映像作家の辻川幸一郎氏は日本玩具博物館「ぶちゴマ、そこから広がるさまざまなコマ」、そしてファッションデザイナーの森永邦彦氏は、奄美の宇検村生涯学習センター 元気の出る館/瀬戸内町立図書館・郷土館 「ノロの装束“ハブラギン”」を紹介、日本の各地にはすごい宝物が隠されていることを知りました。

 中でも感銘したのは、最奥に飾られていた森永邦彦氏による「ノロの装束“ハブラギン”」です。ノロとは、奄美地方の祝女(女性祭祀)で、“ハブラギン”とは祭事の際にノロが着用した衣装のこととか。3角形の布で構成されたパッチワークのきもので、コットンやシルク、柄と無地など異なる端切れが継ぎ接ぎされていて、何ともグラフィカルです。Img_44231jpg Img_44351
 この3角形のカタチには意味があり、“ハベラ”と呼ばれて蝶や蛾を意味し、霊魂が込められているといいます。つまり“ハブラギン”は、代々のご先祖様たちが着る人を守るという意志の詰まったデザインだったのです。
 森永氏は、服とは身を飾っておしゃれするだけではない、祈りや願いがカタチになったものでもある、といいます。
 Img_44281  上は森永氏がデザインしたパッチワークのジャケットです。光りを当てると一瞬にして光って柄が浮き上がるフォトクロミック素材が使用されています。まさに最新技術で現代に蘇った“ハブラギン”!
 
 新型コロナウイルスの脅威にさらされる今、ファッションデザインも“ハブラギン”のような目に見えないもの、人知を超えた存在へ向き合うことが求められているのかもしれません。

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