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2021年3月

2021年3月31日 (水)

21/22秋冬パリFW ⑵ マリーン セル 「コア」テーマ

 2021/22年秋冬パリのファッションウィーク(FW)の2日目、トップはマリーン セル(MARINE SERRE)。2017年、世界最高峰のファッションコンテスト「LVMHプライズ」のグランプリを受賞し、彗星のように現れたデザイナーですね。リサイクル素材を使用するなど、モードとサステナビリティを両立させて、自身の名前を付けたフランドを急成長させています。
 今シーズンのテーマは「コア(CORE)」です。コアとはブランドの「中核」を意味しているといいます。パリFWのカレンダーには「トレーラー(TRAILER)」と名付けた動画が、また公式WEBサイトでは、その世界観を記録したムービーが公開されています。新作をまとって、ショッピングを楽しんだり、ガーデニングしたり、料理したり、日常の平凡な暮らしを営んでいる様子や、ブランドの真髄である“Re-Generated(再生)” の過程を映したものも収められています。家族や友人、コミュニティを祝福する、喜びに満ちた、人生を肯定する、心和む映像です。

 提案されたルックで目立つのは再生シルクのスカーフです。しなやかなブラックドレスにドレープされたり、チュニックやTシャツに仕立てられたり。身体と一体となってダイナミックに動く感覚が印象的です。またデッドストックレザーのグラフィカルなパッチワークも。
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 さらにブランドのシグネチャー、“三日月” のモチーフも目に付きます。ベースとなっているボディスーツから再生デニム、コラージュドレスなど、あらゆるアイテムに散りばめられ、組み合わされて効果的に使われています。
 カラーの主調はブラウンで、屋外に出たい、自然の中にいたい、といった人々の気持ちをあらわしているとも。

 マリーン セルは、「ファッションには夢があるが、私はそれが好きではない。服づくりで最初に目に入るのは人々の姿であり、夢のように瞬く間に消えてしまうような、はかない、使い捨てのようなものがあってはならない」と述べています。「コア」と題した今回のコレクションで、セルは、改めてファッションの意義を問い直しました。
 新しい時代のファッションの在り方を示唆するコレクションでした。

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2021年3月30日 (火)

21/22秋冬パリFW⑴ ワタルトミナガ 日本の若手デビュー

 2021/22年秋冬パリのファッションウィーク(FW)が、3月1日~10日、他都市同様100%デジタルで開催されました。フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)のカレンダーには、参加した93のブランドの新しいコレクション動画が掲載されています。
 テーマはコロナ禍の世情を反映するものが多く、大潮流となっているサステナブルや社会貢献から、幻想的な夢の世界へ現実逃避に走るもの、身体を守る機能的なプロテクションまで様々。そこにはもうベーシックなものは何もなく、遊び心のある女性らしいエスプリが復活しています。
 とくに若手デザイナーの台頭が目立ち、世代交代を感じさせるのも今シーズンの特徴です。
 
 その一人が初日に登場した日本人デザイナーの富永航が手掛ける「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」です。2016年春に開催された南仏のイエール国際モード・写真フェスティバルで、プルミエール・ヴィジョン(PV)審査員グランプリを受賞、この年のプルミエール・ヴィジョン展で特別展示が行われました。(このブログ2016年9月20日付け参照)
 今回のコレクションも弾けるように明るいポップなイメージです。しかもプリント風の刺繍や手編みのセーターなど、細部まで手が込んでいます。Photo_20210330164701
 「世界各地で見つけたいろいろな要素を混ぜ合わせるのが好き」という富永さん。作品には異なったスタイルやカルチャーをミックスした楽しい遊び心があふれていました。

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2021年3月29日 (月)

2022年春夏コットン素材傾向―PV 及びMUより

 一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「プレスリリース」に、柳原美紗子が寄稿した「2022年春夏コットン素材傾向 PREMIERE VISION PARIS 及び MILANO UNICAより」の記事が掲載されました。https://cotton.or.jp/pr2021-03-25.htmlをクリックしてご覧ください。

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2021年3月28日 (日)

21/22秋冬ミラノFW⑹ ドルチェ&ガッバーナ ロボット登場

 ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)は、いつもと趣向をガラリと変えて、テクノロジーに焦点をあてたコレクションをデジタル配信しました。
 テーマは「ネクストチャプター(NEXT CHAPTER)= 新たなる一章」です。イタリア技術研究所(IIT)と協業し、ランウェーにはロボットたちが登場、テクノロジーとクラフツマンシップという一見異なる2つの世界の融合を見せています。Photo_20210308170901
 発表されたのはZ世代を意識してか、90年代のエネルギー満載のファッションです。ピンクやイエローのネオンカラー、メタリックな輝きを放つミニスカートやホットパンツ、肩のラインを強調したボディコンシャスなど、若々しい元気いっぱい。
 未来に向かって明るい希望を感じるコレクションです。

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2021年3月27日 (土)

21/22秋冬ミラノFW⑸ サルヴァトーレ フェラガモ 近未来

 この2月、米探査車が火星に着陸成功のニュースが飛び込んできました。ファッションデザイナーたちもいよいよ宇宙を目指して、近未来のファッションクリエーションに挑戦しているようです。
 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は今シーズン、コレクションをSF映画のようなショートフィルムで発表しました。タイトルは「ポジティブ・フューチャー」、90年代のカルト映画『ガタカGattaca』をベースに制作されたという力作で、ユマ・サーマンが侵入したようなトンネルを思わせるシーンも見られます。
 クリエイティブ・ディレクターのポール・アンドリューは、SFの無限の可能性とフェラガモの伝統的な技術革新にインスピレーションを得て、未来に向けた理想のユニフォームを提案したとコメントしています。

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 ウェアのヒントになったのはミリタリー、バイク、アスレチック、スキューバダイビングの世界。引用されたモチーフをブレンドし、こだわりのあるテーラリングによって再構築しています。
 素材やパーツはとことんサステナブルにこだわり、金属を含まない植物性なめしレザーや再生ウールとカシミア、認定され責任ある管理をされた森林由来の木製ソールなど。

 そこにはより良い世界を創る理想的未来のユニフォームがありました。

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2021年3月26日 (金)

21/22秋冬ミラノFW ⑷ ヴァレンティノ 超ミニ丈

 ヴァレンティノ(VALENTINO)はミラノのピッコロ・テアトロで行ったショーの映像を配信しました。クリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)は、コロナ禍で閉鎖されていた劇場を発表の場に選んだことを「パンクなジェスチャー」と表現しているそうです。これは芸術活動が否定されている現状への抗議だったようです。その精神はフィナーレによく表れていると思いました。パオロが舞台中央に現れた瞬間、スクリーンが真っ赤に染まったのです。エンドというより新たな幕開けにも見えるドラマティックな演出でした。

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 ファーストルックは、黒いケープスーツにシャツの白い襟を出した着こなしです。シャツの下にはタートルネックを合わせています。丈は超ミニです。ストイックなスタイリングですが、白い長い脚とスティレットヒールが大胆でセンシュアル。パンクなニュアンスをかもし出しています。今シーズンはショー全体がこのイメージに貫かれていました。
 カラーは大半が白と黒のモノクロで一瞬だけゴールドが登場します。色が制限されているだけに、際立つのがデザインやディテール、テクスチャーです。あらゆるものが短くなって、スカートは超ミニ、メンズのパンツも足首が出るクロップド丈です。キーアイテムはマントのようなケープで、丸みのあるボリュームがシルエットにコントラストをつけています。シャツの襟は大きくシャープ、スラッシュのような切れ込みはグラフィカルで、ルチオ・フォンタナの作品を思わせます。透けるオーガンジーや刺繍に加えて、目立つのがメッシュで、タートルネックに見られるように立体的な網目がフレッシュです。一見シンプルですが、実は非常に複雑な仕事でつくられているのです。

 クチュールの洗練された感覚が迸る、若々しいコレクションです。

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2021年3月25日 (木)

21/22秋冬ミラノFW ⑶ エトロ キーワードは「自由」

 エトロ(ETRO)のクリエイティブ・ディレクター ヴェロニカ・エトロ(Veronica Etro)は今シーズン、ブランドのDNAに刻まれているという「自由」をキーワードに、コレクションを制作、歌手のアリッサ(Arlissa)の歌声にのせて、無観客のショーをデジタル配信しました。

 着想源は、ロシアのバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフやジミ・ヘンドリックスの世界といいます。二人とも自由奔放で反逆的な姿勢のアーティストですね。
 アイコニックなペイズリーやレオパードのミックス柄のコート、ブロケードのテーラードスーツから、都会的なキルティングのアノラック、着心地のよいニットウェア、絞り染めモチーフをあしらったコーデュロイのバギーパンツ、また女性らしい気品に溢れたミニやマキシのドレス、ビブ ヨークの付いたトップ、さらにフーディやウォッシュドジーンズ、レギンスなどのアウターウェアも登場。
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 「自由」な精神を感じる、エフォートレスでダイナミックなコレクションです。

 

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2021年3月24日 (水)

21/22秋冬ミラノFW ⑵ プラダ 相反する要素の間を表現

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)によるプラダ(PRADA)の21/22秋冬ウィメンズウェアコレクションが、デジタルで配信されています。

 動画は2部構成で、前半はコレクション、後半はディスカッションとなっています。
 コレクションは空間演出が前回と同じで、ラフが加わった1月のメンズコレクションと連動しています。
 ミウッチャとラフの対話によると、このコレクションは「変化と変容、開かれた可能性」というテーマの下、シンプルさと複雑さ、エレガンスと実用性、制限と解放など、相反する2つの要素の間にある空間を表現しているといいます。
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 登場したのはシンプルなテーラードスーツに複雑なニット柄の組み合わせや、ラウンドショルダーのヴィンテージスタイルのコート、温かなフェイクファーの裏地をあしらったボリュームのある機能的なMA-1など。グラマラスなムード感たっぷりで、どのルックもアンダーにはアスレティックなグラフィック・ジャカードニットのボディタイツを着合わせています。このボディタイツはメンズコレクションともシンクロする、身体解放の象徴的存在です。
 近未来を感じさせるワクワクするようなコレクションでした。
 
 ディスカッションでは、ミウッチャとラフを中心に参加者の一人としてマーク・ジェイコブスの姿も見られました。生態系など地球環境問題を話し合っていたのが印象的でした。

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2021年3月23日 (火)

21/22秋冬ミラノFW ⑴ フェンディ リュクスなワントーン

 21/22秋冬ミラノFW(ファッション・ウイーク)が2月24日~3月1日、ほぼデジタルで開催されました。イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)のオンラインプラットフォーム上では68ブランドが最新コレクションの映像を配信しています。
 全体にすっきりとしたシンプルなシルエットが中心で、色や柄で変化をつける傾向です。
 
 開幕初日に登場したフェンディ(FENDI)は、全身ニュートラルカラーのワントーンの装いがずらり。それもとびきりのリュクスです。冒頭のキャメルから、ベージュ、淡いピンク、ブラウン、アイボリー、グレー、ブラックへ移り変わります。Photo_20210307112101
 ブランドを手掛けるのはキム・ジョーンズ(Kim Jones)で、1月のオートクチュールに続きプレタポルテ初デビューです。
 フェンディ家のファミリーに着想した、正統派のイタリアンエレガンスで、愛着をもって長く使えるアイテムが勢揃いしています。バッグやジュエリーの新作も発表。随所にあしらわれているのが、故カール・ラガーフェルドが発案したという「ファンファ―=FF」のモノグラムも印象的。
 エンディングは、モデルたちが歩いたランウェー上のF字型ガラス窓に設置された古代ローマ建築を模した多数の断片が浮かび上がる演出です。ローマは永遠の都、コレクションからこのところ見直されている「タイムレス」というキーワードが閃きました。

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2021年3月22日 (月)

「デジタルで進むサステナブルなファッション」寄稿

 一般財団法人日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2021年冬号)のコラム「マーケティング・アイ」に寄稿しました。テーマは「デジタルで進むサステナブルなファッション」です。
 本紙と併せてご覧下さい。1_20210322002301

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2021年3月21日 (日)

コットン・ファッション・セミナー開催のお知らせ

 一般財団法人日本綿業振興会では、コットンプロモーションの2021WINTER(546)号にてお知らせいたしました通り、協同組合関西ファッション連合、東京織物卸商業組合、一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会との共催で、コットン・ファッション・セミナーを開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
 なお、一般財団法人日本綿業振興会のHP内、「プレスリリース」ページに、「コットン・ファッション・セミナー開催」の記事が掲載されています。https://cotton.or.jp/pr2021-03-03.htmlをクリックしてご覧ください。

                    記

テーマ:「2022春夏~2022/23秋冬コットン・ファッションと素材の傾向」
     講 師:柳原美紗子(ファッション・ディレクター)

日程および申し込み先

<大 阪>
4月12日(月) 14:00~16:00

会場/  大織健保会館 8階(大阪市中央区瓦町2-6-9)
主催/  協同組合関西ファッション連合
共催/   大阪メンズアパレル工業組合、一般財団法人日本綿業振興会
受講料/ 2,700円
申し込み先/協同組合 関西ファッション連合
         電話 06-6228-6526

<東 京>
4月14日(水) 13:30~15:30

会場/  東京ウイメンズプラザホール(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
主催/   一般財団法人日本綿業振興会
共催/  東京織物卸商業組合、
      一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会 
受講料/ 2,500円
申し込み先/一般財団法人日本綿業振興会 
         電話 06-6231-2665

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2021年3月20日 (土)

21/22秋冬ロンドンFW ⑸ 東京6ブランドが初参加!

 ロンドンFW(ファッション・ウイーク)に今シーズン、東京ファッションアワード 2020(TOKYO FASHION AWARD 2020)のサポートにより、2020年度アワード受賞デザイナーの6ブランドが初参加しています
 2021/22年秋冬コレクションを動画で配信したのは、下記3ブランドです。
 
 フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)


 デザイナーは田中史江。「ミルフィーユ」をテーマに、ピンクやベージュのしなやかなフレアドレスが印象的。

 ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)


 デザイナー橋本祐樹が手掛けるメンズブランドです。「ブルースカイ コンストラクション」と題して、空っぽの部屋に次々と家具を運ぶモデルが登場します。シンプルなスタイリングの微妙なバランスやズレ感が興味深い。

 シュープ(SHOOP)
 
 大木葉平とミリアン・サンスによるSF映画のようなミステリアスな映像です。

  なお「イン(IHNN)」と「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」と「リコール(RE:QUAL≡)」は、ティーザー映像でした。東京コレクションにも参加していますので、その折りに紹介します。

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2021年3月19日 (金)

21/22秋冬ロンドンFW ⑷ バーバリー「エスケープ」

 バーバリー(BURBERRY)は、今季、初のメンズに特化したコレクションを発表しています。
 テーマは「エスケープ(脱出)」です。(ステイホームで家の中に閉じ込められていると、逃げ出したくもなりますよね。)
 ブランドを手掛けるチーフクリエイティブオフィサーのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)は、バーバリーのルーツである「20世紀初頭のイギリスのクラフツマンシップと、当時人々が未開の土地を求めエスケープしたアウトドア・ムーブメント」に魅了されたといいます。自らの道を切り拓いてきた人々の力強さとエネルギーがこのコレクションにインスピレーションを与えてくれたとも。

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 ランウェイに登場したのは、カジュアルでリラックスしたアウトドアのワードローブです。トレンチコートは背中が切り落とされてブルゾンとハイブリッドされていたり、すっきりとしたスーツパンツにはサイドに大きなスクエアのパフォーマンスポケットが付いていたり、毛皮のコートはフードがウサギの耳の形にカットされていたり。スカートとパンツのレイヤードもさりげなく気負わないデザインで好感されます。

  「自然と人間の関係性へのオマージュ」というリカルドによる、充実のコレクションです。

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2021年3月18日 (木)

21/22秋冬ロンドンFW ⑶ シモーネ・ロシャ「冬の薔薇」

 シモーネ・ロシャ(SIMONE ROCHA)が今シーズン、配信したビデオには惹きつけられました。
 

 テーマは「冬の薔薇」です。布地をつまんでつくった薔薇の花がそこかしこにあしらわれています。もちろんプリントや刺繍、レースも薔薇の花のモチーフづくしです。
 そこには捻りの効いたダンディなロマンティシズムに、少女の可憐さと反抗的な強さ―“壊れやすい反逆者たち” ―が表現されています。
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  ウエストにカーブを描いて、エドワード朝のバルーンスリーブの肩からフリルが生えているブラックレザーのバイカージャケット、立体的なサテンのバラの花の房が広がっているジャケットやドレス、シュガーピンクのチュールを重ねたファンタジックなドレスなど、息を呑むような美しさです。
 でもそこには毒もあって、そこがまた魅力なのでしょう。

 

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2021年3月17日 (水)

21/22秋冬ロンドンFW ⑵ ボラ・アクス 夢のような贅沢感

 ボラ アクス(BORA AKSU)は、トルコ生まれのデザイナーで、2002年セントマーチンズを卒業した英国のファッションブランドです。日本のブランドではまとふのデザイナー堀畑裕之氏と関口真希子氏、モトナリ オノのデザイナー小野原誠氏がデビュー前にボラ・アクスの元で経験積んでいたそう。
 今シーズンのコレクションは、テート・ブリテン美術館のネオクラシック様式の中央ホールというドラマチックな空間で行われ、収録したビデオを配信しています。

 着想したのはソフィー・ジェルマンというフランス革命時のフランス人女性数学者で、フランス革命の動乱にあっても、ソフィーは男性のペンネームで仕事をしていたと言われている人物。ボラは、厳しいロックダウンの中で、彼女の人生を振り返り、自身も「ネガティブなものからポジティブのものを見つけようと、楽観的に構えているのです」と、語っています。

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 ランウェイにはピンクと赤の万華鏡のようなオーガンザのレイヤー、ティアードフリル、レースの縁取りに花柄のディテールをあしらったドレスなど、あらゆるフェミニティのコードとともに、ミリタリー風のキャップ、クロップド丈のタキシードジャケット、ベルト付きのブレザーなど、ダンディな構築的シルエットも登場。
 夢のような贅沢感あふれるコレクションです。

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2021年3月16日 (火)

21/22秋冬ロンドンFW ⑴ モリー・ゴタード 英国調リアル

 ロンドンFW(ファッション・ウィーク)は、パンデミックの影響で1月に予定されていたメンズFWが延期され、ウィメンズFWと会期を一にして、前回同様すべてオンラインで2月19~23日に開催されました。参加したのはウィメンズ34ブランド、メンズ22ブランド、ユニセックス29ブランドの計95ブランドと発表されています。
 コロナ禍という制約の中、披露された新作は、英国というルーツを尊重しながらも楽しさやちょっとした遊び心のあるクリエーションが多く、新しい世界へ向けて、確かな希望の波がさざ波となって戻ってきているように思いました。
 
 モリー・ゴダード(MOLLY GODDARD)はロックダウンとなり、「図書館に行ったり、マーケットに行ったり、人々を観察したりしていたのが懐かしい!」と思いながら、コレクションを制作したといいます。
  6_20210306151701   登場したのは、英国の伝統を採り入れた楽しいリアルクローズです。タータンキルトやチェックのドレスにストライプのマフラーを合わせたルックや、ブランドのシグネチャーでもあるチュールやシャーリングをふんだんに使ったボリュームドレスにフェアアイル・セーターの組み合わせ。 

  スイートなキャンディカラーのやさしいロマンティシズム漂うコレクションです。

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2021年3月15日 (月)

21/22秋冬NYコレクション ⑹ コーティー NYに初進出

 糀泰佑デザイナーと小澤由美子のデザインデュオが手がけるコーティー (KoH T)が、NYファッションウィークに初進出。ショーの模様を約8分の動画で配信しています。
 (2月初旬に開催されたソレイユトーキョー展2021.2.24付けでも記事を掲載しています。)
 今シーズンは東洋の陰陽思想にある「この世のすべてのものは元々美しい」の言葉に着目し、1500年代の日本の職人、本阿弥光悦の陶芸にインスパイアされた生地を開発。そのオリジナルテキスタイルは和紙使いのものなど、見た目は重厚ですが手に触れると意外なほど軽い。日本の「侘び寂び」の美意識を感じさせる工芸品のような生地です。

Photo_20210305174801  糀デザイナーは、この生地を現代の機能的で実用的なウェアに落とし込んでいます。

 
 アートクラフトとスポーツを融合、洗練された都会感覚に仕立てたコレクションです。

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2021年3月14日 (日)

21/22秋冬NYコレクション⑸ タダシ ショージ 復興の女神

 タダシ ショージ(TADASHI SHOJI)は、ロサンゼルスを拠点に活動する庄司正が手がけるブランドです。
 配信された動画は焼け野原が舞台。東京大空襲が思い起こされショッキングです。その瓦礫の山の間から、モデルがすっくと登場します。その姿は凛々しくて“復興の女神”のよう。

 ドレスはキラキラと輝いて一瞬、鎧を思わせ、ブロンズのガウンとビッグなパフスリーブが力強さを感じさせます。ジャカードドレスにヒールのあるコンバットブーツを合わせたルックは、ゴシックの雰囲気を醸し出し、モデルの顔を覆うビジューのマスクが効果を高めています。
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 「今は誰もが、何か特別なプロテクションを必要としていると思うのです。“女性を力強く強く感じさせてくれる、鎧のようなもの”を」と語る庄司デザイナー。
  私たちのプロテクション感覚を刺激する、強さのこもる夢幻的コレクションです。

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2021年3月13日 (土)

21/22秋冬NYコレクション⑷ アリス アンド オリビア

 アリス アンド オリビア(alice + olivia)は今シーズン、大ヒットしたテレビドラマ『ゴシップガール』をヒントにコレクションを制作、ニューヨークの自由奔放でゴージャスな世界を動画で配信しています。
 
 舞台はマンハッタンのタウンハウスで繰り広げられるパーティです。キャリア女性たちがドレスアップして集う、このような華やかな光景はコロナ禍の今、もう憧れでしょうか。
 どんな時でもオシャレはしたいもの、そんな女性の気持ちを代弁するような映像でした。

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 トラッドな白黒+赤のタータンチェックはスリップドレスに、クラシックな白/黒ツィードはキャミソールに仕立てられて、デニムと組み合わせたり、エコファーのふんわりとしたコートを重ねたり。

 ハリウッドの女優風グラマラスなムード満載!

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2021年3月12日 (金)

21/22秋冬NYコレクション⑶ プロエンザ スク―ラー

 プロエンザ スク―ラー(Proenza Schouler)のコレクションは、約6分間のビデオによるプレゼンテーションです。
 今シーズンの話題は、何と言ってもカマラ・ハリス副大統領の義理の娘エラ・エムホフを起用したことで、彼女にとっては初のランウェイデビューだったといいます。パーソンズ美術大学に通う学生で、バイデン大統領就任式でのファッションが評判を呼んでいました。メガネルックが知的な印象です。3_20210305130501
 それはさておき、コレクションは現代の女性に快適さとパワーをもたらす美しさにあふれています。
 登場するのは、シャープで構築的なテーラリングや、柔らかく包み込むようなニットウェア、手の温もりを感じさせるハンドメイドの要素もミックスされています。
 
 洗練されたラグジュアリーをベースに、シンプルで実用的な着こなしへの回帰を示唆するエレガントなコレクションです。

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2021年3月11日 (木)

21/22秋冬NYコレクション⑵ ジェイソン ウー 故郷を想う

 ジェイソン ウー(Jason Wu)は、観客を入れたライブストリームでコレクションを配信しました。
 今シーズンはコカ・コーラとコラボし、フルーツや野菜、花が並ぶスーパーマーケットのような空間を舞台にショーを発表しています。昨年はウーも、ステイホームで料理にはまったこともあったようです。
 コレクション制作にあたっては、自身の故郷である牧歌的なニューイングランドをイメージしたとのこと。若き日の懐かしい思い出をワードローブに重ねているようです。
 Jason  登場するのはブレザーやニット、ストライプ、千鳥格子---、またリラックスしたドレスには、イチョウの葉などのカラフルなプリントも。モチーフにスポンサーへのオマージュでしょうか。コカ・コーラのボトルが使われているのも印象的。

 コンテンポラリーなアメリカンスポーツウェアらしいコレクションでした。

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2021年3月10日 (水)

21/22秋冬NYコレクション⑴ 楽しいファンタジー アナスイ

 21/22秋冬NY(ニューヨーク)コレクションは2月14~18日、ほぼデジタルで行われました。今回はいつもと異なり、「ランウェー360」と「NYFW」の二つのプラットフォームに分断されての開催。アメリカファッション協議会(CFDA)が「ニューヨーク・ファッションウィーク」を「アメリカン・コレクションズ・カレンダー」に名称変更したこともトピックでした。
 今後どのような方向に進むのか、揺れるNYコレクションでしたが、デザイナーたちはデジタルならではの特性を生かした、楽しいファンタジーあふれるクリエーションを発表しています。

 アナスイ(ANNA SUI)は、1970年代のニューヨークのアンダーグラウンド・アートシーンに関する豊富な知識とリサーチを駆使し、ヴィンテージにインスパイアされた現代的なコレクションを見せています。
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 着想したのは1968年の映画で若きジェーン・バーキン主演の『ワンダーウォール』。当時のサイケデリックな若者文化を描いた作品です。
 1_20210304230501  シフォンのロマンティックなティードレスや黒いレースのトリミング、白黒フェイクファーのカウハイドのコート、想像力豊かな花柄プリントなど、アナスイのシグネチャーの多くが感性豊かにまとめられています。

 ファンタジックな現実逃避のパーティーに誘い込まれるような、魅惑的な映像です。

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2021年3月 9日 (火)

「輝板膜タペータム」落合多武展

 銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の「輝板膜タペータム」落合多武展を見てきました。落合多武はニューヨークを拠点に制作しているアーティストで、私も見に行ったことがある横浜トリエンナーレにも参加されているといいます。
 「輝板膜タペータム」は、夜行性動物の眼球内にある輝板のことで、網膜の外側にあり、暗闇の中のわずかな光を捉えて反射する機能を持つものだそう。猫の目が暗闇で光る現象は、猫がこの輝板を持っていて、それが反射するからといいます。ちなみに人間の視覚にはこの輝板がないそうです。
 「暗い場所で光を反射し続ける眼球は、見られるものに対して中間地点にいる」と落合氏は語っています。この展覧会は、つまり眼球の中の世界なのか、と不思議な気持ちになります。その上、本展は四半世紀にわたって落合氏が制作した幾つかのシリーズ《ashtray sculpture(灰皿彫刻)》、《Chopin, Op.97(ショパン、97分間)》から、任意の作品群を組み合わせて、再編成されたものなのです。私のように過去の作品を知らない者にとっては、繋がりが見えなくて、さらに難解でした。
 Img_34081  会場にはドローイング、ペインティング、彫刻、写真、インスタレーションなど、様々な形態の作品が展示されています。
 Img_36831  その起点となる作品が、一番奥の猫のインスタレーションだそうです。よく見るとこの猫、瞳がありません。猫は落合氏がよく用いるテーマといいます。 
 Img_36851  猫だけではなく、ここには動物のモチーフがたくさん見られます。椅子にも尻尾が隠れるように置かれていたりします。
 Img_33901  灰皿にも意味があって、灰は「死」を表し、落合氏によれば、死ぬ時間を見ているような感じがあるそう。
 

 上は落合氏が自ら解説している動画です。

 連鎖と断絶の中を巡り、日常生活の中でふと感じる物事の思いがけない関係性を感じて、会場を後にしたことでした。
 なお会期は4月11日までです。

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2021年3月 8日 (月)

再エネ時代到来!2030年、日本アパレルは変革できるか?

 今や世界中が脱炭素社会を目指して動き出す中、みんな電力主催の特別ウェビナーに参加しました。テーマは「再エネ時代到来!2030年、日本アパレルは変革できるか?」です。 Photo_20210302191901
 登壇者は、DEPT Company代表 eri(えり)氏、リトルリーグカンパニー カンパニーオフィサー ロンハーマン事業部 事業部長 兼 ウィメンズディレクター 根岸由香里氏、CDP Worldwide-Japan シニアマネージャー 高瀬香絵氏、ファシリテーターはみんな電力 事業本部マネージャー 間内賢 氏で、それぞれの立場から、再エネに関する取り組みや実績、それらを通してみる日本アパレルの未来について語られました。

 まず再エネの専門家、高瀬氏が、CDPの立場から「気候変動から未来を守ろうと立ち上がっている企業と投資家」と題して解説。2030年までにCO2排出を半減、2050年にはネットゼロを掲げるファッション産業憲章に署名した企業117社をリストアップ。日本からはアシックス、ファーストリテイリング、YKKの3社が参加しています。リーバイスは2025年までに2016年比90%削減、シャネルは2025年には電力の100%を再エネにするとコミットしていることなどを報告。

 次に根岸氏がロンハーマンの取り組みを紹介。「幸せが私たちのゴール」というスローガンの下、ビジネス構造の改革や再エネシフト、無駄を省き廃棄・ごみの削減、商品における素材や生産過程の透明性の明確化といった活動を進めているとのこと。中でも力を入れているのがCO2排出ゼロの再エネで、本社・店舗のエネルギーはもとより、サプライチェーンとも連携し、生産背景、物流拠点等を含めて再エネ化を推進しているといいます。再エネを選ぶ大切さをディベロッパーなどに広く伝えたいと意欲的です。
 
 eri(えり)氏は、オリジナル製品をつくりながらも古着を仕入れ、補修、販売するアパレルを手掛けています。2020年にサードハンドプロジェクトを立ち上げ、地球環境に対して可能な限り負担をかけない事業を積極的に行っているといいます。ちなみにサードハンドとはセコハン、セカンドハンドの次という意味ですね。
 これまで私たちはモノを売ることがゴールと思ってきましたが、それは間違いときっぱり。大量につくって残ったら焼却するやり方は2030年までに成立しなくなるといいます。 
 時代はゆりかごから墓場までというように、墓場まで責任の持てるモノづくりへ。何をつくるかではなくどうつくるか、客にどういうものをつくれるか、つくる側が考えないといけない。ロンハーマンのような理念を掲げているところで買い物したいと思う、そういう人が増えているとも。 
 ここで今一度立ち止まって何が本当の意味でカッコいいのか、ファッションを悪いモノではなくて心を豊かにして、みんなをハッピーにできるモノに変えていきたいと、語るeri(えり)氏、輝いて見えました。
 
 さらに再エネについて、普及には何が必要かという問いに、高瀬氏は、がんばっている人を応援し声を上げることで再エネは進むといいます。日本は再エネの量と価格が問題ですが、しだいに安く入手しやすくなり、あと1-~2年も経てば一気に増加すると。政府の後押しもあって、ものすごい勢いで変化が起こっているといいます。

 最後に一言。根岸氏は、「再エネにシフトすることが第一歩」。eri(えり)氏は「100%サステナブルはまだ難しい。“リスポンシブル”という言葉を大事にしたい。自分がやっていることに責任が持てれば、第3者にも未来にも責任を持つことができる」と。
 高瀬氏はロンハーマンの「幸せが私たちのゴール」を挙げて、「何のために私たちは働いているのか。ネットゼロを目指すのは、それ自体が幸せだから。ハピネスを生活の基軸に置くことがサステナブルにつながる」と述べて、締めくくりました。
 
 再エネ時代が到来する2030年に向けて、日本アパレル業界の未来が透けて見える印象に残るウェビナーでした。

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2021年3月 7日 (日)

東京ファッション専門学校 「粋様」をテーマにショー

 東京ファッション専門学校の学生による卒業記念のファッションショーが2月16日、銀座松屋で開催されました。コロナ対策のため、いつもと違って時間指定で座席も指定されていました。
 テーマは「粋様(いきざま)」で、洗練された洒落た色気の「粋」と自身の生きる証である「生き様」を掛け合わせた造語だそう。みんなひとり一人の思いが作品に込められていて、すばらしかったです。Img_36971Img_37001jpg
 キモノ科のある学校なので、洋服と融合したデザインも多く登場し、どれもが完成度が高くて感心しました。
 Img_37151Img_37191jpg  
 コロナ渦にあることを逆手にとり、全員がそれぞれアイデアのあるマスクを着けて出演したこともよかったですね。
 
 それにしても学生たちは困難にめげず、よくやったと思います。強く心に残るショーでした。

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2021年3月 6日 (土)

ワコールのアバター接客「パルレ」 アバター活用に期待感

 ファッションビジネスにオンライン化が加速する中、アバターをコミュニケーションツールとして活用する事例が現れるようになりました。昨年10月末、ワコールは、アバター接客システム「アバカウンセリング パルレ(以下、パルレ)」を東京の「3Dスマート&トライ」東急プラザ表参道原宿店に導入しています。このニュースに興味を持っていた私は、ファッションスタディーズから「ついにアバターを活用したサービスがファッションビジネスに出てきた!」をテーマにしたオンライントーク開催の知らせを受けて、早速申し込みました。
 登壇者は、パルレの開発責任者であるワコールの総合企画室イノベーション事業推進部長下山廣氏、パルレのアバターシステムを開発したHEROES代表の高崎裕喜氏、ネットイヤーグループ デジタル&フィジカルデザイン編集部UXデザイナーの仙崎萌絵氏、Apparel Play Office 代表 パタンナー・アパレル3Dモデラーの大橋めぐみ氏、聞き手はファッションスタディーズ代表の篠崎友亮氏です。

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 冒頭、ワコールのアバター接客「パルレ」を紹介する約5分間のビデオが放映されました。下着というインティメイトなアイテムをアバターと楽しく会話しながら選べるサービスで、この3Dアバターカウンセリングならストレスレスな買い物体験ができそうです。過疎や遠隔の地に住んでいる人も相談しながら買えるすばらしいサービスと思いました。
 ファッションビジネスへのアバター活用に期待がふくらみます。

 このシステムを体験した仙崎萌絵氏は、次のように語っています。「個室でじっくり1対1で相談し、対面ではないので緊張しなかった。商品知識に長けたプロによる具体的なアドバイスが受けられ、3Dのパーソナライズデータで自分の体型を見つめるきっかけにもなった」とか。また店舗の空間デザインや体験を受けるまでのWEBサイト、アバターの会話設計など、コミュニケーション全体を意識した設計になっていて、悩みやニーズに寄り添ってもらえる体験ができて、最高だったそう。
 大橋氏も体験してきたとのことで、とくに3Dスキャンに驚嘆したといいます。自身のサイズが数値化されるだけではなく画像で体型が可視化されるのが興味深かったと。また「これはいいな」と思ったのは、人の気配がないこと。「待たせているのかも」などといった不要な気づかいがないので、リラックスできたといいます。
 
 総じて高評価だった「パルレ」。その意図や目指すところについて下山氏は、デジタルによってリアルのサービスをより良くしていくことに注力しているといいます。ワコールは全国に2,400店舗、リアルな販売員が3,500人いるそうです。彼らリアルな人たちの活躍をより広げたい、リアルな接点の意味合いをもっと強めたい、との思いを軸にデジタルトランスフォーメーションに集中して取り組んでいるとのことです。仙崎さんや大橋さんに感動してもらえたのは、人を意識したデジタルだからと感じているとも。
 デジタルは人のためにあり、デジタルの力でリアルをブラッシュアップすることで、結果として人間の可能性を広げることができると語気を強めます。
 
 高崎氏は、アバトーク(AVATALK)の発明者です。そのきっかけは、今の世の中が人の気持ちをいいづらい社会になっていると思ったことだったといいます。下山氏からデジタルを通して最終的に人につながるとの考えを聞いて、一緒に開発したいと思ったのがすべてだそう。目指すのはフィジカルとバーチャルの世界が融合し、人を支えるツールになること、と言及しました。
 
 下山氏は、アバターは空間と時間を超えて人間の可能性を広げるツールと指摘。販売員は日本全国どこにいても誰でもアバターとして働くことができるし、テレワークで接客業だけ取り残される議論があるけれど、アバターがあればまったく違う世界になるといいます。人間は生まれてからずっと五体満足な状態でいることは実はレアケースで、それにより活動が制限されている方々にもアバターは活躍の場を提供できるとも。
 さらにアンケートをとってみたところ、「パルレ」のサービスは驚くほど顧客満足度が高かったそうです。働く側もアバターを介することでストレスをあまり感じずに働けるとの声が多く、双方にメリットがあるといいます。
 アバターは二人いて、それぞれ進藤みなみさん、明石舞さんと名前が付いているとか。キャラクター設定にはとりわけこだわったそうで、アニメキャラではない人間らしい好感度を意識したといいます。この親しみやすいアバターのデザインも、成功の要因と分析していました。
 ワコールでは今後、このシステムを全国に展開していくとのこと。下着に悩む方、心強いですね。
 
 最後に、篠崎氏が「デジタルだから人を排除するのではなく、デジタルで人の可能性を広げることがこれからのキーワードと思う」と述べて、締め括りました。

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2021年3月 5日 (金)

V&A展 深井晃子氏講演「ジャポニズムとファッション」

 ロンドンのビクトリア&アルバートミュージアムが昨年開催した「Kimono: Kyoto to Catwalk」展に関連するセミナーイベントがこの2月12日に行なわれ、京都服飾文化研究財団(KCI)名誉キュレーター 深井晃子氏が講演されました。テーマは「ジャポニズムとファッション」です。
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 まず19世紀末のきものが西欧で人気を得るまでの歴史を述べられました。この辺りのことは、昨年秋に催された同氏の講演「Kimono Crossing the Sea─Its Power to Inspire Imagination and Creativity (海を渡るきもの-想像力と創造性を刺激する力)」(このブログ2020.12.8付け 参照)で紹介されています。そこでここではこの部分を割愛します。

 今回、私が注目したのは、きものが洋服のカタチに与えた影響です。
 19世紀末、ジャポニズムの流行により、きものは女性のドレッシングガウンとして広まっていったといいます。「キモノガウン」とも呼ばれて、日本から輸入もされていましたが、英国ではこのマーケットに向けて量産もされていたそうです。
 20世紀初頭、1910年代には、平面のきものがオートクチュールのクチュリエたちにインスピレーションを与えるようになります。「フォルムジャパニーズ」と称され、前開きでオビを結んだり、ネックラインをV型に合わせたり、打掛風のコートも登場します。
 きものは当時、単なるファッションの変化以上のものがあったようです。すなわちそれまでの伝統的だった西欧のドレスのつくりを変えたのです。女性たちは服にゆとりを求めるようになります。
Photo_20210303192801  右の明るい黄色のコートは1913年のポールポワレの作品です(Victoria & Albert Museum所蔵の写真)。きもののように折りたたまれた二つの長方形のパネルで構成されています。
 きものは緩みを許容する衣服です。直線裁ちのこのフォルムではもうコルセットを着ける必要はありません。ポワレはコルセットの束縛から女性の身体を解放したのです。
 第一次世界大戦後、モダンな服へ変化すると、きものはより快適でミニマルなスタイリングへ新しい役割を担うようになります。
 1920年代に大流行したのがチューブラーなラインのドレスです。シンプルな直線的構造で、身体にゆるやかに沿い、丈も短く、自由で動きやすくなりました。この時代、ココ・シャネルと同様にファッションの新しい方向のリーダーだったマドレーヌ・ヴィオネのドレスもフラットな線構成のシルエットです。ヴィオネといえばバイヤスカットで知られていますが、それも四角いパーツでつくられています。そこには紛れもなく、きものの感化が見られるといいます。
 フェミニズムが巻き起こり、女性解放が促されたこの年代に、きもののゆるいカタチに触発されたと推測されるモードが一時代を築いたとは! きものは女性を伝統な服から解放したゲームチェンジャーだったのですね。
 
 現代もきものに着想したドレスへの関心は強く、デザイナーたちはシーズン毎にその平らな造形や日本のモチーフを採り入れたコレクションを発表しています。ケンゾー、イッセイミヤケ、ヨージヤマモト、レイカワクボと、次々に---。
 現在台頭するジェンダーニュートラルにも、男女が同じ形態のきものは共鳴する存在です。メンズファッションに日本人デザイナーが世界で活躍しているのも興味深いです。

 きものに刺激されたファッションは今後さらなる新しい高みを目指すでしょう。私も将来何が起きるのか、楽しみにしています。
 たくさんのヒントが詰まった講演でした。深井氏に改めて感謝です。

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2021年3月 4日 (木)

齊藤孝浩氏講演「在庫コントロールのための組織と業務」

 先般、小売業の在庫問題を解決するクラウドサービスを開発・提供しているフルカイテン(FULL KAITEN)主催のオンラインセミナーに、Photo_20210302105601 ファッション流通コンサルタントでディマンドワークス代表の斉藤孝浩氏が登壇。「過剰在庫が気になり始めたら取り組みたい 在庫コントロールのための組織と業務」と題して講演しました。
 今、多くの小売企業が「在庫ばかり増えて売上が増えない」、「売上は増えるけど粗利が稼げない」課題に直面しています。斉藤氏は在庫を切り口にその原因と解決策のポイントを紹介しました。
 
 まず事業拡大と過剰在庫です。事業が拡大する中、みられる現象として、1つ目は、売り上げは増えているが売れ残り在庫も増えている。在庫効率(在庫回転率、在庫日数)が悪化している。2つ目に、値下げが増え、粗利率が低下する。販売管理費は売上と共に増えるので営業利益が減少する。3つ目に粗利率をキープしようと、値下げを抑えると期末在庫が増える、を挙げます。規模が小さいとき(1~3店舗くらい)はバイヤーが仕入れ、店舗が販売することで、在庫消化は上手くいくが、10店舗くらいになると人が増えてきて、30店舗30億円規模になるとMDの職務が増えて、役割連携にコミュニケーションギャップが出て、売り逃しが起きる。年商30億円くらいのところに在庫管理の壁があり、在庫コントロールに本格的に取り込む必要があるといいます。

 次にこのコミュニケーションギャップを解消するポイントは何かです。それは①いつ売るか、②何を売るか、③いつまでに売り切るか、バイヤー(仕入れ担当者)の頭の中にある、この3つを明確に伝えることが重要と強調。これができると売り逃しは減少するとのこと。
 ①いつ売るかでは、販売チャンスを可視化することがキー。売上と粗利を最大化できるタイミングはいつかを明確にするために、1年間を週単位でグラフ化し、販売ピークにどんな商品を販売したら売上と粗利を最大化できるか、仕入れ担当者と販売担当者のがんばりどころをピンポイントで一致させることが鍵になるといいます。
 ②何を売るかでは、販売計画を月単位で販売現場と共有し、毎月商品別に販売計画を立てること。例えばユニクロです。ユニクロのように販売計画を月単位でわかりやすく共有すれば、販促・EC担当はどの商品に注力すればいいか、無駄な販促費をかけないで済みます。また店舗販売担当者は売場をどう変えればよいかを理解できます。DB(ディストリビューター)は商品ごとの配分の強弱がわかり無駄な配分をしないで在庫集約に備えられます。これにより各職務が在庫最適化に向けて動き出し、販売目標を共有した自走組織になるといいます。
③いつまでに売り切るかでは、販売期限を明確化すること。シーズンの販売期間と販売期限のグラフを作成し、その商品をいつまでに売り切るかを明確にすれば、各販売担当はその商品の販売期限を認識し、それに合わせて行動するようになり、売り切りのための「目標管理」ができると指摘しました。
 
 最後にまとめとして、在庫管理が気になり始めたら、社内一丸となって目標を共有すること。そして在庫コントロールを実践して値下げを抑え、在庫を販売期限までに売り切る努力を惜しまず、粗利最大化の自走組織にしていくことが大切と語って、締めくくりました。 
 
 新型コロナウイルスの影響で成果をなかなか上げられないファッション小売業界への貴重なアドバイスとなる講演でした。
 

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2021年3月 3日 (水)

奈良の中川政七商店による複合商業施設 記者発表会

 奈良を拠点に全国に60店舗を展開する生活雑貨の中川政七商店が奈良市内に初の複合商業施設「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」を4月14日に開業することになり、2月12日、東京・渋谷で記者発表会が行われました。私はオンラインで参加しました。
 まず代表取締役社長 千石あや氏が自社を紹介。1716年創業の老舗で、「日本の工芸を元気にする」というビジョンの下、SPA事業や産地支援事業、スモールビジネスで奈良を元気にするN. PARK PROJECTを展開していることなどを説明しました。

 次に本題の新施設です。「路地を巡り出会う、触れ、学び、味わう奈良」をコンセプトに買い物や飲食、ワークショップなどさまざまな体験型コンテンツを提供する場となっているとのことです。D432011763f741808a15b6bf46e16d1b
 建物は日本を代表する建築家 内藤廣建築設計事務所 内藤廣氏による設計で、挨拶に立った内藤氏は街並・伝統・現代・近未来を建築に表現したといいます。周囲の昔懐かしい雰囲気をまといながら未来に向けた先端的デザインが印象的なつくりです。
 
 「触れる」では、1・2階に旗艦店「中川政七商店 奈良本店」が入り、全国800以上の作り手と生み出した工芸品や食品など、同店限定品を含めたオリジナル商品約3,000点をそろえているとのこと。
 「味わう」では、関西初出店の「猿田彦珈琲」代表取締役 大塚朝之氏が「歴史的町並みの中で究極の一杯を楽しんでほしい」と、またミシュラン1つ星の「きつね」もsio代表取締役 鳥羽周作氏が「温故知新のすき焼きと弁当」を訴求しました。
 ちなみに建物の名前「鹿猿狐(しかさるきつね)」は、これら飲食店のロゴマークにある動物から採ったものだそう。
 「学ぶ」では、中川政七商店 会長 中川政七氏が、まちづくりの礎になる学びの場「JIRIN」を紹介。セミナーやワークショップ、たとえば中川政七商店のものづくりを体験するツアーなども用意しているとのことです。
 周辺施設としては、「遊中川本店」をリニューアルオープン。また茶と菓子を味わえる喫茶「茶論」のほか、300余年の史料をアーカイブ展示する「時蔵」、手つみ・手織り麻のモノ作りを学べる「布蔵」と、歴史に触れられる構成になっているというのも、楽しみです。
 
 最後に、「奈良を元気にする!日本の工芸を元気にする!」を合言葉に、千石あや氏が「奈良でのこの取り組みが全国の産地にも適用されて100年先の未来にも工芸が残るように考えてこの施設を運営していきたい」と述べて、発表会を終了しました。
 
 私もいつか奈良へ行き、中川政七商店の複合商業施設を見学してみたいですね。

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2021年3月 2日 (火)

小原 直花氏講演「生活者のこれからの暮らしのイメージ」

 先般、東京ビッグサイトで開催されたライフ&デザイン展のセミナーイベントに、伊藤忠ファッションシステム(ifs)第1ディビジョン マーケティング開発第2グループ ナレッジ開発室 室長の小原 直花氏が登壇しました。テーマは「生活者のこれからの暮らしのイメージ~心地よさの紐解き~」です。心地よい暮らしを生活者がどのように捉えているのか、Ifsが昨年9月に20~74歳までの2,000人を対象に実施したWEB調査を基に、生活者の暮らしを紐解かれて、大変興味深かったです。
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 前半はWEB調査の結果から、留意すべき点が語られました。
 まず社会のイメージです。“悪くなっている” が4割弱、“良くなっている”は3割だったそう。“良くなっている″が2019年調査時より多かったのは、現状がコロナの影響で悪すぎるからで、ポジティブに社会をみているのではないようです。また7割を超える人々が“ウイズコロナに対応し、コロナ以前の暮らしにはもう戻さない”意識になっているといいます。これを機に“これまでにない暮らしをしたい生活者”が多いというのは、注目に値する結果と思いました。
 さらに家に仕事が持ち込まれるライフスタイルになって、“仕事とプライベートを区別するか”という質問では、ハナコジュニア世代の4割弱、アラサーの5割弱が“区別する”と回答。昨今の家人に邪魔されずに仕事ができるテレワーク用オフィス需要の高まりがうなずけるようです。
 これらを踏まえて、“生活者にとって心地よい暮らしに必要なことは何か”と訊くと、1位が“身だしなみを清潔に保つ”、2位が“自分の居場所がある”ことだったそう。人間関係では“どんなに信頼できても程よい距離感を常に意識している”とか、モノ選びでは“多少高くてもほんとうに必要なモノを長く使う”、“吟味する”こともエンタメの一つというのも、今どきの若者らしいです。“いつも若々しくありたい”人も多く、コロナ禍を経て久しぶりに会う人たちに「変わったね」とは言われたくない、というのはどの世代もとくに上の世代で多数だそう。体型肌質も含め“見た目に努力は惜しまない”、というのは男女を問わず、共通の心理のようです。

 後半は、提供する側が捉えておくべきポイント、5つを紹介。
 1つは、これからの暮らしはオンラインがほぼ日常、オフラインは非日常になってくること。とくにオフラインはその価値をどれだけ高められるか、体験の質をどれだけ上げられるか、これまで以上のものを求める生活者に合わせることが重要という。
 2つには、気持ちの切り替えで、感情に作用するものがキー。たとえば香りとか照明、ファッションなど家の中のシーンで気分をスイッチできるものに目を向ける必要がある。
 3つには、心身の健康や見た目ケア。オンラインでのパーソナルなアドバイスを求める人々も増えている。リアルもオンラインもサービスのさらなる質の向上が鍵を握る。
 4つには、テレワークの拡がりとともに、欠かせないのが企業のパーソナル対応。家族への気遣いから、通勤しないまでも家の外でのワークを希望する人もいる。そうした気分的なところをすくい上げてあげることも大切という。
 5つには、家のお外化。お花のサブスクが伸びていたり、観葉植物を家に飾ったり、バルコニーでお茶したり、お外化を進行させていくときに必要になるサービスも焦点になってくる。
 
 最後に、世代を見ていて思うこととして―。
 どの世代もコロナ以前とコロナ禍で経験したことのいいとこ取りをし、状況に応じて取捨選択できる選択肢が多いことに魅力を感じています。しかし世代によってデジタルとの距離感の違いは非常に大きく、オンラインを取り入れるために、心のハードルを下げてあげられるサポートが必須になることにも留意したいと。
 
 生活者の視点を軸に、心地よい暮らしを解析したすばらしい講演でした。拍手👏

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2021年3月 1日 (月)

東京ギフトショー春2021 リアル展に嬉しい声が続々

 「東京ギフトショー春2021」(ビジネスガイド社主催)が2月3日~5日、東京ビッグサイトで開催されました。リリースによると、ギフトショー本体と併催のライフスタイルデザイン展とグルメ&ダイニングスタイルショーの3展を合わせた出展者は1,432社、総来場者数は94,335人だったとのことです。
 来場者からはリアル展の開催に嬉しい声が続々聞かれたといいます。リアルな展示会はオンラインと比べ「商品やモノづくりの背景を聞くには非常に良い」とか、「相手の熱意や人柄などの伝わり方が違う」などなど。

 私は広大な会場をいつものように繊維製品を中心に見て回りました。とくに目を惹いたブースや商品をピックアップしてご紹介します。

<インテリア>
龍野コルク工業
 「快適創造ファクトリー」を目指す龍野コルクは今回、座面用クッション「イーザシリーズ」の新商品を大きく打ち出していました。一つは座イスクッション「ドーザス」、もう一つはマルチに使える「ミツヤマ」、それにイス用の「ヨイチ」の3つです。 

Img_34921   「ドーザス」は、やわらかいのにしっかりと上半身を支え、重さは約1kgと超軽量。座イスクッションはもとより、ごろ寝にも、腰掛けクッションとしても、またスツールとしても使えるというもの。
Detail_14597_16102700346628  (右写真は同社HPから)
 中材には3種類のビーズが使用されていて、カバーは綿の丈夫な帆布です。取り外して洗濯ができる仕様になっていますので、いつまでも清潔を保てます。色はナチュラルなボルドー、マスタード、オリーブの3色が揃っています。
 リビングで座って読書したり、テレビを見たり、ゲームしたりするときには、うってつけです。価格は本体+カバー税込み13,200円、カバーのみ6,050円です。
 
 「ミツヤマ」は折り曲げて使える座面クッションで、背もたれに、腰当に、ひじ掛けに、枕になど、使い方は自由自在です。価格は税込み4,400円。
 
Img_34951  「ヨイチ」(上)はイスの座面に置くクッションです。置き方を変えて前下がりにすると「仕事姿勢」に、前上がりにすると「ゆったり姿勢」にすることができ、背もたれに立てかけて使えば腰用サポートクッションとしても使えます。価格は4,950円。
 
 なおこれらはいずれもクラウドファンディングで公開し、今春のデビューが実現したとのことです。プロジェクトの成功に拍手!
 
<アパレル>
Veerle (ヴェルル)
 西ホールのアトリウムに出展していたのが、このチャーミングなブランドです。花のモチーフを表現したレースなどがふんだんに使われていて、可愛い女性らしさが満開。手作り感や素材のぬくもり、懐かしさがあふれています。Img_34821
  ちなみにVeerleとは、オランダのごく普通の女の子の名前だそう。アムステルダムのアートスクールに通うアートとKAWAIIが大好きな女の子をイメージしたブランドといいます。
Img_34811  チュール重ね立体マスクもすてきです。
 インナーフレームが使われていて、どの角度から見ても美しく見えるように工夫されています。

Corail (コライユ)
 アトリウムで見つけた着心地よさそうなブランドです。
 Img_34741_20210219134001  モノクロームなトーンを主調に、コットン/リネンのジャンパースカートやフレアのワンピースなどのコレクション、いつも心地よい服に包まれていたいという拘りを感じます。

<レッグウェア>
HOPPAS (ホッパス)
 これは「かかとつるんつるん」にするというソックスです。しっとりツルツルしたかかとや、むくみのないスッキリしたふくらはぎになりたい、そんな要望に応えて開発されたもので、かかと部分に微粒子化されたナノ・プラチナ加工が施こされていて、その保湿効果と抗酸化作用でかかとをケアするといいます。Img_34851
 色柄も明るく楽しい。価格は普通のソックス680円、ハイソックス1,800円で、発売は4月中旬の予定とのこと。

「こたび」
 中小企業総合展の中で見つけたのが、大阪のえびす足袋本舗の「こたび」です。
 Img_35041  指先を解放した土踏まず丈の足袋で、人間工学に基づき足の構造を生かして開発されたといいます。これを履くと足の横アーチが復活し、外反母趾や開帳足を改善でき、足のむくみも軽減されるそう。2019年にグッドデザイン賞を受賞しています。

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