ロングライフデザイン賞受賞展 サステナブルなデザイン
去る10月30日から11月8日、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、「2020年度グッドデザイン ロングライフデザイン賞受賞展」が開催されました。
ロングライフデザイン賞とは長年にわたって人々に支持され、今後もその価値を発揮し続けると考えられるデザインに贈られる賞です。
新型コロナ禍の今年、人々の価値観は資源を使いすぎず、大切にして、より良い状態で未来へつなぐサステナブル(持続可能)な社会へと大きくシフトしました。クローズアップされたのは、新しく生まれたものではなく、スタンダードとして愛され続けるサステナブルなデザインです。
展覧会では、「長く使える」、「ずっと続けていける」デザイン19点が展示されました。
改めて見ると決して古臭くなくて、目新しく見えるものばかりです。
中でも私が注目したデザインを3つご紹介します。
元祖すり口醤油差し
我が家でも使っているもので、1976年に開発されたとは思われない、洗練された形をしています。ドリップしにくいので使いやすく、機能的です。
吉田カバンのポーター/タンカー
発売されたのは35年前とか。ミリタリー調のデザインで、裏地のオレンジ色が新鮮に見えます。親戚で持っている人がいて、今も世代を超えて憧れられている存在です。
フリクション
今やボールペンだけではなく、蛍光ペンや色鉛筆、スタンプなどにも広がっているそう。インクジェットプリンターのインクにも使えるようになるとのことです。そうなると印刷ミスをしても白紙に戻して印刷し直せるプリンターが発売されて、資源ロスの削減になりますね。
進化するロングライフデザインへのアプローチに、目が離せません。
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