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2020年12月13日 (日)

「明治神宮の鎮座」展で修復中の大礼服特別展示に感銘

 先頃まで明治神宮ミュージアムで開催されていた明治神宮鎮座百年祭記念展「明治神宮の鎮座」展に行って来ました。お目当ては、先般のシンポジウム「美の継承―明治の皇后のドレスをめぐる探究の物語」で伺った修復中の大聖寺門跡所蔵の大礼服特別展示です。

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 明治神宮ミュージアムは昨年10月に開館したばかりの真新しい建物でした。設計を手がけたのは隈研吾氏で、日本伝統の入母屋造の建物が杜の緑に溶け込み、しっとりと落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
 1階は明るく開放的で、外の緑の木立とつながるつくりになっています。いつまでもいたくなるような居心地のよい空間でした。
 常設の宝物展示と特別展が見られるのは2階です。ここに明治天皇や昭憲皇太后ゆかりの品々とともに、大礼服修復プロジェクトで修復が進められている大聖寺門跡所蔵の大礼服が展示されていました。

 この現存する最古の大礼服はどこでつくられたのでしょうか?
 Scan0202 生地は「日本製では」との声も多くあるそうですが、当時の日本のジャカード織機ではこのような複雑で大胆な文様を織り出すことは不可能だったと思われているようです。バラの花葉模様というのもヨーロッパ的ですね。(写真はパンフレットから)
 しかしながら、昨日のこのブログに書いた大礼服修復復元プロジェクトの実行委員長のモニカ・ベーテさんによると、金属刺繍の裏にあった補強用の和紙に日本語の文字が見つかり、これこそ日本製の証拠ではないかといいます。
 一方、仕立ては明らかに日本で行われたようです。明治21年の記録に御所内で大礼服を縫ったとの記載があり、縫い糸がヨーロッパであまり使われていない二本撚り糸であることや、縫い方の特徴などから日本でつくられたとみられているのですね。

 それにしても破損個所の修復という作業の何と細かくて複雑なこと!知れば知るほど深い超絶技巧に感銘させられました。

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