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2020年10月26日 (月)

21春夏パリコレション⑶ ディオール 新しい生活様式に着目

 ディオール(DIOR)は今シーズン、パリ・ファッションウィークコロナ禍で変化した新しい生活スタイルである「WFH」に着目したコレクションを発表しています。「WFH」とは「Work From Home」の頭文字をとった略語で、家から仕事を行うリモートワークやテレワークというライフスタイルのことです。
 アーティスティック ディレクターのマリア・グラツィア・キウリは、いつも強烈なフェミニズムのマニフェストを秘めたコレクションを見せていますが、今季もフェミニズムの先駆けといわれる女性作家たち、例えばスーザン・ソンタグやヴァージニア・ウルフのWFHの装いが着想源といいます。
1_20201025162301  ランウェイに登場したのは、そんなリラックスした雰囲気を漂わせた自然体の女性像です。とくに印象的なのは、有名なクリスチャン・ディオールの“バー” ジャケットが、日本の羽織のように仕立てられていて、くつろいだ感覚になっていることでしょう。19世紀末に流行したキモノのドレッシングガウンを彷彿させるコートも見られます。いずれもとてもエレガントで落ち着いたムードをかもし出していて、現代の“ニュールック”をつくり出しているように思えます。
 
 ショーの舞台装飾を手掛けたのはイタリアのアバンギャルドな芸術を象徴するアーティスト、ルチア・マルクッチ。背景のステンドグラスのような画像はコラージュで、一見巨大な“こけし”が並んでいるようにも見えるのが興味深いです。会場に響く女声合唱は、コルシカ島の古い弔歌とのことで、コロナからの癒しや光を感じます。
 西洋と東洋の結び付き、それにコロナで変わるライフスタイルをとらえたすばらしいコレクションに感動しました。

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