21春夏パリコレクション⑵シャネル メゾン支えた女優着想
フィジカルなランウェイショーを決行した「シャネル(CHANEL) 」。会場となったグランパレの真っ白な空間には、サンタモニカの山々にあるハリウッドの象徴的な看板を思わせる巨大な文字でブランド名が綴られています。
デザイナーのヴィルジニー ヴィアールは今シーズン、映画の都ハリウッドへ私たちを誘い込んだようです。パリ・モードは、女優たちとの深い絆に支えられてきたという長い歴史があります。女優たちは人々に夢を与えるミューズ(女神)のような存在でした。
ココ・シャネルは、自身のイメージで何人もの女優をつくったと言われています。例えば、ルキノ・ヴィスコンティの1962年の短編映画『ボッカッチョ 70』のロミー・シュナイダー、アラン レネ監督作品『去年マリエンバートで』のデルフィーヌ・セイリグ、ルイ・マル監督の1958年の『絞首台へのエレベーター』ジャンヌ・モローなど。
2021春夏に向けて、ヴィアールはそうしたメゾンとの繋がりの深い女優たちに着想し、コレクションを制作したといいます。もちろん往年のイメージにモダンなスパイスを効かせて、活気あふれるスタイルに仕上げています。 肩を強調したゆとりのあるシルエットに若々しいミニやショートパンツなど、とくにネオンカラーのプリントドレスが斬新で印象に残りました。
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