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2020年8月 6日 (木)

「永遠のソールライター」展 何気ない都市の一瞬を撮影

 東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「永遠のソール・ライター」展に行ってきました。2017年に初めて開催して、大きな反響があったので再度企画され、今年初めに行われたものの、コロナ感染拡大で中止となり、再開されたというアンコール展です。 
Img_89761 それだけ熱狂的ファンが多い展覧会と思いながら鑑賞しました。
 
 ソール・ライター(Saul Leiter)はプロフィールによると、1950年代からニューヨークで活躍した第一線のファッション・カメラマンです。58歳でスタジオを閉じ世間から姿を消した謎の人物ですが、80歳を過ぎた2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集を機に、再び写真界で脚光を浴びるようになったといいます。
 80歳を過ぎて、というのがすばらしいです。人生、急ぐ必要はないということですね。
 
 本展は、パート1「ソール・ライターの世界」、「モノクローム」の小品から始まります。次に「カラー写真のソール・ライター」と呼ばれたカラー作品が登場します。やはりこのコーナーが一番気に入りました。
 ポスターやチラシに使われている1950年代の「薄紅色の傘」は、背景がうっすらとぼけているのがステキです。雪の日の「赤い傘」も心に残りました。
1_20200803111301  とくに印象的だったのが、雨降りの日、窓ガラス越しに撮った「帽子」(写真右)という作品。雨粒の動きでぼんやりとした影で表現されている人物像が幻想的で、想像がふくらみます。
 
 何気ない都市の日常、その一瞬を、何とも情緒豊かに切り取っている点に感銘させられます。
 写真に添えられたソール・ライターの言葉で、「神秘的なことは馴染み深い場所で起こる。なにも地球の裏側まで行く必要はないのだ」も重く響きました。
 
 パート2は「ソール・ライターを探して」で、セルフポートレートや家族、恋人などの身近な女性を撮影した作品展になっています。
 
Img_89711jpg  最後に、唯一撮影可能だった壁面展示が現れます。ソール・ライターが住んでいたアパートメントの壁を再現したもので、自身が描いた絵画など、ソール・ライターの大切なものが飾られています。その人となりをひとしきり偲んで出口に向かいます。


 Bunkamura ザ・ミュージアムの動画も公開されています。併せてご覧ください。
 この回顧展は9月28日まで。興味のある方、どうぞお早めに。

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