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2020年8月

2020年8月31日 (月)

「ソレイユトーキョー合同展」24ブランドがハンガー出展

 第11回「ソレイユトーキョー」合同展が8月25日~27日、東京・代官山のDAIKANYAMA WHITE ROOMにて開催されました。
 会場では新進のファッションブランド24社がハンガー出展していました。レディスやメンズウェア、それにバッグやシューズ、アクセサリーなども出品されています。メイド・イン・イタリーなど海外からの出展も見られます。
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 本展のユニークなところは、前にもこのブログ(2018.12.10)で取り上げたことがありますが、出展ブランドの担当者が常駐していないことです。来場者はハンガーラックを見て興味を持ったブランドにチェックをつけます。そのチェックリストは同展を運営するカシュ・カシュにより出展者へ送られ、出展者はこのリストを基に営業活動をスタートさせます。
 この仕組みが、コロナ禍の現在、3密の回避に上手く機能していると思いました。従来型の方式でしたら、リアルな合同展の実施はほぼ困難ですから。
 とはいえ来場者は案の定少なかったようです。とくに地方からの来客は大幅減といいます。コロナで遠のいてしまった地方の客への対応をどうするか、オンライン接客が課題です。
 
 出展ブランドでは、長く着られてサステナブル、しかもモード感のあるファッションにこだわっているところに惹かれました。そのいくつかをご紹介します。
 
リシュリュ(RE SYU RYU)
Img_01831jpg  「日常と非日常の間」をコンセプトに、オリジナルジャカードなどテキスタイルにこだわった、上質で華やかなスタイルを見せています。

プレセンス(PRECENSE)
Img_01911  ユニフォームのクラシックなディテールをスマートにアレンジ、ジャンルやトレンドに左右されない、時代を超えて長く着続けられる服を展開しています。

ジェルメーヌ・デ・プレ(germaine des pres)
Img_01791  フランスを拠点とするランジェリーブランドです。ここではナイトウェアにもデイウェアにも着用可能なアイテムを提案。
 素材は天然繊維で、コットンはGOT認証を受けているといいます。

マディバ(MADIVA)
 Img_01871 イタリアの老舗ランジェリーブランドです。
 エコな染色方式を採り入れ、果物や野菜から染められた衣類を開発しているそう。
 植物から抽出した染料で染めたとは思われない鮮やかな色が印象的です。


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2020年8月30日 (日)

現代のドガ「没後15年─心の絆 ロバート・ハインデル」展

 ロバート・ハインデルは生涯にわたりバレエのダンサーを主題に描いたアメリカ人画家です。1970年代から英国ロイヤルバレエ団をはじめとする、世界的に著名なバレエ団のプリマバレリーナたちの姿を描き続けて、“現代のドガ”と称されています。
 その没後15年の回顧展「没後15年─心の絆 ロバート・ハインデル」展が、代官山のヒルサイドフォーラムで30日まで開催されていて、先日、行ってきました。私はドガの踊子の絵が好きで、テレビ番組で以前ハインデルのことを知り、これは見に行かなければと思ったのです。
1_20200831103001         そのポスターです。(写真撮影は禁止でした。)
 Img_01701jpg              上はロビーギャラリーです。

 会場には世界中のコレクターから集めた約60点が展示されていました。コレクターには故ダイアナ妃を始めとする英国王室から高円宮妃もいらっしゃるとのことで、人気のほどがわかります。
 作品はその多くがドガを思わせる筆致で描かれているように思いました。ただしドガにはない明るい躍動感があります。それが現代的ということなのでしょう。
 バレリーナたちがトレーニングする姿や、その筋肉の美しさに目をみはりながら、静かなひと時を過ごしたことでした。

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2020年8月29日 (土)

渋谷パルコで「ここのがっこう 13人のホームワーク」展

 「ここのがっこう」はファッションデザイナーである山縣良和さんが設立した学校です。その2019年度マテリアルアンドマターコース修了展が30日まで開催されていて、先日、見に行ってきました。題して「ここのがっこう 13人のホームワーク」展です。
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  本来はこの3月に行われる予定でしたが、新型コロナ感染拡大で延期されていたのです。
 
Img_00821  Takahito Iguchiさんの作品です。生地や衣服の試験や検査の仕事をしているそう。そこで出た不要になった糸くずを使い、もう一度服にしてみたいと思い制作したとのこと。
 
Img_00851jpg  木村光里さんによる、「穴」が服そのものよりも服を着る人自身への関心を呼び起こす作品。何げないTシャツだけに小さな「穴」があるせいで、個性を感じます。 

Img_00991  日高真理さんの作品。草野球に夢中の彼氏に、振り向いて欲しい彼女が自作したドレスだそう。

 13人、ひとり一人が、ストーリーのある興味深い作品を発表していて、力作揃いなことにも驚かされました。
 彼らの中から次世代を担う人材が出てくるのでしょう。そう思うと楽しみです。

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2020年8月28日 (金)

落合陽一展「未知への追憶」記憶に潜むデジャヴを探して

 今、丸井グループの渋谷モディで開催されている落合陽一個展「未知への追憶-イメージと物質 計算機と自然 質量への憧憬」に行ってきました。
 落合陽一氏は、研究者や大学教員、実業家など多彩な顔を持つメディアアーティストです。メディアアートとは、文化庁の定義によると「コンピュータや電子機器などのテクノロジーを利用した芸術表現」をいうそう。従来の美術とは違い「装置を使った表現」なので、難解です。
 落合氏の言葉もタイトルからして、意味が分かりませんでした。「未知への追憶」といっても、まだ見たことも聞いたこともないものを思い出すなんて、どういうことなのでしょう。
 見終わって、不可解な作品の意味が何となくわかったような気がしました。それは記憶の底に潜んでいるデジャヴを探して、たゆたう心象風景のようなものを表していたのではないか、と思われたことです。

 本展は「映像と物質」、「物質と記憶」、「情念と霊性」、「風景論」、「風景と自然」、「質量への憧憬」の7章構成で、2017年頃から2020年まで、全49点の作品が展示されています。

 下記、私が注目した作品をご紹介します。

 まず「映像と物質」の『アリスの時間』です。
Img_01021jpg  12の円環状に配置された時計が次々と発光し、実在しない時間が壁面に映し出されます。映像というイメージと物質の違いを考えさせられる作品です。
 
 次に「物質と記憶」から『計算機自然の視点』。
Img_01151jpg  モノ化した計算機から見た自然に、不思議とノスタルジックな情緒を感じます。
 
 さらに「風景論」では『焦点の散らばった窓』と『レビトロープ』。Img_01271  テーブル上の球体が回転しながら浮遊します。磁場の働きでホバリング(空中浮遊)しているのですね。
 背景の渋谷の街の風景を借景に取り込んでいるところは、日本の庭づくりの伝統を思わせます。畳が敷き詰められているのも日本的。禅の精神を意識させられるインスタレーションです。
  
 「風景と自然」の『XXの風景(鳥)』。
Img_01191jpg  計算と自然と風景がつながって一体化したデジタルネイチャー。

Img_01231_20200830175401  鳥の羽根や玉虫--、色彩表現のちょっと毒のある美しさに感動します。
 
 「質量への憧憬」にみる『コロイドディスプレー』。Img_01481  シャボン膜に浮かぶ蝶々の映像が神秘的!何度も見つめてしまいました。
  
 他にもたくさん。コロナで変化する日常に、刺激を与えてくれた展覧会でした。
 会期は8月末まででしたが、9月27日(日)まで延長されるとのこと。好評の様子です。

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2020年8月27日 (木)

WEBセミナー「革新と企業価値向上をどう両立させるか」

 「ニューノーマル」という前例のない事態に、どう適応し、成長戦略を描くか。経営をテーマにしたWEBセミナーがしきりと開催されています。
 その一つが丸井グループ代表取締役社長代表執行役員CEO 青井 浩氏と一橋ビジネススクール教授 楠木 建氏による「革新と企業価値向上をどう両立させるか」と題した対談です。青井氏に楠木氏がインタビューする形式で進行しました。
 丸井グループはコロナ禍も、他の商業施設の苦境をよそに今期、9期連続増配しています。その経営への考え方が興味深く、概容をまとめてみました。

Img_00761  
 冒頭、青井氏が、丸井グループの企業価値の中核にある「共創経営」について語ります。
 この言葉は「すべての事業プロセスにお客様の視点を取り入れること」であり、創業者の「信用はお客様とともに創るもの」に由来しているといいます。近年はこの考え方をすべてのステークホルダーに広げ、ステークホルダーとともに価値をつくる「共創経営」を進めているとのことです。
 ステークホルダーは、お客様、お取引様、社員、株主・投資家、地域・社会、それに一昨年から加えた将来世代です。これらすべてのステークホルダーが重なる部分を企業価値と定義し、この部分を広げることが企業価値の向上 と考えているといいます。
 一般にステークホルダー間の利害は対立しがちです。しかしよく見ると社員教育など利益が一致する部分もあるのです。そこで丸井グループでは短期的ではなく長期的視点で、利益の対立よりも調和をステークホルダーとの対話を通じて見つけ出そうとしているといいます。
 最近よくいわれるステークホルダー資本主義、「共創経営」はこの考え方を企業経営に落とし込んだともいえるそう。

 まず楠木氏が「ステークホルダーのためにというが、どの順番でステークホルダーに貢献していくのか」と質問すると、青井氏「いの一番はお客様、次が株主・投資家」とのこと。
 次に「エポスカードは規模が小さいが、利益率は圧倒的に高い。その中身は?」と問われて、青井氏は「創業は家具の月賦販売だった。そこは丸井の原点であり、元々金融と小売りは一体だった。小売りの視点からカード事業を手掛けていることもあり、エポスゴールドカードは年会費無料。無料なのは丸井グルーブのみ」。
 さらに楠木氏が「丸井は取引先にも新しく売上をつくる機会を提供している。ESGについての考え方は?」というと、青井氏は、ESGのE(環境)の観点から、バックミンスターフラーの富の定義「富とは将来の世代に残せる未来の日数である」の言葉に衝撃を受けたことを話し、「環境を守るとは将来世代のための倫理的責務のような取り組み」と理解したそう。再生エネルギーのベンチャーである「みんな電力」と資本業務提携し、ESGがビジネスにもつながるという取り組みを目指しているといいます。
 最後に、楠木氏が「コロナ騒動でどのようなインパクトがあったか。危機のときこそ、それまでの実力や戦略の優劣がはっきりする。『共創』という長期のストーリーはコロナ禍のもとその価値を大きくしているように思う。実感しているところがあったら教えて」と締めを促します。
 これに対する青井氏の発言に、私も感動しました。それは次のようです。
 「緊急事態宣言で2か月間全店舗を閉鎖した。厳しい状況下、取引テナントが困難に陥った。丸井グループは売上粗利方式ではなく、家賃をいただく不動産型のビジネスモデルに転換していることもあり、契約上、家賃をいただくことができる立て付けになっている。しかし一切受け取らない全額免除こそフェアと考え、2か月分を免除した。株主からすると債権放棄だが承認してもらった。取引先は喜んだが、一番うれしかったことは、社員が『共創』を口先だけではなく本気でやっているということを感じ取ったもらえたことだった」。
 
 お話しを伺って、丸井グループの「共創経営」はまさにホンモノ! 改めて青井社長の姿勢に共感しました。

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2020年8月26日 (水)

「ミライロハウス TOKYO」初のリアルUDの店舗を訪問

 「ミライロ」は、ユニバーサルデザイン(UD)のコンサルティングなどを行っている企業で、本部は大阪にあります。私は4年前、同社講師で日本ユニバーサルマナー協会理事の岸田ひろみさんのご講演を拝聴したことがあり(このブログ2016.7.16)、いたく感動したことを覚えています。
 このミライロが初のリアルUDの店舗を先月1日、開業したと伺い、訪問しました。
Img_99991jpg  場所は丸井錦糸町店5階のオープンなスペースです。UDに関する情報発信と交流の拠点となる体験型店舗で、障害がある人に向けた最新のサポート用品が展示されています。

 私が注目したのはやはりファッション商品です。
Img_99801  上のパンツは、丸井が手がけるブランド「RU(アールユー)」の「らくちんきれいパンツ」です。綿92/ポリウレタン8のストレッチジーンズで、サイズが豊富、12サイズをカバーするそうです。

Img_99871  ナイガイのUDソックス「みんなのくつした」も3タイプ、出ています。左から、締め付け感が気になる方向けの脱ぎ履き簡単「ゴムのないくつした」、優しい履き心地の「ガーゼのようなやわらかフィット」、履き口から足首までフィットする「足首までサポートする快適フィット」。いずれも優しさやフィット感にこだわった靴下です。
 触ってわかるサイズ印を足底に編み込んだものもあります。1本印は22~24cm、2本印は24~26cmというように。

 新作や発売前の靴下などを試着する体験会も開催していて、試着した靴下はそのまま持ち帰れるそう。

Img_99861  試着室はシンプルで機能的なつくりで、何と言っても広い。これなら車いすも悠々と快適に、もちろん安全に試着できると思いました。

 この他、視覚支援デバイスなどからボッチャ、車いすまで。
Img_99721  とくに目に付いたのが車いす用の「スマートドライブ」です。手動車いすに簡単に取り付けられる着脱式電動アシストで、漕ぐ力が弱い方におすすめといいます。
 
 イベントも毎月4~5回開催の予定とか。
 ここに来れば思いがけない価値を発見できそう。まずは行ってみることですね。

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2020年8月25日 (火)

ウェビナー「小売・百貨店のニューノーマル」を探る

 先般、メディアアーティストなど様々な肩書を持つ落合陽一氏が出演する「ウィークリー落合」で、「小売・百貨店のニューノーマル」と題したウェビナーが開催されました。右肩下がりが続く小売・百貨店業界ですが、コロナショックが重なって、将来が危ぶまれているといいます。「百貨店はもう終わりゆくモデルなのか? それとも、百貨店には新たな可能性があるのか?」、百貨店の新機軸を打ち出すリーダーや専門家による議論を興味深く視聴しました。
 ゲストとして登壇したのは、青井浩氏(株式会社丸井グループ)、軍地彩弓氏(株式会社gumi-gumi)、仲田朝彦氏(株式会社三越伊勢丹HD)、宮田裕章氏(慶應義塾大学医学部教授)です。
 その概要をまとめてみました。

 まずは現状から。
 百貨店の今年7月の東京地区百貨店売上高は、前年同月比-27.9%と大きく落ち込んでいます。これについて軍地氏が「ルイヴィトンやエルメスなどのハイブランドは上回っているところも多く、ブランド品は価値が落ちない」と述べたものの、落合氏は「最近、服を購入しなくなった」。宮田氏は「EC通販の利用が増えて、今まで通販で買わなかった生活必需品までカバーされてしまった」と語り、青井氏は、米国でEC化率が7~17%になるのに10年かかっていたのが、コロナによりわずか8週間で27%になった例を挙げ、「ECは今後さらに加速する」とそのさらなる拡大を指摘します。

 次に百貨店の位置付けが変化していることについて。
 青井氏は「販売員とのコンタクトができているところが好調。この人から買いたいと思う気持をどのように起こすか、客とのエンゲージメントをどうやってつくるかが求められている。とくにオンライン接客は販売員が客のもとに行く感覚を演出できる。手持ちアイテムとどう着合わせるかなどをアドバイスすることで、お買い上げ度が高まる」と。軍地氏も「デジタルで客と販売員がつながったことはメリット。ソーシャルディスタンスといいながらも、販売員との距離は近くなった。インスタライブで販売するなど、TVショッピングのような売り込む力が問われている」といいます。
 青井氏は「店はこれまでモノを売り買いをする場だったが、ECでいつでもどこでも買えるようになった。わざわざ店へ行く価値とは何か。そこにはモノを買う以外の体験価値があるからで、この体験価値がこれからの店舗の価値を創出する」といいます。宮田氏も「百貨店は商品を売るよりは体験そのものをデザインしていく場であっていい」と賛同。

 ここからが小売・百貨店の未来への処方箋です。
 仲田氏が「『楽しいひとときをお過ごしいただけましたか』とお客様にいえる時間と空間、そこに価値を置くことが今後の命題になりうる」と発言。軍地氏は「NYでのフィジカルストアというのは、そんな店」とNY体験を披露しました。たとえばナイキのコンセプトストアはディズニ―ランドへ行くような感じで、体験を楽しむ、買わなくてもいいそうです。
 青井氏は「店は売らなければいけないという前提がある以上、客とのすれ違いは避けられない。そこで今考えているのが、売ることが主ではない『売らない店』。客にすてきな時間を過ごしていただくために、購入するまでのプロセスやブランドとのエンゲージメントを大切にする店をつくりたい」。「これからはD2Cや個人経営のブランドがでてくるおもしろい時代になる。大きいところと無数の小さいビジネスが入れ替わることが起きるのがこれからの時代だ」といいます。
 青井氏率いる丸井は、このように既成概念を排したモノを『売らない店』に進化し始めています。先日、丸井新宿店に「ベータ(このブログ2020.8.13付け参照)」が入ったことは確かに象徴的な出来事でした。

 一方、仲田氏は、生活者の情熱の対象が、以前と異なり“服” ではなく、“アニメやゲーム” になっていることに触れ、「日本のアニメやゲームのパワーは大きい。今、取り組んでいるのは、買うまでのプロセスに価値を置いたバーチャルストア」と紹介。アバターを使った伊勢丹の仮想店舗を動画でプレゼンテーションしました。

 
 上はYouTubeで公開されているファンタジックな仮想店舗です。未来に向けたワクワク感の中に、伊勢丹らしいきちんとしたレガシーが重視されています。ぜひご覧ください。

 宮田氏の発言「ファッションはパリやミラノといった上から来るものではなく、個別のところで練り上げたものの価値の方が力を持ちうる状況になりつつある。トップダウンからボトムアップへの転換点にあり、先行しているのが映像の世界。日本の多様さやマニアの熱狂が世界を変える、面白いフェーズにある」も、印象に残りました。
 
 今や、百貨店は生き残りの岐路に立っています。これまでの「百貨店」像にすがらないことが「ニューノーマル」の決め手になりそうですね。

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2020年8月24日 (月)

丸の内エリア恒例夏祭り 短冊にメッセージ込めて風鈴展示

 先日の夕べ、東京駅前を偶然通りかかり、たくさんの風鈴が音を立てているのに出くわしました。
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 これは丸の内エリア恒例の夏祭りでした。会場となった行幸通りには風鈴がズラリと展示されています。風鈴は有田や伊万里などの陶磁器からガラス製、素焼きのものなど、全国から集められたもので、その数、何と2,020個もあるとか。これだけ揃うと壮観です。
 風鈴には様々なメッセージをのせた短冊が付いています。コロナに負けないでと、新型コロナの収束を願う言葉だったり、医療従事者などエッセンシャルワーカーの方々への応援の辞だったり---。

 無数の短冊が風に吹かれて風鈴を鳴らしています。風を感じるその音色に、いっとき猛暑が癒されたことでした。
 なお、風鈴展示は28日までとのことです。

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2020年8月23日 (日)

JFWテキスタイル事業 PTJ/JC 11月展⑵ サステ運用案

 JFWテキスタイル事業よりPTJ(プレミアムテキスタイルジャパン)/JC(ジャパンクリエーション)11月展で、トレンドコーナーに新設される「サステナブル・テキスタイルコーナー」の運用案が発表されています。
 トレンド/サステナブル・コーナーへの編集展示は下記のようです。

    まず2021/22秋冬のトレンドテーマは次の4つ、「慣わしの美」、「極みの美」、「破天荒の美」、「精霊の美」です。
1_20200824172501  
 上記の4つのテーマの内、「サステナブル・テキスタイルコーナー」とされるのは「慣わしの美」です。JFWサステナブル・テキスタイル分類 表の①原料分類(オーガニック原料、生分解性のある天然繊維、リサイクル原料、バイオ・ベース原料、アニマルケアー原料)と、②製造工程(最2_20200824172601 適化された染色・後加工プロセス、非有害化学物質)に該当し、トレンドテーマ「慣わしの美」に沿った素材を編集展示するとのこと。
 また「極みの美」、「破天荒の美」、「精霊の美」では、サステナブル該当外の素材と、該当する素材で構成されるといいます。
 展示素材には、サステナブル・カードが添付されるとのことで、右がそのカードです。
 カードには7分類のどの要素でサステナブル素材なのかが明示されますので、分かりやすくなりますね。
 
 次にインデックスです。サステナブルに該当する素材は、品番にサステナブル・シールが添付されます。
3_20200824172501  サステナブル・シールは無償で配布され、各出展ブースにてサステナブル分類に該当する素材に添付します。ただしシールはJFWがサステナブルを保証するものではないとの注意もあります。
 この他、サステナブル素材の申請については「性善説」に則り、出展者の申請ベースで受理することや、展示面積に限りがあるため、申請素材のすべてがサステナブル・コーナーに展示されるわけではないとも。
 
 今後はテキスタイル以外の副資材やレザーなどへ範囲を広げていくとのことです。

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2020年8月22日 (土)

JFWテキスタイル事業 PTJ/JC 11月展⑴ 開催概要を発表

 先日、JFWテキスタイル事業よりPTJ(プレミアムテキスタイルジャパン)/JC(ジャパンクリエーション)11月展の開催概要を発表する記者説明会が行われました。
  JFWでは11月展の開催に向けて、感染症対策を実施し最大限の配慮で展示会を開催する準備を進めているとのことです。
Img_14111_20200824120901  5月のPTJ中止の際、「秋は絶対に開催して欲しい」との声が多数寄せられたそうで、改めてPTJ/JCが重要なイベントになっていることを感じさせられたといいます。(右は、2019年11月展)
 日程は11月18日(水)~19日(木)、会場は東京国際フォーラムホールE(5,000㎡)とロビーギャラリーです。
 PTJ出展社者数は68件/94.5小間、JC25件/173.9小間で、前年比いずれも減少しています。最大滞留人数は5,000人とし、必要なら入場制限も実施。ブース内スタッフの人員も制限するとしています。
 恒例のピッグスキン・ファッションショーも観覧は予約制で、着席60名、立ち見30名に限定するとのことです。
 学生が参加するフォーラム・プレゼンテーションは、密が避けられないため今年度は中止です。

 「JFWサステナブル・プロジェクト」は、予定されていた5月展で予想以上の素材が集まったこともあり、実施するといいます。
 従来のトレンドコーナーに「サステナブル・テキスタイルコーナー」を新設し、対象素材は大きく原料、製造工程、企業認証の3分類に分け、その中に7つの詳細分類を設定するそう。認証を取得していない素材の場合は、JFWサステナブル・テキスタイル分類表の分類に該当し、出展者がその詳細を説明できることを条件に対象素材とするとのことです。
 オンライン化については、仕組みができてもその後のランニングコストの問題もあり、研究中といいます。
 
 海外展についても下記のように言及されました。
 ミラノウニカ 9月展は、JOB(日本パビリオン)の参加中止。但し単独で3社が出展するといいます。同2021年2月展は、2月2~4日開催予定で9月中旬より出展募集を開始するとのこと。
 インターテキスタイル上海は、9月展の参加中止。2021年3月展は日程未定ですが、同じく9月中旬より出展募集をスタートするとのこと。
 
 コロナ禍での展示会開催の発表でしたが、無事開催へこぎつけることができますようにと、祈るばかりです。

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2020年8月21日 (金)

米国発ウェブストア「REVOLVE」にコットンショップが復活

  先日、米国コットンインコーポレイテッド社「The fabric of our lives」から、米国発のウェブストア「REVOLVE (リボルブ)」にコットンショップが復活した、というニュースが届きました。
 ちなみにREVOLVEとは、2003年に2人の友人が手を組んでスタート、今や延べ600名のチームメンバーを誇るメガECサイトへと成長を遂げているオンラインストアです。

  ニュースによれば、このほどREVOLVEとコットンインコーポレイテッド社のコラボレーションが2年連続で実現したことから、コットンショップが11月30日までの期間限定でオープンすることになったとのことです。

1_20200823193501  ショップでは今シーズンの旬な「あらゆるシーンにフィットする」いつでもどこでも着られるコットンスタイルがこれまで以上に充実。
 ジーンズやTシャツなどの日常の必需品から、目を惹くドレスやレジャーウェアまで、1,500点以上のコットン素材を使用した女性向けのトレンディでスタイリッシュなコレクションが揃っています。
 
 コットンインコーポレイテッド社ではラベルをチェックし、すべてのアイテムがコットン100%ではなくても60%以上のコットンを使用していることを確認しているといいます。
 コットンショップ https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/704646/entries/92149686?finished=1&finished_from_edit=1x をクリックしてみて下さい。日本語で購入できます。

 究極の快適繊維、コットンのアイテムを購入することで、よりサステナブルな選択をしたいものです。
 

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2020年8月20日 (木)

「バンクシー展 天才か反逆者か」考えさせられるメッセージ

 今、横浜アソビルで開催中の「バンクシー(BANKSY)展 天才か反逆者か」に行ってきました。
 1607767img1 本展は世界の5都市を巡回し、日本上陸は今回が初めてだそう。人々を熱狂させているという噂通り、私もその示唆に富んだ遊び心に胸を打たれました。
 作品には現代社会や政治・経済が抱える深刻な問題が提起されています。バンクシーはそれを分かりやすい形で皮肉り、風刺し、独特のダークユーモアで表現しています。そこには考えさせられるメッセージがいっぱいです。
 路上で落書き風に描かれたものが多く、消されてしまう運命の作品が、コレクターの手でこれだけたくさん集められていたことにも敬意を表します。展示されたのは、全部で約70点とのことですが、実感はそれ以上で、見応えのある内容でした。
 
 展覧会は「アーティスト・スタジオ」から始まります。
Img_96281  覆面アーティスト、バンクシーのロンドンにあるというアトリエ風景で、バンクシーの初監督ドキュメンタリーフィルム『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』に出てくるワンシーンを再現したものです。
 素顔はわからないけれど天才的ストリートアーティストらしさを印象付けられます。
 
 次が消費社会をテーマにした部屋です。
Img_94561  10ポンド紙幣に描かれているのが、エリザベス女王ではなく、亡くなったダイアナ妃だったり、また女王らしき人物が猿の顔で描かれていたり。猿のモチーフもよく出てきます。

Img_94191jpg  上は、アンディ・ウォーホルのカラフルなマリリン・モンロー? と思いきや、実はモデルの「ケイト・モス」でビックリ!
 
Img_94301  「フライング・ショッパー」という作品です。高級ショッピング街のビルの壁に描かれていたもので、落下しているにも関わらず、カートを握りしめている女性。消費社会や格差社会を表しているといいます。
 
 警察や軍隊のコーナーに入っていきます。
Img_94581jpg  銃を持った兵士や警察官、「スマイリー・コッパー」。顔がスマイルマークに置き換わっています。
 
 現状への抗議、平和へのメッセージなど、政治への関心を表す作品もたくさん出品されています。とくにパレスチナ問題に焦点を当てたものが印象的です。
Img_94901  「LOVE IS IN THE AIR」では、男は手に火炎瓶ではなく花束を投げようとしています。抗議と愛への希望が入り混じった作品ですね。
 
 会場には「世界一眺めの悪いホテル」の客室の再現セットも公開されています。Img_95231  バンクシーはパレスチナのベツレヘムにあるアートホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル(THE WALLED OFF HOTEL)」を監修したといいます。ベッドの壁面にはスカーフを巻いた男と兵士が“枕”で争う姿が描かれていて、現地の悲しい雰囲気が伝わってくるようです。
 
 その隣の部屋はディズニーランドならぬ「ディズマランド」です。
Img_95381  バンクシーは2015年、生まれ故郷のブリストルの近くに、「悪夢のテーマパーク」とうたわれた「ディズマランド」というテーマパークを実際につくったそうです。
 Img_95501  ここではそのときのフィルム上映が行われていました。お化け屋敷に入ったような不気味な映像で、スリル感がありました。
 
 「ラット」のシリーズです。
Img_95661jpg  一番左の人気の「Love Rat」など、社会的弱者をドブネズミに重ねた代表作がズラリと展示されています。
 昨年、東京都内でバンクシーのネズミが見つかったことがありました。ドブネズミはバンクシー作品を象徴するモチーフですね。
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 バンクシーの代表作「GIRL WITH BALLOON」の前にはビデオを見る人垣ができていました。これはハート型の風船に手を伸ばす少女を描いた有名な作品で、ちらしやポスターにも使われています。
 ロンドンのサザビーズで落札と同時に、シュレッダーで切り刻まれて、一躍話題となりましたね。そこで「Love is in the Bin(愛はごみ箱の中に)」ともいわれているそう。
 その動画もご覧ください。

 その他、興味深い作品があり過ぎてここではもうこれ以上、紹介しきれません。
 関心のある方は、9月27日まで開催されていますので、どうぞお早めに。

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2020年8月19日 (水)

2.5次流通 「アップサイクルとITビジネス」の未来を語る

 サステナビリティが叫ばれる中、「2.5次流通」という新しいビジネスモデルが誕生しています。その代表的なブランドが古着のアップサイクルを手掛ける「SREU(スリュー)」です。先般、伊藤忠インタラクティブ株式会社主催、FashionStudies?共催により、SREUディレクター 米田年範氏とRepro(リプロ)株式会社代表取締役 平田祐介氏、モデレーターに朝日インタラクティブ株式会社CNET Japan編集長 藤井 涼氏が登壇するウェビナーが開催されました。「2.5次流通 アップサイクルとITビジネス」と題して、その未来が語られ、大変興味深い内容でした。下記、その概容をまとめてみました。

 まずSREUとReproの企業紹介から。
 「SREU」は、米田氏と植木沙織デザイナーが手がける、1点ものの既製服をコンセプトにシーズンテーマを設けないブランドです。前身は2016年にスタートしたFURUGI-NI-LACE(フルギニレース)で、文字通り、古着と女子たちの好きなレースを組み合わせた服づくりを行っていたといいます。
 2017年にパリでの展示会に出展し、2018年に渋谷ランウェイに参加します。
 2019年にサステナビリティへの流れと海外展開を踏まえて、ブランド名を「SREU」へ改称。名称はSustainabilityとRecycleとUpcycleを組み合わせた造語だそう。リメイクという軸は変えずに、アップサイクルの要素を加え、サステナブルな服づくりを目指して、リブランディングし、東コレに参加しました。
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 上の写真は、そのときセルリアンタワー東急ホテルのラウンジで開催したファッションショーで撮影したもの。(このブログ2019.11.9付け参照)
 2020年春も東コレに参加予定でしたが、コロナ禍で中止となり、その代わりにショー会場に予定していたワールド青山ビル前で、マスク300枚を通行人に配布。(このことはいろいろなメディアで取り上げられていましたね。)手作りのリメイクマスクで、5月までに2,000枚以上つくったそうです。販売はせず、医療従事者への支援やノベルティに利用されたといいます。
 「Repro」は、2014年に平田氏が3度目の起業で創業した、B2C企業向けマーケティングソリューション サービスを開発し運用する会社であるとのこと。WEBサイトを訪れるユーザーの行動データや、ユーザーの属性データを簡単に収集できるようにし、データを活用してユーザー一人ひとりに企業がメッセージを送れるプラットフォームを展開しているといいます。今や国内ではトップシェア、世界66か国7,500ものサービスを築けているそうです。

 次に2.5次流通とは何か、です。米田氏は、「一度流通したモノの再流通」と定義します。古着屋などで2次流通しているものからオーバーフローしているものに価値を与え、新たな商品として流通させることであり、要らなくなったものをデザインして、もう一度価値をつけて販売する、それが2.5次流通であると。
 その事例として、SREU×REPROの協業を挙げました。REPROの型落ちした企業TシャツをSREUがリメイクして2020春夏コレクションで発表し、GMOペパボのハンドメイドサービス、MINNE(ミンネ)で発売するビジネスです。
 近年、プロモーション用につくったオリジナルTシャツの在庫を抱える企業は少なくないようです。旧作をリメイクして新しい作品として活用することは、衣服ロス問題の解消につながりますし、企業のCSRの一環になります。
 こう考えると「サステナブル、アップサイクル」を目的とするブランドにとって、良いことばかりのようですが、そこには次のような課題があると、米田氏は指摘します。
 1つは数年先へ向けて、①100%環境負荷削減でのプロダクト展開、②リメイクがベースの1点ものに対応した量産システムの確立、③他社との取り組みです。
 もう1つはコロナ禍を経た直近の課題で、①オンライン展開、②2021秋冬コレクションの発表方法、③展示会の方式を模索することといいます。
 
 これらをどのように解決していくのか、IT企業、最新技術が力を発揮してくれそうです。
 藤井氏は、今注目されている3つの技術を紹介しました。
 ⑴ 世界の工場をシェアする「Any Factoty」。世界のアパレル生産工場とインフルエンサーや企業をつなぐ、ものづくりのプラットフォームです。アジア各国にある200を超える生産工場と連携していて、誰もが作りたいものを簡単に発注できるそうです。米田氏も利用してみたいと話していました。
 ⑵ 触れる動画「TIG(ティグ)」。動画内のコンテンツにタップするとウエブサイトやECサイトに即アクセスできるサービスです。気になる箇所に触れるだけでその情報が得られますので、検索要らず。ヒートマップというユーザー行動を“見える化” するツールもプレゼン。東京ガールズコレクションやザ・ノースフェイスなども使っているとのこと。動画で、人がどこに反応したかが分かるとあって、導入が増えそう。米田氏もかなり乗り気な様子でした。
 ⑶ 意識を瞬間移動させる「アバターインavatar-in」。
 ANAグループが開発したもの(このブログ2020.1.4付け参照)で、これまで夢だった“テレポーテーション”を実現するものです。専用の移動式デバイスにログインすると、遠隔で操作や会話が可能になります。蔦屋家電ではコロナ禍の一日、本のコンシェルジュサービスを実施。自宅に居ながら本選びする体験を楽しんだといいます。
 ファッションも1点ものの制作が、デザイナーと直接対話しながら、簡単につくれそうですね。
 
 最後は、2.5次流通×ITの未来についての座談会となりました。デジタル化が進行する中、2.5次流通には様々な可能性があるようです。
 中でもおもしろかったのが、古着の調達に関する話でした。古着の収集は現在、海外との往来ができないとあって、困難になっているそう。その代わり国内では断捨離する人が増えて、古着回収業者がパンクするほど集まったといいます。アパレルもAI在庫管理が進むと廃棄する服の量は減少します。しかし廃棄物ゼロにはなりませんから、2.5次流通が消えることはないでしょう。ベーシックな別ブランドをつくって回収し、新ラインをつくり、その売れ残りを材料にSERUにする、との米田氏の提案も一理ありますね。
 さらにシフトせざるを得ないのが、展示会のオンライン化です。ネックは新規顧客を取り込めないことや、質感やサイズ感を伝えにくいこと。とくにレディスは形がイレギュラーなものが多く、ネットでどう対応するかなどの話題も出ました。
 コロナ禍が続く不安な時代ですが、確かに言えることは2.5次流通がまさにサステナブルな業態であること。米田さんに、大いに期待しています。

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2020年8月18日 (火)

入笠山山頂へ花々に囲まれてトレッキング

 お盆休みの一日、南諏訪の入笠山(ニュウカサヤマ)へ日帰り登山しました。ここは冬場、富士見高原スキー場となる山です。八ヶ岳が眼前に迫るスキー場で、私は何度か来たことがありました。
 今回はゴンドラに乗らず、マイカーで林道を上り、沢入登山口駐車場から山頂へ向けてトレッキングしました。高原の空気は爽やかで、木々を吹き抜ける風が涼しかったのが、天然のご褒美でした。
 1時間くらい登ると山荘のある登山口に出ます。
Img_93181  そこは高山植物が咲き乱れる花の宝庫でした。ここからはたくさんの花々に囲まれての山歩きです。
Img_93451  お花畑の入口は、ドアの開け閉めが必要です。ニホンジカなどが侵入しないように、広大な規模でネットが張られているのです。今はこんなにも厳重なのか、とちょっとびっくりしました。

Img_9334  ヤナギランの群落です。
Imgp68941  たくさんのコオニユリが満開でした。
Img_93311jpg  ヤマハハコも慎ましく咲いていました。エーデルワイスに似た花です。
 他にもワレモコウやハクサンフウロ、アザミなど、名前を知らない高山植物がいっぱい。
 
Img_93401  ついに山頂に到着です。標高は1955mです。
 開けた台地になっていて、360度の大パノラマが広がっていました。

Imgp69691  うっすらと富士山も見えました。
 その右には甲斐駒ヶ岳、南アルプスの山々がそびえています。
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 山登りはつらいですけれど、登りきれば最高! 気持ちがいいです。またいつ来れるか、と思いながら下山しました。

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2020年8月17日 (月)

テッポウユリ お盆の頃に開花する白い花

 お盆の頃、開花するのが私の大好きなテッポウユリです。自宅の庭にも、側道や道路の法面にも、いたるところで白い清らかな花を咲かせています。
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 他のユリと違って、香りも控えめです。風にそよいで揺れる、その気品のある姿に、私はいつも魅せられています。
 花言葉は「純潔」と「威厳」で、聖母マリアの処女性を象徴しているとか。故人の霊をもてなすお盆の行事にもぴったりの花ですね。

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2020年8月16日 (日)

9月の国際素材見本市 会期を短縮して2日間で開催

  9月に予定されている21~22年秋冬向け国際素材見本市、プルミエール・ヴィジョン(PV)パリは、会期を短縮して2日間で開催されます。
 PVマーケティング&ディベロップメントディレクターのシャンタル・マラングレーさんからのリリース(7月31日付け)によると、従来3日間だった会期は9月15日(火)・16日(水)の2日間にしてリアル開催するとのことです。
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 出展社数は前回の3分の1程度になる見通しで、日本企業も数社になりそう。デニムの日本綿布は出展するとのことです。
 また登録日時を問わず、全ての入場パスは完全無料だそう。
 さらにこの2日間のリアル展を補完するマーケットプレイス・プルミエール・ヴィジョンは、新しいオンラインでの取り組みがスタートしていて、掲載点数の制限が無償で解除されるなど、ユーザーとの連絡がより取りやすくなっているといいます。
 
 またもう一つ、ミラノで開催されるミラノウニカ(MU)は、7月開催を9月に延期し、9月8日(火)・9日(水)の2日間で行うとのことです。出展社数は例年の半分ほどで、聞くところによると日本から3社が単独出展するそうです。
 マーケットプレイス「e-ミラノウニカ」もピッティ・イマージネの協力で拡充するとしています。
 
 いつものように渡欧できるかどうかはコロナ次第。収束を心から願うばかりです。

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2020年8月15日 (土)

「ミヤシタパーク」渋谷の新商業施設にラグジュアリー続々

 かつて夜の渋谷で怖いといったら宮下公園でした。私は決して近寄らないようにしていました。その公園が「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」と名前を変えて、商業施設となり、先月末、開業しました。
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 先週、訪れてその変貌ぶりにびっくり!しました。南北2つに分断されていた公園は一体化されて全長は約330mもあるそう。3階までが多種多様な店舗、約90軒が肩を並べる商業スペースになっています。
 原宿側は三井不動産の高層ホテルで、その1階にラグジュアリーブランドのショップが続々オープンしています。

 まずルイ・ヴィトンです。
Img_92221  世界初のメンズ旗艦店で、内外装のイエローが印象的です。同ブランドとNIGO®が協業した“ルイ・ヴィトン LVスクエアード コレクション”の世界観を表現したものといいます。
Img_92241jpg  そのシンボルとも言えるダックのオブジェも展示されています。
 
Img_92171  私はスタッフが制服として着用しているシャツに興味を持ちました。青い空に白い雲をイメージしたプリントは、タイダイ風です。今シーズンはルイ・ヴィトンのバッグをはじめこのモチーフが広く採用されています。
 「クラウズレギュラーシャツ」綿100% ¥123,200。
 
 次にグッチです。  Img_92091jpg  ファサードの外観は、アーティスト横尾忠則氏のアートワークで装飾されています。
 店内では、カルチャーメディア「TOKION」とのコラボによる横尾忠則氏と大友昇平氏のアート鑑賞も楽しめます。
 2フロアになっていて1階はレディス、2階はメンズです。サステナブルコレクション「Gucci Off The Grid」などの限定品にも注目です。
 
 さらにバレンシアガです。Img_92281  レディスとメンズのエレガントなコレクションを見せています。
 
 なおプラダは今月末のオープンとのことでした。
 
Img_92061  商業施設の4階は屋上で、約1,000㎡の芝生の広場になっています。スターバックスが出ていました。
 
Img_92391jpg  渋谷駅方向には渋谷横丁が誕生していました。全国各地のグルメが集まっていて、ちょっとにぎやかなお祭り気分です。お盆で帰省できない人たちの恰好の居場所になっているようです。
 
 リニューアルした「ミヤシタパーク」、そのモダンな贅沢空間に従来の「渋谷=若者の街」というイメージはもうないな、と思いました。一抹の寂しさを感じたのは私だけでしょうか。

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2020年8月14日 (金)

またも松屋銀座で「ミッフィー」誕生65周年記念展

 ついこの間まで、松屋銀座で開催されていた「ミッフィー」誕生65周年記念展に行ってきました。3年前、「ミッフィー」の生みの親であるディック・ブルーナさんが亡くなられて、同じ松屋で追悼展が開かれたのを思い出します。(このブログ2017.5.9付け参照)Img_91661  
 今回もかなりの人出で、三密寸前でした。ミッフィーって、ほんとうにファンが多いのですね。
 展覧会では原画やスケッチ、メモなど250点が展示されていました。ミッフィーやミッフィーを取り巻く家族や友達との物語、何と言っても絵がカワイイ!
 3章構成で、まず「ゆきのひのうさこちゃん」、次に「ブルーナさんの創作の秘密に迫る」と続き、最後が「ブルーナさんと日本」のコーナーです。
 私は最終章が一番気に入りました。日本の「ミッフィー」絵本の歴史が紹介されていたからです。
 「ミッフィー(miffy)」は英語で、オランダ語では「ナインチェ(nijntje)」です。それを翻訳家の石井桃子さんが日本語で「うさこちゃん」と訳し、1964年に世界で初めて『ちいさなうさこちゃん』という絵本を福音館書店から翻訳出版されたのです。懐かしい! その後を受けて翻訳を担当した松岡亨子さん、それに角野栄子さんら絵本作家の手記や思い出の資料も展示されていました。今は亡き「ちびまる子ちゃん」の著者さくらももこさんが、大好きなブルーナさんに会いにオランダまで行ったときの写真もあって興味深かったです。
 
 ちなみに本展は巡回展で、現在は大丸神戸店大丸ミュージアムで24日まで開催されています。

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2020年8月13日 (木)

シリコンバレー発体験型ストア「ベータ」有楽町にオープン

 この8月1日、米国シリコンバレー発体験型ストア「ベータ(b8ta)」が、東京・有楽町の電気ビルにオープンしました。
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 体験型ストアとは委託販売モデルを採り入れたリアル店舗なのに、「販売を主目的にしない店舗」のことです。従来型のテナントモデルと異なり、「RaaS(Retail as a Service)」と呼ばれるビジネスモデルを展開していることも特徴です。店舗内で商品が売れても販売手数料などは徴収せず、出品企業に販売金額の全額を支払い、消費者のマーケティングデータを小売業やメーカー向けに提供します。単なるショールーミングとの違いもこの点にあるのですね。

 「ベータ」はその草分けです。世界中のイノベーティブな製品を発見・体験・購入できる場となっています。
 米国の店舗には日本企業もよく視察に訪れたといいます。日本人は新しもの好きが多いですから、最新ガジェットやD2Cブランド製品などが置かれた売場に、ワクワクしたのではないでしょうか。

 私が訪れたのはこの有楽町店です。が、実はもう一つ、新宿丸井にも同時開業しています。売場面積は有楽町店が256㎡で、新宿の約2倍の広さです。
 商品ラインナップは145種類以上とか。ガジェットや雑貨、食品、スキンケア、アクセサリーなどの外、アパレルも揃っています。傍にはタブレットが置かれていて、商品情報を得られるようになっています。その場で購入したい場合には「Buy Now」ボタンを押すと、店頭スタッフに通知が届く仕組みになっているといいます。
 
Img_91681  店に入って、まず目に入ったのがペットロボットです。これはこの2月に森美術館で開催されていた「未来と芸術」展でも見たのと同じロボットでした。「LOVOT」といいます。つぶらな瞳が動いて可愛い!

Img_91741  100回洗える夏マスク/hamon AG マスク(ハモン エージー マスク)。ミツフジの新開発高機能マスクです。
 
Img_91751  高級感のあるベーシックなアパレルも。男女両用だそう。
 
Img_91931  セラピーロボット「Qoobo」。撫でるとしっぽを振って応えてくれます。癒されそう。

Img_91851  カインズのインテリアハンガーです。洗濯ものを軽く引っ張るだけではずれますので、取り込みやすいです。TVCMでおやっと思ったUD商品です。実際に見て試してみて、機能性を実感。2018年度グッドデザイン賞を受賞した理由もわかりました。
 
Img_91801  カインズの「立つほうき」です。右のラッパ状の先からほうきが出てくる仕組みになっています。ほうきは左のちりとりとセットになっていて、ちりとりの中に収まります。ちょっこっと置いても目立たない、便利なアイデア商品と感心しました。
 
 この他いろいろ、おもしろいものを目にすることができます。まずは行ってみることですね。

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2020年8月12日 (水)

松尾高弘「INTENSITY(強度)」展 響く光のエネルギー

 今、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで“松尾高弘(Takahiro Matsuo)「INTENSITY(強度)」”展が開催されています。
 松尾高弘氏はテクノロジーによる光のアートやデザインワークを手がける“光のアーティスト”として知られる作家です。2009年のミラノサローネでキャノンの「NEOREAL」で国際的に話題を集めるなど、国内外で話題されていて、個展を催すのは実に9年ぶりだそう。
 今回、発表したのは3つの新作で、いずれも光のエネルギーが心に響く作品です。

Img_91451_20200812120501  その一つ、『FLARE』は、その輝きの美しさに驚嘆しました。真っ暗闇の洞窟の奥で、突然に眩い光りを放つクリスタルに出会ったような感じです。
 
 とくに印象的だったのは、『SPECTRA』という水と光のインスタレ―ションです。解説によると、これは世界初の技術を使い、太陽光の放射角を持つ特殊な光が水を透過して反射することにより、閃光のような眩い光を放つ現象を視覚化したものとか。暗い空間に現れる光の群は、キラキラと輝きながらも、儚く静かに消えて行きます。 Img_91501  しばし見とれてひとときを過ごしました。

 
  動画も配信されていますのでご覧ください。

 9月6日までの開催で、入場にはこのところお決まりの事前予約が必要です。

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2020年8月11日 (火)

「グランスタ東京」⑵ 中川政七商店初のアパレル「分店 服」

 東京駅の新商業施設「グランスタ東京」1Fに、「中川政七商店 分店 服」が衣服・服飾雑貨専門店としてオープンしました。

Img_90621  中川政七商店は1716年創業の奈良の老舗です。日本の工芸をベースに、素材・技術・風習を活かした生活雑貨を展開しています。このほど誕生した分店は、生活の一場面に特化して、アパレルやトラベルなどの専門性を切り出した新業態だそう。
 「中川政七商店 分店 服」はその第1号店で、伝統の麻やかや織りの服を中心に日本の衣服と染織文化に出会える場を目指すといいます。

Img_90611  オープニング企画展は「中川政七商店の麻」と題し、麻素材の服を提案しています。麻のニット、綿麻のブラウス、かや織りの羽織りものなど。
 またとくに人気なのが、麻のエコバッグでグランスタ東京の限定品だそう。ちなみに価格は3,600円。

 なお店舗デザインを手掛けたのはデザイナーの林 洋介氏です。シンプルで力強い空間にナチュラルな麻のファッションがマッチしています。
 日本人の“服と暮らし、服と生き方”を感じる注目のショップといえるでしょう。

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2020年8月10日 (月)

「グランスタ東京」⑴ 新コンセプトストア 「IDEE TOKYO」

 この8月3日、東京駅に「グランスタ東京」が開業し、内覧会に行ってきました。
Img_90431  「グランスタ東京」はJR東日本グループの鉄道会館が運営する東京駅のエキナカ商業施設です。JR東日本で最大規模の商業施設で面積1万1330平方メートル、153の店舗が出店しています。大半は飲食ですが、アパレルや生活雑貨などの物販店も数店、新業態で出ています。
 
 その一つが、デザインプロダクト&ギャラリー分野に登場した「IDEE TOKYO(イデートウキョウ)」です。モノトーンを基調としたモダンな内装で、店舗面積は約230平方メートルと広い。  
  ここは良品計画が運営するインテリアショップ「イデー」の新コンセプトストアです。「イデー」が掲げる「生活の探求」を基調に、現在を生活に対する価値観が変わる節目ととらえ、それぞれの暮らしに寄り添うデザイン、民藝、アートを新しい審美眼で選び直したとのこと。
Img_90601   店内には、キュレーターに招聘したデザイナーの深澤直人氏と一つひとつ丁寧に選んだというデザインプロダクトが並んでいます。東京駅というたくさんのひとが行き交う場所で、ふと足をとめて、心にすっと花を咲かせるような“いいもの”を提案していくそうです。
 
 服飾雑貨では、私の目に留まったのが、STIR(スティア)ブランドの一枚で着るアウターシャツです。
Img_90561jpg   これはまさに“気づいていなかったいいもの”といえるでしょう。一段上の上質なシャツとTシャツで、脇にスリットポケットが付くなど、細部まで気配りされています。
 素材のコットンは最高級エジプト綿で、イタリアの生地の名門「アルビーニ」社のタグが付いていました。
 
 なお店内にはギャラリーも設けられていて、毎月テーマを変えて国内外のアーティストの個展やプロジェクトの展示などが開催されています。ちなみに今月はオープニング企画として、陶芸家 黒田泰蔵氏の個展が開かれていて、黒田氏の白磁の作品が放つ魅力を堪能できます。
 東京駅へ行く楽しみが一つ増えました。

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2020年8月 9日 (日)

鎌倉は住宅地にもタイワンリスが出没

 タイワンリスはもう何十年も前から、湘南一帯に棲息しています。山の多い鎌倉では、森の中だけではなく、住宅地にも出没して、果樹を荒らしたり、電線を齧ったり。住人はもうすっかり慣れっこになってしまっています。
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 彼らは動きが早いので、写真撮影はなかなかできなかったのですが、最近ようやく、その姿を民家の2階からカメラに収めることができました。それが上のタイワンリスが電線を伝っているショットです。全身グレージュで、ふさふさとした毛並みの長い尾が特徴。眼がキレイ!
 
 家の屋根裏に入り込んで巣をつくることもあるといいますから注意しないといけません。タイワンリスはここでは害獣です。
 我が家でも以前、ビワの木があったとき、実を食べられて大変でした。私は早朝、たくさんのタイワンリスがビワの木に群がり、大きな鳴き声をあげながらビワの実をほおばっているのを目撃して、ビックリしたことがありました。

 カワイイ小動物なのに駆除の対象になっているとは、ちょっと複雑な気持ちになりますね。

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2020年8月 8日 (土)

鎌倉 鶴岡八幡宮「ぼんぼり祭」コロナ退散を祈願して

 久しぶりに鎌倉 鶴岡八幡宮の夏の風物詩「ぼんぼり祭」に行ってきました。ずっと以前に来たことがあるお祭りですが、今年はコロナでいつもより人出が少なかったのでしょう。丁度よい混み具合でした。
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 参道にズラリと立ち並んだ“ぼんぼり”は、大小400基だそう。幻想的な光景が広がっていました。
 鎌倉ゆかりの画家や文人など多くの著名人の揮ごうを眺めながら進みます。
 テーマではやはりコロナ退散、新型コロナウイルス収束を祈願する揮ごうが目立っていました。

Img_92501  上は、 歌手の岩崎宏美さんの“アマビエ”です。
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 これは昔から疫病除けと伝えられている妖怪ですね。
 今年はあちらこちらで流行っています。

 右は、刀剣作家の宮本なるさんによる切り絵の“アマビエ”です。
 シルエットの陰影が繊細で、印象的です。 

 神奈川県の黒岩祐治知事も“アマビエ”を出していました。


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 左は、三谷幸喜さんの揮ごうです。

 2022年のNHKテレビの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、脚本を手掛けるとか。

 モチーフは主人公の北条義時でしょう。

 大河がヒットして、鎌倉に賑いが戻って来ますように---。

 
Img_92521  俳優の竹中直人さんも「ぼんぼり祭」の常連です。色鮮やかで個性的な画作にちょっとびっくり!
 Img_92871 うちわの揮ごうも竹中直人さんらしい楽しい作品です。
 Imgp67721  穢れを落とすという“茅の輪くぐり”も体験。これは茅の輪を3回くぐって人形(ひとがた)で体を撫でて息を吹きかけるというものです。これで少しは浄められたかな。
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 舞殿では、“雲龍KNOB”による献笛のパフォーマンスが行われ、神秘的な響きが境内にこだましていました。
 「疫病退散」の願いが届けられますように、切に願っています。

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2020年8月 7日 (金)

山本寛斎「日本元気プロジェクト2020スーパーエネルギー!!」

 「日本のファッション、ここにあり」でならした山本寛斎さん。その寛斎さんの訃報をこの7月21日に聞かされて驚愕しました。最近はファッション業界のパーティにもよく出ていらっしゃっていて、お話ししたことも何度かあり、気さくな方でした。いつもお元気そうでしたのに---、あの笑顔が忘れられません。 
 私がパリに在住していた1974年、寛斎さんが初めてパリコレでファッションショーをしたときのことも覚えています。歌舞伎の要素を取り入れたパフォーマンスは周囲をあっと言わせ、スタンディングオベーションと感動の渦に包まれました。その後、急ピッチで国際的なファッションデザイナーに上り詰めていきます。ここ20年は「KANSAI SUPER SHOW」を世界各地で開催、私もその映像を目にするたび、ショーをイベントとして盛り上げるそのパワーに圧倒されていました。

1_20200808142201  上の写真はこの7月31日、山本寛斎さん自身がプロデュースしたオンラインイベント「日本元気プロジェクト2020スーパーエネルギー!!」の動画からとったものです。
 左のモデルは、歌舞伎役者の市川右團次さん。モチーフは「凧絵」で、1971年にロンドンのショーで披露したデビュー作です。右は、かの有名なデヴィッド・ボウイのために寛斎さんがデザインした衣裳「TOKYO POP」で、着装しているのは俳優の夏木マリさん。
 いずれも寛斎さんの代表作といえるものですね。静けさの中に力強さを感じさせる演出も心に響きました。
 土屋アンナさんとハリー杉山さんのMC二人も、息が合っていましたね。
 
 本イベントは比叡山延暦寺からの生中継でした。「光」がテーマというように、山頂から「若者の未来を照らす」サーチライトが照らされていたのも印象的です。デザイナーを目指す学生によるファッションショーも行われ、コロナ禍でも前向きに取り組んで欲しいと病床から元気を送られていたのかな、と思いました。
 この模様は、誰でもこのURL https://www.youtube.com/watch?v=DZ-sFuIau04をクリックすると視聴できます。オンラインなのに「どんな未来も着こなしてやる!!」という寛斎さんの意気込みが伝わってくるようです。追悼にふさわしいイベントでした。 

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2020年8月 6日 (木)

「永遠のソールライター」展 何気ない都市の一瞬を撮影

 東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「永遠のソール・ライター」展に行ってきました。2017年に初めて開催して、大きな反響があったので再度企画され、今年初めに行われたものの、コロナ感染拡大で中止となり、再開されたというアンコール展です。 
Img_89761 それだけ熱狂的ファンが多い展覧会と思いながら鑑賞しました。
 
 ソール・ライター(Saul Leiter)はプロフィールによると、1950年代からニューヨークで活躍した第一線のファッション・カメラマンです。58歳でスタジオを閉じ世間から姿を消した謎の人物ですが、80歳を過ぎた2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集を機に、再び写真界で脚光を浴びるようになったといいます。
 80歳を過ぎて、というのがすばらしいです。人生、急ぐ必要はないということですね。
 
 本展は、パート1「ソール・ライターの世界」、「モノクローム」の小品から始まります。次に「カラー写真のソール・ライター」と呼ばれたカラー作品が登場します。やはりこのコーナーが一番気に入りました。
 ポスターやチラシに使われている1950年代の「薄紅色の傘」は、背景がうっすらとぼけているのがステキです。雪の日の「赤い傘」も心に残りました。
1_20200803111301  とくに印象的だったのが、雨降りの日、窓ガラス越しに撮った「帽子」(写真右)という作品。雨粒の動きでぼんやりとした影で表現されている人物像が幻想的で、想像がふくらみます。
 
 何気ない都市の日常、その一瞬を、何とも情緒豊かに切り取っている点に感銘させられます。
 写真に添えられたソール・ライターの言葉で、「神秘的なことは馴染み深い場所で起こる。なにも地球の裏側まで行く必要はないのだ」も重く響きました。
 
 パート2は「ソール・ライターを探して」で、セルフポートレートや家族、恋人などの身近な女性を撮影した作品展になっています。
 
Img_89711jpg  最後に、唯一撮影可能だった壁面展示が現れます。ソール・ライターが住んでいたアパートメントの壁を再現したもので、自身が描いた絵画など、ソール・ライターの大切なものが飾られています。その人となりをひとしきり偲んで出口に向かいます。


 Bunkamura ザ・ミュージアムの動画も公開されています。併せてご覧ください。
 この回顧展は9月28日まで。興味のある方、どうぞお早めに。

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2020年8月 5日 (水)

「広がるリラクシングカジュアルウェア」寄稿

 新型コロナの影響で、消費行動の軸となったのが家での“快適さ”です。ファッションも、家でもまたちょっとした外出にも着ていけるリラクシングカジュアルウェアが求められています。そこで一般財団法人日本綿業振興会発行の機関紙「COTTON PROMOTION コットンプロモーション」(2020年夏号)のコラム「マーケティング・アイ」に、「広がるリラクシングカジュアルウェア」をテーマに寄稿しました。
 本紙と併せてご覧下さい。
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2020年8月 4日 (火)

21春夏テキスタイルネットワーク ジャパン展 リアルに開催

 テキスタイル展をリアルに開催することが困難なご時世です。しかし生地は実際に触ってみないとわからないとあって、リアル展への要望は強く、延期されていたテキスタイルネットワーク ジャパン(TN JAPAN)展が、この7月21~21-22日、会場を東京・中目黒に移して行われました。Img_89311jpg
 21春夏のテーマは「We Fashion(ウイ・ラブ・ファッション)」です。先を見ている、今を創りたいデザイナーに向けて、ファッションで笑みを届けたい、そんな想いが込められているといいます。
  出展したのは、クレッシェンド・ヨネザワ、行方工業(有)、宮下織物(株)、(有)福田織物、FUKUI布のえき、(株)ウエマツ、双葉レース(株)、(株)山崎ビロード、中嶋機業場です。例年より数は少ないものの、全国の産地から、ユニークな服地づくりで定評のある機屋さんたちが集まっていました。
 とはいえブースに常駐されていたのは、クレッシェンド・ヨネザワと福田織物、行方工業、双葉レースの4社のみで、あとはハンガーサンプルだけという展示でした。産地の方々のコロナ感染へのおそれは私たちが考えている以上に強い、ということを改めて感じました。
 
 静岡県掛川市の福田織物は、PCでZOOMなども活用して応対していました。綿100%のナチュラルストレッチ織物が人気で、また下記の素材も目に付きました。
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 左 カットストライプ(綿100%)、右 超軽量先染めストレッチコーデュロイ(綿98/ポリウレタン2)。
 
 山形県米沢市のクレッシェンド・ヨネザワも新作ストールを多数展示。シルクやリネンに加えてコットン素材のものも多くなっている様子です。

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Img_89341jpg  絞りなど、職人の手作業による趣のある大判はまさにアートで、いつものことながら素晴らしい!クリエーションです。
 また1点、山形緞通のシートクッションも展示され、人目を惹いていました。
 
Img_89411  同様に米沢産地から参加している行方(なみかた)工業も、きちんとした丁寧なつくりの織物が魅力的です。
 絹や化合繊が中心ですが、右のような綿混の打ち込みのよいしっかりしたスーツ地も出ています。
 
 各社、ネットショップに力を入れながら、サンプルを送付するなど、工夫してこの苦境を乗り切ろうとされていることが分かりました。
 なお、来場者数ですが、ぽつりぽつりと、一社あたりの人数は少なかったものの、約100社が訪れたとのことでした。

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2020年8月 3日 (月)

21春夏ミラノ・メンズFW⑸ ドルチェ&ガッバーナ ソレント

 「“デジタルショー” という解決策は好きではない」と、ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)のデザイナー、ドメニコ・ドルチェは語っています。「ファッションショーは、スクリーン上のものでは代用できないのです。ファッションは人と人とのつながりから始まるのですから」。この言葉通り、ドルチェ&ガッバーナはミラノ・メンズ・ファッションウィーク(FW)で、エトロと同様にリアルなショーを開催しました。
 場所はミラノにあるウマニタス大学のキャンパスです。ここはコロナウイルス対策への研究支援等を続けている大学で、ショーはチャリティイベントを兼ねているといいます。
 観客はエトロのときと比べると、マスクを着けた人が多く、フィナーレに姿を見せたドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナの二人のデザイナーもきちんとマスクしていましたね。

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 開幕は、人気のオペラポップトリオ、イル・ヴォーロによる「帰れソレントへ」の歌声から始まりました。登場したのは、ソレントのパルコ・デイ・プリンチピホテルに着想したという美しいブルーのタイルパターンのアイテムです。ちなみにこのホテルのデザインを手掛けたのは、イタリア建築界の父と呼ばれるジオ・ポンティ(Gio Ponti)だそう。カラーは軽やかな白に爽やかな海のブルーが圧倒的、質感の違う素材組み合わせやパッチワークが多く見られます。
 夏らしさあふれるソレントでのリゾートムード満点のコレクション。フィナーレは「ボラーレ」の熱唱で締め括っています。

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2020年8月 2日 (日)

21春夏ミラノ・メンズFW ⑷ エトロ リアルショー敢行

 ミラノ・メンズ・ファッション(FW)は今シーズン、デジタルでの開催だったとはいえ、リアルでランウェイショーを敢行したブランドもいくつかありました。
 その一つがエトロ(ETRO)です。フォーシーズンズホテルの庭園に小人数のゲストを招待して、2021 春夏メンズ&ウィメンズプレコレクションを開いたのです。ブランドを手掛けるキーン・エトロ&ヴェロニカ・エトロ夫妻は、「街に活気と活力を取り戻したかった」というのが理由といいます。とはいえライブ配信を見ると、マスクをしていない観客が多くて、気になりますが---。
 ショーの雰囲気は、全体に軽やかで、リラックスしていて、着やすいリアルなものだったようです。「今は誰も複雑な服を欲しがっていない」と彼らは言います。



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 登場したモデルは、エトロらしいレパートリーの独創的なアーカイブパターンや、豊かなカラーパレット、ボヘミアンなマインドを再構築したルックス。またマスキュリンとフェミニンの遊び心のある組み合わせも注目です。
 素材はサステナビリティに向けた取り組みという企業方針に沿い、エコフレンドリーな生地を使用、アーカイブに二度目の生を与えるアップサイクリングもフル回転させているといいます。

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2020年8月 1日 (土)

21春夏ミラノ・メンズFW ⑶ エルメネジルド ゼニア

 エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)がミラノ・メンズファッションウィーク(FW)で、2021春夏コレクションのショートムービーを発表しています。
 同社は、1910年創業の老舗テキスタイルメーカーです。本拠地はイタリアのビエラ・アルプスにある小さな町、トリヴェロにあり、高品質の紳士服地で有名です。
 ムービーのテーマは「NATURE | MAN | MACHINE (自然|人間|機械 )」で、モデルたちはゼニアが管理する自然公園「オアジゼニア」を足早に歩き、歴史ある本社工場内に入って、通路を抜けていきます。その姿はさっそうとしてカッコいい。いかにもと思わせる、イタリアンらしいシックさで、上質な仕立てと高級感のある美しい生地を際立たせています。
 屋上にモデルが勢揃いするフィナーレも壮観です。彼らを待ち受けているのがアーティスティック・ディレクターのアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)で、主要アイテムを解説して締め括りとなります。

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 テーマは「軽さ」で、着やすくリラックスしたシルエットが中心です。軽い構造のものが多く、スーツやコート地にシャツ地並みの180gという軽量な生地が用いられているとのことです。まっすぐな肩線とともに、オーバーボリュームでスポーティなドロップショルダーやメンズジャケットには珍しいラグラン袖の活動的なものも見られます。
 素材はウールやコットン、シルク、リネンなどのナチュラルな繊維、それにリサイクルのものも増えているといいます。カラーも自然を感じさせる微妙なニュアンスのベージュやグレー、ペールな色調が印象的です。

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