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2020年7月27日 (月)

21春夏パリ・メンズFW⑺ メゾン・ミハラヤスヒロ 人形劇

パリ・メンズ・ファッションウィーク(FW)で、日本のブランド「メゾン・ミハラヤスヒロ(Maison MIHARAYASUHIRO)」が発表したのが、パペット人形劇を採り入れたコレクション動画です。パペット人形たちがファッションショーを風刺するようなコミカルな演出になっていて、見ていて楽しい!
 主人公はジャーナリストで、朝起きて支度してショー会場に行き、何とか中に潜り込みます。最前列で有名人と自撮りした写真をSNSにアップするなどしていると、幕か開いて、ランウェイショーが始まります。
 登場するモデルはすべて四角いお面をつけて頭を隠しているのが奇妙です。
 テーマは「モア・オア・レス(More or Less)=多かれ少なかれ」で、これについてブランドを手掛ける三原康弘デザイナーは、「ファッションは完璧を求めれば求めるほど、面白くなくなり、美しさを見出せなくなる。多かれ少なかれ、ゆがんでいたり曲がっていたりするものの方が美しい」と持論を述べ、自身のファッション哲学を次のように語っています。「ファッションとは、結局のところ、頼りないものであり非論理的で、コメディや人形劇と同じようなものにすぎない」と。
 フィナーレで、デザイナーをなぞるようなパペット人形が出てきて挨拶するのも意味深です。

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 ショーでは、このブランドらしい高いデザイン性と素材へのこだわりに注目です。新シリーズ「Spray on」は、京都の老舗加工工場で、染色したような風合いを出す特殊なハンドスプレー技術を用いて、縫製後にスプレーを施したものとか。独特の風合いと職人技が感じられるオンリーワンのアイテムに仕上がっていて、人気を集めそうです。また独自の接合技術もアップデートされて、ブルゾンやシャツなど実質的に2つのアイテムを袖付きで前後に接ぎ合わせたものや、脚の部分を分解して別のパンツに埋め込んだようなパンツなど、ユニークです。
 さらにブルゾンやカーディガンで、袖やアームホールを動かして肩を落とすように配置したり、パーツをつまんで大きなパーツを小さくする、いわゆる「リサイズ」という手法を活用したり。シルエットにもブランドのオリジナリティが追求されているのを目にすることができます。

 デザイナーの遊び心を感じるデザインが印象に残る今シーズンのコレクションでした。

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