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2020年7月 9日 (木)

パリ・オートクチュール⑴ オープニングで「多様性」を訴求

 2020/21秋冬パリ・オートクチュールコレクションが、デジタル配信で6日開幕しました。当初はパンデミックの影響で中止と公表されていたのですが、急遽、初のオンライン開催となったのです。
 パスカル・モラン オートクチュール・プレタポルテ連合会 (通称、サンディカ)会長は、これについてビデオメッセージを発信しています。要約しますと、「デジタル化が加速しても、100%デジタルファッションになることは絶対ない。重要なのはデジタルテクノロジーがクリエーションと組み合わさり、新しい表現を生み出すことであり、テクノロジーの利用は21世紀の価値観でありフレームワークなのです」と。

 こうしてオンラインとなったイベントですが、多くの人は歓迎しているのではないでしょうか。通常でしたら特別なプレスやバイヤーしか見ることができないコレクションショーです。それを今季はPCやスマホがあれば誰でも視聴できるのです。今年は「オンライン・デモクラシー元年」ともいわれるそうですが、まさに言い得て妙ですね。

 そのオープニングに登場したのが、英国出身スーパーモデルのナオミ・キャンベルさんです。「Phenomenally Black(素晴らしき黒人)」のロゴ入りTシャツを着用したキャンベルさんは、サンディカが用意した動画に出演し、「もっと多様性(ダイバーシティ)を受け入れて」と訴求したのです。実際、黒人モデルやデザイナーは以前より多くなったとはいえ、まだ非常に少数です。
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 「ファッション業界も ” Black Lives Matter(黒人の命は大切)" 運動に歩調を合わせていく必要があり、不平等や多様性の問題に目を向けて、業界全体の責任として取り組んで欲しい」と呼びかけたキャンベルさん。ほんとうにステキですね。

 それにしてもオートクチュールコレクションという、モードの最高峰の舞台で、 冒頭にこのようなトピックをもってくるとは、何という粋なはからい! 改めてフランスの「自由、平等、博愛」の精神に触れた気がして、うれしくなりました。

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