DSMギンザ 今春夏ノワール ケイ ニノミヤに植物の生命力
東京・銀座のドーバーストリートマーケット(DSM)ギンザ1Fエレファントスペースで行われている、今春夏「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」の展示を見てきました。
白い重なり合うボリュミナスなフリルの構築には存在感があります。びっしり詰まったフリルは今シーズン、春先から目立ったディテールでした。(このブログ2020.2.7付け参照)
とくに印象的なのが、植物を模したヘッドアクセサリーです。ドレスに植物の生命力が宿っているように思われ、不思議な気持ちにさせられました。
そこには“木霊”という精霊が潜んでいるかもしれないと---。樹木をやたらに伐採してきた人間への警告かもしれません。
実はこれ、パリコレクションで写真を見たときから、気になっていた作品です。それを実際に生で見ることができて、うれしい衝撃でした。
ブランドのシーズンテーマは「ビギニング(Beginning)=始まり」です。デザイナーの二宮啓氏は、原点回帰の意味をこめて創作に取り組まれたとか。初心に返って、幻想的なロマンを紡ぎ出したのが、このコレクションだったのですね。
アフターコロナのトレンドは「原点返り」といわれています。一人ひとりが自分自身を振り返り、足元を見つめ直すことになってきそう。「ノワール ケイ ニノミヤ」の先見性に改めて注目したことでした。
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