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2020年6月24日 (水)

ファッションウィークの在り方見直しへの動き

 このところ、ファッション業界ではファッションウィークの在り方を見直そうという動きが広がり始めています。
 いろいろな噂が飛び交う中、もっとも興味深かったのが東洋経済オンライン(6/12)に掲載された情報です。これはニューヨークタイムズ紙に掲載された「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレとのインタビュー記事を翻訳したもので、タイトルは「グッチ『ファッションショー減らす』宣言の衝撃」となっています。
 これによるとミケーレは、ファッションショーの回数を削減し、ブランドが毎年開催するショーの数を5回から春と秋の2回に減らし、事実上、クルーズショーのアイデアを放棄すると発表、さらにメンズとウィメンズの区別や、秋冬と春夏という伝統的な呼び方も廃止してもよいと考えているとのことです。
 グッチといえばラグジュアリービジネスの盟主的存在です。そのトップをつとめるミケーレの「新しい空気を入れて、この複雑なシステムを生まれ変わらせる必要がある」の言葉は、重く受け止められたのではないでしょうか。
 この9月に予定されているミラノコレクションについても、グッチはスキップするそうです。「フェンディ(Fendi)」も別の日程で、ローマ本社にてプレゼンテーションを行う方針とか。グッチと同じケリンググループの「サンローラン(Saint Laurent)」も同様で、7月のデジタル版ミラノ ファッションウィークに参加した後、9月のパリコレには参加しないことを表明しています。折しも本日、WWDジャパンから、フランスのクチュール・モード連盟(La Federation de la Haute Couture et de la Mode)が、9月28日~10月6日にパリ・ファッションウィークをリアルとデジタルの両軸で開催することを正式に発表したというニュースが飛び込んできたところですが---。
06_nyfw_feb  ニューヨーク ファッションウィークも揺れ動いている様子で、「マイケル・コース(Michael Kors)」は9月に従来型のショーは行わず、10月か11月に特別な形式でのプレゼンテーションを開催するとしています。

 右は、この2月のニューヨークコレクション会場入口付近の写真(COTTON INCORPORATED社提供)です。
 こんな華やかな光景を今年はもう見ることはなさそうです。
 
 こうした中、今話題となっているのが、店頭での販売時期とセール期間の後ろ倒しです。2020年秋冬シーズンからは販売時期を、秋冬ものは8月~1月に、春夏ものは2月~7月に変更し、店舗に配送される商品の季節性と実際の天候を一致させようという提案で、セール期間もシーズン終盤の1月と7月に統一しようというものです。提唱しているのが、「ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)」をはじめとする有力ブランドのデザイナーやCEOとあって、大きく広がりそうです。
 でも考えてみれば、これはひと昔前までやっていたことですね。これまであまりにも早め早めと、先を急ぎ過ぎていました。これはその反省といえるでしょう。
 
 ファッションウィークの見直しといい、販売時期やセール期間の再考といい、コロナショックをきっかけに、ファッションビジネスがその本来の姿へ戻ろうとしている、そんな風に思われます。

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