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2020年6月

2020年6月30日 (火)

「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」展

 今、東京都写真美術館で「写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」展が開催されています。
 これは90年代および現代における写真とファッションの関係性を探ることをテーマにした展覧会です。監修されているのが、資生堂の広報誌「花椿」編集者の林央子氏とのことで、興味をもって見に行ってきました。
 展示されているのは、90年代以後からの4人の写真家の作品や、ファッションデザイナーを含む若手アーティストらとのコラボレーション作品、特別企画としてのインスタレーションなど約100点です。

 ここでは写真というメディアがファッションと関わりながら変遷する軌跡が紹介されています。それは下記のようです。
 
 1990年代に入ると、写真は人々の考え方やライフスタイルにも影響を与えるようになっていきます。人々に訴えかけるイメージを作り出す写真家や、インディペンデントなスタンスで情報を発信するファッション誌の登場はそのあらわれでした。写真はファッションの魅力を伝えるという枠組みを超える存在になります。 
 2000年代以降インターネットが普及すると、写真はさらに変化します。かつて新聞や雑誌の編集者、記者など、限られた人々を介して伝えられていた最新のファッションショーや展示会の様子も、ツイッターやインスタグラムなどのSNSを通して、タイムラグなく一般の人々の手元に届けられるようになりました。また情報の受け手自身もタグ付けをしたセルフィー(自撮り)のように、様々な形で情報発信を行うようになっています。
 写真とファッション、切っても切れない関係にある両者が時代とともに変容を遂げていることを、改めて考えさせられた展覧会でした。
 
Img_84771  上は、写真家のアンダース・エドストロームの作品で、90年代に活躍したデザイナー、マルタン・マルジェラの1994年春夏コレクションの写真です。本展のポスターやちらしにも使われています。エドストロームはマルジェラの作品撮影を長く手がけ、大胆な構図が反響を呼んだといいます。
 Img_84271  フランス発のファッション・カルチャー誌「パープル」の展示もあり、懐かしい感じがしました。90年代に刊行され、インディペンデントな編集ポリシーと高いヴィジュアル・クオリティーで、世界中のアーティストや編集者から注目された雑誌です。
 Img_84691  上の写真は、高橋恭司の「Tokyo Girl」と題したファッション写真で、ストリートファッション誌「CUTiE」1992年6月号に掲載されたものです。
 90年代は、このようなストリートファッション誌が多数登場し、それとともに海外のクリエイターが“東京という場所”に注目しはじめた時代でもありました。
 
Img_84521jpg Img_84501  上は、大谷将弘と今福華凜のペアが2014年4月に立ち上げたファッションブランドPUGMENT(パグメント)のインスタレーションです。 ブランドのアーカイブの中から材料やつくり方が作品とともに展示されていて興味深く思いました。ファッションの機能や身体性に着目した実験的な服づくりがユニークです。 
 
Img_84581  右は、2019年のパグメント(PUGMENT) ×ホンマタカシによる「Images」シリーズの一つで、迷彩柄のミリタリージャケットと白いパンツ姿の若い女性を沖縄で撮ったもの。
 一連の作品は、多くの米軍基地がある沖縄を背景に、ミリタリーウェアを着こなす若者たちの姿を捉えたもので、“ミリタリー”という服のもつ価値や意味を考えさせられます。

 なお、 本展開催は7月19日までとなっています。

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2020年6月29日 (月)

ポストコロナのラグジュアリーブランドビジネス

 コロナ危機で先が見えない状況の中、好調だったラグジュアリーブランドも変革を迫られています。
Img_38141  上は、この2月、ミラノのラグジュアリーブランドが軒を並べるモンテナポレオーネ通りのスナップです。

 ポストコロナに向けてラグジュアリービジネスはどのような戦略をとったらよいのでしょうか。これを示唆するボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の興味深いレポートを紹介します。

  ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とアルタガンマが実施したコロナ前後、1月と6月の調査によると、今年はラグジュアリー関連消費が25~40%落ち込むとのことです。購入に消極的な消費者の信頼を取り戻すためには、新たな戦略を練る必要があるといいます。
 インタビューで回答した人の47%が、回復は遅いとみています。ただし例外は中国で、77%がリバウンドを確信しているそうです。ポストコロナ時代となっても中国はラグジュアリーブランドの主要な顧客(現在、世界市場の約35%)であり続け、現地での購入が続くとみられています。
 この中国を別とすると、欧米市場の正常復帰は遅れる見通し、といいます。コロナへの健康不安がとくにミレニアル世代の間で強く、またその経済力も揺らいでいることが多いという理由からです。BCG のパートナーの一人、ニコラ・ピアノン氏は「ここ2年は困難をかかえることになる」と警告。「コロナ以前のレベルに復帰するのは2022年、あるいは2023年」と予測しています。一方、一部のセクター、たとえばストリートウェアやスポーツウェア、化粧品については急速な回復を予想していることも明らかにしています。
 BCGの調査ではまた、欧米のバイヤーとアジアのバイヤー、特に中国との間で、バイイング行動が分極化していることにも言及。前者は地味で控えめで個性的な高級感を好む傾向があり、後者は引き続き高揚感のある目に見える商品を好むとか。これもちょっと注目しておきたい現象ですね。
 さらにラグジュアリー市場で高まるデジタル販売について。新型コロナウイルスは既存の傾向、中でもデジタル化を加速させたと強調。E-コマースは2019年の12%に対し、2022年には20%に達するとみているそうです。また中古の高級品市場も急成長し、従来の高級品の4倍の成長率で、2022年には市場の約8%、250億ユーロを占めると予想されるといいます。
 このような変化に企業はどう対応していくべきでしょう。ここでは次の3つの柱、①国際化、②社会的責任を伴う持続可能な開発、③顧客との直接かつ即時の対話を意味する「同時性」を挙げ、これらに焦点を当てていくことがこれまで以上に重要になる、と指摘しています。
 ビジネスの中心に人々を戻し、世界の声に耳を傾け、誠実な方法で社会にコミットすることをためらわない、そうした姿勢が今後のラグジュアリーブランドにますます求められることになりそうです。

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2020年6月28日 (日)

蜷川実花の新作個展 「写ルンです」で東京にフォーカス

 写真家で映画監督の蜷川実花の新作個展「東京 TOKYO / MIKA NINAGAW」が、明日29日まで渋谷パルコのパルコミュージアムで開かれています。今月初めに出版された写真集「東京 TOKYO」の発売を記念して企画されたという写真展で、東京オリンピックは延期となりましたが、「東京オリンピック2020」に合わせての公開だったようです。

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 東京に生まれて東京に育ち、この町にしか住んだことがないという蜷川実花さん。プロローグで「いつか、東京ときっちり向き合って写真を撮らなくてはいけないとずっと思っていた」そうです。
 展示されているのは、2018年からの2年間、東京にフォーカスして撮影した500点以上の作品で、東京タワーや渋谷駅前スクランブル交差点などから緊急事態宣言の出た街並みまで、俳優の小栗旬や斎藤工、モデルの冨永愛や水原希子など著名人のカットからご自身の自撮りまで。
 それらほぼすべては「写ルンです」で撮ったものだそう。最近カメラ女子の間でブームというあの「写ルンです」です。すっかり廃れたと思っていたのですが、フィルム写真独特の懐かしい色合いや質感が今っぽい、のだとか。
 
 日々変わる東京の光景と人を「写ルンです」でレトロモダンに切り取っています。蜷川さんの言葉にもあるように「写真はやっぱり面白い」です。

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2020年6月27日 (土)

ミラノウニカ9月展 日本からの出展中止を発表

 先日、気になっていた国際素材見本市ミラノウニカ9月展に日本パビリオンが出展するかどうかの答えがようやく出ました。JFW日本ファッションウィーク推進機構とジェトロ日本貿易振興機構からの発表はやはり中止でした。昨今の新型コロナウイルス感染症における日本国内及びイタリア国内の感染再拡大の状況および、外務省による渡航制限レベル、参加企業への調査回答等を総合的に加味した結果から判断したといいます。出入国の際に検査があり、場合によっては隔離されることもあるというのですから、出展を希望していても企業は渡航に慎重にならざるをえません。

 11_20200628105801 右は、この2月展で日本パビリオンに出展した宇仁繊維のブースです。にぎわっていますね。 (このブログ2020.2.17付け参照)

 次回ミラノウニカ自体は9月7日~9日開催予定となっています。これについては近日中に正式な発表があるものと思われます。私も行けるようでしたらぜひ行きたいのですけれど、まだどうなるかわかりません。訪れることができたとしても日本企業がいないのですから、相当寂しいものになりそうです。

 コロナ禍の展示会、その行方を今、見守っています。

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2020年6月26日 (金)

村上隆×ホリエモン「コラボビジネス論」

 最近視聴した動画で面白かったのが、カイカイキキ代表アーティストの村上隆さんがホリエモンこと、堀江貴文さんと対談した「コラボビジネス論」です。
 ルイ・ヴィトンやユニクロなどコラボレーションで話題の村上隆さんだからこそ話せる「コラボ論」が、Img_85031 「アート」や「ビジネス」など様々なテーマで繰り広げられています。
  
 その村上隆さんのコラボでは、この5日に開業したユニクロ原宿店(このブログ2020.6.11付け参照)で見た「ビリー・アイリッシュ」像(右)にインパクトを感じます。
 実際、ユニクロのTシャツブランド「UT」で、音楽とアート、それぞれの世界の最前線で活躍するアーティストがコラボする「ビリー・アイリッシュ×村上隆」は大きな人気を得ているようです。  

 対談で、村上さんは、「こうしたコラボはすべて偶然で、ここ5、6年は100%インスタグラムでつながったことから始まった」そう。そして「日本のアート界は世界からみて高いポテンシャルを持ち続けている」と強調します。経済が不況になると逆に文化は成長するとの持論を展開、日本は超文化大国になる可能性を秘めているといいます。
 とはいえ日本におけるアートビジネスは、残念ながら軽視され続けているとも語られ、「そうなのか」と目からウロコのお話も。現在、村上さんのお仕事の99.9%は海外だそうです。村上さんだけではなく、猪子寿之さんのチームラボも書道家の武田双雲さんも、数多くのアーティストが日本を離れて海外へ出ていっているのですね。
 それは何故かというと日本は「百害あって一利なし」だからだそうです。その一例として日本に寄付税制がないことを指摘します。日本ではチャリティであっても寄付すると課税されるのです。マネージメントのことなど足かせはいろいろあるようですが、「日本のコレクターはかわいそう」と嘆かれていたのが印象的でした。
 またもう一つ、心に残ったのが、堀江さんの次の言葉です。「不要不急なものこそ我々人類が人類であるために必要なもので、それをやめることは人間であることをやめましょう、と言っているのに等しい」と。村上さんはこれを受けて「人間は美を追求する動物」であり「不要不急を創ることが我々の人生を豊かにする」といった趣旨の発言をされていました。
 今回の新型コロナ騒動で、日本ではアートは「不要不急」とみなされ助成対象から外されました。これはファッションも同じです。コロナ後は、アートマーケットが拡大すること必至ですのに---。
 日本の文化支援策は世界各国と比べて何と遅れていることでしょう。そんな嘆き節が聞こえてくるようです。
 コラボビジネスからアートビジネスの今後の課題まで、二人のトークは大変小気味よく、興味深かったです。

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2020年6月25日 (木)

ユニクロ新旗艦店「ユニクロ トウキョウ」東京・銀座に開業

 ユニクロの新旗艦店「ユニクロ トウキョウ」がこの19日、東京・銀座のマロニエゲートにオープンしました。
  ユニクロは4月に「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」、6月5日に「ユニクロ原宿店」を開業して、これで3店舗目です。1階~4階が売場になっていて、総面積は国内最大の約4950㎡とか。
  トータルクリエイティブディレクターはいつもの佐藤可士和氏で、内外装を手掛けたのはスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン。むき出しのコンクリートの柱や梁、木の手すり、石の床を組み合わせたつくりで、シンプルでモダンな感じ。でもどこか温かい親しみやすさも感じます。

Img_82931  入口には花屋さんがあって、ちょっとのぞいてみたくなります。
 
Img_82971Img_82991jpg
 1階では、まず注目したのが、「3Dニット」のコーナーです。
 3Dとは島精機の無縫製ニット“ホールガーメント”技術でつくられたニットウェアだからで、編目がきれいできちんとした、しなやかな編地のコットン100%です。
 ワンピースドレスは、一着まるごと立体的に編上げられています。
 美しいフレアのシルエット、半袖のフリルスリーブも女らしいデザインです。
 価格は4,990円です。
 Img_83551  上は、グループ内「セオリー」とのコラボ商品で、洗練された都会的な雰囲気にあふれています。真ん中の黒いワンピースは、光沢感のあるマーセライズコットン100%使いで、2,990円。

Img_83651  上は、「エアリズム」のメインエリアです。マスクからスーツまで、インナーからアウターまで、あちらこちらに打ち出されています。

Img_83531jpg  “サステナビリティ”の展示コーナーでは「服のチカラ」がテーマ。着なくなった子ども服で難民を支援する、子ども服リサイクルキャンペーンが実施されています。
 
Img_83201  3階のユニクロ「UT」売場はさすがの広さ!
 
Img_83301jpg  「ビリー・アイリッシュ×村上隆」のTシャツコーナーです。原宿店には巨大なビリー・アイリッシュ像が建っていたのが印象的でした。
 
Img_83171  「スマホでデザイン、君だけのUT」コーナーです。なんだか楽しそう。
 
 他にもいろいろ。見どころ満載です。
 
 ここはユニクロが“戦略店舗”と位置づけているそうですが、そういうのにふさわしい様々な可能性に満ちた店舗と思ったことでした。

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2020年6月24日 (水)

ファッションウィークの在り方見直しへの動き

 このところ、ファッション業界ではファッションウィークの在り方を見直そうという動きが広がり始めています。
 いろいろな噂が飛び交う中、もっとも興味深かったのが東洋経済オンライン(6/12)に掲載された情報です。これはニューヨークタイムズ紙に掲載された「グッチ(GUCCI)」のクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレとのインタビュー記事を翻訳したもので、タイトルは「グッチ『ファッションショー減らす』宣言の衝撃」となっています。
 これによるとミケーレは、ファッションショーの回数を削減し、ブランドが毎年開催するショーの数を5回から春と秋の2回に減らし、事実上、クルーズショーのアイデアを放棄すると発表、さらにメンズとウィメンズの区別や、秋冬と春夏という伝統的な呼び方も廃止してもよいと考えているとのことです。
 グッチといえばラグジュアリービジネスの盟主的存在です。そのトップをつとめるミケーレの「新しい空気を入れて、この複雑なシステムを生まれ変わらせる必要がある」の言葉は、重く受け止められたのではないでしょうか。
 この9月に予定されているミラノコレクションについても、グッチはスキップするそうです。「フェンディ(Fendi)」も別の日程で、ローマ本社にてプレゼンテーションを行う方針とか。グッチと同じケリンググループの「サンローラン(Saint Laurent)」も同様で、7月のデジタル版ミラノ ファッションウィークに参加した後、9月のパリコレには参加しないことを表明しています。折しも本日、WWDジャパンから、フランスのクチュール・モード連盟(La Federation de la Haute Couture et de la Mode)が、9月28日~10月6日にパリ・ファッションウィークをリアルとデジタルの両軸で開催することを正式に発表したというニュースが飛び込んできたところですが---。
06_nyfw_feb  ニューヨーク ファッションウィークも揺れ動いている様子で、「マイケル・コース(Michael Kors)」は9月に従来型のショーは行わず、10月か11月に特別な形式でのプレゼンテーションを開催するとしています。

 右は、この2月のニューヨークコレクション会場入口付近の写真(COTTON INCORPORATED社提供)です。
 こんな華やかな光景を今年はもう見ることはなさそうです。
 
 こうした中、今話題となっているのが、店頭での販売時期とセール期間の後ろ倒しです。2020年秋冬シーズンからは販売時期を、秋冬ものは8月~1月に、春夏ものは2月~7月に変更し、店舗に配送される商品の季節性と実際の天候を一致させようという提案で、セール期間もシーズン終盤の1月と7月に統一しようというものです。提唱しているのが、「ドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)」をはじめとする有力ブランドのデザイナーやCEOとあって、大きく広がりそうです。
 でも考えてみれば、これはひと昔前までやっていたことですね。これまであまりにも早め早めと、先を急ぎ過ぎていました。これはその反省といえるでしょう。
 
 ファッションウィークの見直しといい、販売時期やセール期間の再考といい、コロナショックをきっかけに、ファッションビジネスがその本来の姿へ戻ろうとしている、そんな風に思われます。

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2020年6月23日 (火)

ロンドン・ファッションウィーク デジタル形式で開催

 コロナ危機によりファッションウィークもオンラインで開催することを余儀なくされています。6月12日~14日、そのトップを切って開催されたのがロンドン・ファッションウィークです。  
 ちなみに、6月に予定されていたニューヨーク・メンズファッションウィークは中止となりました。フランスのオートクチュール・ファッションウィークは、当初中止とのことでしたが、7月6日から8日の3日間、オンラインで配信されるとのことです。次いでパリ・メンズファッションウィークが7月9日~13日、ミラノ・メンズファッションウィークが7月14日~17日と続きます。いずれもデジタルでの開催です。

 1_20200624203901 ロンドン・ファッションウィークは、その40年の歴史上初めてのデジタル形式とあって、私も興味津々でした。
 現在、そのハイライト・ムービーがWEBサイトで公開されています。
 (右の写真をタップしてください。)

 この時期は本来メンズコレクション週間ですが、今シーズンはジェンダー・ニュートラル、つまりメンズとウイメンズを問わない新作が発表されています。
 参加デザイナーは127名。アーティストやセレブリティなどとコラボレートしてカプセルコレクションを展開したり、現行のものやアーカイブをブランドの世界観とともに見せたり、またライブや対談でデザイナーの考え方やクリエーションの背景を伝えたり---、シーズンも見せ方も様々。

 内容はイベントのハッシュタグ「#LFWReset」の”リセット”という言葉でまとめられるようです。
 とくに現状を見直し、社会の再始動を訴える次世代デザイナーの映像表現が目立っています。

1_20200624204001  例えばサステナビリティでは、右の「マルケス・アルメイダ(Marques Almeida)」の「リメイド(reM'Ade)」コレクションです。
 ポルトガルの工場で見つけたデッドストックを活用し、“今あるもの”を使ってつくったパッチワークのジャケットやフリルのスカートなどを予約限定で販売しているといいます。

  31 また「BLM(黒人の命も大切だ)」運動や、LGBTQ+を支援するデザイナーの活動も注目されます。
 その一つが、右の「チャールズ・ジェフリー・ラバーボーイ(Charles Jeffrey Loverboy)」です。黒人のミュージシャンによるライブイベントで「UKブラック・プライド」への寄付を募っている人気ブランドです。

 さらに日本からの参加も目につきます。「シュープ(SHOOP)」と「アシックス(ASICS)」のコラボによるムービーや、日本画家の東園基昭やミュージシャンのTOHJIの活躍をフィルムに収めた「グレイト(GR8)」も印象的です。

 ファッションウィークのコレクションショーやイベントは、前シーズンまではプレスやバイヤーなど限られた人しか見ることができなかったものです。それが今シーズンはデジタルとなって、一般の人々を含め、誰もが世界中で見ることができるようになりました。チケットも不要ですし、オンラインというツールがいかに“民主的”か、その良さを改めて思います。ぜひアクセスしてみて下さい。


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2020年6月22日 (月)

テックスワールド・パリ9月展は見送りに

 先日、メッセ・フランクフルト・フランスから9月にパリで開催する予定だったテックスワールド(TEX WORLD)展と、併催しているアパレルソーシング、アバンテックス、レザーワールド、ショール&スカーフ、テックスワールドデニム展を見送るとの連絡がありました。
 フランス政府からの衛生管理に関する情報不足や、海外からの渡航制限など、大規模なイベントの開催が保証されていないことが理由といいます。
 9月以降、メッセ・フランクフルト・フランスでは展示会に代わり、サプライヤーとバイヤーをつなぎ、ノウハウを紹介するためのデジタルソリューションを提供するとのことです。
 Img_51951jpg  上は、前回2月展の展示風景です。
 テックスワールドは毎回、約1,800社もの出展がある巨大な見本市で、出展社はそのほぼ半数が中国です。前回はコロナウイルス感染防止で中国人の出入国が禁止され、中国ブースはほとんどが空だったのが思い出されます。
 
 なお次回は2021年2月1日~4日にパリのル・ブルジェにて開催されるとのことです。

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2020年6月21日 (日)

アートプロジェクト「東京フォトグラフィックリサーチ」展

 「東京フォトグラフィックリサーチ」展が今、六本木 蔦屋書店の「BOOK GALLERY」で開催されています。たまたま立ち寄ってみたのですが、写真のアートワークがすばらしいと思いました。
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  これは写真や映像を通して、まだ見ぬ都市や社会や人々の姿を探求し、見出されたヴィジョンを未来へ受け継ぐことを目的につくられたアートプロジェクトだそう。写真を新しい経験を生み出すためのツールと考えるというコンセプトを軸に、13組の写真家やアーティストたちが参加しているといいます。プロジェクトでは写真がすでに知られている物事の確認や再現するメディアではない、としているところがユニークです。

 本展では、「2020年代の大都市“東京”」をテーマに、6組の作家の作品が展示されています。
 
Img_82111  上はこのプロジェクトの発起人でもある写真家小山泰介氏の作品です。イメージ創りが何ともショッキング!

Img_82031  上は変わり行く都市、東京を写したもの。アーティストの永田康祐氏による作品です。
 
 写真といっても、こういうのもあるのかと思う、様々な実験にあふれた展覧会でした。開催は7月26日までとなっています。

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2020年6月20日 (土)

ルルレモンが六本木にアジア最大規模の旗艦店オープン

 「ルルレモン(lululemon)」はカナダ・バンクーバー発の高機能アスレティックウェアブランドです。その六本木ヒルズ店が10日にオープンしたというので行ってきました。
 Img_81941  ここは国内8店目で、アジア最大規模の旗艦店だそうです。2層構造で、総面積は379平方メートルと、確かに広い。

Img_81831jpg  1階は、スポーツ用のアスレティックウェア、ランニングウェアやヨガウェアをはじめとするアクティブシーンに対応するアイテムから、ビジネスやカジュアルな街着としても楽しめるアイテムまで、いろいろ揃っています。メンズとレディースでは、2対3でレディースが多いようです。

Img_81871   素材は合繊に混ざって、コットンやコットン混もTシャツやパーカ、スエットウェアなど多数出ています。合繊も生分解を謳うものが目に付き、サステナビリティが意識されていることが分かります。

 2階は、コミュニティースペース「スウェットライフハブ」ですが、まだ始動していませんでした。
 
 コロナ禍の自粛でルルレモンも大きなダメージを受けたといいます。しかし他社に比べると、その復活力は強いようです。何しろ株価が危機の前に比べて20%も上昇しているのです。
 これは自宅待機になったことが理由のようです。私もそうなのですが、家で体を動かす人が増えたのですね。ヨガマットやウエアのほか、着心地のよい服などが売れたそうです。元々、Eコマースに力を入れてきたという実績もあり、オンラインヨガの教室を無料で開くなど、やることがさすがに違うな---と思います。
 
 今、売上を驚異的に回復させているルルレモン、注目です。

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2020年6月19日 (金)

COTTON USAマーク商品 パル「Discoat」Tシャツが人気

 再開した駅ビルにあるパルのショップ「Discoat」で、COTTON USAマーク商品を見つけました。
  新発売の「汗じみしにくいキレイメTシャツ」です。
Img_81772  生地に特殊加工が施されていて、表面は汗じみが目立ちにくく、裏面は汗を素早く吸収する快適仕様とのこと。女性らしいフレンチスリーブで、さりげなく二の腕をカバーするデザインも人気といいます。
Cotton-usa  上がリリースされたときの写真です。ベーシックカラーとトレンドカラーの5種類の色揃えで、素材はサステナブルで品質の優れたアメリカ綿を使った綿100%、肌触りが柔らかくて心地よく、着心地の良さを実感できるのもうれしいですね。
  暑い夏を、爽やかに過ごしたい女性におすすめの一品です。

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2020年6月18日 (木)

メゾン・エ・オブジェ9月展中止 代替にデジタルフェア開催

 メゾン・エ・オブジェ日本総代理店の株式会社 デアイからのちょっと悲しいリリースです。このブログ5月31日付けで紹介したメゾン・エ・オブジェ・パリ9月展の開催が中止になったとのことで、大変残念です。
 その代替として、期間限定でオンライン上の展示会「デジタル・フェア Digital Fair (9月4日~18日)」を開催するといいます。またパリ・デザイン・ウイークは、予定通り9月3日~12日、開催されるそうです。少しホッとしますね。

 これについてメゾン・エ・オブジェCEOフィリップ・ブロカール氏は、「新型コロナウィルスが世界的に流行する中、前向きな変化の兆しが見えるようになってきました。しかし海外からの出展者・来場者の方々の移動については、今なお不確定要素が多く存在します。また9月上旬の大規模イベント開催について政府のはっきりとした許可が下りていないことも私たちの決断に影響し、2020年4月の段階でブース全体の80%が埋まっていたという状況にもかかわらず、メゾン・エ・オブジェ9月展の中止を決定したのです」と語っています。
 代替案の「デジタル・フェア」については、製品の提案を目的にデジタルプラットフォーム「MOM」上で開催される「デジタル・ショールーム」と、メゾン・エ・オブジェの公式サイト上で様々なコンテンツやインスピレーションを届ける「デジタル・トーク」の2つの相補的なプログラムを連携させて開催するとのことです。
  また次回のメゾン・エ・オブジェ開催は、2021年1月22-26日の予定で、さらに当初9月に実施することになっていた「WORK ! 」及び「PROJECTS」のエリアは、この2021年1月展で展開すると発表しています。

Exposer1  右は前回の今年1月展の写真です。
 各会場へ向けて足を運ぶ来場者たちが写っています。

 来年、この活気が戻ってくるといいですね。

 まだまだ予断を許さない状況が続きますが、この中止の判断をポジティブに受け止めて、次の新しい一歩を踏み出していきましょう。

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2020年6月17日 (水)

原 美術館「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020」展

 延期されていた「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」展がようやく再開され、東京・品川の原 美術館へ行ってきました。
 森村泰昌は、様々な歴史上の人物に扮したポートレートで知られるアーティストですね。先般、森美術館で開催された「未来と芸術」展でも、耳切り事件を起こしたゴッホの自画像に変身した森村泰昌の初期の作品が出ていて、「エッ、これほんものじゃない」と目を丸くしたことでした。

 本展では、何と言ってもスペクタクルなのがマネの「オランピア」を題材にした2018年の大作2点「モデルヌ・オランピア」です。
Img_81231  Img_81041  ベッドに横たわる日本髪の女性は、チョーカーとブレスレットと靴だけを身につけた森村さんです。
  
Img_81081  金髪のヴィーナスも森村泰昌さん、その人です。
 
 マネがこの作品を発表したときは、スキャンダラスと批判されたといいますが、森村さん自身が絵の中に入り込んでしまうとは、ほんとうに挑発的でビックリ! 
Img_81071  同じ展示室には、両作品に使用されたセットも展示されています。
 
 上の階には、昭和天皇とダグラス・マッカーサー、三島由紀夫やマリリン・モンローのポートレート作品も出品されています。森村さんが画中の人物になりきっていて、興味深かったです。ただし、撮影は不可でした。
Img_81151   階段の踊り場から撮った「エゴオブスクラ」の部屋です。壁には、着物美女が化粧している白黒の自画像が架かっています。最初゛美輪明宏”かと錯覚しました。これももちろん、森村さん本人です。

 最後に、映像ドキュメンタリー「エゴオブスクラ (Ego obscure)」を鑑賞しました。森村さんの自作自演で、53分もの見応えのある作品です。視聴してやっと、「さまよえるニッポンの私」という副題が見えてきた気がしました。

 それにしてもなぜ森村さんはこのような仮装をするのでしょう。それはそうすることで、歴史や文化を理解できるようになるからといいます。
 冒頭、ロラン・バルトの「表徴の帝国」の「虚構としての日本」を引き合いに、日本文化の真理や価値、思想は空虚と語っていたのが印象的です。中心が空虚だから着脱可能ととらえることができるというのです。
 たとえば「思わぬ来客」という作品です。主題はマッカーサーと昭和天皇の写真で、マッカーサーを夫、昭和天皇を妻の結婚記念写真に見立てています。森村さんを始め私たち日本人はこの二人の間に誕生し、戦後を体現してきたといいます。森村さんはそこに虚しさのようなものを感じているようです。この空白感、何となく理解できる気がします。
 また「モデルヌ・オランピア」では、日本髪の女性は“蝶々夫人”をイメージしたといいます。ここでは日本人は西洋かぶれしていないで、アジア人であることに向き合うべきという意味が込められているようです。
 さらに三島由紀夫とマリリン・モンローを対にした二つの作品も、実は興味深いパロディになっているのですね。鑑賞者はアメリカとニッポンがコインの裏表という関係にあることを再認識させられるのではないでしょうか。
 
 映像の最後、三島になりきった森村さんが絶叫する場面は大迫力で、衝撃でした。
 
 各作品には一つひとつに創作の意図があり、森村さんの複雑に逡巡する考え方を反映していることが分かります。
 今という時代や社会への関心をそそる、アートなのにアートらしくないユニークな展覧会でした。

 会期は7月12日までで、鑑賞には予約が必要です。念のため。

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2020年6月16日 (火)

PVパリ9月展 オンライン展示会による補完を決定

 つい先日、プルミエール・ヴィジョン(PV)ジャパンからプレスリリースが届きました。このブログ5月3日付けの続きで、気になるプルミエール・ヴィジョン(PV)パリ9月展に関するニュースです。
 フランス国内では9月1日(火)より5,000名以上のイベントが再開される見通しとなり、これを受けてPVパリ9月展は初めてオンライン展を同日開催し、これによりリアル展を補完することを決定したといいます。

Photospvfevrier2020alexgallosi1587440x29  
  下記、プレスリリースから要点を掲載します。

 PVパリ9月展はパリ・ノール ヴィルパント見本市会場にて9月15日(火)~17日(木)に開催されます。それと同時にオンライン展をマーケットプレイス・プルミエール・ヴィジョン上で開催するとのことです。その目的は、リアル展での提案やイベントを補完し、国際的なバイヤーの幅広い層に対して、出展企業各社の提案の可視性を高めることにあるといいます。リアルとオンラインが共催する次回展は、国際的なファッション業界の全てを動かす、とくに業界の再起を推進していく見本市になるとしています。
 
 そこには下記の内容が盛り込まれています。
○政府が求める衛生プロトコルを遵守し、出展企業と来場者が新しいコレクションを発見、共有するために、再び会うことができる見本市(リアル展)を運営する。
○出展者の最も象徴的で創造的な製品やデザインを発見するためのマルチメディアフォーラムを設置する。
8月31日(月)までに事前登録を行った来場者の入場パスを無料化する。
デジタルイベントやツールの開発を強化しサポートすることで、クライアントとサプライヤーとの打ち合わせを活性化する。
第二世代マーケットプレイスの新サービスと機能性をローンチする。これはコレクションのプロモーションと展示会の来場準備のためのオンライン商談を容易にするために開発されたもの。これにより業界をサポートし、より広範なデジタル化に向けて不可逆的な新たな一歩を踏み出せるようアシストする。
およそ20のウェビナーを通じて、ファッションの未来を解読・分析する。

 ジル・ラスボルド PVゼネラルマネージャーは、次のように語っています。
 「リアル展としての見本市開催と、マーケットプレイスに投資しサービスを世界市場全体に提供するオンライン展開催の決定は、業界全体が再び出会い、立ち直り、回復を始めることができるように支援するという、私たちの決意を示すものです。
 私たちは信頼を寄せてくださっているメーカーの方々が、顧客との直接のコンタクトを維持できるようにしていきたいと考えています。出展企業が有利になるように、早々にいくつかの措置も講じました。(出展契約条件の緩和、出展申込期限の後ろ倒しなど) 3月中旬からは、マーケットプレイスの無料提供も開始しました。
 リアル展の力を補完し、増強するために、PVはデジタルに投資する新しい段階に足を踏み入れました。変化する業界を支え、推進するために対応しなければならない転換です。」

プルミエール・ヴィジョン・パリ2020年9月展(リアル展)の開催確定
 PVパリはパリ・ノール ヴィルパント見本市会場にて、当局より要請された衛生プロトコルに基づき、かつ、バイヤーと出展企業の出会いを容易にするため考案された形式で開催されます。:
○あらゆる人への衛生上の安全を保障:すべてのバッジのデジタル化、除菌ジェルとマスクの配布、ソーシャルディスタンス確保のためのスペース配置の見直し、混雑緩和など。
○ヤーン・ファイバー、テキスタイル、レザー、服飾資材・部材、テキスタイルデザイン、縫製・製造の補完的で厳選された提案
マルチメディアなファッションフォーラム:インスピレーションを得、2021/22秋冬シーズンを発見するための、没入感があり感覚的なスペース、カラーと素材のトレンド、プルミエール・ヴィジョンのモードチームにより選ばれた出展企業の新素材。
○出展企業のブースで提案される2021/22秋冬コレクションのすべて。
より濃縮されたセミナープログラム
○8月31日(月)までに事前登録を行ったすべての来場者への、見本市への来場およびセミナー参加の無料化

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2020年6月15日 (月)

「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展

 今、東京都現代美術館で「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」展が開催されています。本展は開催直前に新型コロナ禍で延期となり、この9日から再開されました。
 
 Scan0149 オラファー・エリアソンは、アイスランド系デンマーク人アーティストです。
 この作家が興味深いのはアートを介したサステナブルな世界の実現を試みていることです。
 たとえばグリーンランドのフィヨルドに浮かぶ氷の塊を採取して、ロンドンの街中に置いたり、ニューヨークに巨大な滝をつくったり---。自然現象を用いた巨大なインスタレーションによる表現活動です。

 彼の個展はNHK日曜美術館(4月23日)で放映され、私は開館したらすぐに行ってみたいと思っていました。そのレポートを簡単ですがご紹介します。
 
Img_81271  上の3枚の水彩画は、「あなたが移ろう氷河の形態学」。左から「過去」、「メタンの問題」、「未来」と名づけられています。紙の上にグリーンランドの氷河を置いて、氷が溶けていくところに絵の具を垂らして描いたものとか。自然現象を共同制作の相手とみなすエリアソンらしい作品で、かげろうのように揺らめく光を感じます。
 
Img_81331  次のコーナーは、煌めく光の万華鏡!その彩りの美しさに、もう目が点になりました。作品名は「太陽の中心への探査」です。中心から来る光が幾何学的に組み合わされたガラスを通って、壁や床に反射して写っています。光源や光の動きはソーラーパネルのパワーで生まれているとのことです。
 
Img_8131  この展示室には何もないのです。でもそこを通り過ぎようとすると、壁面に重なり合う影が映ります。これは「あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること」という作品で、私の影です。エリアソンは「あなたが行動するときだけ物事が見える」と言っているのですね。動けば新しい発見につながる、そんなことをアートが表現しているなんて! 教えられました。
 
Img_81371  上は「サステナビリティの研究室」です。ここにはベルリンにあるエリアソンのスタジオで開発された、野菜くずを原料にした顔料などのサステナブルな素材や、制作過程で出たガラスや木の破片などを利用した作品が多数、展示されています。
 
Img_81481  「人間を超えたレゾネーター(共振器)」という作品。美しい光の同心円を鑑賞します。暗い海を明るく遠くまで照らす灯台の光の仕組みが応用されているそうです。
 
Img_81521  本展の展覧会名となっている「ときに川は橋となる」の作品。中央に水が入った丸い水盤が置かれていて、水面で起こるゆらぎやさざなみが上空のスクリーンに投射されるインスタレーションです。絶えず流動的に変化する世界状況を反映したエリアソンの新作といいます。

 最後が「ビューティー」(動画)、本展のちらしにも使われている目玉作品です。
 滝のように流れ落ちるウォーターミスト(霧状の水)には、虹がかかっています。波打つ様子はまるでオーロラのようです。見る人の位置によって色や形が変化して見えます。裏側にも歩いて行ってみたのですが、ミストしか見えませんでした。
 それにしても部屋の中に、自然現象を人工的につくり出してしまうとは! オラファー・エリアソン、ほんとうに驚きでした。

  なお、開催は9月27日までとなっています。

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2020年6月14日 (日)

ハナショウブで鬱陶しさをリフレッシュ!

 梅雨の晴れ間に鎌倉中央公園を訪れました、といっても長年来たことがなかったので、数十年ぶりです。大きな池があって、その向こうが湿地帯になっています。そこに今を盛りにハナショウブ(花菖蒲)が見頃を迎えていました。
20200606160936imgp65951  周囲の緑の中で、ひときわ華やかに咲いています。花の色も赤紫から青みのもの、白や黄色まで様々、近くにある大船フラワーセンターで品種改良されたもののようです。

20200606160902imgp65911  ハナショウブというと北鎌倉にある東慶寺の菖蒲園を思い出します。コロナ騒動で今年はまだ一般拝観できないのが残念ですが---。

 大輪の優美な咲き姿に鬱陶しい気分をリフレッシュ!しました。

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2020年6月13日 (土)

雑誌『アイデア』特集:装綴ファッションデザインの生態学

 雑誌『アイデア』はグラフィック中心の国際的なデザイン誌です。10日に発売されたNo.390 7月号は、初のファッション特集だそう。監修は何とデザイナーの山縣良和さんです。タイトルは「writtenafterwards装綴(そうてい)ファッションデザインの生態学」となっています。
  山縣さんは2007年にご自身のファッションブランドwrittenafterwards(リトゥンアフターワーズ)を立ち上げ、「ここのがっこう」を主宰、ファッションを通して様々な表現を試みているデザイナーです。
417rcnggygl_sx376_bo1204203200_  この度、本を出版されるというご連絡を受け、早速予約しました。
 一昨日、届いたのが、右の『アイデア』の7月号です。A4判大、216ページもの立派な書物です。
 開いてみると、あの幼虫の姿があちらこちらに蠢いています。山縣さんは蚕を飼われているのですね。表紙の写真は、玉繭とか。あるとき突然二匹の蚕が重なり合って一緒に一つの繭をつくり始めたそうです。
 Img_81001  上の写真の右側に斜めに置いたのは、本とともに送っていただいたメッセージカード「letter from writtenafterwards」です。
 表面は写真家 田附勝さん撮影の写真で、ここにもあの幼虫が写っています。
 カード裏面には、幼虫から繭、蚕蛾へ変態する蚕を観察し、学んだこととして「ファッションの本質は環境によって変化していく“装い”にあると考えている」とのメッセージがありました。
  
 アフターコロナに向けて、少しずつ世の中が動き出した現在です。過去を見つめ直し未来を拓く知恵が、本誌には詰まっています。
 ファッションとは何かを考えるきっかけをつくってくれる一冊になるのでは---。とくにファッションを志す方にお薦めです。

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2020年6月12日 (金)

アクティブウェアにテクニカルな天然繊維―コットン調査から

 米国でもコロナウイルス感染拡大防止によりスポーツジムやヨガスタジオなどのドアが閉じ、フィットネスファンは自宅でのエクササイズに励むようになったといいます。再開したとはいえ、アクティブウェアを含めた健康関連ビジネスが以前のような状態に戻るかどうかは不透明です。
 この危機を乗り越えるには、消費者が何を求めているのか、その動きをみていく必要があるでしょう。コットンの消費動向を調査しているコットンライフスタイルモニターに、「消費者ニーズは天然繊維でパフォーマンス性の高いテクニカルなアクティブウェアにある」との興味深いレポートが掲載されています。この概要をまとめてみました。
  Img_80281                                (上はナイキショップ)
 ニューヨーク州ポートワシントンに拠点を置く市場調査会社NPDグループによると、米国の大人用アクティブウェア業界の2019年の売上高は503億ドルで、男性用が市場シェアの51%を占めているのに対し、女性用は49%です。成長率もメンズ市場で2%と、3年連続で女性を上回っています。女性向けアクティブウェアの売上高は2018年比で横ばいです。 
 これについて同グループのマット・パウエル上級副社長兼スポーツ業界アドバイザーは「女性用アスレチックアパレル市場は、スポーツ業界の最大の失敗であると同時に、最大のチャンスでもあり、そのことに変わりはない」といいます。そして「苦戦を続ける伝統的なアスレチックブランドが成功するためには、女性向け製品に多くのリソースを投入し、誠実なつながりを作り、女性たちがどこで買い物をしているのかを理解することが不可欠で、今こそ今日の女性に同調しないアクティブウェアの小売モデルは払拭されるべき」と語っています。
 
 パウエル氏がこのように述べたのはウイルス感染爆発が起こる前でした。その後全国的な閉鎖が起こり、米国商務省の発表によると4月の小売売上高は前年比21%減少となり、衣料品・服飾雑貨では非店舗(eコマース)では昨年同期比22%増加したものの、店舗での売上は2019年4月に比べ89%の大幅減になったといいます。

 こうした壊滅的損失から立ち直るために、為すべきことは消費者の嗜好に訴えかけることです。2020年コットンライフスタイルモニター調査によると、消費者の65%が衣服購入の際、機能性が重要と答えています。上位に挙げられているのが防縮性(67%)、防臭性(66%)、耐久性の向上(61%)。次いで、汗を隠す機能(60%)、水分管理(58%)、防汚性(56%)、撥水性(51%)です。 
 またもう一つ、消費者が追求しているのは、健康によいというだけでなく、地球にも優しいことです。モニター調査によると、消費者の3分の1近く(30%、2018年の17%から増加)が、合成繊維の衣服のマイクロファイバーが地球の海や水を汚染しているという懸念し、3分の2近くの人々が(62パーセント)、マイクロファイバー汚染のために、服に合成繊維を使用しているブランドや小売店が気になっていると答えています。ブランドは、化合繊に手を伸ばすのではなく、10人に8人近くの買い物客(78%)が「お気に入りはコットン」と答えていることを考慮すべきでしょう。買い物客の大多数(51%)は、価格が高くてもフィットネスウェアに綿リッチ混を選ぶと回答しています。

 NPDグループは、売上が上昇傾向にあるブランドに、チャンピオン(Champion)とヘインズ(Hanes)の二つを挙げています。いずれもウェブサイトを見ると「ベストセラー」として綿や綿を多く含むアイテムが大量に掲載されていて印象的です。
 
 綿素材は今や技術が進化し、消費者が求める性能を備えたアクティブウェアと、消費者が好む綿の着心地の良さを両立させることが可能となっているのです。
 
 ここからはコットンインコーポレイテッド社が開発した革新的な技術の一端を紹介します。
 「タフ コットン(TOUGH COTTON)」は耐久性が高く、摩耗やシワに強い特徴を持っていますし、「トランスドライ(TransDRY)」は高性能の水分管理技術で特許を取得しています。防臭・抗菌技術を搭載したものも数多くあります。
 またピュアプレス(PUREPRESS)」という、衣類をシワになりにくくする耐久性のある仕上げや、アーチロマ社とのコラボレーションから生まれた「アースカラー(EarthColors)」、これはテキスタイルの染色に責任あるソリューションを提供しています。
 中でも画期的なのが、「ナノテックス(Nanotex)」と共同開発した「ドライインサイド(DRY INSIDE)」です。これは湿気を身体から遠ざけ、生地表面に拡散させる湿気管理システムで、ポリエステル100%などの合成繊維と比べても遜色ない、競合他社よりも優れた加工といいます。さらにスパンデックスを使用せずにコットンアパレルに快適なストレッチ性を与える「ナチュラルストレッチ(NATURAL STRETCH)」も注目です。

 最後は、前述のNPDグループのパウエル氏の言葉で締め括りましょう。「米国のように成熟したアクティブウェア市場が成長するには新鮮なアプローチが必要です。市場全体を成長させる鍵は、男性とほぼ同じ市場シェアを持ちながら、潜在能力を十分に発揮できていない女性市場にあります。その“ルネッサンス”の機会はテクニカルな天然繊維でつくられるでしょう」。

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2020年6月11日 (木)

ユニクロ原宿店オープン 若者層受けする近未来感溢れて

 この5日にオープンしたユニクロ原宿店に行ってきました。場所は原宿駅前に面した1階で、入口は吹き抜けの地下1階です。
  売場は若者層に受けそうな近未来感にあふれていました。

Img_80331pg  上の写真は1階正面から見たところです。ここは出口になっていました。
  店内奥の巨大スクリーンには映像が映し出され、天井はミラー、両サイドには赤い電飾掲示板が輝いています。
   リアルとバーチャルが融合したようなメディア空間になっていて、ちょっと入ってみようかなと思う、そんな気持ちにさせられます。

 Img_80631 端には、米国のシンガーソングライター、「ビリー・アイリッシュ」像(右)が鎮座していました。
 この白いモニュメントは村上隆氏が制作したもので、同店のシンボル的存在になっているといいます。
 高さが3メートルもあり、巨大過ぎて横からしか撮影できませんでした。
 
 エスカレーターで地下に降りると、「ユニクロ パーク横浜ベイサイド店」にもあった花束のワゴンが置かれていて、その向かいが花屋になっていました。
Img_80421jpg  
Img_80361  地下正面にある独立した店舗が、目玉企画の「スタイルヒント原宿」です。「未来の服のライブラリー」をテーマに、壁には240ものモニターがズラリと配置されています。好きな装いをタッチすると、商品情報が表示され、その商品が置かれている場所などを知ることができます。着こなしの指南もしてくれるとあって、みんな楽しそうに試していました。
 
Img_80491jpg  メイン売場では、何と言っても目立つのがUT専用の「UTポップアウト」です。ポップカルチャーやアート、ミュージックなどとコラボしたTシャツをはじめとするアイテムが満載。何と1,000種もあると聞いてビックリ!
 
Img_80591  若者を引き付けそうなファッショナブルなディスプレーもあちらこちらに。
 
Img_80461  サステナビリティへの施策も忘れてはいません。「ユニクロリサイクル」と名付けたコーナーには大型の古着回収ボックスが設置され、再生ペットボトルからつくったペレットや再生糸などが展示されています。
 
 かつてフリースブームを巻き起こしたユニクロ原宿の第1号店、それを想うと隔世の感があります。
 さすが世界のユニクロ、スゴイです。

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2020年6月10日 (水)

米国EC市場で台頭する「クリック&コレクト」

 ウイズコロナの時代となり、EC市場が成長を続ける中で世界的に「クリック&コレクト」、すなわちオンライン購入/店頭受取のショッピングスタイルが台頭しています。その最先端を行く米国市場の最新情報を紹介しましょう。
 Img_48472g 米国も多数の消費者がファッション商品を購入するため店舗を訪れているといいます。しかしその多くはパンデミックの不安から抜け切れていないのが現実とか。これについてファーストインサイトCEOグレッグ・ペトロ氏は、「人々はコロナの影響で人やモノとできる限り接触しない買い物体験を求めています。小売側としてはなるべく接触しない方法で買い物客に働きかけ、必要なものを見つけられるようにすることが肝要で、それがこれからの小売り業者の“ニュー・ノーマル”です」と語っています。
 ファーストインサイトの調査によると、ほとんどの消費者はアパレル(54%)、ホームセンター(36%)、靴(32%)を、店頭で買いたいと考えていますが、65%の女性は試着室での試着は安心できないと回答。また66%の女性が販売員と一緒に買い物をするのは不安と答えています。男性は女性よりは安心感があるものの、半数以上の54%が「試着室も販売員が付くのも安心できない」と回答しています。
 コットンインコーポレイテッドの2020年消費者調査も、新型ウイルスの流行が始まって以降、55%の消費者が“BOPIS”を希望しているといいます。これは“Buy Online Pick-up In Store”の頭文字をとった略語で、「クリック&コレクト」のこと。また71%が、「ショッピングモールでの買い物が快適に感じられるようになるまでには、しばらく時間がかかる」と認め、再開後も58%は、オンラインで服を買うことが多くなると回答。「クリック&コレクト」の買い物モードが人々の心に響くものになっているようです。 
 "BOPIS"でしたらウイルスに関連した配送の遅延を心配することもありませんし、注文した当日か翌日に商品を受け取れます。送料も節約できます。受取時には実物を確認し、その場で返品も可能というのも、その魅力に拍車をかけているといいます。 
 このオプションを選ぶことは、アマゾンへの逆襲の機会との指摘もあります。 
 ECビジネスにイノベーションをもたらす大きな可能性を秘めている「クリック&コレクト」、今後の買い物の在り方を変えそうです。


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2020年6月 9日 (火)

今秋へクラシックな「ボウタイ」トップスが焦点

  もう秋とは気が早いかもしれませんが、コロナショックで揺れ動く不安を和らげるように、ファッションはクラシックへ動いています。中でもレディーらしいムードがあって、長く着用できるアイテムはいつの時代も永遠です。
  その焦点の一つとなっているのがブラウスなどに見られる「ボウタイ」のトップスでしょう。スカート丈がロングになって以来、目立つディテールになっています。
14  「ボウ(bow)」とは「曲げる」転じて「リボンの形をしたもの」という意味。つまり「ボウタイ」は、首元を飾る「リボン(蝶)結び」です。
 写真はこの春のパリのウィンドーからのもの。Img_48421
Img_48261    
 リボンは今では女性の「かわいい」の定番です。でも歴史をみると17~18世紀ヨーロッパの社交界で、リボンをつけているのは男性たちでした。リボン装飾は当時、理想の男性像を表現するのに欠かせないものだったのです。
 今秋は甘さを抑えて、パンツスタイルで凛とした雰囲気で着こなすのもよいのではないでしょうか。

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2020年6月 8日 (月)

西欧と日本のマスク文化を考える

 何故日本はコロナによる死者数が少ないのか、その理由の一つとして挙げられるのが日本のマスク文化です。日本では花粉症やインフルエンザ対策で当たり前のようにマスクをする習慣が根付いています。しかし西欧ではマスクの慣習は奇異に映るようで、当初「マスクは無意味」などと言われてきました。それが今では外出時のマスクの装着が推奨されるようになり、フランスでは交通機関利用時のマスク着用が義務づけられているといいます。
 日本は特別な罰則もないのにほとんどの人がマスクを着けているのに対し、フランスではそう言われても守らない人が半分くらいいるそうです。
 そこには明らかに文化の違いがあるようです。
 
Img_80071  フランスのマダムフィガロ誌(5月15-22日号)にマスク特集があり、セレブたちがマスク姿で登場しています。社会学者のミシェル・マフェゾーリ(MICHEL MAFFESOLI)氏とのインタビュー記事も掲載されていて、同氏が「マスク着用はゲームでありチャレンジである」と語っているのが興味深かったです。
 
 フランスと日本、そのマスク文化の相違はどこから来ているのか、歴史を調べてみました。
 日本衛生材料工業連合会の資料によると、日本でマスクがつくられたのは明治初期で、主に炭鉱労働者の粉塵除けとして用いられたようです。それが広く普及するようになったのは大正時代で、スペイン風邪の大流行がきっかけだったといいます。日本のマスクは衛生という観点に立った実用品という位置づけです。
 西欧では図版などの記録を見ると、16世紀から18世紀にかけて上流階級の女性たちはマスクを日常的に身に着けています。暑さ寒さを防ぐ効用もあったといいますが、それ以上にその下に隠れている美しい顔が、異性の好奇心をそそったようです。マスクは魅惑的な女性を演出するための欠かせない服飾品であり、身分の高い女性であることの証でもあったのです。しかし19世紀になり民主化の波が押し寄せるとともにマスクは廃れ、現在ではベネチアのカーニバルなど限られた場面でのみ使用されています。 

 マスクとは、すなわち仮面です。仮面というと日本では能楽を始めとする演劇などで見られますが、一般的ではありません。でも仮面ではなくマスクと表現すると、衛生観念の強い日本では予防や他人への配慮もあって、ごく普通に着けることができるのでしょう。
 ところが西欧でマスクは、かつて独特のモードでした。王侯貴族のマスク風俗は根強く存在しているといいます。顔を隠す妖しい魅力をファッションデザイナーがコレクションで取り上げることもよくあります。コロナ以前は異質な存在とみられていたマスクですが、感染爆発が起こり、そんなことも言っていられなくなったようです。
 WHOが布マスクの効果を否定しなかったこともあり、西欧では日本と異なり、布マスクの使用が多く見られます。スカーフやバンダナなどで鼻と口を覆うのもよいとのことで、マスクは、一躍おしゃれなアクセサリーに昇格した模様です。

 マスクは単に健康を保つ機能があるというだけではなく、コミュニケーションの手段でもある---。そう思うようになって、改めて、上記マフェゾーリ氏の言葉「マスク着用はゲームでありチャレンジである」に共感したことでした。

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2020年6月 7日 (日)

廻遊式庭園レストラン 鎌倉山「檑亭」を散策

 鎌倉山「檑(らい)亭」は、国の登録有形文化財に指定されている、そばと会席料理の店で、5万平米もの廻遊式庭園があることで有名です。
 先日、ここを何十年ぶりかで訪れました。この辺り一帯は戦前、日本で最初に開発された分譲別荘地で、とくにこの店は庭園がすばらしかったのを思い出し、散策してみたくなったのです。
 古刹の趣がある門は、それもそのはず、鎌倉西御門にあったという高松寺の山門を移築したものといいます。大きなお寺の中に入っていく感じで、中に入ると、料金所がありました。以前来たときはこんなものなかったのに、と思いながら、一人500円を払います。
 
20200531135022imgp65281  本館は戸塚の豪農の旧宅を移転改築したものといい、レトロ感たっぷりの空間です。2階に上ると江ノ島の海を臨めるのですが、座席指定した場合に限られるそうです。

Img_78881  
20200531124938imgp64521jpg  美しい庭を眺めながら、評判のおそばをいただきました。
 
 右は、鴨せいろで、そばつゆも美味しかったです。
 
 お庭は植物が伸び放題でしたけれど、その自然のままの姿が好ましく思えました。
 20200531132144imgp64701 むせるような緑の小道を行くと、古びた茶室の月庵や甘味処の露庵(上)が迎えてくれます。
 
20200531135206imgp65321  法隆寺夢殿を模して建立したという八角堂です。
 
20200531132600imgp64801  竹藪に出ると、何と羅漢像が散在していて、京都のお寺を思い出しました。
 谷あいの斜面には百崖仏があったり、閻魔大王像などが安置されていたり---、神秘的な空気感に満ちた場所があって、しばし厳かな気持ちになります。
 
Img_79231  その一番奥、深山の雰囲気あふれる一画に鄙びた鎌倉天満宮が祀られていました。鎌倉で天満宮というと、荏柄天神社が有名ですが、こんなところにも学問の神様、菅原道真公を祭神とするお社があったのです。実はここ、地図で見てちょっと興味をそそられていた神社でした。
 この檑亭は、その昔、菅原通斎父子の別荘だったといわれています。ウイキペディアによると通斎氏は道真36代の子孫を自称しているとのことです。亭内には菅原道真が詠んだ「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」の木碑もありました
 
 そんな見どころたっぷりの名店です。次はもっとゆっくりと立ち寄りたい、と思ったことでした。

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2020年6月 6日 (土)

鎌倉山に「銭洗い大黒天」があったとは!

 長年暮らしていてもご近所のことは案外知らないものです。先日、隣接する鎌倉山を散策して、謎めいた建物の前に出ました。本圀寺別院霊元根本道場の表札があり、立て札に「ご自由に門内に入って銭洗い大黒天にお参りください」と書かれています。
 こんな草深いところにお寺があり、そこに「銭洗い大黒天」があったとは! 鎌倉で「銭洗い弁天」は有名ですが、「大黒天」というのは初耳でした。観光案内には載っていませんし、ネット検索しても詳細不明です。
Imgp64321  中に入ると、本堂前に日蓮の銅像が建立されていました。宗派は日蓮宗のようです。
 Imgp64311  その横に「銭洗い大黒天」の小さなお社が建っています。

 Img_77181中には大黒天様が鎮座していました。金色に光輝いていてご利益がありそう。
 打ち出の小槌の先が釣り竿のように長く伸びて、先端から水が滴っています。
Imgp64301  柄杓と笊も用意されていて、硬貨を洗ってお参りしました。
 
 自粛生活を近場でつましく楽しんでいます。

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2020年6月 5日 (金)

今春は新顔のアニマル柄が目立つシーズンだった!

 コロナ禍ですっぽり抜け落ちてしまった今春のファッション。でも毎シーズンおなじみの柄は永遠のクラシックです。その一つがヒョウ柄を始めとするアニマル柄でしょう。
 この春先に訪れたヨーロッパのウインドーやストリートで目立っていた、新顔のアニマル柄をご紹介します。

Img_48321jpg  ステラ・マッカートニーのドレスで、馬のドローイングがプリントされています。動物愛護の活動家で知られるステラらしいなと思う柄です。
 
Img_50391jpg  とくに今季を特徴づけていたのがゼブラ(しま馬)柄。その新しいグリーンの色使いが印象的なジャケットです。 
  08_stockholm  複数のゼブラのパターンがぶつかり合うように組み合わさったメンズジャケットです。動き出したくなるようなマッシュアップの美学を感じました。

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2020年6月 4日 (木)

DSMギンザ 今春夏ノワール ケイ ニノミヤに植物の生命力

 東京・銀座のドーバーストリートマーケット(DSM)ギンザ1Fエレファントスペースで行われている、今春夏「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」の展示を見てきました。 
Img_79641
 Img_79591 白い重なり合うボリュミナスなフリルの構築には存在感があります。びっしり詰まったフリルは今シーズン、春先から目立ったディテールでした。(このブログ2020.2.7付け参照)
 とくに印象的なのが、植物を模したヘッドアクセサリーです。ドレスに植物の生命力が宿っているように思われ、不思議な気持ちにさせられました。
 そこには“木霊”という精霊が潜んでいるかもしれないと---。樹木をやたらに伐採してきた人間への警告かもしれません。
 
 実はこれ、パリコレクションで写真を見たときから、気になっていた作品です。それを実際に生で見ることができて、うれしい衝撃でした。
 
 ブランドのシーズンテーマは「ビギニング(Beginning)=始まり」です。デザイナーの二宮啓氏は、原点回帰の意味をこめて創作に取り組まれたとか。初心に返って、幻想的なロマンを紡ぎ出したのが、このコレクションだったのですね。
 
 アフターコロナのトレンドは「原点返り」といわれています。一人ひとりが自分自身を振り返り、足元を見つめ直すことになってきそう。「ノワール ケイ ニノミヤ」の先見性に改めて注目したことでした。

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2020年6月 3日 (水)

百貨店再開 マスクとフェイスシールド姿でポジティブに接客

 昨日、ほぼ2か月ぶりに銀座周辺をのぞいてきました。百貨店が再開し、活気が戻り始めているようです。

  この1日に全館で営業を再開した松屋銀座も、入口と出口を分けたエントランスに入ると即、検温、手指の消毒をされます。ちょっとものものしい感じですが、これで安心と思えます。
Img_79551 係の方たちは全員、マスクとフェイスシールドを着用されています。

Img_79541 化粧品売場でも、同様のスタイルです。(上 はシャネル)
 
 それにしてもマスクとフェイスシールドを何時間も着けっぱなしというのは、顔が蒸れて、さぞ重労働でしょう。でもポジティブに接客に励んでいらっしゃいました。これからの暑い夏が思いやられます。何か涼しくできる工夫はないものでしょうか---と、思いつつ。
 
 客足はまだ少なかったですが、以前のレベルに向かって着々と動き出しているのを感じました。

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2020年6月 2日 (火)

2021年春夏ミラノウニカ 流行色2020SUMMER掲載

Scan0148  この春発行された「流行色2020 SUMMER No.601」に、今年2月に開催された「2021年春夏ミラノウニカ」の柳原美紗子の記事が、掲載されました。

  その概要や発表されたトレンドテーマやカラー、また展示場で見られた素材の特徴などを4ページにわたり解説しています。ご参照ください。
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2020年6月 1日 (月)

ドレス・コード?―着る人たちのゲーム展 オンライントーク

 この夏、東京オペラシティアートギャラリーで「ドレス・コード?―着る人たちのゲーム展」の開催が予定されています。これに先立ち、篠崎友亮さん主宰FashionStudies🄬による、オンライントーク動画が公開されました。
▼チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC1xd23Bzn-KZPJwNqNXjH_g/

11_20200531194901  この展覧会は昨夏に京都で始まり、熊本、そして今年東京へ巡回してきたものです。コロナ禍で開催日程が未定ですが、決まれば、私もぜひ見に行きたいと思っています。
 「今日着ている服、あなたはどうやって選びましたか?」の問いかけに始まる本展、服を「着る」という行為にはいつも意味があることに気づかされます。
 京都服飾文化研究財団 アソシエイト・キュレーターの小形道正さんがおっしゃっているように、服には特定のグループに通用するコードがあり、他者とコミュニケーションしている、というのは、ファッションの本質ですね。
 提案されている13のコードは、すべて質問形で表現されていて、たとえば「裸で外を歩いてはいけない?」、「組織のルールを守らなければならない?」といったような形式で展開されるそう。どのような展示がなされるのか、楽しみです。
 またファッション展というと、ふつう服飾の歴史とかデザイナーに焦点を当てられるものですが、これは「視る/視られる」立場にある「着る」人が主体の展覧会になっているとのこと。その意味でもかつてない異色の展示が見られそうです。
 動画を拝見してますます興味をそそられました。

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