来期メゾン・エ・オブジェ デザイナー賞フランクリン・アジ
メゾン・エ・オブジェ(MAISON&OBJET)は、パリで年2回、1月と9月に開催されている世界最大規模のインテリアとデザインの見本市です。その来期、9月展に向けたプレスリリースがメール配信されました。
これによると、今年のデザイナー・オブ・ザ・イヤー賞に、フランス人建築家フランクリン・アジ(FRANKLIN AZZ)が選出されたといいます。(写真右)
ちなみにデザイナー・オブ・ザ・イヤーはその年、デザインやデコレーション分野で国際的に最も注目されているデザイナーに贈られます。2015年には、日本人デザイナー「nendo」の佐藤ナオキも受賞しています。
フランクリン・アジは、フランス国内外で建築・インテリアデザイン・プロダクトデザイン・都市開発などの様々なプロジェクトを展開しているデザイン界の大物です。たとえばファッションデザイナーのイザベル・マランの世界各地にあるブティックを手掛けたり、倉庫をナント美術学校に改装したり、パリ7区にあるボー・パサージュ・グルネルのライフスタイルと集合住宅に携わったりなど。
ボー・パッサージュ・グルネルは、2018年秋にオープンした施設で、私も訪れたことを思い出しました。
上は、そのとき撮ったボー・パサージュ・グルネルの写真です。
入口の長い通路の壁面が、ダンボールを使ったアート作品になっていたのが印象的でした。そこを抜けるとアート作品が点在する中庭になっていて、その庭を囲むようにショップやレストランが建ち並んでいました。自然の安らぎを感じる、緑のオアシスのような場所だったことが思い出されます。
これをプロデュースしたのが、フランクリン・アジだったのですね。
9月展でフランクリン・アジは、主に映像とフィルムで構成された風光明媚で没入型のインスタレーションで、時代を超えたワークスペースのビジョンを発表するとのことです。
なお来期メゾン・エ・オブジェは、9月4日~8日の予定です。しかし開催の可否は、主催者のSAFIが世界中の状況を鑑みながら、6月12日に決定事項を発表するとのことです。今はもう無事に開かれることを願うばかり---の私です。
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