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2020年5月 7日 (木)

米国「コットンと新型ウイルス」 消費者は快適さを追めて

 米国における米綿のリサーチ&マーケティング機関「コットンインコーポレイテッド(Cotton Incorporated)」が、「コットンと新型コロナウイルス(COTTON & COVID-19)」をテーマにした興味深いレポートを発信しています。
 その一つが3月25日付けのリリースです。アメリカ人500人に聞いたパンデミックに対する意識調査結果が発表されています。調査が行われたのは、トランプ大統領がコロナ対策のガイドラインを発表した頃です。人々が社会的な距離を置くようになり、可能な限り遠隔地で仕事をし、教育を公立学校からリビングルームやキッチンテーブルのプライベートな場にシフトさせることが、奇妙な新常態となっていった時期でした。
  再び読み返してみて、日本にも大いに通じる内容と思い、概略をまとめてみました。

 リリースでは新型コロナウイルス感染拡大に、大多数の消費者が非常に大きな懸念を抱き、その多くがオンラインショッピングに時間を費やし、ニュースに注意を払い、ソーシャルメディアに時間をかけ、食品から衣料品に至るまですべてに快適さを求めていると指摘しています。

 まずウイルス感染について、消費者の66%が「最近とても怖い」と答え、男性(57%)よりも女性(72%)の方が恐怖を感じているとのこと。感染への懸念は年齢が上がるにつれて増加し、45歳以上では「非常に心配している」(56%)と答え、次いで25~44歳(40%)、14~24歳(18%)となっています。
 また71%の消費者がテレビを見る回数が増え、67.2%がニュースを見る回数が多くなったといいます。62.8%が着心地の良い服を着る回数が増えたと答え、52.4%が快適な食べ物やスナックを食べる回数が増えたとも回答しています。
 
 次にオンラインショッピングについて。オンラインショッピングに費やす時間が多いか、少ないか、または同じくらいの時間かを尋ねたところ、ほとんどの消費者(46.1%)が、危機前と同じくらいで、32%近くがより多くの買い物をしていると答え、逆に買い物を減らしているのは14.5%。買い物を減らした消費者の61.1%は、個人経済が不安だからと答えています。
 回答者の58.9%がオンラインショッピングは「より安全」と感じており、48.1%の回答者がオンライン配送を増やした理由として、実店舗の閉鎖を挙げています。また、オンラインショッピングが増えたきっかけは、実用性以外にも「自由な時間が増えた」が46.2%で、半数以上(56.3%)が「楽しい」「やることがある」と回答しているとのこと。

 購入にあたり、消費者が重視するアイテムは基本食料品。食品(57%)、トイレットペーパーや掃除用品などの家庭用品(47.6%)、オンラインサービス(26%)、地域の食品宅配サービス(26%)にお金を割く割合が高くなっています。
 
 さらに素材について。ナチュラルで快適なテキスタイルに関心のある消費者が増えているといいます。
 衣料品や寝具などの繊維製品を閲覧・購入している、と回答した人は33%に上り、とくに関心が高いのは「天然繊維」(84.1%)、「快適性を追求した衣料・テキスタイル」(84.1%)、「耐久性のある衣料・テキスタイル」(81.1%)、「手入れのしやすい衣料・テキスタイル」(79.9%)などです。
 カテゴリー別では、「アクティブウェア・アスレチックウェア」(78.7%)、「スリープウェア・ルームウェア」(75%)の閲覧率が高く、39.6%が「購入したことがある」と回答。84%以上の消費者が「着心地を重視したアパレルを探している」と答え、46%近くが「購入したことがある」とのこと。60%以上の消費者が、危機的な状況の中で、よりカジュアルな服装やアクティブ/アスレチックウェアを着用していると回答しています。
 
 最後にコットンについて。消費者は快適さと安全性を求めてコットンを選んでいることが分かりました。
 快適な衣料品の原料となる繊維と生地を特定してもらったところ、回答者の69.6%が「コットン」を最も多く挙げたといいます。次いで「スパンデックス」(27.2%)、「ポリエステル」(22.5%)、「ウール」(17.2%)、「レーヨン・ビスコース」(15.6%)の順。
 低刺激性の観点から繊維の安全性を評価してもらったところ、コットンが55.4%、スパンデックスが27.8%、ポリエステルが23.2%、ウールが20%、レーヨン/ビスコースが17.4%となり、同様の結果となったといいます。
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 右は、アメリカ綿使いのドレスで、今年のプルミエール・ヴィジョン・パリ2月展で展示されたもの。

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