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2020年3月17日 (火)

21春夏PVパリ⒇ PVファブリック日本企業「エッセンシャル」

 今シーズン、プルミエール・ヴィジョン(PV)パリの軸となるPVファブリックへの日本企業の出展は、既にこのブログに掲載したアパージーンズウェア(2社)とメゾン・デクセプション(2社)を除くと39社で、出展社数は前回とほぼ同じでした。
 来場者数については、昨年の2~3割減という声が多く聞かれました。PVパリでは終了後の速報で、「今期は平常時の基準から大きく外れた例外的な会期となった」と報告されていますから、致し方ないことと思われます。ただし、こうした状況にもかかわらず、日本企業の中には、前回並みかそれ以上の成果があったというところもありました。危機をどう乗り越えるか、これも受け止め方次第のようです。
 素材提案では、PVパリが今期も大きく打ち出している「スマートクリエーション」の流れもあり、“環境への責任”を加速させている企業が目立っています。
 そのやり方は各社各様です。ここからは素材グループ別に、企業動向や人気素材ご紹介していきましょう。
 まずはホール6の「エッセンシャル」な分野に出展した日本企業から。
 
<スポーツ&テック>
小松マテーレ
 既にこのブログ2020.2.29付けで掲載した「スマートクリエーション」に初出展したように、環境に配慮した新技術の開発に力を入れている小松マテーレ。
Img_5761  今シーズンは「NARRATIVE (ナレイティブ 物語)」をメインテーマに、ブースを展開していました。一つひとつの素材にストーリー性を持たせることにより、より説得力が増すとの考えからとか。提案素材は次の6つにグループ分けされていました。
①アップサイクル : リサイクルベースの加工やオニベジなど。フイルムコーティング素材もバイオベースだそう。
②ファンクショナル : 超耐久撥水加工「ダントツ撥水」中心にウェットスーツ向け素材など。
③ムービング : ストレッチする動きやすい素材。
Img_57871 ④ハイパーナチュラル : 合繊スエードの「コマスエード」や天然繊維風の合繊。
 ⑤フリュイド :
 濡れたような光沢感。
 中でも、右のような海の深みのあるブルーが好評だそう。
Img_57911pg ⑥レリーフ :
 プリントによる立体的な表面感や、シボやシワなどビンテージ調の表情感を演出した素材。
 右のカモフラージュ柄の凹凸もプリントによるものです。

 (PVパリ閉幕後、同社社員の方のコロナウィルス感染のニュースが流れて大変驚きました。事業が再開し通常に戻りますように心より願っています。)

蝶理
Img_62321pg  来客は前回より1割ダウン。
 エコに力を入れていて、「エコ・ブルー」というGRS認証のペットボトル100%リサイクルポリエステル素材を大きく打ち出していました。
右はペットボトル100%のリップストップ。

<シャツ>
桑村繊維 テキスタイル2課
Img_59521  客数はいつもより少なく、商談したのは2日目までで50社ほどとか。
 人気はシンプルな綿/麻混の無地や先染めで、ベージュ系の自然な色合いのもの。
右のようなストライプにドットのプリントも。

<テーラリング(スーツ向け生地)>
ニッケテキスタイル
  来客は例年よりも少し少なく、とくにアメリカ人バイヤーが少ないとか。
Img_62131   原産地認証システム「Zque(ジーキュー)」で 認証されたニュージーランド・メリノのスーツ地が好調。また右のようなアウトドア向け三層の高機能ウール、表ウールで裏ポリエステルのボンディングも人気といいます。

瀧定名古屋 (JA FABRICコレクション)
  来場数はいつもの8掛けといいますが、ビジネスは想Img_62211 像していたよりは良いとのこと。
 「ABYSS BLUE (深淵のブルー)」をテーマに、環境に配慮したエコ・フレンドリーなコレクションを前面に展開していました。素材はコットンタイプのリサイクルポリエステルが中心です。

<プレミアム・リラックス>
柴屋
 今回は来場数が3割ダウン。とはいえ必要な商談には時間がとれてまずまずだったよう。綿/麻中心に、ワッシャー加工のタイプライタークロスや迷彩柄のプリント、パンツ向けツイルが好調といいます。
Img_60421 Img_60451








パノコトレーディング

 オーガニックコットンを手掛ける同社、PVパリは初参加です。Img_62371
 これまでPVニューヨークに出展していたこともあり、今回、新規出展の扱いにならなかったといいます。
  客足は少なく、オリジナルの魅力を複層化していかないと、と話していました。
 

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