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2020年3月16日 (月)

21春夏PVパリ⒆ 「マルシュ・エ・デマルシュ」展 イベント

 パリ市内にあるパリ装飾芸術美術館(Musee des Arts Decoratif)で今、靴と履物の歴史に焦点を当てた「マルシュ・エ・デマルシュ(Marche et Démarche 歩行と足取り)」展が開催されています。
 プルミエール・ヴィジョン(PV)パリは、この展覧会のメインスポンサーの一つになっているとのことで、フットウェアに関係の深いPVレザーで、レザーのスペシャリストを厳選して紹介するなど、靴にスポットを当てた展示が行われていました。
 また初日、行われた講演会では本展のパリ装飾藝術美術館チーフキュレーターのドゥニ・ブルーナ(Dennis Bruna)氏が登壇。Img_54091 テーマは「ヒールの歴史」で、歴史好きの私にとって大変興味深かったです。ハイヒールの原型となったプラットフォームシューズの見本も見せていただき、印象に残る講演となりました。
 さらにこの日の夜は、同美術館で展覧会鑑賞を兼ねたプライベートパーティも催され、おもてなしに感謝です。
 私は既にこの展覧会を見ていたのですが、再度見逃しをチェックできたことも“幸運"でした。

 本展について、気の付いた事柄を少しご紹介しましょう。

 会場入口でドーンと展示されていたのが、レインボーサンダルの巨大なリプロです。サルヴァトーレ・フェラガモが制作した歴史的なシューズですね。
Img_50871  このレインボーカラーのプラットフォームシューズは、1938年に女優のジュディ・ガーランドのために制作されたものといわれています。ジュディ・ガーランドが映画「オズの魔法使い」の中で歌った「オーバー・ザ・レインボー(虹の彼方に)」に因んでいることで有名です。
 こんな風なステキなシューズがたくさん見られそうと、ちょっとワクワクします。
 
Img_51751  古いところでは、まず「プーレーヌ」です。
 右は、1420年頃の北イタリアのもので皮革製、中世ヨーロッパで大流行したつま先の極端に長い靴です。
 
 チョピン(chopin)も数点、出品されていました。
 チョピンはハイヒールの原型といわれているシューズで、15世紀のベネツィアに始まり、16世紀、17世紀に流行した女性用プラットフォームシューズの一種です。
Img_51621  右は16世紀のスペインで使用されていたものとか。
 当時流行ったスラッシュ(切れ目)装飾入りです。
 
Img_51661

 チョピンはもともと、泥や路上の土から靴とドレスを保護するための高下駄、あるいはオーバーシューズとして使用されていたといわれています。
 
  それにしてもあまりにも高いチョピンが数点、展示されていて、もうびっくり!
  左はベネツィアの16世紀のチョピンだそう。
  これでは歩けませんね。

 
 
 
Img_51481jpg  そこには日本の履物や、インドや中近東のもの、中国の珍しい纏足の展示室もありました。
 右は、清朝時代の美しい装飾を施した纏足の靴です。かわいいけれど、よちよち歩きしかできない足を思い、胸が痛みました。
 
Img_51251   英国の赤い女性用ハイヒール、1700年。
  シルクの織物とレザー製で、宮廷で履かれたものだそう。
 エレガンスが偲ばれます。
  
Img_57361   フランスのハイヒールで、1720-40年頃のもの。
  皮革にメタリック糸の刺繍入り。
 踵がそれまでのものよりも細く繊細になっています。
   
Img_57561jpg  現代に飛んで、パコ・ラバンヌのオートクチュールで用いられたシューズ。
  1989年秋冬のもの。


  
 Img_57521  2014年の日本人アーティスト、館鼻則孝が花魁の高下駄から着想したというヒールレスシューズも出ていました。
  
 この他、ほんとうに様々。数え切れないほどのたくさんのシューズがあって、とうていお伝えしきれません。
 ぜひご覧ください、と言いたいところですが、22日までですので、もう幕切れですね。

 本展を見て、靴がいつの時代も私たちの憧れをかきたててきたことがわかりました。その豊かなイマジネーションに出会い、靴が持つ創造性を改めて認識したことでした。

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