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2020年2月 4日 (火)

音を着る! 布スピーカーで未来の音楽体験を

 “布が音楽を奏でる”とは、もうおとぎ話の世界です。でもそれが可能となったことを先日、体験しました。
 それは東京・五反田で行われたトークイベント「音を着る! 布スピーカーで未来の音楽体験を」でのことです。
 布のスピーカー(ファブリックスピーカーとも言っているようです)を開発したのは、吉田学さん(産業技術総合研究所)です。この技術に可能性を感じ、共同開発を申し出されたのがファッションテックデザイナーのオルガさんです。お二人は今、「音を着る!布状スピーカーによるファッションインスタレーションを成功させる!」と題したクラウドファンディングに挑戦中でもあります。ファンディングは達成される見込みですので、近々ファッションインスタレーションが開催されることでしょう。

Img_30711  上は、そんなお二人が登場したトークイベント風景です。

 前半は「ファッションテックデザイナーとは!?」をテーマに、オルガさんがファッションテックデザイナーの仕事や、必要なスキルなどを語りました。
Img_30721  オルガさんは、デジタルハリウッド大学大学院 メディアサイエンスラボ助教でファッションテックラボ を担当、ish inc. 代表でもあります。
 ロンドンの大学院でファッションとテクノロジーの関係性を独自に学ばれ、帰国後ファッションブランドEtw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)を立ち上げ、東京コレクションにも参加されていたとか。2012秋冬ものから数シーズン、コレクションを発表、クロスシミュレーションを使ったCGのファッションショーを行い、3Dから型紙生成した服などを展開して、渋谷パルコや伊勢丹をはじめとする国内外の百貨店にも出店していたといいます。
 しかしアパレルでファッションテックはやっていけないことがわかったそうで、ある日突然やめたとか。単に新しいから、おもしろいからでつくっても、うまくいかないといいます。またVC(ベンチャーキャピタル)がファッション分野に投資しないのも問題だとも。
 とはいえファッション分野でテックなファッションを実現しようと精力的に活動されているオルガさんです。ishを創設し、現在、様々な企業のウェアラブルデバイスデザインや研究開発などを手がけているといいます。
 吉田学さんと出会ったのは、新しい素材を探しにナノテク展に行ったときのことだそう。布スピーカーの原型を見て可能性を感じ、すぐに共同プロジェクトを立ち上げることになったといいます。昨年11月に渋谷パルコがオープンした際、「Booster Studio by Campfire」でファンドレイジング中のパーカなどの製品を展示し、好評だったとか。(このことは私もちらっとニュースで知りました。)
 
 後半は、その布スピーカーの体験会となりました。
 スピーカーといえばゴツゴツした堅いもので、到底身に着けることなどできません。でもこれは「音が鳴る布」、布ですから折り曲げても、くしゃくしゃにしても大丈夫なのです。
 内部にはやわらかいセンサーが入っています。最初は蚊が鳴くような音しか出なかったそうですが、今ではより自然に大きい音が出せるようになったそうです。
 Img_30921  上の写真のスピーカーはフエルト生地でつくられています。ステレオでサウンズされてビックリ!

 Img_31081 センサーをカバーする布はどんなものでもよいとのことです。

 右は透けるような薄地で撥水加工したものです。これなら多少濡れても問題ないそう。
 

Img_31061  また最近はファッションでストレッチ素材のものが多くなっていることから、伸縮性のある生地のスピーカーも開発されたそう。
 それが右の写真です。

 スピーカーといってもこれは布です。布ですからいつも見ている繊維製品のすべて、ソファーやクッション、枕、椅子、カーテンから---もちろん服にも使えて、音楽を聴くことができるのです。これからの私たちの生活を変える夢のようなアイテムになってきそうですね。
 
 オルガさんが準備されているファッションインスタレーションでは、ファッションショーとともに布スピーカーによるオーケストラも披露されるといいます。
 どんなことになるのか、ほんとうに楽しみです。期待がふくらみます。

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