アンビエンテ ⑶「ヤングタレント」二人の日本人デザイナー
今年の「アンビエンテ2020」の「ヤングタレント」コーナーでは、二人の若い日本人デザイナーがブースを出していて、お話を伺いました。
一人は、「Coloridas (コロリーダス)」の山本康子さんです。
金色に輝くアクセサリーが美しく、私はてっきりゴールドメタルと思ったのですが、そうではなくて「草」と聞いてビックリ! ブラジルに自生する“Capim dourado”というゴールデングラス(黄金の草)というものだそうです。
山本さんはこのアクセサリーを、豊かな大地に育まれた美しい黄金の草と自然の恵みに敬意を表し、日本語でビオジュエリーと名付けていました。ブラジルでは職人たちがこれを生業にしているとのことで、山本さんも彼らの作品を日本で紹介したいと強く思うようになり、現在一緒に作品作りをしているといいます。
また『ブラジル摂氏40℃の手工芸プロジェクト』を立ち上げ、フェアトレードを基本に世界でも絶えつつある手編みレースなどの販売も手掛けているそう。
東京・青山にショップ/アトリエがあり、2店目をこの春、鎌倉駅近くの御成通りにオープンするとのことで、楽しみです。
もう一人は、「KAMEHIKOWORKS」の亀井紀彦さんです。軽石とブリザードフラワー、香りを組み合わせた美しいプロダクトを、「hanayama (はなやま)」のネーミングで発表されていました。
ブースでは自ら制作のデモを行って、人目を惹いていたのが印象的です。
「手の中に大自然を」をコンセプトに、両手におさまるくらいの軽石の器の中に、プリザーブドフラワーを一輪一輪埋め込み、草原や花畑、山などの理想の景色をつくり上げていくのです。香りはそれぞれの景色に合わせて調香師が制作、天然植物原料の香料を使用し、 日本独自の香料(ゆず、紫蘇等)をメインに調合したものといいます。
景色から吹いてくる様々な香りも楽しめるアートオブジェとは、何てステキなのでしょう。
なお、この二人はともに去る11月に東京で開催された「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2019」で、「Yong Design Award」賞を受賞し、副賞として今回の出展の運びとなった方々です。
亀井さんは鎌倉在住、山本さんも鎌倉に出店すると伺い、同じ鎌倉つながりで、ちょっとうれしくなったことでした。
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