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2020年2月17日 (月)

ミラノウニカ⑺ 日本パビリオン新規出展社・団体に手応え

 今回もミラノウニカ(MU)に、日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)、日本貿易振興機構(ジェトロ)が共同で主催する日本パビリオン「The Japan Observatory (JOB)」が出展しました。出展したのは30社・団体です。
 サステナビリティが意識される中、パビリオンの顔ともいえる2021春夏トレンド&インデックスコーナーも、環境に配慮した再生可能な素材の段ボールを使用して構築されていました。トレンドテーマは「午後のひととき」、「ハイパーノマド」、 「スーツタイムトラベル」、「思い出の後先 」の4つです。さわやかで心地よい陽射しを感じる窓際をイメージした、開放的な日常感を表現した空間で、よく考えられていると思いました。
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241  またMUトレンドエリアには、サステナブルでかつ独創性に優れた日本製の生地サンプル259点が展示され、これを見てブースを訪れる客も多かった様子です。
 
 今期は全体に新型ウィルスの影響でにぎわいに欠けた会期でした。とはいえ新規出展の6社・団体はいずれも意欲的で、手応えを感じたといいます。以下、ご紹介します。

坂本デニム
 坂本デニムは広島県福山市を本拠地に、デニム用経糸のインディゴ染色を中心に事業を展開しているメーカーです。今回は「JAPAN DENIM」のブースに初出展。ここは、同社とデニム織物の篠原テキスタイル、仕上げ加工の三陽染工の3社による合同ブースで、福山ブランドのデニムを訴求していました。Img_45651  とくに注目されたのがエコ・フレンドリーな染色技術システムです。蒸気の使用量を制御するボイラーによるCO2の削減や、常温で洗浄効果のある電解水の使用によるCO2削減と洗浄薬剤の低減、排水処理への負荷低減による水質汚濁の低減、排水処理バイオ技術による汚泥の削減などを大きく打ち出していたのが印象的でした。

亀田繊維工業協同組合(立川織物/中営機業)
 新潟の地域ブランド「亀田縞」をアピールしていたのが亀田繊維工業協同組合です。
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  「亀田縞」は江戸時代の優美な伝統色で織られた織物で、15年前から再現プロジェクトがスタートしたそう。
 Img_45361 現在、手掛けているのは、立川織物と中営機業2社のみといいます。
 これまでアメリカや香港などに出展して反応があったので、ヨーロッパ向けにもと、世界展開を目指して初出展。「エド・ストライプ」のネーミングで、アーカイブを忠実に反映した生地に引き合いがあるようです。
  
長尾織布
 阿波しじら織のメーカーです。欧米向け輸出を少しずつ手掛けてきましたが、大きな海外展でどのように評価されるのか、感触を得たいと、今回初出展したといいます。
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 シボのある独特な風合いのしじら織の変化組織のものや、藍染絞りを施したものなどを提案。バイヤーの関心を集めていました。

遠孫織布
 西脇産地でジャカード織を手掛ける同社も初の海外出展です。蛍光色使いのふくれジャカードや大きなチューリップのモチーフなど、個性的なものが人気といいます。
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 約40社と商談し、今回1件成約がとれそうとか。
 
朝日染色 ソレヴァンテ1918
 朝日染色は、足利産地にある老舗染色工場です。インクジェットプリントが主流になる中、創業以来102年のハンドプリントの技術を守っているといいます。ソレヴァンテ1918は、その企画提案型営業を行うセクションだそう。インクジェットとハンドプリントの割合は現在、半々くらいとのことですが、ここでは全てハンドプリント100%のものを揃えていました。
Img_45171jpg  日本の手捺染生地が欧州でどこまで通用するのか知りたいと、初出展を決めたそうで、デザイナーブランドに向けて手応えは十分、成果があったといいます。

サード・パーティ (3rd.Party)
 今回、MUに初出展して、欧州市場での展開を始めた生地商社です。Img_45771pg
 昨年4月に東京都渋谷区に創業し、各産地メーカーの素材の輸出を支援しているといいます。
 尾州、北陸、岡山・広島産地の5社の素材を提案、その中にタケヤリの帆布もみられました。まずまずの反響があった模様です

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