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2020年1月 6日 (月)

JAPANTEX 2019 ⑴ デザインコンペとデニムのカーテン

 今年も国内最大級のインテリア展示会、第38回JAPANTEX(ジャパンテックス)2019が昨年11月13日~15日、東京ビッグサイトで開催されました。今回はジャパン・ホーム&ビルディングショーやトイレ産業展、アジアファニシング展との合同開催展となり、全体で40,664名(プレス別)の来場があったと報告されています。
 
 全体を回って、ちょっと気になった展示を二つ、「インテリアデザインコンペ」とデニムのカーテン「瀬戸内デニム」のブースをご紹介します。
 
 「インテリアデザインコンペ」のコーナーでは、「空間を装うインテリアファブリックス」をテーマに応募のあった219点の作品の中から約40点をパネル展示。この内、3作品が優秀賞に選ばれて表彰されました。

  その一つが、「Hagire ステルヌノカラ、ウマレルヌノ」(新潟工科専門学校の杉山翔太さん)の作品です。
Img_09441jpg  子どもの頃に愛用していたタオルやブランケット、お部屋を飾っていたカーテンなどの布は、寂しさを解消してくれた大切な布です。そうした布はなかなか手放せないものです。これは長年手元にとっておいた布を裁断して、クッションやラグマットなどに作り替えるアイデアです。
 一人暮らしをするようになったときなど、そんな布のアイテムがあったら不安な気持ちもきっと落ち着くかもしれませんね。大事なものを捨てられないという、誰もが抱く心理を突いた提案です。
 
   もう一つ、今の時代を反映していると思ったのが、審査員特別賞のImg_09511 「ファブリック×終活のインテリア」(茨城大学齋藤ゼミC 今井菜摘・中野頌子・齋藤芳徳)です。
 これは故人が生前に使用していたファブリックを裁断して額に飾り、オリジナルの空間を演出したり、また葬儀場の壁に張り、葬儀後は持ち帰って故人を偲んだりするというもの。
 超高齢社会から多死社会となり、お葬式も様変わりして、小規模になり家族中心になっているといいます。
 これはそんな現代の葬儀事情に似合う、インテリアの新しい発想、と思いました。

 展示ブースでは、瀬戸内デニムに注目しました。
 デニムのオーダーカーテンを扱っているメーカーで、デニムは備後福山でつくられているといいます。備後福山は同社の本拠地で、瀬戸内海に面した“高級デニム生産日本一”の街です。
Img_09591  無地だけではなく、インディゴと生成りのストライプなど柄物もローンチ。また同社のデニムはきちんと色止めされているので、色落ちの心配はないといいます。
  ジーンズの裾をロールアップするように、カーテンのボトムもImg_09631jpg ロールアップしてみたり、トーンを変えてみたり、オーダーですので加工は自由自在。お部屋に遊び心のあるジーンズの世界観を取り入れて、自分らしい空間を表現してみるのも楽しいですね。

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