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2020年1月 5日 (日)

映画『アパレル・デザイナー』 業界を熱くするストーリー

 先月半ば、映画『アパレル・デザイナー』の特別試写会に行ってきました。東京・代々木の会場には、ファッション関係者らが続々詰めかけ、ほぼ満席でした。

Dac42e4540f5be9c  このところ、現在活躍しているデザイナーをクローズアップしたドキュメンタリー映画を目にする機会が多くなりました。でも“インハウス・デザイナー”と呼ばれる企業内デザイナーはあまり表に出て来ません。ましてやアパレル企業の中で働くデザイナーを主人公にした映画なんて、これまでありませんでした。この映画はまさに日本初のアパレルをテーマにした画期的な作品です。

 ストーリーは、苦境に追い込まれた老舗アパレル企業を立て直すという、業界を熱くするようなお話しです。会社再生を託されたデザイナーの藤村雄二(高嶋政伸)を中心に組成されたデザインチームが、新しいブランド立ち上げに向かって挑戦する姿が描かれています。
 ここでは服づくりの裏方であるパタンナー、加世田京子(堀田 茜)も準主役です。仕事を命じるデザイナーを殺したいと思うほどに疲れ切っているのに、服をつくりたい一心で奮闘します。靴職人ヒールクリエイターの岸本ゆり子(西村美柚)の凛とした初々しさも魅力的です。そんな脇役たちの存在感が光っていました。

 言ってみればファッションの舞台裏で起こるドタバタの苦労話です。現実はそんなに甘くないと思われる業界人は多いかもしれません。でも旧弊を乗り越えようとする藤村雄二の精神にはきっと誰もが励まされるのではないでしょうか。
 26年ぶりに主役を演じた高嶋政伸は、流石の名演技を見せてくれました。その藤村の科白の一つ、「服は人間の身体に一番近いアート」という言葉が印象的です。
 
  なお試写会では出演者数人が挨拶しました。 また上映終了後には映画の大団円となったファッションショーが、 主題歌『Destiny』に乗って、 画面から 現実の舞台に飛び出す ハプニングの 演出もありました。
Img_24881   たくさんのモデルたちが登場し、目の前でショーを繰り広げた、大変楽しい試写会でした。

 業界人なら必見の特筆すべき記念作です。一般公開は1月10日から。ぜひご覧ください。
 


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