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2020年1月25日 (土)

レクトラ ファッションとインテリアのコラボセミナー ⑴

 アパレルおよび家具業界向けの製造ソリューションを販売するレクトラ・ジャパンが、昨年12月10日、東京・港区の在日フランス大使館で開催した「ファッションとインテリアのコラボレーションセミナー」に参加しました。
 ミレニアル世代が購買層の多数を占めるようになった今、ファッションやインテリア業界にはどのような変化が起こっているのか。そして各マーケットはこの変化にどのように対応していくのか。レクトラのソリューションや海外の事例などを交えて、現状を分析し、未来像を語る意義深いセミナーとなりました。
 ビジネスフランス日本事務所 副代表 ベルトラン・ヴェロン氏の挨拶の後、演壇に立ったのは以下に記した5人のスペシャリストです。
 
 一番手は、ネリーロディ・ジャポン代表ブノワ・ピケ氏で、「世界のファッション&インテリアトレンドとカスタマイゼーション」と題して、「リ・バランス(再均衡)」の重要性を訴求、そこからオンデマンドによるマスカスタマイゼーションを提唱しました。
 世界は今、経済問題(デジタリゼーションやコミュニケーションの問題から生産の在り方が変わり不安定な状況が生まれていること)や、環境問題(ファッションは食料問題とつながっていて、環境汚染を引き起こす大きな要因になっていること)、アイデンティティ問題(マイノリティや男と女、ジェンダーの問題など)で、不均衡状態にあるといいます。そこで2021年のライフ&スタイルにおいて考えるべきは均衡(バランス)への復活、「リ・バランス」であると指摘します。消費者を「リ・バランス」の下、4つにプロファイリングしてそれぞれの特徴を披露。その上で、2021年に向けて焦点になってくるのはマスカスタマイゼーションであるとし、変化するトレンドをオンデマンドで考える“トレンド・オンデマンド”へのリアクションが重要と強調しました。
 
 二番手は、オーダーメイドファッションスタイリストの神崎裕介氏です。「今、ファッションマインドをインテリアに」をテーマに、インテリアとファッションの融合が必要な理由や、インテリアとファッション業界の今後について見解を述べました。
 ファッションブランドがインテリアに進出してきたのは1980年代頃からで、2000年代以降、アルマーニやフェンディ、ブルガリなどはホテル経営にも乗り出してくるのですが、これにはライフスタイルを丸ごと取り込むというブランド戦略があったといいます。
 当時、多くのインテリア企業では、世界観を伝えるための魅せ方が不足していたことなど、問題点があったそうです。これを乗り越えて成功した代表例がイケア(IKEA)で、売り手発信で魅力や使い方を伝えていきます。
  またイギリスのテキスタイルメーカー「リバティ」や、パリのセレクトショップ「メルシー」、そ1_20200126173501 れに神崎氏がスタイリングを手掛けたROOM DECOの「大人の女性のドレスルーム」(写真右)など、インテリアとファッションのコラボを実現した企業やショップの実例をプレゼン。いずれも人気店舗となって現在にいたっています。
 最後にインテリアとファッション業界の今後に寄せて、①センスの向上が不可欠であること、②家具も服も使ってこそ意味があるので、売場では提案型の仕掛けが必要、③商品ではなく、ライフスタイルそのものを提案して売ることが大切、とポイントを紹介しました。
 
 三番手は、アトリエファヴォリインターナショナル代表でインテリアデザイナーの石黒久美子氏です。
 「ビスポークの喜び=ファッション・アート・インテリア」をテーマに、インテリアがファッション化し、若い人たちがインテリアに目を向けるようになり、ファッションを楽しむようにインテリアを楽しむようになったこと。またインテリアのビスポーク「オーダーメイド」が欧米のインテリアマーケットでは当たり前となっていること、そのアートやエコを絡めたアイディアなど、最新のトレンドを語りました。

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